「面接・ESで答える短所って何を選べばいいの?」
これは多くの就活生が抱える共通の悩みです。しかし、短所選びで時間をかけすぎる必要はありません。大切なのは、選んだ短所を「どう言い換えて解像度を上げるか」です。
今回は、元日系大手人事で、en-courageの就活サポーターとして延べ3,000名以上の学生を支援してきた成田さん監修のもと、短所一覧30選と言い換え例・伝え方を詳しく解説します。
企業が短所を聞く3つの理由
「正直に言ったら落とされるのでは?」という不安は多くの就活生が抱えています。しかし成田さんは「企業は欠点を探すために短所を聞いているわけではない」と言います。採用担当が本当に見ているポイントを理解しましょう。
- 自己分析ができているか確認するため:短所を言語化するには、自分自身を客観的に捉える力が必要です。自分の課題を理解し、わかりやすく説明できる人は、仕事においても自分の状況を正確に把握し、適切な行動を取れると期待されます。
- 課題を改善する姿勢があるか確認するため:短所に気づいているだけでなく、どのように向き合っているかも重要なポイントです。改善しようとしている姿勢は、成長意欲や向上心があると判断され、入社後も成長してくれるという期待につながります。
- 自社とのマッチ度を確認するため:応募者の短所が業務に影響しないかを確認する意図もあります。例えば、チャレンジを重視する企業で「心配性」という短所を伝えるとミスマッチと捉えられる可能性がありますが、正確性を重視する企業では「慎重さ」がプラスに働くこともあります。
短所は「言い換えて解像度を上げる」ことが重要
「言い換えると取ってつけた感が出そう」という声はよく聞かれますが、ポイントは単なる「言い換え」ではなく「解像度を上げる」ことです。ここを押さえるだけで、他の学生と差がつきます。
「言い換えて解像度を上げる」とは?
解像度を上げるとは、抽象的な言葉を具体的な行動特性に分解して伝えることです。例えば「心配性」と一言で伝えても、採用担当者には具体的に伝わりにくいものです。「何度も確認しすぎてしまう」なのか「準備に時間をかけすぎてしまう」なのかなど、具体的にどのような場面で短所が現れるかを明確にすることで、採用担当者がイメージしやすくなります。
なぜ解像度を上げることが重要か
解像度を上げることが重要な理由は、主に3つあります。
- 誰でも「平凡ではない短所」を作れるから:抽象的な言葉のままでは他の学生と差別化できませんが、具体的な言葉に言い換えることで、あなただけのオリジナルな短所になります。
- 採用担当者が入社後の成長をイメージしやすくなるから:「心配性」より「何度も確認しすぎてしまう」の方が、どのような場面で短所が現れ、どう改善できるかが明確に伝わります。
- 面接での深掘りに対応しやすくなるから:自分の短所を具体的に言語化しておくと、「それはどういう意味?」と聞かれても自信を持って説明できます。
早めに選んで、解像度を上げるところに力を入れよう
短所は早めに選んで、解像度を上げるところに力を入れましょう。選ぶことに時間をかけすぎるより、選んだ後に具体的な言葉に言い換えることで差別化できます。どれを選んでも問題ないので、まずは選んで、そこから深掘りすることをおすすめします。
【言い換え例・例文付き】就活で使える短所一覧30選
「どの短所を選べばいいかわからない」という悩みに対して、成田さんは「まずは"おすすめ短所5選"から選べばいい」とアドバイスしています。この5つは多くの業界・職種で使いやすく、改善エピソードも作りやすい汎用性の高い短所です。ここからは、言い換え例と例文付きで詳しく解説します。
おすすめ短所5選
おすすめの短所5選を紹介します。
- 心配性
- 優柔不断
- マイペース
- 緊張しやすい
- 負けず嫌い
この5つは多くの業界・職種で使いやすく、改善エピソードも作りやすい汎用性の高い短所です。迷ったらこの中から選ぶことをおすすめします。
5つの中から選べばいい理由
選ぶことに時間をかけるより、選んだ後に「解像度を上げる」ことに力を入れる方が良い理由は以下の通りです。
- 選ぶより「解像度を上げる」ことが大事だから:短所を選ぶことに時間をかけるより、選んだ後に具体的な言葉に言い換える「解像度を上げる」作業に時間をかけるべきです。
- 多くの業界・職種で使いやすいから:この5つは業界・職種を問わず、改善エピソードを作りやすい汎用性の高い短所です。
- ほとんどの短所はこの5つに当てはまるから:自分の短所が思いつかなくても、過去の経験を振り返ればこの5つのどれかに当てはまることが多いです。
おすすめ①心配性
心配性は、物事に対して不安を感じやすく、慎重に行動する傾向のことです。
「これで大丈夫かな」「失敗したらどうしよう」と考えすぎてしまい、行動が遅れたり、周囲に迷惑をかけたりすることがあります。ただし、言い換え方によっては「リスクを事前に察知できる」「丁寧に確認できる」といった側面を示すこともできるため、伝え方次第で好印象につなげられます。
心配性の言い換え例と面接での回答例文
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慎重・確認型
- 言い換え例:何度も確認しすぎてしまう、必要以上に念入りにチェックしてしまう、など
- 回答例文:私の短所は、何度も確認しすぎてしまうところです。何かを進める際に「本当にこれで大丈夫か」と過剰にチェックしてしまう傾向があります。アルバイト先の飲食店では、注文内容を確認しすぎてお客様をお待たせしてしまうことがありました。この経験から「確認は2回まで」というルールを自分に課し、それ以上は自分の判断を信じるようにしました。今では、適度な確認でミスを防ぎつつ、スムーズな対応ができるようになりました。
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計画・準備型
- 言い換え例:準備に時間をかけすぎてしまう、必要以上に事前準備をしてしまう、など
- 回答例文:私の短所は、準備に時間をかけすぎてしまうところです。特に、初めて取り組むことに対して過度に準備しすぎる傾向があります。大学のプレゼン発表では、不安から資料を何度も作り直し、発表直前まで準備に追われていました。しかし、この経験から「事前に確認ポイントをリスト化し、基準を満たしたら完成とする」というルールを設けました。今では、抜け漏れのない準備をしながらも、過度な準備にならないよう時間管理ができるようになりました。
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責任感・丁寧型
- 言い換え例:一人で抱え込んでしまう、任されると必要以上にプレッシャーを感じてしまう、など
- 回答例文:私の短所は、一人で抱え込んでしまうところです。任された仕事に対して「失敗したらどうしよう」と考えすぎてしまう傾向があります。ゼミの共同研究では、自分の担当部分に不安を感じ、周囲に相談できずにいました。この経験から、不安なときは早めにメンバーに相談し、フィードバックをもらうようにしています。今では、責任感を持ちつつも周囲と連携しながら進められるようになりました。
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改善・成長型
- 言い換え例:一度の失敗を引きずってしまう、過去の失敗が頭から離れない、など
- 回答例文:私の短所は、一度の失敗を引きずってしまうところです。一度失敗すると「また同じミスをするのでは」と不安になる傾向があります。サークルのイベント運営で進行ミスをした際、次の企画でも不安が消えず、積極的に動けなくなってしまいました。この経験から「失敗ノート」をつけ、原因と対策を書き出すことで気持ちを整理するようにしました。今では、反省を次に活かす姿勢として前向きに取り組めるようになりました。
おすすめ②優柔不断
優柔不断は、選択肢があると迷ってしまい、決断に時間がかかる傾向のことです。
「どれがベストか」「周囲はどう思うか」と考えすぎてしまい、決断が遅れたり、チャンスを逃したりすることがあります。ただし、言い換え方によっては「多角的に物事を検討できる」「慎重に判断できる」といった側面を示すこともできるため、伝え方次第で好印象につなげられます。
優柔不断の言い換え例と面接での回答例文
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慎重・熟考型
- 言い換え例:決断に時間がかかりすぎてしまう、考えすぎて結論を出せない、など
- 回答例文:私の短所は、決断に時間がかかりすぎてしまうところです。物事を深く考えすぎて、なかなか結論を出せない傾向があります。アルバイトのシフト調整で、どの日程が最適か考えすぎて返答が遅れ、他のスタッフに迷惑をかけてしまったことがあります。この経験から「24時間以内に返答する」というルールを自分に課しました。今では、期限を決めて決断できるようになりました。
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調和・配慮型
- 言い換え例:周囲の意見を気にしすぎて自分の意見を決められない、全員に配慮しすぎて結論を先延ばしにしてしまう、など
- 回答例文:私の短所は、周囲の意見を気にしすぎて自分の意見を決められないところです。全員の意見を尊重したいあまり、決定が遅れてしまうことがあります。サークルの合宿先を決める際、全員の希望を聞きすぎて決定が遅れてしまいました。この経験から「まず自分の意見を持ってから周囲に確認する」というプロセスを取り入れました。今では、自分の意見を軸に判断できるようになりました。
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完璧主義型
- 言い換え例:最善を求めすぎて決められない、選択肢を絞り込めない、など
- 回答例文:私の短所は、最善を求めすぎて決められないところです。複数の選択肢があると、どれがベストか迷いすぎてしまう傾向があります。ゼミの研究テーマ選びで、3つの候補から絞り込めず、1週間悩んだ経験があります。この経験から、「判断基準を先に決める」「期限を設けて決断する」という習慣を身につけました。今では、重要度と緊急度のマトリクスを活用し、スピード感を持った意思決定ができるようになりました。
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リスク回避型
- 言い換え例:リスクを考えすぎて行動に移せない、失敗を恐れて決断を避けてしまう、など
- 回答例文:私の短所は、リスクを考えすぎて行動に移せないところです。失敗を恐れて決断を避けてしまうことがあります。就活の企業選びで、失敗を恐れてエントリーを迷い続け、締め切りギリギリになってしまったことがあります。この経験から「まず行動してから考える」という姿勢を意識し、小さな挑戦から始めるようにしました。今では、適切なタイミングで決断できるようになりました。
おすすめ③マイペース
マイペースは、自分のペースで物事を進める傾向のことです。
周囲のスピード感に合わせられなかったり、チームとの足並みが揃わなかったりすることがあります。ただし、言い換え方によっては「自分の軸を持っている」「焦らず着実に取り組める」といった側面を示すこともできるため、伝え方次第で好印象につなげられます。
マイペースの言い換え例と面接での回答例文
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集中・没頭型
- 言い換え例:一つのことに集中しすぎて周囲が見えなくなる、没頭して周りの状況に気づかない、など
- 回答例文:私の短所は、一つのことに集中しすぎて周囲が見えなくなるところです。没頭すると周りの状況に気づかないことがあります。レポート作成に没頭するあまり、グループの打ち合わせ時間を忘れてしまったことがありました。この経験から、スマホのアラームを活用し、定期的に周囲を確認する習慣をつけました。今では、集中しながらも、チームとの連携を意識できるようになりました。
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自律・独立型
- 言い換え例:自分の考えを優先しすぎてチームと足並みが揃わない、周囲との調整を怠ってしまう、など
- 回答例文:私の短所は、自分の考えを優先しすぎてチームと足並みが揃わないところです。自分のやり方にこだわるあまり、周囲との調整を怠ってしまうことがありました。ゼミのプロジェクトで、自分のやり方で進めた結果、メンバーとの認識にズレが生じてしまったことがあります。この経験から「まずチームの方針を確認してから行動する」という習慣を身につけました。今では、チームとの調和を意識して動けるようになりました。
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丁寧・確実型
- 言い換え例:自分のやり方にこだわりすぎて進捗が遅れる、周囲との足並みが揃わない、など
- 回答例文:私の短所は、自分のやり方にこだわりすぎて進捗が遅れるところです。周囲との足並みが揃わないことがありました。グループワークで、自分の担当部分を丁寧に仕上げることに集中するあまり、他のメンバーとの進捗共有が遅れ、全体のスケジュールに影響を与えてしまった経験があります。この反省から、「毎日チームに進捗を報告する」「困ったら早めに相談する」というルールを自分に課しました。今では、チーム全体の進行を意識して動けるようになりました。
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安定・継続型
- 言い換え例:周囲のスピード感についていけない、自分のリズムを優先しすぎてしまう、など
- 回答例文:私の短所は、周囲のスピード感についていけないところです。自分のリズムを優先しすぎてしまうことがありました。インターンシップで、他の参加者が素早くタスクをこなす中、自分だけ時間がかかってしまったことがあります。この経験から「まず全体の締め切りを確認し、逆算して計画を立てる」という方法を取り入れました。今では、周囲との足並みを意識できるようになりました。
おすすめ④緊張しやすい
緊張しやすいは、人前やプレッシャーのある場面で緊張してしまう傾向のことです。
大事な場面で頭が真っ白になったり、実力を発揮できなかったりすることがあります。ただし、言い換え方によっては「物事に真剣に向き合っている」「責任感を持って取り組んでいる」といった側面を示すこともできるため、伝え方次第で好印象につなげられます。
緊張しやすいの言い換え例と面接での回答例文
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準備・対策型
- 言い換え例:不安から過度に準備してしまう、本番前に練習しすぎて疲弊してしまう、など
- 回答例文:私の短所は、不安から過度に準備してしまうところです。特に、大勢の前でプレゼンテーションをする場面で顕著に現れます。大学2年生のゼミ発表で、緊張から用意した内容の半分も話せなかった経験があります。この経験を機に、「本番前に10回以上声に出して練習する」「想定質問への回答を準備する」という対策を徹底しました。3年生の学会発表では、教授から「堂々としていて良かった」と評価いただけるまで改善できました。
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責任感・真剣型
- 言い換え例:プレッシャーを感じすぎて硬くなってしまう、責任の重さに押しつぶされそうになる、など
- 回答例文:私の短所は、プレッシャーを感じすぎて硬くなってしまうところです。責任のある場面で、過度に緊張してしまう傾向があります。アルバイトで新人指導を任された際、「ちゃんと教えなければ」というプレッシャーから緊張し、うまく説明できなかったことがありました。この経験から「完璧を目指さず、まず伝えるべきことを3つに絞る」という工夫を取り入れました。今では、適度にリラックスして指導できるようになりました。
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成長・克服型
- 言い換え例:初めての場面で頭が真っ白になる、失敗経験が尾を引いてしまう、など
- 回答例文:私の短所は、初めての場面で頭が真っ白になってしまうところです。緊張のあまり、失敗した経験を何度もしてきました。就活の初期面接では、頭が真っ白になって志望動機がうまく話せず、落ち込みました。しかし、この経験を機に「緊張は成長の証」と捉え直し、場数を踏むことを意識しました。今では、緊張しても「これを乗り越えれば成長できる」と前向きに捉えられるようになりました。
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繊細・観察型
- 言い換え例:相手の反応を気にしすぎて言葉に詰まる、周囲の目を意識しすぎてしまう、など
- 回答例文:私の短所は、相手の反応を気にしすぎて言葉に詰まってしまうところです。周囲の目を意識しすぎてしまうことがあります。グループディスカッションで、周囲の表情を気にするあまり、自分の意見をうまく伝えられなかった経験があります。この経験から「まず結論を一言で伝える」という方法を意識するようにしました。今では、自分の意見を伝えられるようになりました。
おすすめ⑤負けず嫌い
負けず嫌いは、勝ち負けにこだわり、負けたくないという気持ちが強い傾向のことです。
結果を求めすぎて周囲に厳しくなったり、一人で抱え込んでしまったりすることがあります。ただし、言い換え方によっては「向上心が強い」「目標達成に向けて粘り強く取り組める」といった側面を示すこともできるため、伝え方次第で好印象につなげられます。
負けず嫌いの言い換え例と面接での回答例文
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向上心・成長型
- 言い換え例:現状に満足できず休息を取れない、自分を追い込みすぎてしまう、など
- 回答例文:私の短所は、現状に満足できず自分を追い込みすぎてしまうところです。常に上を目指しすぎてしまう傾向があります。TOEICの勉強で、目標スコアを達成しても「まだ足りない」と感じ、休息を取らずに勉強を続けて体調を崩してしまったことがあります。この経験から「目標達成したら必ず休む日を設ける」というルールを作りました。今では、自分を労わるバランスが取れるようになりました。
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競争・達成型
- 言い換え例:勝ち負けにこだわりすぎてチームの和を乱す、結果を求めすぎて周囲に厳しくなってしまう、など
- 回答例文:私の短所は、勝ち負けにこだわりすぎてチームの和を乱してしまうところです。結果を求めすぎて周囲に厳しくなってしまうことがありました。サークルの大会で後輩のミスを厳しく指摘しすぎて、雰囲気を悪くしてしまった経験があります。この反省から、「結果だけでなくプロセスも評価する」「まず相手の話を聞いてからフィードバックする」という姿勢を心がけるようになりました。今では、周囲とは切磋琢磨しながらも良好な関係を築けるようになりました。
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挑戦・克服型
- 言い換え例:困難に意地になって一人で抱え込む、助けを求められずに無理をしてしまう、など
- 回答例文:私の短所は、困難に意地になって一人で抱え込んでしまうところです。助けを求められずに無理をしてしまう傾向があります。プログラミングの課題で、どうしても解けない問題に何時間も取り組み、睡眠時間を削ってしまったことがあります。この経験から「1時間悩んだら誰かに相談する」というルールを設けました。今では、周囲の力を借りることができるようになりました。
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努力・継続型
- 言い換え例:一度決めたことに固執して柔軟に方向転換できない、こだわりすぎて視野が狭くなる、など
- 回答例文:私の短所は、一度決めたことに固執して柔軟に方向転換できないところです。こだわりすぎて視野が狭くなってしまうことがあります。学園祭の企画で、当初の計画にこだわりすぎて、より良いアイデアを取り入れられなかった経験があります。この反省から「定期的に振り返りの時間を設け、計画を見直す」という習慣をつけました。今では、状況に応じて柔軟に対応できるようになりました。
その他の短所25選の言い換え例
おすすめ5選以外にも、就活で使える短所はたくさんあります。以下の25選も参考にしてみてください。
- 完璧主義:細部にこだわりすぎて時間がかかる、妥協できずに進行が遅れる
- 頑固:自分の意見を曲げられない、周囲の意見を取り入れにくい
- せっかち:確認を怠って失敗する、周囲を急かしてしまう
- 飽きっぽい:一つのことを続けられない、興味が移りやすい
- プライドが高い:自分の非を認められない、助けを求めにくい
- 人見知り:初対面で打ち解けるのに時間がかかる、第一印象で損をしやすい
- おせっかい:相手の領域に踏み込みすぎる、余計な世話を焼いてしまう
- 八方美人:自分の意見を持てない、誰にも嫌われたくなくて本音を言えない
- 慎重すぎる:行動が遅れてチャンスを逃す、決断に時間がかかりすぎる
- 抱え込みやすい:一人で背負い込んでパンクする、周囲に助けを求められない
- 口下手:自分の考えをうまく伝えられない、誤解を招きやすい
- 考えすぎる:行動に移すまでに時間がかかる、結論を出せずに悩み続ける
- 視野が狭い:全体像が見えにくい、自分の担当以外に目が向かない
- 流されやすい:周囲に合わせすぎて自分の意見を言えない、断れない
- 真面目すぎる:融通が利かない、柔軟に対応できない
- 計画性がない:段取りが悪くなりがち、締め切りギリギリになりやすい
- 自己主張が弱い:自分の意見を言えずに後悔する、存在感が薄くなりがち
- 楽観的すぎる:リスクを見落としやすい、詰めが甘くなりがち
- 要領が悪い:効率的に進められない、時間がかかりすぎる
- 大雑把:細かいミスが多くなりがち、確認が甘い
- 仕切りたがり:周囲をコントロールしすぎる、他人の意見を聞かずに進めてしまう
- こだわりが強い:柔軟に妥協できない、自分のやり方に固執してしまう
- 断れない:頼まれると引き受けすぎてしまう、自分の時間を確保できない
- おとなしい:発言の機会を逃しやすい、積極性がないと思われやすい
- 短気:イライラを表に出してしまう、冷静な判断ができなくなる
短所を言い換えて解像度を高める方法
短所を選んだら、次は「解像度を上げる」作業です。en-courage利用者へのインタビューでも「心配性って言い換えたらどう表現すればいい?」という質問は非常に多いです。成田さんが就活支援で繰り返し伝えている、解像度を高める4つの方法を紹介します。
就活のプロに相談する
就活エージェントに相談することで、人事の視点からあなたの経験を分析し、最適な言葉への変換をサポートしてもらえます。自分では気づかなかった表現や言い換え方を教えてもらえることもあります。プロの客観的な視点を借りることで、より説得力のある短所のアピールを作ることができます。
おすすめ短所5選の言い換え例を参考にする
上記で紹介した5つの短所(心配性、優柔不断、マイペース、緊張しやすい、負けず嫌い)の言い換え例を参考にする方法があります。各短所を言い換えた具体例を参考に、自分に最も合う表現を選びましょう。「このタイプが一番しっくりくる」という感覚を大切にしてください。
具体的なエピソードから考える
具体的なエピソードから短所を考える方法も効果的です。自身のエピソードの内容と、選んだ言葉の持つニュアンスが合致しているか確認することが重要です。同じ短所であっても、どのような状況で、どのように現れたかによって、最適な言い換え表現は異なります。実際の経験から逆算して言葉を選ぶことで、面接で深掘りされても自信を持って答えられるようになります。
志望企業の求める人物像から逆算する
志望企業の求める人物像から短所を考える方法もあります。企業によって「勢い」を重視するのか「丁寧さ」を重視するのかといった評価ポイントは異なります。例えば、同じ「慎重さ」でも、スピード重視の企業では「判断に時間がかかる」とマイナスに捉えられ、正確性重視の企業では「確認を怠らない」とプラスに捉えられることがあります。企業研究を通じて、自分の短所をどのように表現すべきかを考えることが大切です。
短所の伝え方:構成テンプレート・コツ・注意点
成田さんが人事として面接を担当していた時、短所の「内容」より「伝え方」で差がつく学生を数多く見てきたと言います。同じ短所でも、構成次第で印象は大きく変わります。ここでは、面接官に「この学生は成長できる」と思わせる伝え方を解説します。
短所を伝える構成
短所を伝える際は、以下の5つの順序で構成しましょう。
- 弱み(あなたの短所は何か?):「私の短所は○○です」と最初に明言します。長所と同様に、結論から伝えることで話の全体像が掴みやすくなります。
- 背景(その弱みはどんな場面で現れるか?):どのような状況で短所が出やすいかを説明します。「特に○○な場面で」と具体的に述べることで、自己分析の深さが伝わります。
- エピソード(弱みによってどんな困難を経験したか?):実際に短所が原因で困った経験を正直に伝えます。失敗談を隠さず話すことで、誠実な姿勢が評価されます。
- 行動(その弱みを克服するために何を実践しているか?):具体的な改善策や取り組みを説明します。「〜するようにしている」と現在進行形で伝えると、改善意欲が伝わります。
- 現在の状態と教訓(どの程度克服できているか?何を学んだか?):成長の過程と、そこから得た気づきを伝えます。「今では〜できるようになった」と変化を示すことで、成長力をアピールできます。
短所を伝えるコツ
短所を効果的に伝えるためのコツを紹介します。
- 致命的ではない弱みを選ぶ:業務に支障が出る短所(遅刻癖、約束を守れないなど)は採用リスクと判断されるため避けましょう。
- アピールする短所は1つに絞る:複数を羅列すると「この人は短所が多い」という印象になるため、最も伝えやすいものを1つ選んで深掘りしましょう。
- エピソードで裏付ける:「心配性です」だけでなく、それが現れた具体的な場面を描写することで説得力が増します。
- 改善アクションを具体的に伝える:短所に対してどう向き合っているかを示すことで、向上心や自己成長力をアピールできます。
- 長所に言い換えられるものを選ぶ:「心配性」→「慎重」のように、裏を返せば強みになる短所を選ぶと、ポジティブな印象で締められます。
- 話す時間は1〜2分を目安にまとめる:長すぎると要点がぼやけ、短すぎると印象に残らないため、適切な長さを意識しましょう。
短所は「成長の余地がある部分」として捉え、改善への意欲をアピールしましょう。
短所を伝えるときの注意点
短所を伝える際に注意すべきポイントを紹介します。
- 業務に支障が出る短所は避ける:「遅刻癖がある」「約束を守れない」などは採用リスクと判断される
- 改善姿勢なしに短所だけを伝えない:短所を言いっぱなしにすると向上心がないと思われる
- 長所との一貫性を保つ:長所と短所が矛盾していると自己分析が浅いと判断される
- ネガティブすぎる表現は避ける:「まったくダメです」ではなく「○○な傾向があります」と言い換える
これらを守らなければ、採用担当者に「自己分析ができていない」「入社後に問題を起こす可能性がある」という印象を与えてしまいます。短所は正直に、しかし戦略的に伝えることが大切です。
▼短所の構成・コツ・注意点について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください
面接で長所・短所を聞かれたら?元人事が教える正しい答え方と例文
短所が思いつかない時の見つけ方
「短所が思いつかない」という悩みは、en-courage利用者へのインタビューでも非常によく出てきます。成田さんは「短所がないのではなく、言語化できていないだけ。短所は"すごい欠点"ではなく、日常の中にヒントがある」と言います。効率的に短所を見つける4つの方法を紹介します。
▼長所や短所が思いつかない時は、こちらの記事もヒントとしてご活用ください。
【やるべきことは4つだけ】長所が思いつかない時の対処法見つけ方を元人事が解説
就活のプロに相談する
就活エージェントに相談することで、客観的な視点から自分の短所を発見できます。自分では気づかない弱みを指摘してもらえる可能性があります。「自分で考えても思いつかない」という場合は、まずプロに相談することをおすすめします。
過去・現在・未来の3軸で自己分析する
過去の失敗経験、現在の課題、将来の不安を書き出してみましょう。これらを整理することで、自分の短所が見えてきます。「あの時うまくいかなかった理由は何だろう?」と振り返ることで、自分の傾向に気づけるようになります。
▼自己分析のやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。
自己分析を深める11のやり方目的・注意点・活用方法まで完全ガイド
仮で短所を選び、自分に合う言い換え方を考える
まずはおすすめ5選(心配性・優柔不断・マイペース・緊張しやすい・負けず嫌い)から仮で選んでみましょう。その上で、自分に合う言い換え方を考えることで、しっくりくる短所が見つかります。「完璧に自分に合う短所」を探すより、「選んでから自分に寄せていく」方が効率的です。
長所を短所に変換する
自分の長所を裏返すと短所が見つかります。例えば「行動力がある」は「せっかち」、「慎重」は「優柔不断」といった具合です。長所と短所は表裏一体なので、自分の強みから逆算して考えると自然な短所を見つけやすくなります。ぜひ次のセクションの一覧表を参考にしてみてください。
長所を短所に言い換える一覧表
長所から短所を見つけたい方のために、言い換え一覧表を用意しました。自分の長所に当てはまるものがあれば、対応する短所を検討してみてください。
- 責任感が強い → 抱え込みやすい、頼まれると断れない、完璧を求めすぎる
- 真面目 → 融通が利かない、完璧主義になりがち、柔軟性に欠ける
- 好奇心旺盛 → 飽きっぽい、興味が分散しやすい、一つに集中しにくい
- 協調性がある → 自己主張が弱い、周りに合わせすぎる、優柔不断になりやすい
- 負けず嫌い → 競争心が強すぎる、勝ち負けにこだわりすぎる、周囲と衝突しやすい
長所と短所に一貫性を持たせることで、「自己分析がしっかりできている」という印象を与えられます。面接で長所と短所を両方聞かれた際にも、矛盾なく答えられるようになります。
▼長所を短所に言い換える例について、もっと知りたい方は以下の記事をご覧ください。
短所→長所・長所→短所の言い換え一覧例文付きで元人事が解説
短所を長所に言い換える一覧表
面接では長所と短所を両方聞かれることがよくあります。そのときに備えて、短所から長所への言い換えも確認しておきましょう。
- 心配性 → 慎重、リスク管理能力が高い、計画性がある、事前準備を怠らない
- 優柔不断 → 思慮深い、多角的に考えられる、慎重に判断できる、周囲の意見を尊重できる
- マイペース → 周囲に流されない、自分の軸を持っている、落ち着いて対処できる、ブレない
- 緊張しやすい → 真面目、責任感が強い、真剣に取り組む、物事を軽視しない
- 負けず嫌い → 向上心がある、目標達成意欲が高い、自分に厳しい、粘り強い
この一覧を参考に、長所と短所の一貫性を意識した回答を準備しておきましょう。短所を伝えた後に「裏を返せば〇〇という強みでもある」と締められると、ポジティブな印象を残せます。
▼短所を長所に言い換える例について、もっと知りたい方は以下の記事をご覧ください。
短所→長所・長所→短所の言い換え一覧例文付きで元人事が解説
よくある質問
就活のサポーターとしてよく聞かれる質問や、en-courage利用者へのインタビューで出てきた疑問への回答をご紹介します。
短所は複数用意すべき?
基本的には1つに絞りましょう。複数を羅列すると「短所が多い人」という印象を与えます。ただし、業界によって使い分けるために2〜3個用意しておくと安心です。どの短所が自分に合うか迷ったら、就活エージェントに相談して客観的な意見をもらうのがおすすめです。
ESと面接で同じ短所を使っていい?
同じ短所を使って問題ありません。むしろ一貫性があると自己分析ができている印象を与えます。面接ではESより詳しくエピソードを話せるよう準備しておきましょう。深掘りに自信がない場合は、就活エージェントに模擬面接をお願いすると実践的なアドバイスがもらえます。
長所と短所を両方聞かれたらどう答える?
長所と短所に一貫性を持たせることが重要です。例えば、長所が「慎重」なら短所は「心配性」「優柔不断」など関連するものを選ぶと自然です。矛盾した回答は「自己分析が浅い」と判断されるため、一貫性があるかどうか不安なら就活エージェントに添削してもらうと安心です。
改善エピソードがない場合はどうする?
「今まさに改善に取り組んでいる」という現在進行形で話せばOKです。「この課題に気づいてから、〜を心がけるようにしています」と伝えれば成長意欲が伝わります。完全に克服している必要はなく、改善への姿勢が見えれば十分です。エピソードの選び方に迷ったら、就活エージェントに相談してみましょう。
監修:成田 駿
元日系大手人事/就活サポーター
日系大手事業会社で最年少部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。戦略設計からイベント企画、選考フロー、研修まで新卒採用の入口から出口までを幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。人事業務以外でも累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を誇る。
協力:NPO法人en-courage
全国約120の大学に支部を展開し、就活生を対象としたキャリア教育支援を行うNPO法人。独自にイベントやメディアを多数運営し、年間2,500件以上のセミナーを開催。企業と学生の間に年間約80万回の接点を創出するなど、国内最大級の規模で活動している。すべての就活生が本質的なキャリアを通じて人生を最大化できるよう、個別支援やコミュニティづくりを通じたサポートを目指している。