「弱みを聞かれて何を答えればいいかわからない」「正直に伝えると印象が悪くなりそう」
これは就活生なら誰もが一度は感じる悩みではないでしょうか。実際、en-courage利用者へのインタビューでも、この悩みは特に多く聞かれました。
でも実は、弱みは「何を選ぶか」よりも「どう言い換えるか」で差がつくんです。
この記事では、元日系大手人事で、en-courageの就活サポーターとして延べ3,000名以上の学生を支援してきた成田さん監修の基、弱みの選び方・伝え方を詳しく解説していきます。
「弱み」とは
「自分の弱みって何だろう」「短所との違いがよくわからない」と悩む就活生は多いのではないでしょうか。成田さんが学生からよく聞く相談でも、弱みの定義があいまいなまま選考に臨んでしまうケースが見られます。ここでは、就活における「弱み」の正しい意味と、企業が弱みを聞く理由を解説します。
就活における「弱み」とは:仕事上の課題・スキル面の苦手
就活における「弱み」とは、仕事をする上での課題やスキル面の苦手のことです。就職活動では、入社後に改善が必要となりうる特性を指します。
例えば、「実行力が弱い」「調整力が弱い」「伝達力が弱い」など、業務遂行に関わる課題が弱みに該当します。弱みを伝える際は、「どんな場面で現れるか・どう改善しているか・どんな学びを得たか」がわかるエピソードを交えながら、自己理解の深さを示すことが重要です。
「弱み」と「短所」の違い
就活では「弱み」と「短所」が混同されがちですが、実は異なる概念です。両者の違いを正しく理解しておくことで、面接やESで適切に回答できるようになります。
簡単に言えば、弱みは仕事上の課題・スキル面の苦手を指し、短所は性格上の欠点を指します。両者は被っても問題なく、表現を変えて使い分けることができます。
弱み=仕事上の課題、短所=性格上の欠点
弱みと短所の違いを明確に理解しておきましょう。
- 弱み:仕事上の課題・スキル面の苦手のことです。「実行力が弱い」「調整力が弱い」などが該当し、企業は業務適性・成長可能性を確認するために弱みを聞きます。
- 短所:性格上の欠点・内面的な特性を指します。「心配性」「優柔不断」などが該当し、人柄・自己分析力を確認する材料になります。
この違いを意識することで、面接で「弱み」と「短所」を聞かれた際に、それぞれ適切な回答ができるようになります。
被ってOK、表現を変える
弱みと短所は、同じ特性から派生していることも多いため、内容が被っても問題ありません。大切なのは、表現を変えて伝えることです。
例えば、「心配性」という短所がある場合、これを弱みとして言い換えると「リスクを過度に気にして決断が遅れる」や「準備に時間をかけすぎてしまう」といった表現になります。同じ特性でも、短所は性格面、弱みは仕事で課題となる点として表現することで、それぞれの質問に適切に答えられます。
「短所」を探している方は短所一覧の記事へ
この記事では「弱み」について詳しく解説していますが、短所の具体例やアピール方法について知りたい方は、以下の短所の一覧が掲載されている記事をご覧ください。
▼短所の一覧
【言い換え例・回答例文付き】短所一覧30選言い換え方・伝え方・見つけ方を元人事が解説
企業が弱みを聞く3つの理由
評価される弱みの回答をするためには、まず企業側の意図を知ることが大切です。企業があなたの弱みを知りたがるのには、大きく分けて3つの理由があります。
- ①自己分析ができているか確認するため:自分の弱みを客観的に認識できているかを見ています。弱みを言語化できる人は、自己理解が深いと評価されます。
- ②弱みへの向き合い方を知りたいため:弱みに対してどう対処・改善しているかを見ています。改善に向けた努力ができる人かを確認しています。
- ③入社後の業務適性・成長可能性を判断するため:弱みが業務内容や社風と大きくズレていないかを確認しています。入社後にどのように成長していけるかをイメージしています。
【一覧100選】就活で使える弱みをタイプ別に紹介
「どんな弱みを選べばいいかわからない」「伝え方で印象が悪くならないか不安」という悩みは、en-courage利用者へのインタビューでも多く聞かれました。成田さんが考える弱み選びのポイントは、単なる言葉選びではなく「言い換えて解像度を上げる」ことです。ここでは、おすすめの弱み6選を詳しく解説し、さらに100選をタイプ別に紹介します。
おすすめ弱み6選
ここでは、就活で伝えるのにふさわしい、おすすめの弱みを6つ紹介します。それぞれの弱みについて、定義から具体的な言い換え例、強みへの言い換え方、そしてES面接での回答例まで詳しく解説します。
①実行力が弱い(行動・推進系の代表)
実行力が弱いとは、考えすぎて動き出しが遅くなる傾向のことです。計画を立てることは得意でも、実際に行動に移すまでに時間がかかってしまうタイプが該当します。
-
具体的に言い換える例
- 準備過多型:完璧な準備を求めすぎて行動が遅れがち、すべての情報が揃うまで動き出せない
- 慎重型:リスクを過度に意識して一歩が踏み出せない、失敗を恐れて安全策を取りすぎる
- 分析麻痺型:情報収集に時間をかけすぎて判断が遅れる、選択肢を比較検討しすぎて決められない
- 熟考型:深く考えることを優先して着手が後回しになる、最善策を探しすぎてスピード感に欠ける
- 強みに言い換える例:慎重に検討できる、リスクを事前に想定できる、準備を怠らない
- ES・面接での回答例文:私の弱みは、実行力が弱いことです。具体的には、完璧な準備を求めすぎて行動が遅れてしまう傾向があります。ゼミの研究発表で、情報収集に時間をかけすぎて準備が遅れ、チームメンバーに迷惑をかけてしまったことがありました。この経験から、まず6割の完成度で形にすることを意識するようにしました。「完璧を目指す前に、まず動く」をモットーに、タスクごとに期限を設けて行動するようにしています。現在は、完璧を目指しつつも期限を守って成果を出せるようになり、この経験から「まず動く」ことの大切さを学びました。
②変化対応が苦手(思考・適応系の代表)
変化対応が苦手とは、新しい環境に馴染むのに時間がかかる傾向のことです。慣れた環境では力を発揮できるものの、急な変化や予期せぬ事態に直面すると戸惑いやすいタイプが該当します。
-
具体的に言い換える例
- 環境適応型:新しい環境や人間関係に馴染むまで時間がかかる、初対面の人と打ち解けるのに時間を要する
- ルーティン重視型:決まったやり方を変えることに抵抗がある、慣れた手順を好み新しい方法を試すのが苦手
- 予測外対応型:想定外の事態に直面すると混乱しやすい、急な変更があるとパフォーマンスが落ちる
- 安定志向型:変化よりも安定を好み挑戦を避けがち、新しいことに飛び込むのに勇気がいる
- 強みに言い換える例:安定した環境で力を発揮できる、一度慣れれば深く取り組める、慣れた業務を着実にこなせる
- ES・面接での回答例文:私の弱みは、変化対応が苦手なことです。新しい環境に馴染むのに時間がかかる傾向があります。大学入学時、高校とは異なる雰囲気に戸惑い、最初の1ヶ月はなかなか友人ができませんでした。この経験から、新しい環境に入る際は「まず自分から話しかける」ことを意識するようにしました。サークル活動では、入会初日に5人以上に自己紹介をする目標を立てて実践しました。現在は、新しい環境でも能動的にコミュニケーションを取ることで、以前より早く馴染めるようになりました。
③巻き込み力が弱い(責任・完遂系の代表)
巻き込み力が弱いとは、周囲を頼らず一人で抱え込みやすい傾向のことです。責任感が強いあまり、すべて自分でやろうとしてしまい、結果的にチームの力を活かせないタイプが該当します。
-
具体的に言い換える例
- 一人完遂型:責任感が強すぎて、すべて自分でやろうとしてしまう、人に任せるより自分でやった方が早いと思ってしまう
- 相談苦手型:困っていても周囲に助けを求められない、迷惑をかけたくないと思い一人で悩んでしまう
- 委任苦手型:他人に任せることへの不安があり、仕事を抱え込む、任せた後も気になってつい口を出してしまう
- 完璧主義型:自分の基準を満たすまで人に見せられない、他人に任せると品質が下がると感じてしまう
- 強みに言い換える例:責任感が強い、最後までやり遂げる力がある、自分の仕事に責任を持てる
- ES・面接での回答例文:私の弱みは、巻き込み力が弱いことです。責任感が強すぎるあまり、周囲を頼らず一人で抱え込んでしまう傾向があります。アルバイトのイベント企画で、準備を一人で進めた結果、直前になって手が回らなくなり、品質を落としてしまった経験があります。この経験から、「早めに相談する」「役割分担を明確にする」ことを意識するようにしました。現在は、週次でチームミーティングを設けて進捗を共有し、困っていることは早めに相談するようにしています。一人で抱え込まず、チームで成果を出す大切さを学びました。
④やり切る力が弱い(継続・忍耐系の代表)
やり切る力が弱いとは、興味が移りやすく継続が苦手な傾向のことです。好奇心旺盛で新しいことに挑戦するのは得意でも、一つのことを長期間続けることが苦手なタイプが該当します。
-
具体的に言い換える例
- 興味移行型:新しいことに興味を持つと、今やっていることへの関心が薄れる、複数のことに手を出して中途半端になりやすい
- 飽き性型:同じことを長期間続けることに飽きてしまう、新鮮さがなくなるとモチベーションが下がる
- 中途離脱型:目標達成直前に集中力が切れてしまう、ゴールが見えると気が緩んでしまう
- 短期集中型:短期間は集中できるが長期的な取り組みが苦手、長丁場になると途中で息切れする
- 強みに言い換える例:好奇心旺盛、新しいことにチャレンジできる、幅広い経験を積める
- ES・面接での回答例文:私の弱みは、やり切る力が弱いことです。興味が移りやすく、一つのことを継続することが苦手な傾向があります。大学1年生の時、プログラミング学習を始めましたが、3ヶ月で別の興味に移ってしまい、中途半端に終わってしまいました。この経験から、「目標を小さく区切る」「達成感を味わう機会を増やす」ことを意識するようにしました。現在は、大きな目標を週単位の小さなタスクに分解し、達成するたびに振り返りを行うことで、継続できるようになりました。
⑤調整力が弱い(連携・協働系の代表)
調整力が弱いとは、意見の対立時に自己主張しすぎてしまう傾向のことです。自分の意見や信念を持っている一方で、異なる意見との折り合いをつけることが苦手なタイプが該当します。
-
具体的に言い換える例
- 自己主張型:自分の意見を通そうとしすぎて、相手の意見を受け入れにくい、正しいと思うと譲れなくなる
- 対立回避苦手型:意見が対立すると感情的になりやすい、議論がヒートアップすると冷静さを失う
- 妥協苦手型:落としどころを見つけるのが苦手、白黒はっきりさせたくなる
- 主導型:自分のペースで進めたくなり他者の意見を待てない、チームより個人で動く方が得意
- 強みに言い換える例:自分の意見を持っている、信念を持って行動できる、リーダーシップがある
- ES・面接での回答例文:私の弱みは、調整力が弱いことです。意見の対立時に自己主張しすぎてしまう傾向があります。ゼミのグループワークで、自分の意見を押し通そうとして、メンバーとの関係がぎくしゃくしてしまった経験があります。この経験から、「まず相手の意見を最後まで聞く」「自分の意見は理由とセットで伝える」ことを意識するようにしました。現在は、意見が異なる場合も、相手の考えを理解した上で、お互いにとって良い落としどころを探せるようになりました。
⑥伝達力が弱い(対話・傾聴系の代表)
伝達力が弱いとは、要点を絞って簡潔に伝えるのが苦手な傾向のことです。丁寧に説明しようとするあまり、話が長くなったり、結論が伝わりにくくなったりするタイプが該当します。
-
具体的に言い換える例
- 冗長型:話が長くなりがちで、要点が伝わりにくい、伝えたいことが多すぎて整理できない
- 構成苦手型:話の順序が整理されておらず、相手に伝わりにくい、結論を後回しにしてしまう
- 言語化苦手型:考えていることを適切な言葉で表現できない、頭の中では分かっているのに言葉にできない
- 緊張型:人前で話すと緊張して本来の力が出せない、プレッシャーがかかると言葉が出てこなくなる
- 強みに言い換える例:丁寧に説明できる、詳細まで伝えられる、情報を漏らさない
- ES・面接での回答例文:私の弱みは、伝達力が弱いことです。要点を絞って簡潔に伝えるのが苦手で、話が長くなってしまう傾向があります。アルバイト先での引き継ぎで、伝えたいことが多すぎて何が重要か分からなくなり、後任者を困惑させてしまった経験があります。この経験から、「結論を最初に言う」「伝える内容を3つ以内に絞る」ことを意識するようにしました。現在は、話す前に「一番伝えたいことは何か」を整理する習慣がつき、相手に伝わりやすい話し方ができるようになりました。
その他の弱み100選(タイプ別一覧表)
ここでは、おすすめ弱み6選以外の、就活で使える弱みを100選紹介します。それぞれの弱みを6つのタイプに分類しています。自分の経験に合う弱みを見つけましょう。
タイプ①:行動・推進系
- 実行力が弱い
- 行動力が弱い
- 決断力が弱い
- スピード感がない
- 主体性が弱い
- 積極性が弱い
- 自発性が弱い
- 先延ばしにしがち
- 指示待ちになりやすい
- チャレンジ精神が弱い
- リスクを取れない
- 現状維持志向
- 計画倒れになりやすい
- 優先順位付けが苦手
- 着手が遅い
- 慎重すぎる
- 準備に時間をかけすぎる
タイプ②:思考・適応系
- 変化対応が苦手
- 柔軟性が弱い
- 視野が狭い
- 固定観念が強い
- 応用力が弱い
- 臨機応変さがない
- 新しい環境に馴染みにくい
- ルーティン重視
- 想定外に弱い
- 多角的視点が弱い
- 発想力が弱い
- 思い込みが強い
- 頭が固い
- マニュアル依存
- 状況判断が遅い
- 変化を恐れる
- 過去にとらわれやすい
タイプ③:責任・完遂系
- 巻き込み力が弱い
- 責任転嫁しやすい
- 完遂力が弱い
- 任せる力が弱い
- 抱え込みやすい
- 一人で抱え込む
- 相談が苦手
- 委任が苦手
- 完璧主義
- 頼まれると断れない
- 責任を持ちすぎる
- 自己犠牲的
- 助けを求められない
- 全部自分でやろうとする
- 周囲を頼れない
- オーバーワークになりやすい
- 自分に厳しすぎる
タイプ④:継続・忍耐系
- やり切る力が弱い
- 継続力が弱い
- 忍耐力が弱い
- 集中力が続かない
- 粘り強さがない
- 飽きっぽい
- 興味が移りやすい
- 三日坊主になりやすい
- 長期的な取り組みが苦手
- モチベーション維持が苦手
- 根気がない
- すぐに諦める
- 目標達成前に挫折しやすい
- ストレス耐性が弱い
- 途中で投げ出しがち
- 短期志向
- 刺激を求めすぎる
タイプ⑤:連携・協働系
- 調整力が弱い
- 協調性が弱い
- チームワークが苦手
- 交渉力が弱い
- 連携が苦手
- 自己主張が強すぎる
- 妥協が苦手
- 意見の対立時に感情的になる
- 周囲を巻き込めない
- 合意形成が苦手
- 他者への配慮が足りない
- 一人で動きがち
- 報連相が苦手
- 歩み寄りが苦手
- 対立を避けがち
- リーダーシップが弱い
タイプ⑥:対話・傾聴系
- 伝達力が弱い
- 傾聴力が弱い
- 質問力が弱い
- 表現力が弱い
- 説得力が弱い
- 話が長くなりがち
- 要点がまとまらない
- 言語化が苦手
- 相手の話を遮ってしまう
- 結論から話せない
- プレゼンが苦手
- 緊張しやすい
- 人前で話すのが苦手
- 説明が冗長になる
- 聞き役に徹しすぎる
- 自己開示が苦手
弱みを選んだら次にやること
弱みを選んだだけでは、まだES・面接で答えられる状態ではありません。成田さんが実際に人事として採用面接を行ってきた経験から言えるのは、抽象的な弱みのままでは他の就活生と差別化できないということです。
弱みを選んだら、次にやるべきことは2つ。「解像度を上げること」と「伝え方を学ぶこと」です。それぞれ詳しく解説していきます。
解像度を上げよう
弱みを選んだら、次は「解像度を上げる」作業が重要です。抽象的な言葉を具体的に言い換えることで、他の就活生と差別化でき、面接での説得力が格段に高まります。
弱みは「言い換えて解像度を上げる」ことが重要
「実行力が弱い」「調整力が弱い」といった言葉は、多くの就活生が使うため、そのままでは採用担当者の印象に残りにくいものです。しかし、具体的な言葉に言い換えることで、あなただけのオリジナルな弱みに変わります。
たとえば「実行力が弱い」という言葉を考えてみましょう。同じ「実行力が弱い」でも、「考えすぎて動き出しが遅い」タイプなのか、「完璧を求めすぎて着手が遅れる」タイプなのかで、伝わる人物像はまったく異なります。このように具体的な場面や行動パターンまで言語化できれば、採用担当者はあなたの課題を正確にイメージしやすくなりますし、面接で深掘りされたときにも自信を持って答えられるようになります。
ありふれた言葉でも、解像度を上げて具体的に表現することで、他の就活生との差別化につながります。弱みは早めに選んで、この「解像度を上げる作業」に時間をかけましょう。
弱みを言い換えて解像度を高める4つの方法
弱みの解像度を高めるには、いくつかの効果的な方法があります。
- 就活のプロに相談する:就活エージェントに相談することで、人事の視点からあなたの経験を分析してもらえる。自分では気づかなかった表現や言い換え方を教えてもらえることも
- おすすめ弱み6選の言い換え例を参考にする:本記事で紹介している各弱みの言い換え例を参考に、自分に最も合う表現を選ぶ。「このタイプが一番しっくりくる」という感覚を大切に
- 具体的なエピソードから考える:エピソードの内容と、選んだ言葉の持つニュアンスが合致しているか確認する。実際の経験から逆算して言葉を選ぶことで、面接で深掘りされても自信を持って答えられる
- 志望企業の求める人物像から逆算する:たとえば同じ「調整力が弱い」でも、チームワーク重視の企業では「周囲の意見を聞きすぎて決断が遅れる」と表現し、成果重視の企業では「自分の意見を通そうとしすぎる」と表現すると効果的
伝え方を学ぼう
弱みを選んで解像度を上げたら、次は効果的な伝え方を学びましょう。どれだけ良い弱みを持っていても、伝え方が悪ければ採用担当者に響きません。
弱みを伝えるときの構成
弱みを伝える際は、以下の5ステップで構成しましょう。
- 結論:「私の弱みは○○です」と最初に明言します。
- 背景:その弱みはどんな場面で現れるかを伝えます。
- エピソード:弱みによってどんな困難や反省を経験したかを具体的に説明します。
- 行動:弱みを克服するために何を実践してきたかを伝えます。
- 現在の状態と教訓:いまどの程度克服できているか、エピソードから何を学んだかを説明します。
この構成に沿って話すだけで、あなたの弱みは論理的でわかりやすいものに変わります。
弱みを効果的に伝えるためのコツ
弱みを効果的に伝えるためのコツは以下の通りです。
- 結論から話す:「私の弱みは○○です」と最初に結論を伝え、その後に詳細を説明する
- 具体的なエピソードを交える:抽象的な弱みだけでなく、実際に経験したエピソードを話すことで説得力が増す
- 弱みは1つに絞る:複数の弱みを伝えると悪い印象だけが残るため、1つに絞って改善策とセットで話す
- 改善への取り組みを必ず伝える:弱みを認識しているだけでなく、克服に向けた具体的な行動を説明する
- 前向きな姿勢で話す:弱みを恥ずかしそうに話すのではなく、成長のきっかけとして前向きに捉えていることを伝える
これらのコツを意識することで、弱みをより効果的に伝えることができます。
弱みを伝える際の注意点
弱みを伝える際の注意点は以下の通りです。
- 「弱みはありません」と答えない:自己分析ができていないと判断される。誰にでも弱みはあるものなので、素直に認めることが大切
- 仕事に致命的な弱みを伝えない:「協調性がない」「感情的になりやすい」など、業務に支障をきたす弱みは避ける
- 企業の求める人物像と矛盾する弱みを伝えない:事前に企業研究をして、ミスマッチにならない弱みを選ぶ
- 改善策なしで弱みだけを伝えない:弱みを認識しているだけでは不十分。克服に向けた行動を必ずセットで伝える
- 仕事に関係のない弱みは避ける:「運動が苦手」「料理ができない」など、仕事と無関係な内容は避ける
これらの注意点を守ることで、弱みをより効果的に伝えることができます。
弱みが思いつかない時の見つけ方5選
「自分には弱みがない」「何を伝えればいいかわからない」と感じていませんか。成田さんが学生からよく聞く相談の中でも、弱みが思いつかないという悩みは特に多いものです。実は、弱みは誰にでも必ずあります。ここでは、自分の弱みを発見するための具体的な方法を紹介します。
▼強みの見つけ方について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
強み・弱みの見つけ方12選自己分析・言い換え方・伝え方などを元人事が解説
就活のプロに相談する
弱みが思いつかない時に最もおすすめなのが、就活エージェントに相談することです。プロのキャリアアドバイザーは、数多くの就活生をサポートしてきた経験から、あなたの話を聞くだけで客観的に弱みを見つけることができます。また、見つけた弱みをどのように伝えれば効果的かも、プロならではのアドバイスをもらえます。一人で悩み続けるよりも、専門家に相談することで効率的に就活を進められます。
▼弱みが見つからない方は、就活のプロに相談してみましょう。
【簡単1分予約】完全無料のオンライン相談はこちらから
過去・現在・未来の3軸で自己分析する
自分を過去・現在・未来の3つの軸で整理することで、弱みを発見できます。
- 過去:これまでに失敗した経験、うまくいかなかったこと、反省したことを振り返る
- 現在:今の自分が苦手なこと、避けがちなこと、周囲から指摘されることを整理する
- 未来:将来なりたい姿から逆算して、改善すべき課題を考える
「あの時うまくいかなかった理由は何だろう?」と振り返ることで、自分の傾向に気づけるようになります。
▼自己分析のやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。
自己分析を深める11のやり方目的・注意点・活用方法まで完全ガイド
仮で弱みを選び、自分に合う言い換え方を考える
まずは本記事で紹介したおすすめ弱み6選(実行力が弱い・変化対応が苦手・巻き込み力が弱い・やり切る力が弱い・調整力が弱い・伝達力が弱い)から仮で選んでみましょう。その上で、自分に合う言い換え方を考えることで、しっくりくる弱みが見つかります。「完璧に自分に合う弱み」を探すより、「選んでから自分に寄せていく」方が効率的です。
弱みの一覧を参考にする
いくら考えても弱みが思い浮かばないという場合は、一覧を参考にする方法も効果的です。本記事で紹介しているタイプ別一覧を眺めながら、自分に当てはまるものを探してみてください。「このキーワード、自分にも当てはまるかも」と思えるものがあれば、そこから具体的なエピソードを思い出してみましょう。
強みを弱みに変換する
自分の強みを裏返すと弱みが見つかります。例えば「行動力がある」は「慎重さに欠ける」、「責任感が強い」は「一人で抱え込む」といった具合です。強みと弱みは表裏一体なので、自分の強みから逆算して考えると自然な弱みを見つけやすくなります。ぜひ次のセクションの一覧表を参考にしてみてください。
強みを弱みに言い換える一覧表
「強みならすぐ思いつくけど、弱みが見つからない」という方におすすめなのが、強みを弱みに変換するアプローチです。実は、強みと弱みは表裏一体の関係にあります。同じ特性でも、プラスに働けば強み、マイナスに働けば弱みになるのです。以下に具体的な変換例を紹介します。
- 行動力 → 慎重さに欠け、見切り発車で動いてしまうことがある
- 柔軟性 → 状況に合わせすぎて一貫性に欠けることがある
- 責任感 → 一人で抱え込みすぎて周囲に頼れないことがある
- 継続力 → コツコツ取り組むあまり周囲を巻き込めないことがある
- 協調性 → 周囲に合わせすぎて自己主張が弱くなることがある
- コミュニケーション力 → 聴くことを優先するあまり自分の意見を伝えきれないことがある
面接で弱みを伝える際は、弱みを言いっぱなしにせず、克服への取り組みをセットで伝えることがポイントです。企業は弱みそのものではなく、それにどう向き合っているかを見ています。
弱みを強みに言い換える一覧表
反対に、弱みが思いつく方は、それを強みに変換することも可能です。強みと弱みをセットで考えることで、一貫性のある回答ができるようになります。
- 実行力が弱い → 目標に向けて慎重に計画を立ててから動く力
- 変化対応が苦手 → 一貫性を持って最後まで物事に取り組む力
- 巻き込み力が弱い → 周囲の意見を尊重して調和を保つ力
- やり切る力が弱い → 無理をせず適切なタイミングで周囲に頼れる力
- 調整力が弱い → 自分の意見を大切にしてブレずに主張できる力
- 伝達力が弱い → 相手の話を聴くことを優先し、本音を引き出す力
この方法を使う際に注意したいのは、弱みを都合よくごまかすのではなく、両面を自覚していることを示すことです。たとえば、「心配性で行動が遅くなることがある一方で、リスクを事前に洗い出して準備できる」のように、ネガティブ面も認めたうえでポジティブ面を伝えると、面接での説得力が増します。
よくある質問
就活のサポーターとしてよく聞かれる質問や、en-courage利用者へのインタビューで出てきた疑問への回答をご紹介します。
Q. 弱みは複数用意すべき?
基本的には1つで十分です。複数を浅く説明するより、1つの弱みを「なぜそう思うのか」「どう改善しているのか」まで深く掘り下げる方が好印象を与えられます。ただし「他にもありますか?」と深掘りされることもあるため、2つ目を簡潔に答えられる程度に準備しておくと安心です。どの弱みを選ぶべきか迷ったら、就活エージェントに相談すると客観的なアドバイスがもらえます。
Q. ESと面接で同じ弱みを使っていい?
はい、同じ弱みを使って問題ありません。むしろ一貫した内容を伝えることで採用担当者の信頼が得られます。ESでは文字数の制限があるため簡潔にまとめ、面接ではより詳しいエピソードや改善への取り組みを補足できるよう準備しておきましょう。一貫性があるかどうか不安なら、就活エージェントにES添削を依頼すると安心です。
Q. 強みと弱みを両方聞かれたらどう答える?
強みと弱みを表裏一体として関連付けて答えると、自己理解の深さを伝えられます。たとえば「行動力がある(強み)→慎重さに欠ける(弱み)」のように関連づけると一貫性が伝わります。弱みを述べた後は必ず改善への取り組みをセットで伝えましょう。企業は完璧な人材ではなく、自己理解があり成長意欲のある人材を求めています。答え方に自信がない場合は、就活エージェントに模擬面接をお願いすると実践的なアドバイスがもらえます。
Q. 弱みがありきたりでも大丈夫?
はい、大丈夫です。採用担当者が見ているのは弱みの内容そのものではなく、「解像度を上げて具体的に伝えられているか」「改善への取り組みを示せているか」の2点です。たとえば「優柔不断」を「比較検討に時間をかけすぎる」と言い換え、改善策を添えれば差別化できます。弱みの珍しさより伝え方の質を意識しましょう。言い換え方に迷ったら、就活エージェントに相談してプロの視点からフィードバックをもらうのがおすすめです。
Q. 弱みと短所を両方聞かれたら?
弱みと短所は異なる概念なので、それぞれ別の内容を答えましょう。弱みは「仕事上で改善が必要な特性」(例:実行力が弱い、調整力が弱い)、短所は「性格上の特徴」(例:心配性、せっかち)を指します。弱みには業務場面で課題となる点を、短所には根本的な性格特性を挙げると、質問の意図に沿った回答ができます。詳しくは「短所一覧」の記事も参照してください。書き分けに自信がない場合は、就活エージェントにES添削を依頼すると、プロの視点でフィードバックがもらえます。
Q. 面接で深掘りされたらどう答える?
具体的なエピソードと改善への取り組みを用いて答えられるよう準備しておきましょう。深掘りは自分の弱みへの向き合い方をより詳しくアピールするチャンスです。「なぜその弱みが現れたか」「どう改善に取り組んだか」まで整理しておくとスムーズに答えられます。深掘り対策に不安がある方は、就活エージェントに模擬面接を依頼して実践的なアドバイスをもらいましょう。
監修:成田 駿
元日系大手人事/就活サポーター
日系大手事業会社で最年少部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。戦略設計からイベント企画、選考フロー、研修まで新卒採用の入口から出口までを幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。人事業務以外でも累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を誇る。
協力:NPO法人en-courage
全国約120の大学に支部を展開し、就活生を対象としたキャリア教育支援を行うNPO法人。独自にイベントやメディアを多数運営し、年間2,500件以上のセミナーを開催。企業と学生の間に年間約80万回の接点を創出するなど、国内最大級の規模で活動している。すべての就活生が本質的なキャリアを通じて人生を最大化できるよう、個別支援やコミュニティづくりを通じたサポートを目指している。