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一次面接で聞かれることとは?質問15選と面接官に刺さる答え方を元人事が解説

一次面接で聞かれることを質問15選としてご紹介。それぞれの質問に対する答え方や例文、評価点を稼ぐコツと基礎点を失わない注意点を元人事が解説します。

「一次面接ではどんな質問をされるの?」「どう答えれば通過できる?」と不安に感じていませんか。ESは通過したものの、初めての面接で何を準備すればいいか分からないという方も多いでしょう。

一次面接では「基本的なマナー」と「コミュニケーション能力」が重視されるため、頻出質問への準備が合否を大きく左右します。

本記事では、元日系大手人事で、en-courageの就活サポーターとして延べ3,000名以上の学生を支援してきた成田さん監修のもと、一次面接で聞かれる頻出質問と回答例、通過するためのポイントを解説します。

一次面接の概要:通過率・評価軸・他の面接との違い

「一次面接は通過するもの」と思っていませんか。成田さんが人事として採用に携わった経験では、半数以上の学生が一次面接で不合格になっています。ここでは、一次面接の基本情報から通過率、面接官が見ている評価ポイント、二次・最終面接との違いを解説します。

一次面接とは

一次面接とは、ES(エントリーシート)や書類選考を通過した後に行われる最初の面接のことです。人事担当者や若手社員が面接官を務めることが多く、応募者の基本的なコミュニケーション能力や人柄、ESとの一貫性を確認する場です。一次面接を通過すると、二次面接や最終面接へ進みます。

一次面接の通過率

一次面接の通過率は約20〜40%といわれています。半数以上の応募者が一次面接で落とされる傾向にあるため、十分な面接対策が必要です。成田さんも人事時代、準備不足で不合格になる学生を何度も見てきたそうです。

▼一次面接の通過率について、詳細は以下の記事で解説しています
一次面接の通過率は20〜40%!企業規模別の目安と通過率を上げる対策を解説

一次面接で不合格になる主な原因

【一次面接で不合格になる主な原因】 第一印象が悪い、2. エントリーシートとの矛盾がある、3. コミュニケーション能力が不足している、4. 企業研究が不足している。

一次面接で落ちる学生には、共通するパターンがあります。

  • 第一印象が悪い:身だしなみ、話し方、表情などで「一緒に働きたくない」と思われる。清潔感がない、声が小さい、表情が暗いなどが該当します。
  • エントリーシートとの矛盾がある:ESに書いた内容と面接での回答が異なると、「自己分析が浅い」「信頼できない」と判断されます。
  • コミュニケーション能力が不足している:質問に対して的外れな回答をする、話が長すぎる、結論が分からないなど。会話のキャッチボールができていないと判断されます。
  • 企業研究が不足している:志望動機が曖昧、事業内容を理解していないなど。「どこでもいいのでは」と思われてしまいます。

特に一次面接では、言葉遣いや身だしなみに気をつける、挨拶やお礼をするなど、基本的なポイントを押さえておきましょう。

一次面接で評価される4つのポイント

【一次面接で評価される4つのポイント】 自己分析の深さ、2. 言葉遣い・マナー、3. 回答の一貫性、4. コミュニケーション能力。

成田さんは人事時代、一次面接では応募者の基本的なビジネスマナーやコミュニケーション能力を確かめることが主な目的だったと言います。以下の4つの評価ポイントを意識して準備しましょう。

  • ①自己分析の深さ:自分の強み・弱み、価値観、経験を正確に言語化できているかを見ています。ESに書いた内容と一貫性があるかも問われます。
  • ②言葉遣い・マナー:敬語の使い方、挨拶、身だしなみなど、社会人としての基本ができているかを見ています。第一印象を大きく左右します。
  • ③回答の一貫性:志望動機、自己PR、ガクチカなど、すべての回答に一貫した軸があるかを見ています。矛盾があると信頼性が下がります。
  • ④コミュニケーション能力:質問に対して的確に答えられるか、会話のキャッチボールができるかを見ています。結論ファーストで端的に話せることが重要です。

一次面接は減点されないことも大事(基礎点×評価点)

【一次面接は減点されないことも大事】 基礎点(できて当然のこと:話し方・態度・マナーなど)と評価点(差がつくポイント:良い質問回答・逆質問など)の掛け合わせが重要であることを示す図解。

一次面接の評価は、できて当然のこと(基礎点)と差がつくポイント(評価点)の掛け合わせで決まります。どちらか一方が欠けていると、通過には届きません。

  • 基礎点(できて当然のこと):身だしなみ・話し方・表情・リアクション・マナーなど。できていないと減点される
  • 評価点(差がつくポイント):志望動機や自己PR、逆質問の内容など。他の学生と差がつく加点要素

基礎点がゼロでは、評価点がいくら高くても結果はゼロです。まずは、丁寧な言葉遣いをする、あいさつや自己紹介をしっかり行うなど「基礎点で失点しないこと」を徹底したうえで、評価点を高めるための回答内容や伝え方を磨いていきましょう。

二次面接・最終面接との違い

【二次面接・最終面接との違い】 一次面接:コミュニケーション能力や第一印象が評価の中心。 二次面接:スキル・経験を評価。 最終面接:意欲・マッチ度を評価。

一次面接と二次面接・最終面接では、面接の目的や評価軸が異なります。それぞれの違いを理解しておくことで、適切な準備ができます。

  • 一次面接
    • 面接官:人事担当者・若手社員
    • 目的:応募者のふるい分け
    • 評価軸:基本的なコミュニケーション能力、第一印象
    • 通過率:20〜40%
  • 二次面接
    • 面接官:現場マネージャー
    • 目的:スキル・経験の確認
    • 評価軸:職種への適性、学生時代の取り組みが仕事にどう活かせるか
    • 通過率:40〜50%
  • 最終面接
    • 面接官:役員・社長(経営層)
    • 目的:入社意欲・マッチ度の確認
    • 評価軸:熱意・覚悟・マッチ度、経営視点でのマッチ度
    • 通過率:約50%

このように、一次面接は応募書類の内容をベースに社会人としての素養や基本的なスキルを確認する場です。まずは基本を押さえることが大切です。

▼二次面接・最終面接で聞かれることについては、以下の記事で解説しています。

対策は「質問への回答」「逆質問」「マナー」の3つ

一次面接を通過するには、以下の3つの対策が必要です。

  • 対策①:頻出質問への回答準備
  • 対策②:面接官に刺さる逆質問の用意
  • 対策③:入室から退室までのマナー・心構え

特に重要なのは「質問への回答」です。面接時間の大半は質問への回答に使われるため、定番の質問に答えられるように準備することが第一歩になります。本記事では、一次面接でよく聞かれる質問とその回答のポイントを中心に解説します。

一次面接で聞かれること

「一次面接では何を聞かれるんだろう」と不安を感じていませんか。成田さんが人事として採用を担当していた経験によると、一次面接で通過するには「よく聞かれる質問について準備を行っているか」が鍵になるとのこと。ここでは、一次面接で頻出する質問と、それぞれの回答例・対策ポイントを詳しく解説していきます。

【前提】回答は1〜2分で端的に、全部話そうとしない

面接はスピーチではなく会話のラリーです。「結論ファースト+最低限の補足」で1〜2分程度にまとめ、細かい背景は深掘り質問で補足すれば十分です。すべてを完璧に伝えようとせず、「結論→理由→区切る」の流れを意識しましょう。

よく聞かれる質問

自己紹介

【一次面接 よく聞かれる質問】 自己紹介

この質問では、第一印象を決める簡潔なプレゼン力と人柄が求められています。一次面接の冒頭で印象を決める重要な質問であり、30秒〜1分程度で簡潔にまとめることがポイントです。

  • 質問例:「自己紹介をお願いします」
  • 構成
    • ①初めの挨拶(感謝の言葉)
    • ②基本情報(大学・学部・氏名)
    • ③経歴・活動の概要(=ガクチカ・自己PRを短くまとめたもの)
    • ④簡潔な意気込み(=志望動機を短くまとめたもの)
    • ⑤締めの挨拶
  • ポイント
    • 明るくハキハキと話す
    • 印象に残るキーワードを入れる
    • 志望動機に繋がる要素を含める
  • 注意点
    • 長すぎない(30秒〜1分程度)
    • 暗記した感じを出さない
    • 声が小さくならないようにする
  • 回答例文:「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。○○大学○○学部4年の○○と申します。大学ではマーケティングを専攻し、ゼミでは消費者行動の研究に力を入れてきました。また、アルバイトでは飲食店のホールスタッフとして3年間勤務し、お客様対応を通じてコミュニケーション力を磨いてきました。御社では営業職としてお客様との信頼関係構築に貢献したいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。」

志望動機

【一次面接 よく聞かれる質問】 志望動機

この質問では、御社への基本的な理解と「なぜこの会社に興味を持ったか」が求められています。一次面接では「共感」だけでも十分評価されることが多く、複雑に考えすぎず、シンプルに伝えることがポイントです。

  • 質問例:「志望動機を教えてください」
  • 構成
    • ①書き出し(結論)
    • ②将来像(ビジョン)
    • ③原体験(背景)
    • ④この業界を選んだ理由
    • ⑤この企業を選んだ理由
    • ⑥締めくくり(結論の強調)
  • ポイント
    • 企業のHPや事業内容に触れる
    • 「御社に興味を持った理由」を具体的に
    • 自分の経験と接続させる
  • 注意点
    • 抽象的な表現だけで終わらせない(「成長したい」だけはNG)
    • 競合他社を否定する言い方は避ける
    • ESに書いた内容と矛盾しないようにする
  • 回答例文:「私が御社を志望する理由は、お客様の課題解決に真摯に向き合う姿勢に共感したからです。私は将来、お客様から『あなたに相談してよかった』と言っていただける営業になりたいと考えています。大学時代のアルバイトで、お客様の要望を丁寧にヒアリングし提案することにやりがいを感じた経験から、この業界に興味を持ちました。その中でも御社は『顧客第一主義』を掲げ、長期的な関係構築を重視している点に魅力を感じています。入社後は、私の強みである傾聴力を活かして、お客様の潜在的なニーズを引き出すことで御社の成長に貢献したいと考えています。」

自己PR

【一次面接 よく聞かれる質問】 自己PR

この質問では、強みの再現性と入社後の貢献イメージを具体的に示すことが求められています。一次面接では「強み」をSTAR法で構成し、入社後の活用は簡潔に触れる程度で十分です。

  • 質問例:「自己PRをお願いします」
  • 構成
    • ①結論
    • ②背景・状況(STAR法のSituation)
    • ③課題(STAR法のTask)
    • ④行動(STAR法のAction)
    • ⑤実績(STAR法のResult)
    • ⑥仕事への活用(簡潔に)
  • ポイント
    • STAR法でエピソードを構成する
    • 具体的な数値や事実で裏付ける
    • 企業が求める人材像との接続を示す
  • 注意点
    • エピソードを長々と話しすぎない
    • 抽象的な強み(「コミュ力があります」等)だけで終わらせない
    • 謙遜しすぎない(「大したことないですが」等はNG)
  • 回答例文:「私の強みは『相手のニーズを引き出す傾聴力』です。大学のサークルで部長を務めていた際、イベント参加率の低下という課題に直面しました。そこでメンバー50人と個別面談を行い、一人ひとりの要望を聞いてイベント企画に反映した結果、参加率が前年比30%向上しました。この強みを御社の営業職で活かし、お客様の潜在的な課題を引き出して最適な提案を行うことで貢献したいと考えています。」

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)

【一次面接 よく聞かれる質問】 ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)

この質問では、経験から得た学びと成長プロセスを示すことが求められています。一次面接ではエピソード中心に語り、入社後の活用は省略しても問題ありません。

  • 質問例:「学生時代に力を入れたことを教えてください」
  • 構成
    • ①結論
    • ②目標
    • ③課題
    • ④行動
    • ⑤成果と教訓
    • ⑥仕事への活用(省略可)
  • ポイント
    • 経験の「深さ」と「再現性」を示す
    • 具体的なエピソードで語る
    • 学びや成長を明確にする
  • 注意点
    • ESに書いた内容と矛盾しないようにする
    • 成果を盛りすぎない
    • 入社後の活用は簡潔に、または省略してもOK
  • 回答例文:「学生時代に最も力を入れたのは、カフェでのアルバイトです。売上向上を目標に掲げていましたが、客数の減少という課題に直面しました。そこでお客様の声を集めて新メニューを提案し、店長に採用していただいた結果、月間売上が15%向上しました。この経験で『課題発見力』と『周囲を巻き込む力』を身につけました。御社の営業職でも、お客様の課題を見つけ、社内のチームと連携して解決策を提案する際に活かしたいと考えています。」

強み・弱み

【一次面接 よく聞かれる質問】 強み・弱み

この質問では、自己認識の正確さと弱みへの改善努力が求められています。「弱みがあること」より「自覚してコントロールしようとしているか」が重要であり、「弱みがありません」は絶対にNGです。

  • 質問例:「あなたの強みと弱みを教えてください」
  • 構成
    • 強み
      • ①結論:一言で、あなたの強みは何か
      • ②背景:その強みをどのように培ったのか
      • ③課題:強みを発揮したとき、どんな課題に直面していたのか
      • ④行動:その課題に対して、強みを活かしてどう取り組んだのか
      • ⑤実績:その成果はどんな数値や事実で裏付けられるのか
      • ⑥仕事への活用:その強みを企業でどう活かし、貢献できるのか
    • 弱み
      • ①弱み:一言で、あなたの弱みは何か
      • ②背景:その弱みはどんな場面で現れるか
      • ③エピソード:弱みによってどんな困難や反省を経験したか
      • ④行動:弱みを克服するために何を実践してきたか
      • ⑤現在の状態と教訓:いまその弱みをどの程度克服できているか/そこからどんな学びを得たか
  • ポイント
    • 自己認識の正確さを示す
    • 改善に向けた具体的な行動を伝える
    • 成長意欲をアピールする
  • 注意点
    • 致命的な弱み(「遅刻が多い」等)は避ける
    • 長所の裏返し(「頑張りすぎる」等)は見透かされる
    • 改善努力なしで終わらせない
  • 回答例文
    • 強み:「私の強みは『課題発見力』です。カフェのアルバイトで売上が低迷していた際、お客様の声を集めて原因を分析し、新メニューを提案しました。その結果、月間売上が15%向上しました。この強みを御社の営業職で活かし、お客様の潜在的な課題を見つけて解決策を提案することで貢献したいです。」
    • 弱み:「私の弱みは、一人で抱え込んでしまう点です。特に責任感が強く出る場面で現れやすく、以前ゼミの研究で周囲に相談せず進めた結果、方向性を修正するのに時間がかかってしまいました。現在は『困ったら早めに相談する』ことを意識しており、週に一度は必ず先輩に進捗を報告するようにしています。その結果、問題を早期に発見できるようになり、一人で抱え込むより周囲を頼る方が成果に繋がると学びました。」

長所・短所

【一次面接 よく聞かれる質問】 長所・短所

この質問では、性格・人柄への自己理解と企業文化との相性が求められています。「強み・弱み」と似ていますが、こちらは性格・人柄にフォーカスして答えます。人間性が問われている質問だと理解しておきましょう。

  • 質問例:「あなたの長所と短所を教えてください」
  • 構成
    • 長所
      • ①結論
      • ②価値観
      • ③具体例
      • ④周囲への影響
      • ⑤仕事への活用(省略可)
    • 短所
      • ①弱み
      • ②背景
      • ③エピソード
      • ④行動
      • ⑤現在の状態と教訓
  • ポイント
    • 人柄が伝わるエピソードを添える
    • 短所は改善努力とセットで語る
    • 企業文化との相性を意識する
  • 注意点
    • 短所を言い訳しない
    • 長所を自慢げに語らない
    • 抽象的すぎる表現で終わらせない
  • 回答例文
    • 長所:「私の長所は、どんな状況でも前向きに取り組めるところです。私は『困難な時こそ明るく振る舞うこと』を大切にしています。アルバイト先でトラブルがあった際も、冷静に対処しながらスタッフを励ましました。店長から『あなたがいると雰囲気が明るくなる』と言っていただいたことが印象に残っています。御社でもチームの雰囲気づくりに貢献し、困難な状況でも前向きに乗り越える力を発揮したいです。」
    • 短所:「私の短所は心配性なところです。特に初めての業務や重要な場面で、必要以上に不安を感じやすい傾向があります。以前、プレゼンの準備に時間をかけすぎて他の作業が遅れてしまったことがありました。現在は、事前にやるべきことをリストアップし、優先順位をつけて行動するようにしています。今では、心配性を『事前準備を徹底する力』に変えることができ、計画的に物事を進める大切さを学びました。」

挫折経験

【一次面接 よく聞かれる質問】 挫折経験

この質問では、困難への向き合い方とそこから得た学びを示すことが求められています。挫折そのものより「そこから何を学んだか」が重要です。

  • 質問例:「挫折経験を教えてください」
  • 構成
    • ①結論(挫折経験を一言で)
    • ②状況・目標(何に取り組んでいたか)
    • ③挫折の内容(何が起きたか)
    • ④行動・工夫(どう立ち向かったか)
    • ⑤結果・学び(何を得たか)
    • ⑥入社後の活かし方
  • ポイント
    • 困難を乗り越えるプロセスを具体的に示す
    • 学びを入社後にどう活かすか接続する
    • ストレス耐性と成長力をアピールする
  • 注意点
    • 「挫折経験がありません」は避ける(小さなことでもOK)
    • 他責にしない(「環境が悪かった」等はNG)
    • 解決していない問題を話さない
  • 回答例文:「私の挫折経験は、テニスサークルの大会で自分のミスによりチームが敗北したことです。大学2年生のとき、所属するテニスサークルで地区大会優勝を目指して練習に取り組んでいました。しかし、大会当日の重要な場面で私がミスをしてしまい、チームは敗退。非常に落ち込みました。この経験から『準備の大切さ』を痛感し、練習量を増やすだけでなく、試合前のイメージトレーニングも取り入れるようにしました。その結果、翌年の大会ではチームの勝利に貢献でき、失敗を次に活かす姿勢を学びました。入社後も、失敗から学び改善し続ける姿勢で業務に取り組んでまいります。」

働く上で大切にしたいこと

【一次面接 よく聞かれる質問】 働く上で大切にしたいこと

この質問では、仕事への価値観と企業文化とのマッチ度が求められています。企業の理念や社風との接続を意識して回答しましょう。

  • 質問例:「働く上で大切にしたいことは何ですか?」
  • 構成
    • ①大切にしたいこと
    • ②背景となる経験
    • ③御社との接続
  • ポイント
    • 企業理念との接続を示す
    • 具体的な経験に基づいて語る
    • 入社後の働き方をイメージさせる
  • 注意点
    • 抽象的すぎる価値観で終わらせない
    • 企業文化と矛盾しないようにする
    • 「お金」「楽」などは避ける
  • 回答例文:「働く上で大切にしたいのは『チームで成果を出すこと』です。大学のゼミ活動で、メンバーそれぞれの強みを活かして研究を進めた結果、学内コンペで優勝した経験から、協力することの重要性を学びました。御社の『チームワークを大切にする』という社風は、私のこの価値観と合致していると感じており、御社でならこの考えを大切にしながら働けると確信しています。」

変化球質問

一次面接では、定番の質問以外にも予想外の質問が飛んでくることがあります。しかし、質問の意図を理解し適切な回答を準備しておけば、むしろ他の学生と差をつけるチャンスになります。

【前提】変化球質問への心構え

【前提:変化球質問への心構え】 変化球質問は「揺さぶり」が目的であり、慌てないことが大切 即答できない時は「考える時間をください」と言ってOK 指摘を受け止めた上で、改善行動や前向きな姿勢を伝える

変化球質問に対応するために、まず以下の心構えを持っておきましょう。

  • 変化球質問は「揺さぶり」が目的であり、慌てないことが大切:役員は完璧な回答を求めているのではなく、予想外の状況でのあなたの対応力や素の姿を見ています。
  • 即答できない時は「考える時間をください」と言ってOK:例えば「少しまとめる時間をいただいてもよろしいでしょうか」と伝えれば、落ち着いて考える姿勢が評価されることもあります。
  • 指摘を受け止めた上で、改善行動や前向きな姿勢を伝える:まず相手の指摘を受け止めて否定しないことが重要です。その上で、改善努力や前向きな姿勢を示します。

例えば「おっしゃる通り、〇〇は私の課題だと認識しています。そのため現在は〇〇を意識しています」という形で対応すると、誠実さと成長意欲の両方をアピールできます。

趣味・特技

【一次面接 変化球質問】 趣味・特技

人柄や価値観を知るための質問です。一次面接でよく聞かれる質問であり、面接官は「どんな人か」を知りたいと考えています。

  • 質問例:「趣味や特技はありますか?」
  • 構成
    • ①結論(趣味を一言で)
    • ②具体的なエピソード(頻度・内容・こだわり)
    • ③得た学び or 仕事への活かし方
  • ポイント
    • 具体的に語る(「読書」だけでなく「ビジネス書を読むこと」など)
    • その趣味・特技から得た学びや成長を伝える
    • 仕事への接続は簡潔に
  • 注意点
    • ネガティブな趣味(「ゲームばかり」等)は避ける
    • 長々と話しすぎない
    • 仕事への接続は無理に繋げなくてもOK
  • 回答例文:「趣味は読書で、特にビジネス書を読むことが好きです。月に5冊程度読んでおり、最近は『チームで成果を出すためのコミュニケーション』に関する本に興味を持っています。この趣味を通じて、多様な視点から物事を考える力が身についたと感じています。御社でも、読書で得た知識を活かしてチームワークを大切にしながら働きたいと考えています。」

周囲からの印象

【一次面接 変化球質問】 周囲からの印象

この質問では、自己認識の正確さと客観視する力が求められています。一次面接でよく聞かれる質問であり、面接官は「自分を客観的に見られているか」を確認しています。

  • 質問例:「あなたは周囲からどのような人だと思われていますか?」「友達からはどんな人だと言われますか?」
  • 構成
    • ①周囲からの印象
    • ②具体的なエピソード
    • ③その印象が生まれた理由
  • ポイント
    • 具体的なエピソードを添える
    • ポジティブな印象を伝える
    • 自己PRと矛盾しないようにする
  • 注意点
    • ネガティブな印象は言わない
    • 「特に言われたことはありません」は避ける
    • 抽象的すぎる表現で終わらせない
  • 回答例文:「周囲からは『頼りになる人』と言われることが多いです。ゼミのグループ研究で、メンバーが困っている時に積極的にサポートしたことがあり、その時に『あなたがいると安心する』と言っていただけました。私自身、チームで成果を出すことを大切にしているため、自然と周囲をサポートする姿勢が身についたのだと思います。御社でも、この姿勢を大切にしながら、チームの成果に貢献したいと考えています。」

最近気になるニュースは?

【一次面接 変化球質問】 最近気になるニュースは?

この質問では、業界への関心の深さと自分なりの考えを持つ力が求められています。業界に関連するニュースを選び、自分なりの見解を添えて答えることがポイントです。

  • 質問例:「最近気になるニュースはありますか?」「最近読んだ記事で印象に残ったものは?」
  • 構成
    • ①結論(ニュースの概要)
    • ②興味を持った理由
    • ③自分の意見・考え
    • ④入社後の活かし方(任意)
  • ポイント
    • 志望業界・御社の事業に関連するニュースを選ぶ(業界への関心の深さを示す)
    • 1~3ヶ月以内のニュースを取り上げる
    • 一般論ではなく自分の言葉で意見を述べる
  • 注意点
    • 政治・宗教など敏感なテーマは避ける
    • 「特にありません」は情報感度の低さと志望度の低さを露呈する
    • ニュースの内容を間違えると「調べが浅い」と判断される
  • 回答例文:「〇〇業界でDX推進が加速しているというニュースが気になっています。この業界でもデジタル化が進んでいることに興味を持ち、特にお客様との接点をデジタル化することで、より効率的なサービス提供が可能になると感じています。御社もデジタル化に取り組まれていると拝見しました。私もITスキルを活かして、御社のデジタル化推進に貢献したいと考えています。」

苦手な人はどんな人?

【一次面接 変化球質問】 苦手な人はどんな人?

この質問では、自己理解の深さと多様な人との協働力が求められています。苦手なタイプを認めつつ、どう対処しているかを示すことが大切です。

  • 質問例:「苦手な人はどんなタイプですか?」「一緒に働きづらい人はいますか?」
  • 構成
    • ①結論(苦手な人のタイプ)
    • ②理由・エピソード(なぜ苦手と感じるか)
    • ③対処法(どう関わっているか)
    • ④入社後の活かし方
  • ポイント
    • 「社風に合うか」を確認する質問なので、企業文化を踏まえて回答する
    • 苦手な人とも協働できる柔軟性を示す(チームで成果を出せるかを見られている)
    • 対処法を具体的に語り「自分で解決できる人」という印象を与える
  • 注意点
    • 「苦手な人はいません」は自己分析の浅さを露呈する
    • 社内にいそうなタイプを挙げると「合わないのでは」と懸念される
    • 対処法なしで終わると「問題が起きた時に対応できない」と判断される
  • 回答例文:「私は約束を守らない方に対して、苦手意識を感じることがあります。チームで成果を出すには信頼関係が重要だと考えているためです。ゼミ活動でそういった方とチームを組んだ際は最初戸惑いましたが、こまめに進捗確認を行い、タスクを細かく分けて共有することで、無事にプロジェクトを完遂できました。入社後も、苦手なタイプの方とはコミュニケーションの取り方を工夫し、チームとして成果を出すことを第一に考えて行動したいです。」

他社の選考状況 / 第一志望ですか?

【一次面接 変化球質問】 他社の選考状況 / 第一志望ですか?

この質問では、御社への本気度と一貫した就活の軸が求められています。一次面接では正直に伝えてOKであり、嘘をつく必要はありません。

  • 質問例:「当社は第一志望ですか?」「他社の選考状況を教えてください」
  • 構成
    • ①結論(正直に)
    • ②就活の軸
    • ③御社を選ぶ理由
  • ポイント
    • 明確な軸を持って就活していることを示す
    • 正直に伝える(嘘は後でバレるリスクがある)
    • 前向きな姿勢を見せる
  • 注意点
    • 「第一志望群です」で逃げすぎない
    • 他社を貶める言い方はしない
    • 明らかな嘘は後でバレるリスクがある
  • 回答例文
    • 第一志望の場合:「御社が第一志望です。私は『人の成長に貢献できる仕事がしたい』という軸で就職活動を進めており、その軸に最も合致するのが御社だと考えています。他社も受けていますが、御社の『社員一人ひとりの成長を支援する』という理念に最も共感しており、ぜひ御社で働きたいと考えています。」
    • 迷いがある場合:「第一志望群の中で、御社は特に『チームで成果を出す文化』という点で魅力を感じています。私の就活の軸である『協働を大切にする環境で働きたい』という観点で、御社が最も自分に合っていると感じており、内定をいただければ入社を前向きに検討させていただきたいと考えています。」

空白期間・留年について

【一次面接 変化球質問】 空白期間・留年について

この質問では、誠実さと経験から学ぶ姿勢が求められています。言い訳や取り繕いはNGであり、正直に認めた上で、その期間で得たものを伝えることが大切です。

  • 質問例:「空白期間がありますが、何をしていましたか?」「留年された理由を教えてください」
  • 構成
    • ①事実を正直に
    • ②その期間で得たこと
    • ③成長
  • ポイント
    • 誠実に事実を認めることで「信頼できる人物」という印象を与える
    • その期間で得た学びを入社後の貢献に繋げる
    • 「同じ失敗を繰り返さない」という覚悟を示す
  • 注意点
    • 嘘や取り繕いはESと照合されてバレるリスクがある
    • 言い訳がましい話し方は「問題が起きた時に責任転嫁する人」と判断される
    • 反省なく話すと「入社後も同じことをするのでは」と懸念される
  • 回答例文:「大学2年次に留年しました。当時はアルバイトに時間を使いすぎて学業がおろそかになっていました。この経験から優先順位の大切さを痛感し、以降はスケジュール管理を徹底しています。御社でも、限られた時間で成果を出すために計画的に行動することを意識したいと考えています。」

どんな時にやりがいを感じますか?

【一次面接 変化球質問】 どんな時にやりがいを感じますか?

この質問では、仕事へのモチベーションの源泉と職種との相性が求められています。応募職種を想定して、具体的なエピソードを交えて答えることが大切です。

  • 質問例:「どんな時にやりがいを感じますか?」「仕事で大切にしたいことは何ですか?」
  • 構成
    • ①やりがいを感じる場面
    • ②具体的なエピソード
    • ③御社での接続
  • ポイント
    • 応募職種の業務内容と接続したやりがいを語る(入社後の活躍イメージを想起させる)
    • 「すぐに辞めない」という安心感を与える内容にする
    • 企業理念や社風との「マッチ度」を示す
  • 注意点
    • 応募職種と関係ないやりがいは「ミスマッチでは」と懸念される
    • 抽象的すぎる回答は「本当にやりたいのか」と疑われる
    • 御社との接続なしで終わると「どこでもいいのでは」と思われる
  • 回答例文:「チームで目標を達成した時にやりがいを感じます。ゼミのグループ研究で、メンバーと役割分担しながら学内コンペで優勝した際に大きな達成感を得ました。御社の『チームで成果を出す文化』の中で、同じようにやりがいを感じながら働きたいと考えています。」

深掘り質問

一次面接では、自己PRやガクチカへの回答後に、面接官が深掘り質問をすることがあります。この深掘り質問こそ、面接官が学生の本質を見極めようとする重要な場面です。

多くの面接官は、深掘りの際にSTAR法というフレームワークに沿って質問をします。

【前提】面接官が深掘りで使う「STAR法」とは

【前提:面接官が深掘りで使う「STAR法」とは】 S(Situation):状況・背景を聞く質問 T(Task):課題を聞く質問 A(Action):行動を聞く質問 R(Result):結果を聞く質問

STAR法とは、Situation(状況)・Task(課題)・Action(行動)・Result(結果)の頭文字を取ったフレームワークです。面接官はこの4つの要素に沿って深掘り質問をすることで、学生の経験を正確に評価しています。

成田さんも人事時代、STAR法を意識して深掘り質問をしており、他社の人事からも同じやり方をしていると聞いたそうです。面接官がSTAR法で深掘りをする理由は、エピソードの信憑性と本人の実力を見極めるためです。用意していない角度から質問することで、「本当にこの学生が考えて行動した結果なのか」を確認しています。

状況・背景を聞く質問(Situation)

【深掘り質問】状況・背景を聞く質問 (Situation)
  • 質問例:「その時どんな状況でしたか?」「どんな環境でしたか?」「チームは何人でしたか?」「あなたの役割は?」
  • 質問の意図:エピソードの舞台設定を確認し、話の信憑性と本人の立ち位置を把握する
  • 評価ポイント
    • エピソードが具体的で、実際に経験したものかどうか
    • 本人がどのような立場・役割で関わっていたか
    • 状況を客観的に把握・説明できる力があるか
  • 話す時のポイント
    • 時期・場所・人数・自分の役割を具体的に伝える(「大学時代」ではなく「大学2年の春」など)
    • 長々と説明せず、要点を端的にまとめる
    • 自分の立場や責任範囲を明確にする

課題を聞く質問(Task)

【深掘り質問】課題を聞く質問 (Task)
  • 質問例:「どんな課題がありましたか?」「なぜそれが問題だったのですか?」「目標はどう設定しましたか?」
  • 質問の意図:本人が課題を自分ごととして捉えていたか、問題意識の高さを確認する
  • 評価ポイント
    • 課題を自ら発見・設定したのか、与えられたものか
    • なぜそれが課題なのかを論理的に説明できるか
    • 課題の難易度や重要性を客観的に伝えられるか
  • 話す時のポイント
    • 「誰かに言われた」ではなく「自分で気づいた」視点を示す
    • 課題を他責にしない(「環境が悪かった」等はNG)
    • 課題の背景や影響を簡潔に説明する

行動を聞く質問(Action)

【深掘り質問】行動を聞く質問 (Action)
  • 質問例:「具体的に何をしましたか?」「なぜその方法を選んだのですか?」「他に検討した方法はありますか?」「困難にどう対処しましたか?」
  • 質問の意図:成果が本人の意図した行動によるものか、思考力と実行力を見極める
  • 評価ポイント
    • 行動が「チームの成果」ではなく「本人が主体的に取った行動」か
    • なぜその行動を選んだか、思考プロセスを説明できるか
    • 想定外の事態にどう対応したか、柔軟性があるか
  • 話す時のポイント
    • 「私たちは」ではなく「私は」で話す(自分の行動を明確に)
    • 行動の選択理由や工夫点を伝える
    • 用意していない質問にも、その場で考えて答える姿勢を見せる

結果を聞く質問(Result)

【深掘り質問】結果を聞く質問 (Result)
  • 質問例:「結果はどうなりましたか?」「その成果は何が要因ですか?」「もう一度やるなら何を変えますか?」「そこから何を学びましたか?」
  • 質問の意図:成果と行動の因果関係を確認し、学びを次に活かせる人材かを見極める
  • 評価ポイント
    • 結果が本人の行動によるものか、偶然や外部要因ではないか
    • 成果を客観的な数値や事実で説明できるか
    • 成功・失敗から学びを得て、再現できる力があるか
  • 話す時のポイント
    • 結果を盛りすぎず、事実ベースで伝える
    • 成果と自分の行動の因果関係を説明する
    • うまくいかなかった場合も、学びや改善点を正直に伝える

質問への回答で評価点を稼ぐためのポイント

【質問への回答で評価点を稼ぐためのポイント】 企業の特徴と自分を接続する、2. 入社後のイメージを具体的に示す、3. 「定説と非定説」で行動の意味を伝える、4. 「抽象→具体→抽象」で話す

一次面接で通過するには、基礎点を落とさないことに加えて「評価点を稼ぐ」意識が重要です。ここでは、面接官に「この学生を次の選考に進めたい」と思わせるためのポイントを解説します。

企業の特徴と自分を接続する

「どの企業でも言えること」では面接官に響きません。企業のホームページに記載されている事業内容や特徴、企業理念などを具体的に調べ、「御社の〇〇という特徴に共感し…」「御社の〇〇という事業に興味を持ち…」など、企業の特徴と自分の経験や価値観を接続して話すと説得力が増します。

入社後のイメージを具体的に示す

「頑張ります」だけでは伝わりません。「営業部で新規開拓に携わりたい」「マーケティング部門で商品企画に貢献したい」のように、具体的な部署名や業務内容に触れ、自分の強みと結びつけて話しましょう。入社後の業務について具体的にイメージできていると、面接官は「業務理解が深い」と感じ、入社後に活躍する姿もイメージしやすくなります。

「定説と非定説」で行動の意味を伝える

「頑張った」だけでは「何がすごいのか」が伝わりません。「普通だったらこうする」という基準を示し、それに対して自分はこう行動したと説明しましょう。このように、定説(一般的な行動)と非定説(自分の行動)を対比させることで、自分の行動の意味や価値が明確に伝わります。

「抽象→具体→抽象」で話す

面接での回答は「抽象→具体→抽象」の構成を意識すると、わかりやすく説得力のある話し方ができます。

  1. 抽象:結論や要点を一言で伝える(例:「私の強みはリーダーシップです」)
  2. 具体:エピソードや事例で補足する(例:「サークルで〇〇の企画を担当した際に…」)
  3. 抽象:伝えたいことや要点をまとめ直す(例:「このように周囲を巻き込んで目標を達成することが得意です」)

抽象的な話だけでは具体イメージがわかず、具体的な話だけでは要点が見えなくなります。両方をバランスよく盛り込むことで、面接官に伝わりやすくなります。

質問への回答で基礎点を失わないための注意点

【質問への回答で基礎点を失わないための注意点】 話し方・仕草・態度で違和感を与えない、2. 質問と回答をズレさせない、3. 結論ファーストで1〜2分にまとめる、4. 即答できない時は考える時間をくださいと言う、5. ESとの一貫性を保つ

どれだけ素晴らしい回答をしても、基礎的な部分で減点されると挽回は難しくなります。面接官は「この人を採用して大丈夫か」という視点で見ているため、話し方や態度といった基本ができていないと「社会人として不安がある」と判断されてしまうのです。ここでは、評価点を稼ぐ前に押さえておくべき注意点を解説します。

話し方・仕草・態度で違和感を与えない

面接官は話の内容だけでなく「どう話すか」も評価しています。早口すぎる、声が小さい、フィラー(えー、あのー)が多い、視線が定まらないなど、どれも自信のなさや準備不足の印象を与えてしまいます。これらの癖は自分では気づきにくいため、模擬面接を録画して確認するか、友人や家族に見てもらうことをおすすめします。

質問と回答をズレさせない

「聞かれた質問に答えていない」ケースは意外と多いです。質問の意図が分からなかった場合は「〇〇についてのご質問でしょうか」と確認し、すぐに答えが浮かばない場合は「少し考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」と伝えましょう。

結論ファーストで1〜2分にまとめる

一つの質問に長々と話し続けると、「要点をまとめる力がない」という印象を与えてしまいます。「結論から言うと〜」で始め、理由や補足は必要最低限に。面接官が知りたいことがあれば追加で質問してくれるので、最初の回答は1〜2分程度に収めましょう。

即答できない時は「考える時間をください」と言う

想定外の質問をされると頭が真っ白になることがあります。焦って中途半端な回答をするよりも、「少しまとめる時間をいただいてもよろしいでしょうか」と伝えましょう。難しい質問に対して真剣に考えようとする姿勢は、誠実さとして評価されることもあります。

ESとの一貫性を保つ

面接官は、面接中ESを見ており、追加の質問はESに書かれている部分を聞かれる場合があります。ESに書いていることとまったく違うことを答えてしまうと、「価値観が定まっていないな」「自己分析が浅い」などと印象が悪くなってしまう可能性があります。面接直前には、エントリーシート(ES)に何を書いたか確認しておきましょう。

質問で上手くいくために行うべき準備

【質問で上手くいくために行うべき準備】 ESの内容を振り返る、企業研究を行う、自己分析を深める、模擬面接を行う、直前の30分で最終確認を行う

「一次面接に向けて何を準備すればいいかわからない」という声は、en-courage利用者へのインタビューでも多く聞かれます。一次面接では基本的なマナーやコミュニケーション能力、ESとの一貫性が問われるため、準備不足は命取りです。ここでは、質問に自信を持って答えるために行うべき準備を解説します。

ESの内容を振り返る

面接官はESを見ながら質問をするため、面接直前には必ずESに何を書いたか確認しておきましょう。特に志望動機・自己PR・ガクチカのエピソードについては、ESの字数制限で省略した部分も含めて、より詳しく話せる準備をしておくことが大切です。

企業研究を行う

一次面接では最終面接ほど深い企業研究は求められませんが、最低限の企業理解は必須です。企業HPで理念・事業・最新ニュースを確認し、採用ページで「求める人物像」を把握しておきましょう。

自己分析を深める

一次面接では「あなたの強みは?」「学生時代に力を入れたことは?」など、自己理解の深さが問われます。自分一人で考えていると主観的になりがちなので、就活エージェントなど第三者に相談しながら自己分析を進めると、客観的な視点で強みや経験を言語化できます。

模擬面接を行う

面接は「話す」練習をしないと上達しません。頭で回答を考えていても、実際に声に出すと言葉が出てこないことがよくあります。就活エージェントの模擬面接を活用すると、話し方・表情・声のトーンなど、自分では気づきにくい点のフィードバックをもらえます。本番前に一度は模擬面接を受けておくことをおすすめします。

直前の30分で最終確認を行う

一次面接の本番直前は緊張で頭が真っ白になりがちです。企業研究が十分にできていない状態で当日を迎えてしまった場合でも、面接会場に着く前の30分で以下の項目を確認しておきましょう。

  • ESの内容を再確認する:志望動機・自己PR・ガクチカの要点を頭に入れておく
  • 志望動機と自己PRの結論を一言で言えるようにする:緊張していても最低限の回答ができるよう、結論を頭に入れておく
  • 採用サイトの「求める人物像」を確認する:キーワードを3つ覚えておき、自分の強みと結びつけて話せるようにする
  • 企業HPの最新情報をチェックする:逆質問に活用できるようにしておく
  • 逆質問を3つ以上思い出せるか確認する:用意した逆質問を振り返り、どれを使うか優先順位をつけておく

完璧な準備ができていなくても、これらのポイントを押さえておけば、最低限の基礎点を失わずに済みます。

合わせて押さえるべき逆質問の対策

一次面接では「何か質問はありますか?」と逆質問の時間が設けられることがほとんどです。元人事の成田さんによると、逆質問の内容次第で「この人を次の選考に進めるか」の判断が変わるとのこと。ここでは逆質問のポイントを簡潔に紹介します。

逆質問は最後のアピールチャンス

逆質問は形式的な確認の場ではなく、面接官に「この学生と働きたい」と思わせる最後の自己PRの場です。企業は逆質問を通じて「志望度の高さ」「企業理解の深さ」「入社後の活躍イメージ」を見ています。最低5つ以上を準備し、面接の流れに応じて使い分けられるようにしておきましょう。

評価される逆質問7タイプ

【評価される逆質問7タイプ】 業務内容・スキル系、2. チーム・組織系、3. 活躍・貢献系、4. 価値観・原体験系、5. 企業理念・社風系、6. 未来・ビジョン系、7. 面接中派生系

一次面接の面接官は現場社員や人事担当者であることが多く、経営層向けの大局的な話よりも実務の話のほうが答えやすいです。以下の7タイプを準備しておけば、一次面接の逆質問は乗り切れます。

  • 【タイプ①】業務内容・スキルに関する質問
    • 代表例:「入社1年目はどのような業務を担当することが多いですか」
    • ポイント:現場社員や人事は具体的な業務内容について詳しく答えられる。最初の質問として使うと会話が弾みやすい
  • 【タイプ②】チーム・組織に関する質問
    • 代表例:「チームの雰囲気や、メンバー構成を教えてください」
    • ポイント:「どのような方と一緒に働くのか知りたく」と前置きすると、入社意欲が伝わる
  • 【タイプ③】活躍・貢献に関する質問
    • 代表例:「活躍している若手社員に共通する特徴はありますか」
    • ポイント:入社後の成長意欲を示せる質問。用意した質問が使えなくなった時の万能質問
  • 【タイプ④】価値観・原体験に関する質問
    • 代表例:「○○さんが仕事をする上で大切にしている価値観を教えてください」
    • ポイント:面接官の名前を出すことで「この人と話したい」という意欲を示せる
  • 【タイプ⑤】企業理念・社風に関する質問
    • 代表例:「会社として大切にしている価値観が、日々の業務でどのように体現されていますか」
    • ポイント:採用サイトで企業理念を確認し、「○○という点に共感しましたが」と前置きすると企業研究の深さが伝わる
  • 【タイプ⑥】未来・ビジョンに関する質問
    • 代表例:「このチームや部署が、今後特に力を入れていきたい領域はありますか」
    • ポイント:一次面接ではチームや部署単位の方向性について聞く。経営層向けの「中期経営計画」など大きすぎるビジョンの質問は避ける
  • 【タイプ⑦】面接中派生の質問
    • 代表例:「先ほど○○についてお話しいただきましたが、もう少し詳しく教えていただけますか」
    • ポイント:「話を聞いていた」「興味を持っている」というアピールになる。用意した質問が解消された時の救済策にも

避けるべき逆質問

【避けるべき逆質問】 特にありませんと答える、2. 自信のなさが出る質問をする、3. 条件面ばかりの質問をする、4. 調べればわかる質問をする、5. クローズドクエスチョンをする、6. すでに説明された内容を聞く

一次面接では「この人を次の選考に進めても良いか」を見ています。以下のような質問は評価を下げる原因になります。

  • 「特にありません」と答える
  • 「私でもついていけますか?」など自信のなさが出る質問
  • 給与・残業など「条件面」ばかりの質問
  • HPを見ればわかる「調べればわかる」質問
  • 「はい」「いいえ」で終わるクローズドクエスチョン
  • すでに説明された内容を聞く

▼一次面接の逆質問について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
一次面接の逆質問35選人事・現場社員に好印象を与える質問を紹介

面接のマナーと注意点

一次面接では、回答内容だけでなく、振る舞いや態度も評価対象です。成田さんが人事だった頃、マナー面で減点されて不合格になった学生を何人も見てきました。対面・オンラインそれぞれの注意点を押さえ、好印象を残せるよう準備しておきましょう。

【前提】一次面接はオンラインが主流

近年の一次面接は、オンライン形式で実施されるケースが主流です。特に大手企業やベンチャー企業では、応募者が多いこともあり、一次面接はオンラインで効率的に行い、二次面接以降で対面に切り替えるパターンが一般的です。

ただし、業界や企業によっては一次面接から対面で行う場合もあります。面接案内のメールに「オンライン」「対面」の記載があるので、必ず確認しておきましょう。どちらの形式でも対応できるよう、両方の準備をしておくと安心です。

【対面面接】入室から退室までの流れ

【対面面接:入室から退室までの流れ】 ノックは3回、返事を待ってから入室 「失礼いたします」と言いながらドアを開ける 椅子の横に立ち、挨拶と名前を伝える 「お座りください」と言われてから着席 面接終了後、立ち上がって一礼する 退室時ドアの前で振り返り、再度一礼する 建物が出るまで気を抜かない

対面面接では、入室から退室までの一連の振る舞いが第一印象を左右します。

入室から着席まで

  • ノックは3回、返事を待ってから入室する:「どうぞ」と返事があってから入室。返事がない場合は、もう一度ノックする
  • 「失礼いたします」と言いながらドアを開ける:ドアを閉める際は、後ろ手で閉めずに体を向けて静かに閉める
  • 椅子の横に立ち、挨拶と名前を伝える:「本日はお時間をいただきありがとうございます。〇〇と申します」と挨拶し、お辞儀は言葉を言い終えてから行う
  • 「お座りください」と言われてから着席する:着席する際は「失礼いたします」と一言添える

退室まで

  • 面接終了後、立ち上がって一礼する:「本日はありがとうございました」と感謝の言葉を伝える
  • ドアの前で振り返り、再度一礼する:「失礼いたします」と言い、再度お辞儀をする
  • 建物を出るまで気を抜かない:廊下やエレベーター、受付での態度も見られている可能性がある

【オンライン面接】事前準備と面接中の注意点

【オンライン面接:事前準備と面接中の注意点】 カメラは目線の高さに、照明は顔の前に配置 背景は散らかっていないように 音声は事前にテストし、最初にクリアかを聞く カメラを見て話し、リアクションは普段の1.5倍を意識 メモを見ながら話さない

一次面接ではオンライン形式が採用されることも多く、対面とは異なる準備が必要です。

事前準備(前日まで)

  • カメラ位置:目線の高さに近い位置に設定。下から見上げる・上から見下ろす角度にならないようにする
  • 明るさ:顔が暗く映っていないか、逆光になっていないか確認。照明は顔の前に配置する
  • 背景:散らかっていない、視線を奪うものが映っていない状態にする。バーチャル背景は使わない方が無難
  • マイク・ネット環境:声がこもっていないか、音が途切れないか事前にテストする

面接中の注意点

  • 最初に音声がクリアかを聞く:音声トラブルがあったときに早く気付けるだけでなく、「相手の立場を考えている」「丁寧にコミュニケーションを取ろうとしている」という印象を与えることも狙う
  • カメラを見て話す:画面ではなくカメラを見ることで、アイコンタクトを取っている印象になる
  • リアクションは普段の1.5倍:オンラインでは小さなリアクションが伝わりにくいため、頷きは大きめに
  • メモを見ながら話さない:視線が下に落ち続けていると、社会人から見るとすぐに分かる

【共通】面接中のマナーと注意点

【共通:面接中のマナーと注意点】 視線・姿勢を安定させ、話し方に注意する 「2〜3年上の先輩と話す温度感」を目指す 雑談面接でも油断しない

対面・オンライン共通で、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 視線・姿勢を安定させる:キョロキョロして視線が定まらない、猫背になっている、髪や顔を頻繁に触るなどの仕草は、自信のなさを印象づけてしまう
  • 話し方に注意する:早口すぎる、声が小さい、フィラー(えー、あのー)が多い、語尾が伸びるなどは減点対象。模擬面接を録画して確認しておく
  • 「2〜3年上の先輩と話す温度感」を目指す:丁寧でありながらも堅すぎない、自分の言葉で伝えている印象があると好印象
  • 雑談面接でも油断しない:和やかな雰囲気であっても選考中。タメ口が混じったり、ネガティブな本音を漏らしたりしない

一次面接後にやるべき行動

【一次面接後にやるべき行動】 面接を振り返って次に活かす、2. 次の企業の対策を進めておく、3. 選択肢を増やして心の余裕をつくる、4. 受かったら通過メールに返信をする

面接が終わっても就活は終わりではありません。成田さんが就活サポーターとして学生を支援する中で、この「結果待ち」の期間の過ごし方がその後の就活の満足度を左右すると感じてきたそうです。どちらの結果になっても次につながるよう、一次面接後にやるべきことを確認しておきましょう。

面接を振り返って次に活かす

記憶が新しいうちに面接を振り返っておきましょう。振り返りをしておけば、次の選考や受かった場合の二次面接にすぐ活かせます。

チェックしておきたいのは、うまく答えられなかった質問はなかったか、面接官の反応が良かった点・悪かった点は何か、ESの内容と矛盾していないか、の3点です。矛盾がある場合は「選考を通じて理解が深まった」とポジティブに説明できるよう準備しておくと安心です。

なお、落ちた場合も原因は「準備不足」「価値観のミスマッチ」「運(相対評価)」の3つに分類できますが、改善できるのは「準備不足」だけです。それ以外は相性や運の問題なので割り切りましょう。一次面接で落ちたとしても「この会社とは合わなかった」だけであり、自分の価値が否定されたわけではありません。

次の企業の対策を進めておく

結果待ち期間は「次の準備期間」と捉えて、切り替えて次の選考に向けて動きましょう。「落ちたかも」とモヤモヤする時間があるなら、その時間を対策・準備に充てる方が建設的です。定番の質問への回答準備、企業研究、自己分析の見直しなど、次の企業に向けて準備を進めておきましょう。就活エージェントに相談すれば、客観的なフィードバックをもらいながら効率的に対策できます。

選択肢を増やして心の余裕をつくる

「この1社に落ちたら終わり」という状況が、不安を最大化させます。常に3社以上の選考が進んでいる状態をつくることで、心の余裕が生まれます。就活エージェントを活用して持ち駒を増やしつつ、選考中の企業も並行して進めておきましょう。

受かったら通過メールに返信をする

一次面接に通過すると、企業から通過連絡のメールが届きます。返信は必須ではありませんが、送ることで志望度の高さや丁寧な印象を伝えられます。返信する場合は、通過への感謝と次回面接への意気込みを簡潔に伝えましょう。当日〜翌日中に返信するのがベターです。

▼一次面接の通過メールの返信については、以下の記事で解説しています
一次面接の通過率は20〜40%!企業規模別の目安と通過率を上げる対策を解説

よくある質問(FAQ)

就活のサポーターとしてよく聞かれる疑問や、en-courage利用者へのインタビューで出てきた質問への回答をご紹介します。

Q. 合否連絡はいつ来る?遅いと落ちている?

一般的に1週間〜2週間程度で届きますが、企業によっては3週間以上かかる場合もあります。他の候補者の面接が終わっていない、採用担当者間での判断に時間がかかっているなど理由はさまざまで、「遅い=不合格」ではありません。期限を過ぎても連絡がなければ問い合わせてOKです。結果待ちの間に次の選考に向けた準備を進めたいなら、就活エージェントに相談して持ち駒を増やしておくと心の余裕が生まれます。

Q. 面接後のお礼メールは送るべき?

送った方がベターですが、必須ではありません。当日中〜翌日までに、面接で話した内容に触れながら感謝と志望度を簡潔に伝えましょう。アピールしきれなかったことを補足するのは逆効果なので避けてください。一次面接では基本的なマナーとして評価されることが多いため、簡潔で丁寧な内容を心がけましょう。お礼メールの書き方に不安があれば、就活エージェントに添削してもらうと安心です。

Q. オンライン面接の場合、何に注意すべき?

一次面接ではオンライン形式が採用されることが多く、対面とは異なる準備が必要です。前日までに接続テストを行い、Wi-Fiの安定性を確認しておきましょう。当日は画面ではなくカメラを見て話すことで、自然なアイコンタクトが取れます。

背景は白い壁や本棚など清潔感のあるものを選び、照明は顔の前に配置して影ができないようにします。バーチャル背景は使わない方が無難です。マイクやスピーカーの音量、カメラの角度も事前に調整しておきましょう。オンライン面接に不安があれば、就活エージェントの模擬面接を活用すると、話し方や映り方のフィードバックがもらえます。

Q. 集団面接やグループディスカッションの場合は?

一次面接では集団面接やグループディスカッション(GD)が実施されることがあり、個人面接とは異なる対策が必要です。

集団面接では、一人あたりの時間が限られているため、簡潔に要点を伝えることが重要です。他の応募者の話を聞きながら自分の回答を調整する余裕はないため、事前に準備した内容を簡潔に話せるよう練習しておきましょう。また、他の応募者の発言に対して自然に相槌を打つなど、協調性を示すことも評価されます。

グループディスカッションでは、リーダーシップだけでなく協調性や傾聴力も評価されます。発言量よりも発言の質が重要で、建設的な意見を出してチームの議論を前に進める姿勢が求められます。集団面接やGDの対策は、就活エージェントのグループ面接対策を活用すると実践的な練習ができます。


監修:成田 駿

元日系大手人事/就活サポーター

日系大手事業会社で最年少部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。戦略設計からイベント企画、選考フロー、研修まで新卒採用の入口から出口までを幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。人事業務以外でも累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を誇る。

協力:NPO法人en-courage

全国約120の大学に支部を展開し、就活生を対象としたキャリア教育支援を行うNPO法人。独自にイベントやメディアを多数運営し、年間2,500件以上のセミナーを開催。企業と学生の間に年間約80万回の接点を創出するなど、国内最大級の規模で活動している。すべての就活生が本質的なキャリアを通じて人生を最大化できるよう、個別支援やコミュニティづくりを通じたサポートを目指している。