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就活でのアピールポイントの決め方|迷ったらこの6つから選べばOK

「どのアピールポイントを選べばいいの?」と悩んでいませんか?この記事では、元人事の視点でアピールポイントの決め方・おすすめ6選・例文を解説。迷わず選べるようになります。

「どのアピールポイントを選べばいいの?」「自分にはアピールできる強みがない…」
これは多くの就活生が抱える共通の悩みです。

実は、アピールポイントは「選ぶこと」より「解像度を上げること」が重要です。選択肢が多すぎて迷っている人も、まずは6つの中から選び、そこから具体化していけば大丈夫です。

今回は、元日系大手人事で、en-courageの就活サポーターとして延べ3,000名以上の学生を支援してきた成田さんの経験やen-courage利用者へのインタビューを基に、アピールポイントの決め方から自己PRでの伝え方まで詳しく解説します。

アピールポイントとは:意味と企業が質問する意図

「どのアピールポイントを選べばいいの?」en-courage利用者へのインタビューでも、この悩みは本当によく出てきます。まずは、アピールポイントの正しい意味と、企業が質問する本当の意図を押さえましょう。

アピールポイントの意味:「企業で活かせる自分の強み」

アピールポイントとは「企業で活かせる自分の強み」のことです。単なる長所や自己紹介とは異なり、「この強みがあなたの会社でどう活かせるか」を伝えるものです。

企業が「あなたのアピールポイントは?」と質問するのは、単なる自己紹介を求めているわけではありません。あなたの強みが仕事にどう活かせるのかを知りたいのです。

企業がアピールポイントを聞く3つの理由

企業がアピールポイントを聞く3つの理由。「学生の価値観と企業の方向性が合うか判断する」「入社後に活躍できるか見極める」「自己認識ができているか確認する」の3点。

企業がアピールポイントを聞く理由は主に3つあります。

  • 学生の価値観と企業の方向性が合うか判断するため:企業側には「このような志向性を持った学生を採用したい」という明確な基準があります。
  • 入社後に活躍できる人材かどうかを見極めるため:あなたの強みが実際の業務でどう再現できるかを確認しています。
  • 自己認識ができているかどうかを確認するため:自分の強みを客観的に理解し、言語化できるかを見ています。

アピールポイントを使う3つの場面:自己紹介・自己PR・ガクチカ

アピールポイントは、自己紹介・自己PR・ガクチカの3つの場面で繰り返し問われます。成田さんが支援してきた学生の中には、「場面ごとに何を話せばいいかわからない」と悩む人が多くいました。それぞれの場面での使い方を押さえておきましょう。

①自己紹介でのアピールポイントの使い方

就活における自己紹介の基本構成。「①初めの挨拶」「②基本情報」「③経歴・活動の概要」「④簡潔な意気込み」「⑤締めの挨拶」のうち、「③経歴・活動の概要」がアピールポイントにあたる。

自己紹介では、「氏名と大学名をお願いします」といった指定がなければ、簡単なアピールポイントを伝えるようにしましょう。自己紹介におけるアピールポイントは、自己PRやガクチカへの導線の位置づけです。深掘りは後に任せ、印象に残る一言を添える程度にしましょう。

自己紹介の構成例

  1. 初めの挨拶(感謝の言葉)
  2. 基本情報(大学・学部・氏名)
  3. 経歴・活動の概要アピールポイントはここ
  4. 簡潔な意気込み
  5. 締めの挨拶

アピールポイントは「3. 経歴・活動の概要」の部分で伝えます。ただし、自己紹介では深掘りせず、「こんな経験をしてきた」「こういう力がある」という概要を一言で伝え、面接官に「もっと聞きたい」と思わせる導線にしましょう。

▼自己紹介の詳しい書き方については、以下の記事で解説しています。
就活の自己紹介長さ別の構成や例文、ポイントを紹介

②自己PRでのアピールポイントの使い方

自己PRの基本構成。「①結論」「②背景」「③課題」「④行動」「⑤実績」「⑥仕事への活用」のうち、「①結論」がアピールポイントにあたる。

自己PRはアピールポイントの最大の見せ場です。自己PRは「自分の強みを企業でこう活かせますよ」と伝えるものです。ポイントは、アピールポイントを活かしたエピソードを具体的に説明し、企業でどう再現できるのか面接官にイメージしてもらうことです。

自己PRの構成

  1. 結論:あなたの強み(アピールポイント)は何か? ← アピールポイントはここ
  2. 背景:その強みをどのように培ったのか?
  3. 課題:どんな課題に直面していたのか?
  4. 行動:その課題に対してどう取り組んだのか?
  5. 実績:どんな成果を上げたのか?
  6. 仕事への活用:その強みを企業でどう活かし、貢献できるのか?

アピールポイントは冒頭の「結論」で端的に述べます。「私の強みは〇〇です」と一言で伝え、その後のエピソードで裏付けていく構成がポイントです。

▼自己PRの詳しい書き方については、以下の記事で解説しています。

エントリーシートの受かる自己PRの書き方強みの選び方と構成・書くポイントを元人事が解説

③ガクチカでのアピールポイントの使い方

ガクチカの基本構成。「①結論」「②目標」「③課題」「④行動」「⑤成果と教訓」「⑥仕事への活用」のうち、「④行動」がアピールポイントにあたる。

ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)では、アピールポイントを発揮して何を頑張ったのかを説明します。自己PRと構成は異なりますが、「エピソードを具体的に説明し、企業でもアピールポイントを再現できると信じてもらう」ことが大切であるという点は同様です。

ガクチカの構成

  1. 結論:学生時代に最も力を入れたことは何か?
  2. 目標:その取り組みでどんな目標を掲げたのか?
  3. 課題:どんな課題や困難に直面したのか?
  4. 行動:課題解決のためにどんな行動をとったのか? ← アピールポイントを発揮した場面
  5. 成果と教訓:どんな成果を上げ、どんな力を身につけたのか?
  6. 仕事への活用:その経験や学びを社会人生活にどう活かすのか?

ガクチカでは「4. 行動」の部分でアピールポイントを発揮したエピソードを語ります。困難を乗り越える過程で、あなたの強みがどう活かされたかを具体的に伝えましょう。

▼ガクチカの詳しい書き方については、以下の記事で解説しています。

ガクチカとは?「受かる書き方」を元日系大手人事が例文付きで徹底解説

アピールポイントは選ぶことより、解像度を上げることが重要

なぜ解像度を上げることが重要か。「①誰でも『平凡ではないアピールポイント』を作れるから」「②採用担当者が入社後の活躍をイメージしやすくなるから」「③面接での深掘りに対応しやすくなるから」。

「どのアピールポイントを選べばいいか分からない」と悩む就活生は多いですが、成田さんは「選ぶことに時間をかけすぎないでほしい」と繰り返し伝えています。大切なのは、選んだ後に「解像度を上げる」こと。ここを押さえるだけで、他の学生と差がつきます。

解像度を上げるとは?

解像度を上げるとは、抽象的な言葉(例:コミュニケーション能力)を具体的な行動特性に分解して伝えることです。

広義な言葉を、「聞く力が強いのか」「意見をまとめる力があるのか」など、具体的にどのような力なのかを明確にすることで、採用担当者があなたの強みをイメージしやすくなります。

なぜ解像度を上げることが重要か

解像度を上げることが重要な理由は、主に3つあります。

  • 誰でも「平凡ではないアピールポイント」を作れるから:抽象的な言葉のままでは他の学生と差別化できませんが、具体的な言葉に言い換えることで、あなただけのオリジナルなアピールポイントになります。
  • 採用担当者が入社後の活躍をイメージしやすくなるから:「コミュニケーション能力」より「相手の本音を引き出す傾聴力」の方が、実際の仕事でどう活かせるかが明確に伝わります。
  • 面接での深掘りに対応しやすくなるから:自分の強みを具体的に言語化しておくと、「それはどういう意味?」と聞かれても自信を持って説明できます。

早めに選んで、解像度を上げるところに力を入れよう

アピールポイントは早めに選んで、解像度を上げるところに力を入れましょう。

選ぶことに時間をかけすぎるより、選んだ後に具体的な言葉に言い換えることで差別化できます。どれを選んでも正解はあるので、まずは選んで、そこから深掘りすることをおすすめします。

どれを選ぶ?就活で使えるアピールポイント例20選

成田さんが人事として見てきた中で、評価されやすいアピールポイントには共通点がありました。ここでは、特におすすめの6つと、その他14選を紹介します。迷ったらまず6つの中から選び、解像度を上げることに時間を使いましょう。

おすすめアピールポイント6選

おすすめアピールポイント6選。「1 コミュニケーション能力」「2 協調性」「3 継続力」「4 責任感」「5 柔軟性」「6 行動力」。

おすすめのアピールポイント6選を紹介します。

  • コミュニケーション能力
  • 協調性
  • 継続力
  • 責任感
  • 柔軟性
  • 行動力

この6つは多くの企業が求めており、ほとんどの強みはこの6つに当てはまるため、迷ったらこの中から選ぶことをおすすめします。

6つの中から選べばいい理由

6つの中から選べばいい理由。「①選ぶより『解像度を上げる』ことが大事だから」「②多くの企業が求めている能力だから」「③ほとんどの強みはこの6つに当てはまるから」。

選ぶことに時間をかけるより、選んだ後に「解像度を上げる」ことに力を入れる方が良い理由は以下の通りです。

  • 選ぶより「解像度を上げる」ことが大事だから:アピールポイントを選ぶことに時間をかけるより、選んだ後に具体的な言葉に言い換える「解像度を上げる」作業に時間をかけるべきです。
  • 多くの企業が求めている能力だから:この6つは業界・職種を問わず、多くの企業が採用で重視している能力です。
  • ほとんどの強みはこの6つに当てはまるから:自分の強みが思いつかなくても、過去の経験を振り返ればこの6つのどれかに当てはまることが多いです。

おすすめ①コミュニケーション能力

おすすめ①コミュニケーション能力のタイプ。「受信型(話しやすい雰囲気を作り、相手の本音や抱える課題を引き出す力)」「発信・提案型(複雑な情報を整理し、相手の理解度に合わせて論理的に伝える力)」「調整・協調型(異なる意見や利害関係の間に入り、ゴールに向けて話をまとめる力)」「関係構築型(心の距離を縮め、『この人と働きたい』と思われる土台を作る力)」。

コミュニケーション能力は、人と円滑に意思疎通ができる力です。解像度を上げると、以下の4タイプに分けられます。

  1. 「受信型」:話しやすい雰囲気を作り相手の本音を引き出す力、潜在的なニーズを正確にキャッチする力
  2. 「発信・提案型」:自分の考えを分かりやすく伝える力、相手の理解度に合わせて説明する力
  3. 「調整・協調型」:異なる意見を持つメンバー間の橋渡しをする力、チーム内の認識を揃える力
  4. 「共感型」:相手の感情に寄り添う力、信頼関係を構築する力

▼コミュニケーション能力の自己PRについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【例文あり】コミュニケーション能力を自己PRでアピールするには?ポイント・言い換え方を元人事が解説

おすすめ②協調性

おすすめ②協調性のタイプ。「受容・関係構築型(相手を受け入れ、チーム内に心理的な安全性と信頼を生み出す力)」「調整・橋渡し型(対立や利害の板挟みになっても逃げず、組織をスムーズに機能させる力)」「主導・推進型(自ら働きかけて他者の力を引き出し、チームで大きな成果を上げる力)」「支援・献身型(状況の変化に即応し、チームの穴を埋めて進行を支える力)」。

協調性は、周囲と協力しながら目標を達成できる力です。解像度を上げると、以下の4タイプに分けられます。

  1. 「受容・関係構築型」:相手の意見や価値観を尊重し信頼関係を築く力、チームの雰囲気を良くする力
  2. 「調整・橋渡し型」:異なる立場の意見をまとめる力、全体最適を考えて行動する力
  3. 「主導・推進型」:他者の力を引き出しチームで大きな成果を上げる力、熱意を持って周囲に働きかけ協力体制を作る力
  4. 「支援・献身型」:状況の変化に即応してチームの穴を埋めて進行を支える力、臨機応変に動いてピンチを救う力

▼協調性の自己PRについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【例文あり】協調性を自己PRでアピールするには?ポイント・言い換え方を元人事が解説

おすすめ③継続力

おすすめ③継続力のタイプ。「忍耐・再起型(逆境でも心が折れず、状況を好転させるために粘り強く向き合う力)」「習慣・規律型(当たり前のことを高い基準で維持し、日々の行動を定着させる力)」「完遂・突破型(高い目標に対して情熱を持ち続け、試行錯誤して必ず結果に結びつける力)」「探究・学習型(現状に満足せず、より良い状態を目指して学びや改善を繰り返す力)」。

継続力は、物事を諦めずにやり遂げる力です。解像度を上げると、以下の4タイプに分けられます。

  1. 「忍耐・再起型」:困難な状況でも諦めずに取り組み続ける力、失敗から立ち直り再挑戦する力
  2. 「習慣・規律型」:目標達成に向けて毎日コツコツと努力を積み重ねる力、自己管理ができる力
  3. 「完遂・突破型」:長期目標に向けて粘り強く取り組む力、途中で投げ出さずに完遂する力
  4. 「探究・学習型」:より良い状態を目指して学びや改善を繰り返す力、常に新しい知識やスキルを吸収し続ける力

▼継続力の自己PRについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【例文あり】継続力を自己PRでアピールするには?ポイント・言い換え方を元人事が解説

おすすめ④責任感

おすすめ④責任感のタイプ。「実行・完遂型(指示を待つのではなく、自らの意思で最初の一歩を踏み出し、物事を動かす力)」「自律・当事者意識型(自分の担当領域にとどまらず、全体のために何ができるかを常に考え、主体的に動く力)」「誠実・献身型(他者との約束や組織のルールを重んじ、チームのために労を惜しまず貢献する力)」。

責任感は、与えられた役割を最後までやり遂げる力です。解像度を上げると、以下の3タイプに分けられます。

  1. 「実行・完遂型」:与えられた業務を最後まで責任を持ってやり遂げる力、任された役割を全うし周囲からの信頼を得る力
  2. 「自律・当事者意識型」:指示を待たずに自分で考えて行動する力、自分ごととして課題に取り組む力
  3. 「誠実・献身型」:約束を守り期待に応える力、周囲から信頼される人間性

▼責任感の自己PRについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【例文あり】責任感を自己PRでアピールするには?ポイント・言い換え方を元人事が解説

おすすめ⑤柔軟性

おすすめ⑤柔軟性のタイプ。「行動・解決型(予期せぬ変更にも動じず、その場に最適な判断と行動をとれる力)」「適応・学習型(新しい環境やルールに素早く馴染み、早期に即戦力になれる力)」「対人・組織型(自分の主張だけでなく、他者の多様な価値観を肯定的に受け入れる力)」「思考・発想型(固定観念にとらわれず、多角的な視点で新しいアイデアを生む力)」。

柔軟性は、変化に対応できる力です。解像度を上げると、以下の4タイプに分けられます。

  1. 「行動・解決型」:状況の変化に応じて行動を素早く切り替える力、想定外の事態にも臨機応変に対応する力
  2. 「適応・学習型」:新しい環境にすぐに馴染む力、未経験の分野でも積極的に学ぶ力
  3. 「対人・組織型」:異なる意見を受け入れる力、状況に合わせて自分の行動を調整する力
  4. 「思考・発想型」:固定観念にとらわれず新しいアイデアを生み出す力、多角的な視点で物事を捉える力

▼柔軟性の自己PRについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【例文あり】柔軟性を自己PRでアピールするには?ポイント・言い換え方を元人事が解説

おすすめ⑥行動力

おすすめ⑥行動力のタイプ。「主体・始動型(指示を待つのではなく、自らの意思で最初の一歩を踏み出し、物事を動かす力)」「実行・完遂型(目標に向けて計画を立て、困難な壁にぶつかっても粘り強くやり遂げる力)」「協働・牽引型(一人では達成できない目標に対し、周囲に働きかけてチーム全体を動かす力)」「課題発見・解決型(あるべき姿と現状のギャップに気づき、改善のために自ら手を動かす力)」。

行動力は、考えるだけでなく実際に行動に移せる力です。解像度を上げると、以下の4タイプに分けられます。

  1. 「主体・始動型」:指示を待たずに自ら考え行動を起こす力、新しいことに率先してチャレンジする力
  2. 「実行・完遂型」:計画を立てたら即座に実行に移す力、やると決めたことをやり遂げる力
  3. 「協働・牽引型」:周囲に働きかけてチーム全体を動かす力、協力体制を築き上げる力
  4. 「課題発見・解決型」:改善のために自ら手を動かす力、「何が問題か」を分析して解決すべき点を見抜く力

▼行動力の自己PRについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【例文あり】行動力を自己PRでアピールするには?ポイント・言い換え方を元人事が解説

その他アピールポイント14選

基本的にはおすすめ6選の中から選ぶことをおすすめしますが、「どうしてもしっくり来ない」「より自分に合ったアピールポイントを見つけたい」という場合は、以下の14選も参考にしてください。

  • リーダーシップ
  • 傾聴力
  • 忍耐力
  • 計画性
  • 主体性
  • 向上心
  • 課題発見力
  • 問題解決力
  • 論理的思考力
  • 情報収集力
  • 分析力
  • 提案力
  • マネジメント力
  • 交渉力

アピールポイントの解像度を上げる方法

アピールポイントの解像度を上げる方法。「【重要】就活のプロに相談する」「具体的なエピソードから考える」「言い換え例を参考にする」「志望企業の求める人物像から考える」。

アピールポイントを選んだら、次は「解像度を上げる」作業です。en-courage利用者へのインタビューでも、「抽象的な言葉のままで面接に臨んでしまった」という後悔の声をよく聞きます。ここでは、具体的な言葉に落とし込むための方法を紹介します。

【重要】就活のプロに相談する

就活エージェントに相談することで、人事の視点であなたの経験を分析し、最適な言葉への変換をサポートしてもらえます。自分では気づかない強みを発見できる可能性もあります。プロの客観的な視点を借りることで、より説得力のあるアピールポイントを作ることができます。

6つのアピールポイントの言い換え例を参考にする

上記で紹介した6つのアピールポイント(コミュニケーション能力、協調性、継続力、責任感、柔軟性、行動力)の言い換え例を参考にする方法があります。各アピールポイントを3〜4タイプに分解した具体例を参考に、自分に最も合う表現を選びましょう。

具体的なエピソードから考える

具体的なエピソードからアピールポイントを考える方法も効果的です。自身のエピソードの内容と、選んだ言葉の持つニュアンスが合致しているか確認することが重要です。同じ強みであっても、どのような状況で、どのように発揮したかによって、最適な言い換え表現は異なります。

志望企業の求める人物像から考える

志望企業の求める人物像からアピールポイントを考える方法もあります。企業の社風や「求める人物像」と照らし合わせ、企業によって「勢い」を重視するのか「丁寧さ」を重視するのかといった評価ポイントが異なることを意識しましょう。企業研究を通じて、自分の強みをどのように表現すべきかを考えることが大切です。

アピールポイントを使った自己PRの例文6選

「実際にどう書けばいいの?」という声に応えて、おすすめアピールポイント6選を使った自己PRの例文を紹介します。成田さんが人事として評価していた「解像度の高い表現」を使った例文なので、書き方の参考にしてください。

コミュニケーション能力を活かした自己PR例文

アピールポイントを使った自己PRの例文(コミュニケーション能力)。エピソードで傾聴力がどう発揮されたかを具体的に説明している点がポイント。

<例文>

私の強みは、話しやすい雰囲気を作り相手の本音を引き出す「傾聴力」です。大学時代、個別指導塾のアルバイトでこの力を発揮しました。担当した生徒が勉強へのモチベーションを失っていた時期があり、成績が伸び悩んでいました。私は授業の合間に雑談の時間を設け、生徒の悩みや不安を聞き出すことに注力しました。すると、「将来何がしたいか分からない」という本音を引き出すことができ、一緒に将来について考える時間を設けました。その結果、生徒は目標を見つけ、3ヶ月後には偏差値を10上げることができました。御社でもこの傾聴力を活かし、お客様の潜在的なニーズを引き出す営業として貢献したいと考えています。

<ポイント>

  • 「傾聴力」という具体的な言い換え表現を使用している
  • エピソードで傾聴力がどう発揮されたかを具体的に説明している
  • 成果を数字で示している(偏差値10アップ)

協調性を活かした自己PR例文

アピールポイントを使った自己PRの例文(協調性)。対立を解決したプロセスを具体的に説明することが、協調性のアピールの肝。

<例文>

私の強みは、異なる意見の間に立ち合意形成を図る「調整力」です。大学のゼミ活動でグループ研究を行った際、メンバー間で研究テーマについて意見が対立しました。私は双方の意見を丁寧に聞き取り、それぞれの主張の背景にある思いを理解した上で、両者の意見を取り入れた折衷案を提案しました。結果として、チーム全員が納得する形で研究を進めることができ、学内発表会で優秀賞を受賞しました。御社でもこの調整力を活かし、部署間の連携をスムーズにするプロジェクトマネジメントに貢献したいと考えています。

<ポイント>

  • 「調整力」という具体的な言い換え表現を使用している
  • 対立を解決したプロセスを具体的に説明している
  • 成果(優秀賞受賞)を示している

継続力を活かした自己PR例文

アピールポイントを使った自己PRの例文(継続力)。具体的な数字や、習慣化の工夫などで継続のプロセスがイメージしやすいと良い自己PR。

<例文>

私の強みは、目標達成に向けて毎日コツコツと努力を積み重ねる「継続力」です。大学入学時、TOEICスコアが450点でしたが、海外で働くという夢を叶えるため、毎日1時間の英語学習を2年間続けました。通学時間にリスニング、寝る前に単語学習と、隙間時間を活用して習慣化しました。途中でモチベーションが下がることもありましたが、目標を細分化して小さな達成感を積み重ねることで乗り越えました。結果として、2年後にはTOEIC850点を達成しました。御社でもこの継続力を活かし、長期プロジェクトでも粘り強く成果を出し続けたいと考えています。

<ポイント>

  • 具体的な数字(450点→850点、2年間、毎日1時間)を示している
  • 困難を乗り越えた方法を説明している
  • 習慣化の工夫を具体的に述べている

責任感を活かした自己PR例文

アピールポイントを使った自己PRの例文(責任感)。責任感がどのような行動につながったかを具体的に示すことで、説得力が生まれる。

<例文>

私の強みは、与えられた業務を最後まで責任を持ってやり遂げる「責任感」です。大学祭の実行委員として企画運営を担当した際、当日にゲスト出演者の機材トラブルが発生しました。多くのメンバーが焦る中、私は「自分が担当したからには最後まで責任を持つ」という思いで、代替機材の手配と出演スケジュールの調整を迅速に行いました。結果として、予定通りイベントを成功させ、来場者アンケートでは満足度90%以上を達成しました。御社でもこの責任感を活かし、担当業務を最後までやり遂げる信頼される社員として貢献したいと考えています。

<ポイント>

  • トラブル対応という具体的なエピソードを使用している
  • 責任感がどのような行動につながったかを説明している
  • 成果を数字(満足度90%以上)で示している

柔軟性を活かした自己PR例文

アピールポイントを使った自己PRの例文(柔軟性)。自ら提案して行動した主体性も伝えられると、「受け身」などネガティブな印象を払拭できる。

<例文>

私の強みは、状況の変化に応じて行動を素早く切り替える「柔軟性」です。飲食店のアルバイトでホールスタッフとして働いていた際、繁忙期に厨房スタッフが急遽欠勤し、人手不足になりました。私はすぐに状況を判断し、ホール業務の合間に厨房のサポートに入ることを店長に提案しました。普段とは異なる業務でしたが、先輩に指示を仰ぎながら臨機応変に対応した結果、お客様への料理提供が滞ることなく営業を終えることができました。御社でもこの柔軟性を活かし、変化の激しいビジネス環境でも臨機応変に対応できる人材として貢献したいと考えています。

<ポイント>

  • 想定外の事態への対応を具体的に説明している
  • 自ら提案して行動した主体性も伝わる内容になっている
  • 結果として貢献できたことを示している

行動力を活かした自己PR例文

アピールポイントを使った自己PRの例文(行動力)。自ら課題を見つけて行動したプロセスや、行動の結果どういう成果を得られたかを示せば、隙の無い自己PRになる。

<例文>

私の強みは、指示を待たずに自ら考え行動を起こす「主体性」です。大学のサークル活動で新入部員の勧誘を担当した際、従来のビラ配りだけでは効果が薄いと感じ、SNSを活用した情報発信を提案・実行しました。InstagramとTwitterのアカウントを開設し、活動の様子を定期的に発信。さらに、体験入部イベントの様子をリール動画で紹介したところ、例年の1.5倍の新入部員を獲得することができました。御社でもこの主体性を活かし、課題を見つけたら自ら行動に移せる人材として貢献したいと考えています。

<ポイント>

  • 「主体性」という具体的な言い換え表現を使用している
  • 自ら課題を見つけて行動したプロセスを説明している
  • 成果を数字(1.5倍)で示している

アピールポイントが見つからない場合

アピールポイントが見つからない場合。「就活のプロに相談する」「自己分析をする」「6つの中からまず選ぶ」の3つの対処法。

「自分にはアピールできる強みがない」と感じている人も安心してください。成田さんが支援してきた学生も、最初はみんな同じ悩みを抱えていました。アピールポイントは「すごい経験」ではなく、日常の行動パターンの中に隠れています。見つけ方を紹介します。

就活のプロに相談する

アピールポイントが見つからない場合、就活エージェントに相談するのがおすすめです。

プロの視点で自分では気づかない強みを発見できること、人事の視点で分析してもらえることが大きなメリットです。第三者の客観的な意見を聞くことで、新たな発見があるかもしれません。

自己分析をする

アピールポイントを見つけるための自己分析は、「過去・現在・未来」の3つの時間軸で進めると効率的です。

  1. 過去の経験を洗い出す:部活・アルバイト・学業・ゼミなど、力を入れて取り組んだ経験を書き出し、「なぜそうしたのか」「何を学んだか」を振り返ります。
  2. 強み・弱みを言語化する:経験をもとに強みを3〜5個に絞り込み、「コミュニケーション能力」ではなく「相手の意図を汲み取って話す力」のように具体的に表現します。
  3. 将来のビジョンと活かし方を考える:見つけたアピールポイントを志望する業界・職種でどう活かせるか考えることで、伝えるべき内容が明確になります。

▼自己分析のやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。

【まずは3つでOK】受かる自己分析シート大全種類・使い方・ESや面接での活用法などを元日系大手人事が解説

6つのアピールポイントのどれかをとりあえず選ぶ

アピールポイントが見つからない場合、6つのアピールポイント(コミュニケーション能力、協調性、継続力、責任感、柔軟性、行動力)のどれかをとりあえず選ぶ方法もあります。

選ぶことに時間をかけすぎるより、まずは選んでから「解像度を上げる」作業に時間をかけましょう。過去の経験を振り返れば、6つのどれかに当てはまるエピソードが見つかるはずです。

よくある質問

就活のサポーターとしてよく聞かれる質問や、en-courage利用者へのインタビューで出てきた疑問への回答をご紹介します。

Q. アピールポイントと長所の違いは?

アピールポイントは「企業で活かせる強み」、長所は「人柄や性格」を伝えるものです。アピールポイントは「入社後にどう活躍できるか」を意識し、長所は「どんな人間か」を伝えます。この違いを意識して使い分けましょう。使い分けに自信がない場合は、就活エージェントにES添削を依頼すると、プロの視点でフィードバックがもらえます。

Q. アピールポイントは複数伝えてもいい?

基本的には1つに絞って深掘りすることをおすすめします。複数を羅列すると、どれも印象に残らなくなるリスクがあります。1つのアピールポイントを具体的なエピソードとともに伝える方が、採用担当者の印象に残りやすいです。どうしても複数伝えたい場合は、就活エージェントに相談して最適な伝え方を一緒に考えてもらうとよいでしょう。

Q. 面接とESでアピールポイントを変えてもいい?

基本的には一貫性を保つことが重要ですが、企業ごとに言い換え表現を変えるのは有効です。例えば、同じ「行動力」でも、ベンチャー企業なら「挑戦心」、大手企業なら「主体性」と表現を変える工夫ができます。軸は同じにしつつ、表現を調整しましょう。企業ごとの傾向が不安なら、就活エージェントに模擬面接をお願いすると実践的なアドバイスがもらえます。


監修:成田 駿

元日系大手人事/就活サポーター

日系大手事業会社で最年少部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。戦略設計からイベント企画、選考フロー、研修まで新卒採用の入口から出口までを幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。人事業務以外でも累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を誇る。

協力:NPO法人en-courage

全国約120の大学に支部を展開し、就活生を対象としたキャリア教育支援を行うNPO法人。独自にイベントやメディアを多数運営し、年間2,500件以上のセミナーを開催。企業と学生の間に年間約80万回の接点を創出するなど、国内最大級の規模で活動している。すべての就活生が本質的なキャリアを通じて人生を最大化できるよう、個別支援やコミュニティづくりを通じたサポートを目指している。