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【例文あり】コミュニケーション能力を自己PRでアピールするには?ポイント・言い換え方を元人事が解説

コミュニケーション能力を自己PRでどうアピールすればいい?本記事では、そのまま参考になる例文やポイント、言い換え方を元日系大手人事がお伝えします。さらに、企業が求める「コミュニケーション能力」とは何か、「ありきたり」と思われないために差別化すべきことなども解説します。

ESや面接の自己PRにて、「コミュニケーション能力」を自分の強みとしてアピールしたいけれど、具体的にどのような言葉やエピソードで伝えれば評価されるのか、悩んでいる就活生は少なくありません。

本記事では、元日系大手人事で、en-courageの就活サポーターとしても学生を支援している成田さん監修の基、そのまま参考になる例文やポイント、言い換え方をお伝えします。

さらに、企業が求める「コミュニケーション能力」とは何か、「ありきたり」と思われないために差別化すべきことなども解説します。

コミュニケーション能力とは

コミュニケーション能力とは、単に「会話が弾むこと」ではありません。相手の意図を正しく理解し、周囲と協力して物事を前に進める力のことです。
ここでは、元大手人事で多くの就活生を支援してきた成田さんの実体験をもとに、企業が選考で本当に求めている「コミュ力」の正体を解説します。

企業が求める「コミュニケーション能力」とは

ビジネスにおけるコミュニケーション能力とは、単に「話し上手である」ことや「場を盛り上げる」ことではありません。本質的には、「対人関係を通じて、組織の目標達成や課題解決を円滑に進める力」と定義されます。

つまり、一方的に話すだけでなく、相手の状況を理解し、協力関係を築きながら成果へつなげるプロセス全体を指します。この能力は、具体的に以下の4つの要素に分解して捉えることができます。

  1. 相手の意図を汲み取る「受信力」:言葉の裏にある背景や感情まで正しく理解し、相手の安心感を生む力です。
  2. 相手を動かす「発信・提案力」:自分の考えを相手に合わせて分かりやすく伝え、納得と行動を引き出す力です。
  3. 組織を円滑にする「調整・協調力」:異なる意見や利害関係を持つ人々の間に入り、ゴールに向けて統合する力です。
  4. 信頼を積み重ねる「関係構築力」:心の距離を縮め、「この人と一緒に働きたい」と思われる土台を作る力です。

企業がコミュニケーション能力を重視する理由

「企業がコミュニケーション能力を重視する理由」という見出しのスライドです。その理由として「円滑な業務遂行」「組織成果の最大化」「主体的な現状打開」の3点が大きく提示されています。下部では成田さんのコメントとして、企業は同僚との連携や顧客との信頼構築、周囲を巻き込んだ課題解決ができる人材を求めていることが解説されています。

企業が採用活動においてコミュニケーション能力を重視する理由は、主に以下の3点に集約されます。

  • 円滑な業務遂行:同僚との連携や顧客との信頼構築なしに、仕事を進めることは困難なため
  • 組織成果の最大化:多様な価値観を受け入れ、共創することで企業の成長エンジンとなるため
  • 主体的な現状打開:自ら発信して周囲を巻き込み、課題解決に向けて行動できる人材が求められるため

学生にとってアピールしやすい強みである

コミュニケーション能力は業界や職種を問わず必要とされるポータブルスキルです。そのため、サークルやアルバイト、研究活動など、どのような経験からでもアピールにつなげやすい利点があります。チームでの目標達成や意見調整の経験は、入社後の再現性が高い強みとして評価されます。

ありきたりなので差別化が必要

多くの学生が使用するアピールのため、単に「コミュニケーション能力がある」と伝えると埋もれてしまいます。また、言葉が抽象的で具体的な強みが伝わらないリスクもあります。傾聴力や交渉力など、自身の強みを具体的に表す言葉に変換し、独自のエピソードとセットで伝えることが重要です。

コミュニケーション能力を自己PRでアピールする際のポイント

「コミュニケーション能力をアピールするポイント」と題されたスライドで、赤帯の中に最重要項目として「具体性のある言葉に言い換える」ことが強調されています。その下には、説得力のある構成で書くこと、定量的な成果を示すこと、面接での言動と矛盾させないこと、避けるべき表現に気をつけることの4つのポイントが列挙されています。

自己PRでコミュニケーション能力を効果的に伝えるには、言葉選びや構成の工夫が不可欠です。ここからは、成田さんが人事として多くの学生を見てきた経験に基づいた「評価されるポイント」を紹介します。採用担当者に「入社後に活躍できる」とイメージさせるための、具体的なテクニックを押さえましょう。

【最重要】具体性のある言葉に言い換える

広義な言葉であるコミュニケーション能力を、具体的にどのような力なのか分解して伝えることが重要です。聞く力が強いのか、意見をまとめる力があるのかを明確にし、適切な言葉に変換しましょう。解像度を高めることで、採用担当者は入社後の活躍をイメージしやすくなります。

言い換え例一覧

「言い換え例一覧」というタイトルのもと、コミュニケーション能力を具体的に表現するための4つのタイプと例文が示されています。「受信型」「発信・提案型」「調整・協調型」「関係構築型」のそれぞれについて、相手の本音を引き出す力や論理的に伝える力、意見をまとめる力など、具体的な定義が記載されています。

「コミュニケーション能力」と一言で伝えても、採用担当者には具体的に伝わりにくいものです。あなたの強みがどこにあるのか、解像度を上げていきましょう。

  • 相手の意図を汲む「受信型のコミュニケーション」
      • 話しやすい雰囲気を作り、相手の本音や抱える課題を引き出す力
      • 表面的な言葉だけでなく、潜在的なニーズを正確にキャッチする力
      • 言葉の裏にある背景や感情まで正しく理解し、相手に安心感を与える力
  • 相手を動かす「発信・提案型のコミュニケーション」
      • 複雑な情報を整理し、相手の理解度に合わせて論理的に伝える力
      • 相手の課題を自分事として捉え、的確な解決策を提示する力
      • 自分の考えを相手に合わせて分かりやすく伝え、納得と行動を引き出す力
  • 組織を円滑にする「調整・協調型のコミュニケーション」
      • 異なる意見や利害関係の間に入り、ゴールに向けて話をまとめる力
      • 意見の対立を解消し、双方が納得できる合意形成を図る力
      • チームの目標達成のために、周囲と協力して役割を全うする力
  • 信頼を積み重ねる「関係構築型のコミュニケーション」
      • 心の距離を縮め、「この人と働きたい」と思われる土台を作る力
      • 初対面の人とも素早く打ち解け、協力体制を作れる力
      • 相手の立場や価値観を尊重し、長く続く信頼関係を築く力

自分に合った言葉を選ぶコツ

「自分に合った言葉を選ぶコツ」という見出しのスライドで、エピソードや企業の求める人物像に合うものを選ぶこと、第三者の意見を聞くことの重要性が示されています。下部には成田さんのコメントがあり、自分の強みを客観視するために就活エージェント等のプロに相談し、市場価値が伝わる言葉を選んでもらうことを勧めています。

多くの言い換え表現の中から、自分に最適な一つを選ぶための視点は以下の3つです。これらは、どのような強みをアピールする場合でも共通する「言葉選び」の鉄則です。

  • エピソードに合うものを選ぶ:自身のエピソードの内容と、選んだ言葉の持つニュアンスが合致しているか確認しましょう。同じ強みであっても、どのような状況で、どう発揮されたかによって適切な表現は異なります。
  • 企業の求める人物像に合うものを選ぶ:志望企業の社風や「求める人物像」と照らし合わせましょう。企業によって、同じ強みの中でも「勢い」を重視するのか、「丁寧さ」を重視するのかといった評価ポイントは異なります。
  • 第三者に合う言葉を聞く:自分の強みを客観視するのは難しいため、プロの視点を借りるのも有効です。就活エージェントなどの第三者に相談すれば、あなたの経験を人事の視点で分析し、独りよがりではない、市場価値が伝わる「最適な言葉」への変換をサポートしてくれます。

説得力のある構成で書く

「自己PRの構成」と題された画像で、合計400文字を想定した文章構成として、結論、背景、課題、行動、実績、仕事への活用の6つのステップとそれぞれの目安文字数が左側に示されています。右側には構成通りに書くコツとして、強みと業務の重なりの提示や、数字を用いた根拠の記載、汎用的になりすぎないことの3点が挙げられています。

以下の順序で構成することで、論理的で説得力のある自己PRが完成します。

  • 結論:一言で、あなたの強みは何か?
  • 背景:その強みをどのように培ったのか?
  • 課題:強みを発揮したとき、どんな課題に直面していたのか?
  • 行動:その課題に対して、強みを活かしてどう取り組んだのか?
  • 実績:その成果はどんな数値や事実で裏付けられるのか?
  • 仕事への活用:その強みを企業でどう活かし、貢献できるのか?

▼自己PRの構成について、詳細は以下の記事で解説しています。
エントリーシートの受かる自己PRの書き方強みの選び方と構成・書くポイントを元人事が解説

定量的な成果を示す

「コミュニケーション能力を自己PRでアピールする際のポイント」の一つとして、「定量的な成果を示す」ことが強調されたスライドです。下部では成田さんが、単に「売上が上がった」とするよりも「売上が前年比120%になった」と書く方が客観的な実績として伝わるとアドバイスしています。

エピソードの具体性を高めるには、成果やプロセスを「数字」で示すことが効果的です。例えば、「売上が上がった」とするよりも「売上が前年比120%になった」と書く方が、客観的な実績として伝わります。

成果だけでなく、行動の規模感を示す際にも数字は有効です。「部員50名との個別面談」「月5時間の業務削減」「手順書を10種類作成」など、具体的な数値を盛り込むことで、行動量や工夫の解像度が一気に高まります。

面接で自己PRと矛盾した言動をしない

「コミュニケーション能力を自己PRでアピールする際のポイント」として、「面接で自己PRと矛盾した言動をしない」という注意点が大きく書かれています。下部のコメントでは、傾聴力があると言いながら話を遮るなど、PR内容と実際の言動に矛盾があると信憑性が損なわれるため注意が必要だと解説されています。

コミュニケーション能力をアピールする場合、面接中の振る舞いそのものが能力の証明となります。「傾聴力」があると言いながら話を遮るなど、PR内容と実際の言動に矛盾があると信憑性が損なわれるため注意が必要です。

話し方・聞く態度も見られている

話す内容だけでなく、表情や声のトーンといった非言語要素も評価されます。特にWeb面接では原稿の棒読みは避け、自分の言葉で語りかける意識と、自然な笑顔や抑揚を大切にしましょう。

うなずき、相づちがないと「本当に?」と疑われる

面接官が話している時の「聞く態度」も重要です。適切なタイミングでのうなずきや相づちは理解のサインとなります。相手の目を見てリアクションを取り、独りよがりにならないよう心がけてください。

避けるべき表現に気をつける

「避けるべき表現に気をつける」というタイトルのもと、注意すべき5つの項目が番号順に並んでいるスライドです。具体的には、専門用語、抽象的な表現、話し言葉を避けることや、企業の求める人物像とずれたものを避けること、誤字脱字のチェックを行うことが挙げられています。

せっかく内容が優れていても、避けるべき表現をしてしまうと評価の対象から外れてしまうことがあります。以下の表現をしないように気をつけましょう。

  • 専門用語を避ける:研究内容や独自の用語は、採用担当者が理解できるよう「誰にでもわかる言葉」に噛み砕いて表現しましょう。
  • 抽象的な表現は避ける:曖昧な言葉で終わらせず、具体的なエピソードや5W1Hを交えて記述し、行動特性や価値を伝えましょう。
  • 企業の求める人物像とずれたものは避ける:企業の方向性と自分のアピール内容が合致しているか確認し、求める人物像とのミスマッチを防ぎましょう。
  • 誤字脱字がないかチェックする:誤字や敬語の誤りは志望度の低さとみなされるため、音読や第三者チェックを行い、丁寧さを示しましょう。
  • 話し言葉を使わない:ビジネス文書としての形式を守り、流行語や口語表現は避け、丁寧で標準的な語句を選んで記述しましょう。

▼エントリーシートの書き方の基礎については、こちらの記事もご参照ください。
落ちないエントリーシートの書き方企業が見ているポイントと対策まとめ

コミュニケーション能力を自己PRでアピールする例文

ここでは、コミュニケーション能力を効果的にアピールするための例文を紹介します。成田さんの添削実例をもとに、ポイントを解説します。

サークル・部活動の場合

「コミュニケーション能力を自己PRでアピールする例文」というテーマの中で、「サークル・部活動の場合」の例文紹介であることを示す見出し画像です。背景はシンプルな方眼紙のようなデザインで、中央に大きくセクション名が配置されています。

私の強みは、立場の異なる意見を調整し、組織の合意形成を図る「調整力」です。所属するダンスサークルでは、イベント責任者として100名規模の公演を運営しました。当初、練習の方向性を巡って経験者と未経験者の間に温度差が生じ、参加率が60%まで低下するという課題に直面しました。私は、一人ひとりとの対話が必要だと考え、全メンバー50名と個別に面談を実施しました。ヒアリングの結果、経験者は「クオリティへのこだわり」、未経験者は「技術不足への不安」を持っていることが判明しました。そこで、レベル別の練習時間を設けるとともに、経験者が未経験者をサポートするペア制度を導入し、双方の納得感を醸成しました。その結果、チームの一体感が高まり、公演当日は過去最高となる800名の観客動員を記録しました。貴社においても、多様なメンバーの意見を調整し、チームの成果最大化に貢献したいと考えています。

<ポイント>

  • 課題の特定:単なる対立ではなく、それぞれの背景にある思いを分析できている点
  • 具体的な行動:個別対話や制度導入など、調整のために何をしたかが明確である点
  • 定量的な成果:参加率の回復や観客動員数など、数値を交えて説得力を高めている点

アルバイトの場合

「コミュニケーション能力を自己PRでアピールする例文」というタイトルの下に、「アルバイトの場合」と大きく記載されたスライド画像です。アルバイトでの経験を元にした自己PRの例文を紹介するセクションの表紙となっています。

私の強みは、相手の潜在的なニーズを汲み取り、信頼関係を築く「関係構築力」です。カフェのアルバイトでは、売上が低迷していた時間帯の顧客獲得に取り組みました。マニュアル通りの接客ではリピーターが増えず、平日午後の客数が伸び悩んでいることが課題でした。お客様に特別感を感じてもらうため、来店されたお客様の特徴や好みをノートに記録し、2回目以降の来店時に「前回と同じカスタマイズでよろしいですか?」と一言添えることを徹底しました。また、混雑時には状況を先回りして伝え、待ち時間のストレスを軽減するよう配慮しました。この取り組みを1年間継続した結果、私宛に来店してくださる常連のお客様が10名増え、時間帯売上を前年比120%まで向上させることができました。入社後も、顧客視点に立ったきめ細やかな対応で、深い信頼関係を築いていきます。

<ポイント>

  • 独自性の工夫:ノートへの記録や先回りの声かけなど、マニュアルを超えた行動を示している点
  • 定量的な成果:「常連客10名増」「前年比120%」など、具体的な数字で信頼性を高めている点
  • 仕事への活用:顧客視点を持つ人材であることを印象付け、入社後の再現性を感じさせる点

長期インターンの場合

「コミュニケーション能力を自己PRでアピールする例文」シリーズの一つで、中央に「長期インターンの場合」と書かれています。長期インターンシップの経験を活用してコミュニケーション能力をアピールする方法や例文への導入となる画像です。

私の強みは、組織の課題を自分事として捉え、周囲を巻き込んで解決する「推進力」です。Webマーケティング企業の長期インターンで、記事制作チームのリーダーを務めました。当初、メンバーの進捗管理が属人的で、月間納期遅延が5件発生していました。私はこの状況を改善すべく、メンバー5名との面談を通じて業務のボトルネックを洗い出しました。タスクの可視化不足が原因だと判明したため、共通の管理ツール導入を社員に提案し、運用ルールを策定しました。導入初期は反発もありましたが、メリットを粘り強く説明し、マニュアルを作成してサポートを徹底しました。結果、納期遵守率が100%になり、月間の記事制作数を1.5倍に伸ばすことができました。貴社でも、周囲と連携しながら課題解決に尽力し、プロジェクトを成功に導きます。

<ポイント>

  • 主体的な行動:リーダーとして課題を発見し、解決策を実行するプロセスが具体的である点
  • 困難の克服:ツールの導入だけでなく、周囲の理解を得るための粘り強い対話を描写している点
  • 定量的な成果:納期遵守率や制作数の向上など、ビジネスに直結する成果を示している点

ゼミ・研究活動の場合

「コミュニケーション能力を自己PRでアピールする例文」という見出しがあり、その下に「ゼミ・研究活動の場合」と記された画像です。学生時代のゼミや研究活動のエピソードを用いた自己PRの作成例を示すセクションの扉絵です。

私の強みは、専門的な情報を相手に合わせて分かりやすく伝える「翻訳力」です。環境経済学のゼミでは、地域の商店街活性化に向けた共同研究を行いました。統計データに基づいた分析結果を商店街の方々に提案しましたが、専門用語が多く「難しくて実感が湧かない」と難色を示され、協力を得られない状況でした。そこで私は、データをグラフ化するだけでなく、具体的な顧客の声をストーリー形式で紹介したり、専門用語を日常会話レベルの言葉に置き換えたりして資料を作り直しました。さらに、一方的な発表ではなく対話形式の報告会を企画し、双方向のコミュニケーションを心がけました。その結果、商店街の理事15名全員から賛同を得ることができ、提案した施策が採用され、来街者数が10%増加しました。専門的な情報を顧客に合わせて分かりやすく伝えるスキルは、貴社の営業活動でも活かせると確信しています。

<ポイント>

  • 相手目線:専門的な内容を相手に合わせて噛み砕く工夫がなされている点
  • 対話の重視:一方的な発表から双方向の対話へ切り替えた柔軟性が評価される点
  • 信頼の獲得:理事全員からの賛同など、コミュニケーションによって信頼を得た結果を伝えている点

ボランティア活動の場合

「コミュニケーション能力を自己PRでアピールする例文」というテーマにおいて、「ボランティア活動の場合」について取り上げることを示したスライドです。ボランティア経験を通じた自己PRのアプローチ方法や例文を紹介するパートであることを表しています。

私の強みは、多様な価値観を持つ人々と信頼関係を築く「共感力」です。大学2年次に参加した国際交流ボランティアでは、留学生と日本人学生の交流イベントを企画しました。準備段階では、文化や時間感覚の違いから運営メンバー間で意見が衝突し、計画が2週間遅れるという事態に陥りました。私は、互いの背景を知ることが解決の糸口になると考え、会議の前にアイスブレイクの時間を設けたり、個別に食事に誘って本音を聞き出したりしました。相手の文化背景を尊重しつつ、共通の目的である「イベントの成功」を再確認することで、チームの結束を強めました。結果、イベントは100名以上の参加者を集め、事後アンケートでは満足度95%を獲得しました。多様な背景を持つ人々とも円滑に関係を築く力で、グローバルな環境でも貢献したいと考えます。

<ポイント>

  • 背景の理解:文化の違いという困難に対し、相互理解を深めるアプローチをとっている点
  • 成果の質:参加人数だけでなく満足度にも触れ、質の高いイベントだったことを証明している点
  • 調整プロセス:意見衝突から結束に至るまでの人間関係の調整力が具体的である点

よくある質問

就活のサポーターとしてよく聞かれる質問や、en-courage利用者へのインタビューで出てきた疑問への回答をご紹介します。

コミュニケーション能力以外の強みと組み合わせてもいい?

組み合わせは効果的ですが、どの強みと掛け合わせるのがベストかは人によって異なります。自分一人では客観的な判断が難しいため、就活エージェントに相談することをおすすめします。プロの視点から、あなたの経験に最もマッチする強みの組み合わせを提案してもらえます。

エピソードが平凡でも大丈夫?

エピソード自体は平凡でも問題ありませんが、そこからどのように強みをアピールするかはテクニックが必要です。自分の経験をどのように魅力的に伝えるべきか悩む場合は、就活エージェントに相談してみてください。些細なエピソードからでも、人事の心に響くストーリーを引き出してくれます。

文字数の目安は?

基本的な目安はありますが、企業や媒体によって最適な文字数や構成は異なります。限られた文字数で最大限のアピールをするためには、添削のプロである就活エージェントに見てもらうのが確実です。自分では気づかない冗長さや不足点を指摘してもらい、完成度を高めましょう。


監修:成田 駿

元日系大手人事/就活サポーター

日系大手事業会社で最年少部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。戦略設計からイベント企画、選考フロー、研修まで新卒採用の入口から出口までを幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。人事業務以外でも累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を誇る。

協力:NPO法人en-courage

全国約120の大学に支部を展開し、就活生を対象としたキャリア教育支援を行うNPO法人。独自にイベントやメディアを多数運営し、年間2,500件以上のセミナーを開催。企業と学生の間に年間約80万回の接点を創出するなど、国内最大級の規模で活動している。すべての就活生が本質的なキャリアを通じて人生を最大化できるよう、個別支援やコミュニティづくりを通じたサポートを目指している。