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内定者インタビュー①~インフラ・メーカー編~

En-courage

内定者インタビュー① ~インフラ・メーカー編~

今週から始まりました新連載、内定者インタビューのコーナーです。

このコーナーでは、毎度おなじみ私”I”が様々な業界の内定者にインタビューし、その業界を選んだ理由や、選考のポイントなどを明らかにしていきます。

 

今回、栄えあるインタビュー第一弾に選ばれたのは、農学研究科修士二回生の女性、A.Hさん。内定先は、某O阪ガスで、2020年度春より、大阪で働くことになります。

 

そんな彼女が参加したインターンシップの数は、インフラ・メーカーなど計8社。理系院生としては非常に活動的に就職活動をなされたといってもよいでしょう。

 

そんな、幅広く業界・企業をみてきた彼女は何を考え、どう意思決定をしたのか?

今回はその真相に迫ります。

まずはじめに。~自己紹介~

“I”

今回はお時間をいただきありがとうございます。まずは、簡単に自己紹介をお願いします。

 

“A”

農学研究科応用生命科学専攻修士二回生、A,Hです。

サークルはジャズサークルに入っていてサックスを吹いていました。

塾のバイトもしていて五年くらい続けたかな?

 

“I”

なるほど、ありがとうございます!今はサークルやバイトを引退して、研究の日々ですか?

 

“A”

そうですね。笑

修論に忙殺されています。

 

“I”

今回はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。

本日はどうぞ宜しくお願いいたします。

就活初期、動きだしについて。

“I”

では、さっそく質問に移らせていただけばと思うのですが、就職活動はいつ頃はじめられたのですか?

 

“A”

就職活動は修士一回の前期から初めて、夏インターン時点では、幅広く業界を見ていました。具体的には、食品、化学、インフラ、製薬のインターンに参加しました。

 

“I”

なるほど!早い動き出しですね。

インターンシップでは幅広い企業にエントリーされたということですが、本選考ではどのあたりを受験されたのですか?

 

“A”

本選考では、インフラと食品を受験しました。

大手インフラ二社と大手食品メーカーより内定をいただき、関西の大手インフラに進むことを決めました。

 

“I”

なるほど!インターンシップを経て、志望業界は絞られていったんですね。

インターンシップはどういった基準で応募されたのですか?

 

“A”

明確な基準はありませんでした。ただ、理系の枠は外したくないと考えていたので、文系に全振りの営業職などは外していました。

ただ、それ以外に明確な基準があったわけではなく、興味あるところは手あたり次第出していました。

 とにかく行ってみることが大事だと考えていたので、知っている企業・関心を引いた企業があれば応募できる限り、応募していました。

もし、参加した結果、志望しないことになったとしても、インターンなどに参加して実情を知ることが、自身の納得感や自分に合ったキャリア選択に繋がると考えていました。

 

“I”

なかなか、活動的ですね!

その考えはすごく共感するところがあります。笑

実際参加してみて、どういう業界・企業の志望度が上がって、どういう業界・企業の志望度が下がりましたか?

 

“A”

業界・事業でいうと、“どんな人にも価値提供できる”っていう要素は自分にとって重要だなと思いました。製薬業界のインターンシップで強く感じたことでしたが、薬のような価値提供の対象者が限られた商材には関心がわかなかったんですね。

製薬会社のインターンシップに行ったときにあまりにも関心がわかなかったので、その理由をずっと考えていたのですが、今までの自分と照らし合わせてみても、自分にとっては、“どんな人にも価値提供ができる“ということが大事なのだと気づきました。

 企業単位でいうと、二つあります。

一つは、“人を大切にする風土があること”です。自分自身が、個人で何かをやり遂げることよりも、チームやみんなでやり遂げることに意味を感じるタイプだったので、人を尊重する会社がいいなと感じました。

 もうひとつは、“挑戦を前向きにとらえられる人がいること”です。

挑戦とか裁量権って、就職活動とかで無批判に肯定的に捉えらえられがちで、どの企業も「うちは挑戦してます」っていうんですよね。それに違和感を感じていました。

そんな時に、あるインターンシップで社員の方が、「若い内に裁量持つとか、失敗するってすごく怖いよね。けど、うちはそういう怖さを前向きにとらえる人が多い」っておっしゃっているのを聞いて、違和感の正体に気づくとともに、自分は、“挑戦の怖さを分かったうえで、それを前向きにとらえられることができる人”と一緒に働きたいなと感ました。

私は、周りの人の影響を受けるタイプなので、そういう本当の意味での“挑戦”の精神を持つ人と一緒に働いて刺激を得たいなと思ったんです。

 

“I”

なるほど!

インターンシップに参加する中で、就職活動の軸が言語化されていったのですね。

 

“A”

そうですね。

志望度が高くなかった、製薬会社のインターンシップに参加しなければ、“どんな人にも価値提供できる”という軸は明確にならなかったなと思います。

本選考、内定に向けた準備。

“I”

結局、インターン受けてみてどういう軸になったんですか?

 

“A”

もうほとんど触れてしまったのですが、

“誰にでも価値提供できること”、“社会貢献度の大きさ”、“人を大事にする風土であること”、“挑戦を前向きにとらえる風土・人であること”ですかね。

 

“I”

“社会貢献度の大きさ“というのは、どういうところから来たのでしょうか?

 

“A”

これはインターンシップの中ではというわけではなく、自己分析の中から出てきた軸です。私は農学部に所属しているのですが、就活初めの時は、自分は食品メーカーに行くものだと思っていました。周りには、実際に食品に進む人が多く、そんな気になっていたんですね。

ですが、よくよく、自分が京大の農学部を受験した理由を振り返ると、高校の時にJICAの人が講演しに来る機会があって、そこで聞いた話にショックを受けたことがきっかけだったんですよ。

発展途上国で貧困に苦しむ人の話を聞いて、そういった人たちを助けたいと思ったのがきっかけでした。実際に、私の所属する学科のパンフレットには、“技術で世界の課題を解決する”と銘打たれているんです。

ボランティアでは持続性がないし、どんな会社でもできることにはできる。

私は、ビジネスで持続性・サイクル性を持って、地球規模の課題の解決に貢献したいと考えました。特に自分の持つ技術の力を活かして、関わりたいと思ったんです。

 

“I”

なるほど。ルーツは高校時代にあったのですね。

そうして自身の軸と比較して、本選考では食品、インフラ業界を受験されたのですね。

その中で、本選考を受験した基準はどういったものでしたか?

 

“A”

正直、エントリーの段階では、食品業界に関してはあまり明確な基準は持っていませんでした。30社くらいエントリーシートを提出して、10社くらい面接を受けたかな?

インフラは絞って受けました。

インフラに携わるならば、なじみあるところがいいなと思っていたので、インターンに参加した企業を除いて関西に絞って受験しました。

“I”

そういった企業を受験したうえで、どういった対策をされましたか?

 

“A”

面接の前は、深堀の準備をしました。全エピソードに対して、考えうる質問を想定して、答えを用意していました。

また、面接の後は、即文字起こしをしていました。言葉のニュアンスも大事だと思っていたので、口語レベルで文字起こしをして振り返っていました。

そうしてみると、いかに自分が聞かれたことに的確に答えられていないかが明確になってきて、改善につながりました。

 

“I”

面接毎にしっかり、反省→改善のサイクルを回されていたんですね。

企業さんが”A”さんを採用したくなるのもわかる気がします!笑

では、選考を経てみて、内定を得た企業に受かったポイントは何だと思いますか?

 

“A”

一つは自分のアピールポイントを的確に伝えることができたことかなと思います。

どのエピソードを話しても、自分のアピールポイントを落とさないようにしていました。

 もう一つはにこにこしていたことだと思います。笑

相手と楽しく会話するってやっぱり大事ですよね。笑

 

“I”

間違いない!ちなみに、アピールポイントってなんでした?

 

“A”

“一人一人とちゃんと話をしたうえで全体最適のために動ける“って、言っていたと思います。笑

 

“I”

僕が思い描く、“A”さん像と一致しています!笑

そうした努力が内定につながったんですね。

いくつか内定を得たと聞いていますが、最後の内定承諾の決め手はなんでしたか?

 

“A”

人がひとつ。もう一つは、理系としての働き方です。

食品メーカーは、研究職採用で、理系職は基本、研究職でキャリアを終えることになります。

研究も好きなので研究職としての働き方もいいと思いますし、後にマーケティングや企画といった所に異動してキャリアを踏むこともできます。ですが、ジェネラリスト育成に力を入れていて、その選択肢の幅が広い、インフラ企業のような働き方の方が、私自身にはより魅力的に感じました。

 

“I”

確かに、遠い未来の選択肢を絞るのって怖いですよね。


就活を終えて。

“I”

インタビューも終わりに近づいているのですが、就職活動を通じてやってよかったなって思うことはなんですか?

 

“A”

“優先順位が低い企業でも、とりあえずインターンを出すなり、知ろうとしてみること“ですかね。ある企業が自分にとって選択肢から外れた理由を考えると、自分にとっての”そうじゃないといけない“が見えてくると思います。

 後は、“人に会うこと”ですかね。

私が、人から影響を受けやすいこともありますが、自分がその人たちの中で働くイメージができるかってやっぱり大事だと思います。

 

“I”

ありがとうございます。では逆に、こういう事しておけばよかったな、ってありますか?

 

“A”

ん~、なんだろう。出てこないなあ。無いかな。笑

 

“I”

後悔のない就職活動を送られたんですね。

振り返って、就職活動の中で一番しんどかったのはいつですか?

 

“A”

冬くらいの時期で、業界の志望理由がわかんなくなったときですかね。

「なんで食品なんだろう?」が、言語化ができず、インターン行ったけど、結局何がしたいんだろう?本選考どうしよう?って悩みました。

 

“I”

どのように乗り切っていきましたか?

 

“A”

とにかく考えました。そして、いろんな人の志望理由を聞きまくりました。

考えて、話す。そうやって乗り越えるしかないのかなと思います。

最後に、就活生に一言。

“I”

最後の質問です。

一つ、就活生に伝えるならなんでしょう?

 

“A”

今、冬のこの時期、迷走する人はたくさんいるでしょう。

考えるのってすごくエネルギーを使うし後回しにもできてしまうけれど、それに耐えて考えて考え抜けば、本当に行きたいところが見つかると思うので頑張ってください。

 

“I”

シンプルですが、真理ですね。笑

“行動して、考える“

その大事さを教わった気がします。

 

本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました! 

 

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