「エントリーシートと履歴書って、内容は同じでいいの?」
「両方提出を求められたけど、どう書き分ければいいかわからない」
こうした悩みは、en-courage利用者からも毎年多く寄せられます。
元日系大手企業で人事を務めていた成田さんは「ESと履歴書は目的が違うため、同じエピソードでも見せ方を変える必要がある。しかし、内容が重複すること自体は問題ない」と言います。
この記事では、成田さん監修の基、ESと履歴書の違いを明確にし、自己PR・志望動機・趣味特技の書き分け例や注意点を具体的に解説します。
ESと履歴書の大まかな違いと共通点
日系大手企業で人事を務めていた成田さんに、ESと履歴書の違いについて教えてもらいました。まずは大まかな違いと共通点を理解しましょう。
ESと履歴書が異なる部分
エントリーシート(ES)と履歴書は、どちらも就職活動で提出する書類ですが、目的や内容が大きく異なります。
ESと履歴書の最大の違いは「目的」です。
- ES:企業があなたの人柄や価値観、ポテンシャルを評価し、自社に合った人材かを見極める書類
- 履歴書:氏名、住所、学歴、資格などの基本情報を提供する公的書類
この目的の違いから、記載内容も変わります。
- ES:具体的なエピソードとともに内面を深く掘り下げる(例:部活動で対立を調整し全員の合意を得た経験と学び)
- 履歴書:学歴や保有資格といった客観的事実を簡潔に記載
また、目的が異なるため、記載する「項目」、「入手方法」、「提出時期」、「写真サイズ」にも違いがあります。これらの詳細は後の章で解説します。
両者を正しく使い分けることで、企業があなたの能力や適性を正確に理解しやすくなり、選考通過の可能性が高まります。
ESと履歴書で共通する部分
ESと履歴書には、共通して記載を求められる項目があります。特に以下の項目は、両方の書類で問われることが多いです。
- 自己PR
- 志望動機
- 趣味・特技
「内容が重複してもいいの?」と不安に思うかもしれませんが、成田さんは「同じテーマやエピソードを使うこと自体は全く問題ない。ただし、書類の目的に合わせて書き分けることが重要」と言います。
では、具体的にどう書き分けるべきなのでしょうか。次の章で詳しく解説します。
【比較表】ESと履歴書の違い・共通点一覧
ESと履歴書で共通する項目の書き分け方
続いて、成田さんが考える書き分けのポイントをご紹介します。ここでは「共通する項目の内容は重複していいのか」という疑問に答えながら、具体的な書き方の違いを解説します。
内容は重複して良い
「ESと履歴書で共通する項目に同じ内容を書いても良いですか?」
これは、en-courage利用者からも非常によく聞かれる質問です。
結論から言うと、内容が重複すること自体は全く問題ありません。むしろ、ESと履歴書で全く異なる強みや動機を語ると、一貫性がないと判断され、かえってマイナス評価になる可能性があります。
ただし、重要なのは「同じエピソードや強みを扱うこと」は問題ないが、「全く同じ文章をそのまま使うこと」はNGだということです。
成田さんは「ESと履歴書は目的が違うため、同じエピソードでも見せ方を変える必要がある。履歴書は『見出し』、ESは『本文』というイメージで書き分けるとよい」とアドバイスしています。
つまり、テーマは同じでも、書類の目的に合わせて「書き方」や「詳細度」を変えることが、書き分けの基本なのです。
ESと履歴書の書き方の違い
<履歴書の書き方>
履歴書で最も重要なのは「情報の正確さ」です。公的な書類であるため、学校名や資格名は正式名称で記載し、あなたの「過去」から「現在」までの事実を正しく伝える必要があります。以下の点を意識しましょう。
- 正式名称で正確に書く:学校名・資格名・組織名などは省略せず、誤記のないように記載します。
- 時系列で整理し、事実を簡潔に書く:感想や主観ではなく、客観的な情報を淡々とまとめます。
- 内容に一貫性を持たせる:職歴・資格・自己紹介欄などが、他の書類(ES)と矛盾しないように統一します。
▼履歴書の書き方について、詳しくは以下の記事で解説しています。
そのまま使える見本つき! 履歴書の書き方・出し方マニュアル
<ES(エントリーシート)の書き方>
ESは、企業にあなたの「未来」の可能性や「ポテンシャル」を伝えるための戦略的な書類です。企業が知りたい「企業とのマッチ度」や「入社後の活躍イメージ」を示すため、以下の点を意識しましょう。
- 企業の求める人物像に合わせて書く:企業の価値観・期待を読み取り、それに合った経験や強みを選んで表現します。
- 書き出しにインパクトを持たせる:最初に結論や成果を簡潔に伝え、読み手の関心を引く構成にします。
- 結論ファーストで書く:冒頭で自分の主張や答えを明確に示し、その後に理由やエピソードを補足することで、読み手に伝わりやすくなります。
- 背景や過程を順序立てて書く:取り組みのプロセスを順序立てて説明し、論理的に伝えます。
- 数字を使って具体的に示す:成果や規模を定量的に記載することで、説得力を高めます。
▼ES(エントリーシート)の書き方について、詳しくは以下の記事で解説しています。
落ちないエントリーシートの書き方:企業が見ているポイントと対策まとめ
自己PRの書き分け例
自己PRは、あなたの強みや特徴を企業にアピールする重要な項目です。
<履歴書での自己PR例(要約)>
限られたスペース(50~100字程度)で、あなたの強みを端的に伝えます。ここでは「何ができるか」という結論を明示するだけで十分です。
「私の強みは課題を構造的に捉え、人を巻き込んで解決する力です。養蜂活動を通じ、現地での協力体制構築に成功しました。」
<ESでの自己PR例(詳細なストーリー)>
ESでは、その強みを証明する具体的なエピソードを、「結論→背景→課題→行動→実績→仕事への活用」の流れで詳しく展開します。
「私の強みは、課題を構造的に捉え、熱意と論理で人を巻き込む力です。大学時、カメルーン人の知人から祖国の貧困問題を聞き、養蜂が収入源になると考え単身現地へ向かいました。最大の困難は養蜂箱の製作で、現地の店に依頼するも『養蜂』への不理解から全て断られました。そこで覚えたての現地語で活動意義を伝え、軌道に乗れば継続発注が見込めると数字で交渉しました。結果、協力を得られ、ハチミツの安定採取に成功しました。この強みを貴社の戦略コンサルティングで活かし、クライアントの課題を構造的に分析し、関係者を巻き込みながら実行支援に貢献したいと考えています。」
▼ESでの「受かる自己PRの書き方」を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
エントリーシート必出。【自己PR】の書き方教えます
志望動機の書き分け例
志望動機は、企業への熱意を伝える最も重要な項目の一つです。
<履歴書での志望動機例(要約)>
限られたスペース(100~150字程度)で、「なぜその会社なのか」という結論を簡潔に伝えます。面接で深掘りされる「きっかけ」として、最も伝えたい要点をまとめましょう。
「貴社の『戦略立案から実行支援まで一貫して顧客と伴走する』アプローチに強く共感しています。AIの研究で培った課題解決能力を活かし、現場に寄り添うコンサルタントとして貢献したいと考え、志望いたしました。」
<ESでの志望動機例(詳細なロジック)>
ESでは、詳細な企業研究に基づき、「なぜ他社ではなく、その会社・その職種なのか」を論理的に説明します。自身の経験や強みが、その企業の「求める人物像」や「事業内容」とどのように一致しているのかを具体的に示しましょう。
「志望理由は2点あります。1点目は、AI技術を用いた社会課題解決という私の研究テーマと、貴社の『現場寄り添い型』のコンサルティングが一致するためです。貴社のビジネスコンサルタント職は、戦略から実行まで一貫して携わる点が、私の目指す『伴走型』の姿と重なります。2点目は、セクターを横断した支援に携われる点です。幅広い業界の知見を得られる環境で、自身の好奇心と実行力を発揮し、成長し続けたいと考えています。」
▼ESでの「受かる志望動機の書き方」を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
チェックシート付き!エントリーシート対策「志望動機」
趣味・特技の書き分け例
履歴書に欄があることの多い「趣味・特技」ですが、ESで自己PRのネタとして使うこともできます。
<履歴書での趣味・特技例(事実)>
履歴書では、人柄を伝えるために趣味や特技を簡潔に記載します。
「趣味:養蜂(週末に〇〇で活動)」
「特技:毎月発売される新商品の菓子パン(約20種)を全て試食し、レビューすること」
<ESでの自己PR例(趣味を活かしたエピソード)>
趣味や特技を「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」や自己PRの題材として、あなたの強みを証明するエピソードに昇華させます。
「私は『蜂オタク』で養蜂が趣味です。大学の時、カメルーン人の知人から祖国の貧困問題を聞き、養蜂が収入源になると考え単身現地へ向かいました。最大の困難は養蜂箱の製作で、現地の店に依頼するも『養蜂』への不理解から全て断られました。『このままでは来た意味がない』と、覚えたての現地語で活動意義を伝え、軌道に乗れば継続発注が見込めると数字で交渉しました。結果、協力を得られ、ハチミツの安定採取に成功しました。この経験から、課題を構造的に捉え、熱意と論理で人を動かす強みを学びました。」
▼ES・履歴書での「趣味・特技の書き方」について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
例文多数! 履歴書・ESで評価される特技・趣味の書き方一覧
書き分ける時の注意点
ESと履歴書を書き分ける際、最も重要な注意点は「一貫性を持たせること」です。
アピールするエピソードの角度や詳細度は変えても、根底にあるあなたの「強み」や「価値観」、「志望動機」の軸が、ESと履歴書で矛盾していてはいけません。
例えば、ESでは「協調性」を強みとしてアピールしているのに、履歴書では「強力なリーダーシップ」をアピールしていると、採用担当者は「本当はどちらなのか?」と混乱し、あなたの人物像が信頼できなくなってしまいます。
内容の重複は問題ありませんが、コピー&ペーストは避け、あなたの核となるメッセージに一貫性を持たせながら、各書類の目的に合わせて「表現」と「詳細度」を調整することが重要です。
ESと履歴書のその他の違い:入手方法・提出時期・写真サイズなど
元人事の成田さんは「目的や項目だけでなく、入手方法や提出時期、写真サイズにも違いがあることを知っておくと、準備がスムーズになる」と言います。ここでは、実務的な違いを解説します。
目的の違い
ESと履歴書では、提出を求められる「目的」が明確に異なります。
履歴書の目的は「公的書類」として、応募者の基本的な情報を正確に把握し管理することです。氏名、学歴、資格などの「事実」を確認し、入社後の人事管理データとしても利用されます。
一方、ES(エントリーシート)の目的は「選考」そのものです。企業が、応募者の人柄、価値観、熱意、ポテンシャル(将来性)を評価し、「自社とマッチするか」を見極めるためのアピール書類として機能します。
項目の違い
目的が異なるため、記載する「項目」にも違いがあります。
履歴書の項目は、JIS規格などで定められた「標準化」された項目が中心です。氏名、住所、生年月日などの基本情報、学歴、職歴、免許や資格などが主な項目で、フォーマットはどの企業でも大きくは変わりません。
一方、ES(エントリーシート)の項目は「企業独自」の項目が中心です。基本情報に加えて、「自己PR」「志望動機」「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」「長所・短所」「入社後のビジョン」など、学生の内面やポテンシャルを問う設問が多く、企業によって内容が異なります。
入手方法の違い
書類の入手方法も異なります。
履歴書は「一般に市販されている」ため、様々な場所で入手可能です。大学の購買部、文房具店、コンビニ、100円ショップなどで購入できるほか、大学指定のフォーマットや、Webサイトから標準フォーマット(厚生労働省様式など)をダウンロードすることもできます。
一方、ES(エントリーシート)は「応募先企業が提供」します。企業の採用サイトや就職情報サイトからダウンロードする、企業説明会で配布される、あるいはWeb上で直接入力する形式が一般的です。
提出時期の違い
提出を求められる「時期」も、目的によって変わってきます。
履歴書は企業によってタイミングが異なります。ESと同時に初期段階で提出を求められることもありますが、面接時や最終選考時、あるいは「内定後」に、正式な入社手続きのための公的書類として提出を求められるケースも多いです。
ES(エントリーシート)は主に「選考の初期段階」で提出を求められます。ESの内容で最初の「書類選考」が行われることが多いためです。インターンシップの応募で必要になる場合もあります。
写真サイズの違い
貼付する証明写真の「サイズ」にも、違いがあります。
履歴書の写真サイズは一般的に「縦4.0cm×横3.0cm」というサイズが指定されています。
ES(エントリーシート)の写真サイズは、企業独自のフォーマットであるため異なる場合があります。履歴書と同じ「縦4.0cm×横3.0cm」が多いですが、指定をよく確認する必要があります。
WEB提出(アップロード)の場合は、紙と同じ「4:3」の比率が指定されることが多く、「縦560ピクセル×横420ピクセル」や「縦600ピクセル×横450ピクセル」といったピクセル指定が一般的です。ファイルサイズの上限や、ファイル形式(JPEGなど)の指定と合わせて、必ず企業の指示を確認しましょう。
▼ESに向けた写真準備について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
エントリーシートの写真準備で迷わない!証明写真の撮り方と自己PR写真の選び方
ES・履歴書に共通する注意点
en-courage利用者からは「細かいミスで落とされたくない」という声をよく聞きます。ここでは、成田さんが人事時代に特に注目していた共通の注意点をお伝えします。
注意点①:誤字脱字は厳禁
ES・履歴書ともに、誤字脱字は厳禁です。たった一つのミスであっても、「注意力が散漫」「仕事が雑」といったマイナスの印象を与えかねません。書き終えたら必ず見直しを行い、可能であれば第三者にもチェックしてもらいましょう。
注意点②:正式名称で記載する
学校名、学部・学科名、企業名、資格名など、すべての項目は省略せず「正式名称」で記載しなければなりません。例えば、「〇〇高校」ではなく「(私立/都道府県立)〇〇高等学校」、「〇〇大学」ではなく「〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科」と記載します。資格名も同様です。
- 「自動車免許」→「普通自動車第一種運転免許」
- 「英検」→「実用英語技能検定〇級」
- 「TOEIC」→「TOEIC公開テスト 〇〇点 取得」
注意点③:丁寧な言葉遣いを心がける
ESや履歴書は、ビジネスシーンで使われる正式な文書です。そのため、話し言葉(口語)やスラング、流行り言葉の使用は厳禁です。「書き言葉(文語)」を使い、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
- ちゃんと→きちんと
- やっと→ようやく
- だから→そのため、したがって
- どんな→どのような
- すごく→非常に、とても
注意点④:一貫性のある内容にする
ESと履歴書、さらにその後の面接まで含めて、伝える内容に「一貫性」を持たせることが重要です。採用担当者は、提出された書類を比較して読みます。自己PR、志望動機、ガクチカなどのエピソード間で矛盾が生じていると、「自己分析ができていない」と不信感を抱かせてしまいます。まず「就活の軸」や「キャリアビジョン」を明確にし、その戦略に基づいてすべての回答を作成しましょう。
注意点⑤:期限に余裕を持って提出する
書類の提出は、期限に十分な余裕を持って行いましょう。締切ギリギリに作成すると、焦りから誤字脱字などのミスが生まれやすくなります。WEB提出の場合は、締切直前にアクセスが集中してサーバーがダウンし、提出できなくなるリスクもあります。余裕を持って完成させ、見返す時間を確保しましょう。
よくある質問
就活のサポーターとしてよく聞かれる質問や、en-courage利用者へのインタビューで出てきた疑問への回答をご紹介します。
エントリーシートと履歴書の内容は同じでも良いですか?
はい、自己PRや志望動機などのテーマやエピソードが重複すること(同じであること)は問題ありません。むしろ、ESと履歴書で全く異なる強みや動機を語ると、一貫性がないと判断されかねません。
ただし、「同じ内容」が「同じ文章(コピー&ペースト)」を意味するわけではありません。ESは詳細なアピール、履歴書は簡潔な要約、というように、書類の目的に合わせて書き分ける必要があります。
書き分けに不安がある場合は、就活のプロである就活エージェントに相談し、客観的なアドバイスをもらうのも有効です。
同じエピソードを使う場合、どう書き分ければ良いですか?
同じエピソードでも、書類の目的に合わせて焦点を変えます。履歴書では「事実」を簡潔に伝え(例:「カフェのアルバイトで新人教育リーダーを担当」)、ESでは「課題→行動→結果→学び」のストーリーで具体的に示します(例:マニュアルの課題を発見し、図解入りに作り直したことで新人定着率が向上し、課題発見力を学んだ)。
自分では気づきにくい強みや、エピソードの魅せ方に迷う場合は、就活エージェントなど第三者の視点を取り入れることで、より効果的な書き分けができるようになります。
自己PRや志望動機も同じ内容で良いですか?
はい、核となる「テーマ」は同じで問題ありません。履歴書には自己PRや志望動機の「結論(要約)」を簡潔に書き、ESにはその「本文(詳細)」を書くイメージです。自己PRであれば、ESでその強みを証明する具体的なエピソードを詳細に書きます。
ただし、企業の求める人物像に合わせた効果的な言語化が難しい場合は、就活エージェントに相談し、プロの視点でブラッシュアップしてもらうことをおすすめします。
履歴書のみ、ESのみ提出の場合はどう書けば良いですか?
履歴書のみ提出の場合、「自己PR」や「志望動機」の欄が非常に重要になります。限られたスペースの中で、具体的なエピソードの要点や入社への熱意を、簡潔かつ魅力的に書き込む必要があります。
ESのみ提出の場合、具体的なエピソード(背景・課題・行動・結果)をしっかり盛り込み、同時に基本情報も履歴書と同レベルの「正確性」で記載します。
どちらの場合も、限られたスペースで最大限のアピールをする必要があるため、書き方に迷ったら就活エージェントに添削を依頼するのも良いでしょう。
手書きとパソコン、どちらで作成すべきですか?
企業から指定がない限り、手書きでもパソコン作成でも、どちらでも問題ありません。ただし、効率性を考えるとパソコンでの作成が推奨されます。パソコンであれば、誤字脱字の修正や、指定文字数に合わせた内容の調整が簡単だからです。
業界や企業の傾向が気になる場合は、就活エージェントに相談し、その企業に合った提出方法をアドバイスしてもらうと安心です。
提出後に誤りに気づいたらどうすれば良いですか?
誤字脱字など軽微なミスの場合は、面接で指摘されたら謝罪する、あるいは訂正版を持参して差し替えるといった対応が考えられます。連絡先、氏名、学歴、企業名の間違いなど重大なミスの場合は、気づいた時点ですぐに企業の採用担当者へ連絡し、謝罪の上で訂正する必要があります。
ミスの重大性の判断や対応方法に迷う場合は、一人で抱え込まず、就活エージェントなど経験豊富なプロに相談するのが最善です。
修正液や消せるボールペンは使っても良いですか?
絶対に使用してはいけません。修正液や修正テープを使った書類は、ビジネスマナー違反とみなされます。手書きで間違えた場合は、必ず新しい用紙に最初から書き直してください。消せるボールペンも同様に使用不可です。手書きの場合は、必ず「消えない黒インクのボールペン」(油性またはゲルインク)を使用してください。
こうした細かなビジネスマナーに不安がある場合は、就活エージェントに確認する習慣をつけると良いでしょう。
監修:成田 駿
元日系大手人事/就活サポーター
日系大手事業会社で最年少部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。戦略設計からイベント企画、選考フロー、研修まで新卒採用の入口から出口までを幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。人事業務以外でも累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を誇る。
協力:NPO法人en-courage
全国約120の大学に支部を展開し、就活生を対象としたキャリア教育支援を行うNPO法人。独自にイベントやメディアを多数運営し、年間2,500件以上のセミナーを開催。企業と学生の間に年間約80万回の接点を創出するなど、国内最大級の規模で活動している。すべての就活生が本質的なキャリアを通じて人生を最大化できるよう、個別支援やコミュニティづくりを通じたサポートを目指している。