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「自己分析」の目的と方法とは?具体例付きでわかりやすく解説!

就活でよく耳にする「自己分析」。就活全体の指針を決める為に、また個々の選考を通過する準備として、非常に重要なものです。本記事では、なぜ自己分析が必要なのか、どんな分析をして、どんな準備をすべきかという点について深く掘り下げていきます。

就活でよく耳にする自己分析とは何?

<自己分析とは、何をするのか?>

自己分析とは、自分のこれまでの経験や思考を整理し、自分の能力や性質、強みや弱み、今後のありたい姿などを理解することです。

自分がどんな価値観を持っているのか、これまでどういう考えでどんな行動をしてきたのか。

どういった状況でどのような感情を抱いたのかなどを言語化し、そこから就活における選社軸の整理や、面接で語るエピソードの整理をします。

例えば、自分の象徴的な経験として「サッカー部で頑張った」ことがあるとします。

サッカー部においてどんな成果を出したのか、成果を出すためにどんな行動や思考をしたのか。

あるいはサッカー部で頑張ることができたのは何故なのか、活動から学んだことは何なのか、挫折したことは何か、などを整理します。

経験にまつわる思考や行動、感情の変化などを棚卸し自己分析することで、自分がどんな人間なのかを言語化していく、というイメージです。

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就活で自己分析を行う目的とは?

自己分析の目的① 選考における武器の整理のため

面接やエントリーシートなど選考においては、自分の過去の経験からどんな能力があるといえるのか、どんな価値観や志向性を持っているのかなどが企業から問われます。

それは、企業側が、その学生が企業の求める人材なのか、就活を終え入社したときに活躍できる人物なのかを判断するためです。

自分が「活躍出来る人物」に合致しているのかを証明するためには、自己分析を通じ自分の能力や経験、価値観や志向性を明確にすること、そして企業へ的確に伝えることが必要です。

例えば、エントリーシートや面接で「あなたの強みは何ですか?」という質問に答えるためには、事前に自分の強みは何なのか、それを証明できるエピソードにはどんなものがあるのか、を知らねばなりません。

つまり、各種の選考に臨む前には、自分の経験や価値観などを深く掘り下げ、言語化し企業側に伝えられる状態にしておくことが必要です。

その準備のために、就活では、自己分析が求められます。

自己分析の目的② 志向性、軸の整理のため

これから人生の多くの時間を仕事に費やすことになります。就活を終え入社する企業や仕事に対して不満を持ってしまうことは、人生においても大きな損失です。

それを避けるために自己分析を行うのです。

自分の人生において、仕事とはどういう位置づけなのかを整理しておくことや、どういった事業や業務になら意欲を持って働けるのか、自分の入社する企業にどんな環境があれば自分が活き活きと働き活躍できるのかを知ることは、就活では非常に重要です。

仕事観や自分の活躍出来る環境を知り就活を進める上でも、自己分析で過去経験を棚卸しは欠かせません。

自分が以前活躍できていた環境や物事を知ることで、その環境や物事が揃う企業ならば新たな環境でも活躍できるのではないか、などという推定ができるからです。

自己分析で自分の志向性を把握し、自分が働くことになる企業がどんな所であるべきなのかを定めることで、どんな要素を持っている企業が良いのか、具体的にはどの企業を受けたら良いのかといういわゆる「就活の軸」も整理できるでしょう。

企業の面接官も、「その就活生が本当に自社で意欲を持って働き、活躍できるのか」という点を精査するために、「志望動機」や「キャリアイメージ」などの質問を投げかけます。

もちろん、エントリーシートや面接を通過するためには、自分がその企業で意欲を持って働けるであろう理由をきちんと説明し、納得させなくてはなりません。

就活の軸や自分の志向性をきちんと整理しておくことは、選考を通過するという意味でも重要なのです。

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おすすめの自己分析のやり方① 自分史の作成

では、自分のエピソードを整理したり、志向性や就活の軸を検討するためにはどのように自己分析を行えば良いのでしょうか。今回は、おすすめの自己分析のやり方としてまず自分史の作成方法を紹介します。

例:自分史の作成(過去の経験からの自己分析)

<自己分析の第一段階:過去の経験の洗い出し>

まずは、自分が印象に残っている経験、努力を注いだこと、価値観が変化した出来事、などを一覧で洗い出していきましょう。小学校時代、中学校時代、のように時系列ごとに経験を書き出していくと、スムーズに整理ができ、自己分析が行いやすくなります。

部活動やサークル、アルバイトなど、自分が印象に残っている経験から考えたり、今までの人生で最も嬉しかったこと、悔しかったことといった気持ちの変化で考えたりするのも良いでしょう。

面接やエントリーシートなど選考に目を向けると、自分の強みなどを表現しやすい「すごい経験」を振り返ることももちろん重要ですが、「自分らしい経験」を選ぶことも重要です。

上でも述べたように、自分が意欲的に働ける企業、業務に携わることは重要です。「自分らしい経験」に目を向け、深掘りしていくことで、自分自身に特有の「志向性」を知ることができるでしょう

とにかく初めは、どんなに小さいエピソードでもいいので、自分のとった行動や経験をできる限り思い出して、まとめてみて下さい。

まずは、自身の経験にタイトルをつけ、時系列ごとに箇条書きのように洗い出します。

そこから、それぞれの経験について、背景→取り組み→結果といったプロセスで自分の経験を思い出し、自己分析を進めます。

自己分析の具体例を挙げるので、参考にしてみてください。

<自己分析の第二段階:「なぜ?」を繰り返し、過去経験を深掘りする>

特徴的な経験や、思い入れのある経験を洗い出したら、次はそれぞれの経験について、深堀りしましょう。

具体的には、 ・なぜその行動を起こしたのか?きっかけは何か? ・なぜその事象に力を発揮することができたのか?

といった質問を自らに投げかけることで、自分の行動規範や、モチベーションの源泉を洗い出します

特に、自分がなにかしらの選択・意思決定をした場面や、困難があったにも関わらず、それでも力を発揮できた経験については、何度も深堀りすると良いでしょう

先ほどの例を元に、自己分析をした例を挙げるので、参考にしてみてください。

<自己分析の第三段階:「なぜ?」で深掘りした「自分らしさ」を就活に繋げる。>

「なぜ?」で深堀りした過去の経験から、「自分らしさ」について考えてみましょう。

自分の就活の軸を作ることや、面接・エントリーシートで伝える、ということを念頭に「モチベーション、志向性」「資質、能力」というポイントに絞りまとめるべきですね。

まずは、「モチベーション、志向性」について見ていきます。

自己分析で自分の「モチベーション、志向性」を把握しよう ・自分がこれまでどういったことに興味を示して、意欲的に活動してきたのか。 ・どういう環境の元でモチベーションを感じたのか。

といった観点で、先ほどの深掘りした経験をまとめて行きます。

深掘りした経験をまとめた結果、主体性や責任を持って活動できる環境や、成果が数値であらわされ分かりやすい職種が自分に合っているのではないか、という具体的な企業選びの軸を見つけ出すことが出来ました。

就活において、上記のような条件を持つ企業を探すことで、自分が活き活きと働ける環境を見つけ出せるかもしれません。

また、面接やエントリーシート等、選考の場においても以上の自己分析の内容を利用することができます。

「あなたは何故弊社に魅力を感じたのですか?」という面接官の問いに対しては、「自ら主体性、責任を持って活動できる環境に魅力を感じました」と自分がその企業を選んだ理由を回答すれば良いです。

また、「なぜそういう環境に魅力を感じるのですか?」と理由を問われた際も、自己分析で得た結果、上記の具体例で言うと、バスケ部での経験から感じた「自分らしさ」がその回答となりますよね。

このように、自己分析で一つの経験を深掘りするだけでも、就活における企業選びや、面接対策を大きく前に進めることが出来ます。今回は高校時代の一つの経験を具体例として深掘りしましたが、是非自らの経験をいくつも自己分析してみて下さい。

「モチベーション、志向性」について見てきたので、次は「資質、能力」について見ていきます。

自己分析で自分の「資質、能力」を定義しよう ・課題や目標に対し、どういう思考の元、どういう行動をとったのか。 ・成果を出す中で自分のどういった性質や強みがその成果に寄与したのか。

といった観点で、先ほどの深掘りした経験をまとめて行きます。

自己分析を行い、深掘りした経験をまとめた結果、自分の強みは、周囲と目線を合わせることで、一つの目標に向かうチーム作りが出来ること、だと分かりました。

こういった強みは、主に選考の場で重要になります。選考の場においては、面接官から「あなたの強みは何ですか?」などと問われることは多いです。

そういった場合でも、自己分析をきちんと行っていれば、上記の様な強みを回答することができます

またその強みを証明し企業で活躍できる根拠として、深掘りした経験を話すことができるでしょう。

自分の強みを探し就活に役立てるためにも、自己分析を通じ色々な経験を深掘りして、自己理解を深めておくとよいでしょう。

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おすすめの自己分析のやり方② モチベーショングラフの作成

<モチベーショングラフが自己分析に有効な理由>

前段落では、おすすめの自己分析のやり方として自分史の作成方法についてお伝えしました。

次に説明する自己分析のやり方は、モチベーショングラフです。モチベーショングラフを作ることによりわかるのは、自分のモチベーション向上の要因、定価の要因です。

この満足度向上の要因と低下の要因を知ることによって、自分はどんな環境が好きなのか、どんな時に頑張れるのか、といった自分の環境を導き出すことができる。それにより、企業選びの軸を作りだすことができます。

例を挙げると、モチベーショングラフを作成することにより、自分は年齢や経験に関係なく、自発的に意見や行動を起こせる環境が好きだと分かった場合。

「経験や経歴に囚われず、若手にも積極的に機会を与えるフラットな社風」といった企業選びの軸を置くことができます。

まとめると自分史は「自分の強み」を見つけるために重要な作業であり、モチベーショングラフは「企業選びの軸」を見つける上で重要となる方法です。

では、モチベーショングラフの活用方法についてお伝えします。

<自分のモチベーションをグラフ化し、印象的な出来事を記入>

まずは、縦軸にモチベーションの動き、横軸に時間軸を取り、幼少期から大学生時代など過去を振り返り、印象的な出来事を振り返る。

そして、その出来事に沿って自分のモチベーションの動きを可視化していきます。ここでいうモチベーションの意味は、目標に対するやる気というよりかは、現時点での自分や環境に対する満足度というイメージです。

このステップにおいて一番重要なのは、モチベーションが高まった/下がった出来事を重点的に振り返ること。

例えば、大学受験の成功により人生に対する満足度が高かった、部活動で周囲との人間関係に悩み、人生に対する満足度が低かった等、これまで自分はどのような出来事/環境に直面してきて、その場面でどう感じたのか、これをまずはグラフで可視化しましょう。

以下画像のように、まずはモチベーションの動き、印象的だった出来事を書いてみて下さい。

<モチベーションの上下した理由を洗い出す>

次は、モチベーションが上がる/下がった理由を深堀します。

深堀する観点は「なぜその出来事を通じて、モチベーションが変化したのか」を突き詰めること。当時の行動や感じていた感情、周囲との人間関係等に主に焦点を当てていきます。

第一段階の中で添付した画像を例に取り解説していきます。

まずは、モチベーションの変動した出来事を中心に、「なぜモチベーションが変動したのか?」を深堀していきましょう。

最初はモチベーションが下がった要因から探ります。

第一段階で記入したモチベーションの変動を見ると「周りの友人に左右され、勉強の成果が出ない」「志望大学に入学するも大学生活が楽しくない」といった経験がきっかけとなっています。

ではなせ志望大学に入学するも大学生活を楽しめなかったのか、モチベーションが下がってしまったのかをWhyで深堀すると以下の要因がありました。

・大学入学後に何をしたいか考えておらず、目標を失った。

・自分の価値観と合うサークルが見付からず、友人がおらず孤独であった。

次に「周りの友人に左右され、勉強の成果が出ない」の要因を深堀します。

・予備校のクラスメイトが勉強に対してモチベーションが低く、周囲に流されるまま勉強サボることがあった。

・それが受験への不安や成績の伸び悩みにつながり、勉強に手がつかないという悪循環に陥った。

次にモチベーションが上がったきっかけを深堀していきます。

1つ目の「サッカー部にて上級生と切磋琢磨しながら大会優勝を目指す」がモチベーションを高めるきっかけとなった要因を洗いだしていきます。

・自分よりレベルが高い上級生に囲まれ、毎日のようにサッカーの技術や戦術を勉強していたため、自己成長を感じた。

・チーム全体で一体となり、大会優勝の達成に向かっていく楽しみ、目標への達成感があった。

2つ目のモチベーションが上がったきっかけ「新しい部活を始める」について深堀すると、要因としては、

・大会優勝に向けて、チーム一丸となって日々の練習を行う連帯感が合った

・未経験者だった自分だが、実力向上のためサポートしてくれる周囲の存在があり、レギュラーを争いつつ、お互いに高めあえる同期の存在があった。

これまでモチベーションの変動が起きた理由を洗い出して行きました。そして、最後にこれらに共通する要素を探します。

<上下要因に共通する要素を導き出す>

これまで、モチベーションが変動した要因を整理していきました。要因が整理できたら、その要因に共通するものを探していきましょう。モチベーションが上がった理由として以下の4つが挙げられていました。

これらに共通する要素として、以下の下線部が共通するかと思います。

・自分よりレベルが高い上級生に囲まれ、毎日のようにサッカーの技術や戦術を勉強していたため、自己成長を感じた。

・チーム全体で一体となり、大会優勝の達成に向かっていく楽しみ、目標への達成感があった。

・大会優勝に向けて、チーム一丸となって日々の練習を行う連帯感が合った

・未経験者だった自分だが、実力向上のためサポートしてくれる周囲の存在があり、努力に比例して実力がついていく感覚があった。

まとめるとモチベーションが上がるきっかけとして以下の2つが共通要因とわかります。

1つ目の要素は、自己成長の実感。2つめの要素は、チーム一丸となり目標に向かうという環境。

ではモチベーションが下がったきっかけは何であったか確認していきます。

・大学入学後に何をしたいか考えておらず、目標を失った。

・自分の価値観と合うサークルが見付からず、友人がおらず孤独であった。

・予備校のクラスメイトが勉強に対してモチベーションが低く、周囲に流されるまま勉強をサボることがあった。

・それが受験への不安や成績の伸び悩みにつながり、勉強に手がつかないという悪循環に陥った。

モチベーションが上がる要因として、上げた自己成長の実感、チーム一丸となって目標に向かうこと、この2つからモチベーションが下がった要因を考えると非常にわかりやすいでしょう。

大学の入学後モチベーションの低下要因は、他者の存在の希薄さ、目標の喪失。

浪人時代中のモチベーションの低下要因は、受験勉強という目標に向かう友人の欠如、成績の伸び悩みにより自己成長実感がなかったこと。

まとめると、このグラフを作成した人のモチベーションの源泉は、自己成長、チームワーク、そして周囲と団結し目標を追う環境の3つと定義できます。

このようにモチベーショングラフを作成し、満足度が高まった要因、低まった要因を突き詰めることで、充実して働くために必要な要素を見い出すことができます。

こういった要素を中心として考えると自分が入りたい企業をより見つけやすいかと思います。

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自己分析を就活で活かすために今やるべきこと

自分史の作成、モチベーショングラフの作成、この2つを自己分析の方法としてお伝えしました、

今回は、具体例を元に「なぜ自己分析をする必要があるのか」「自己分析した内容をどう活かすか」ということを示していきましたが、いかがでしたでしょうか?

こういった自己分析のやり方を元に就活を進めていくことで、自分に合った企業を見つける可能性や、選考を通過する可能性がぐっと広がるのでは無いかと思います。

ただ一つ注意していただきたいのは、自己分析を進めるにあたって忘れてはいけない落とし穴があるということです。

確かに自己分析は、就活の大きな指針を見つけたり、個々の選考のための準備には非常に役に立ちます。

しかし、自己分析が就活の軸や選考対策として十分に役に立つ状態にするためには、「他者の視点」が必要になるのです。

面接官が納得できるような内容でなければ、選考には役立ちませんし、他者が理解できない自己満足の自己分析では、全く就活には活きないのです

かならず、自己分析の結果を第三者に聞いてもらい、自分の気づかない部分を指摘してもらうことで、自己分析を深め続けなければなりません。

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