営業の志望動機に必須!<営業基礎知識>
営業職を志望するうえで重要なのは、営業の業務内容をきちんと理解していることです。就活生が知っておくべき営業についての基礎知識をまずご紹介します。
■営業の役割 どんなに優れた商品・サービスも勝手に売れるものばかりではありません。 顧客のニーズを汲み、商品・サービスの魅力を伝えることで、契約を成立させるのが営業の役割です。
■営業の仕事内容 具体的には、主に以下のような業務をおこないます。
●アプローチ先の決定
どの顧客に、どんな営業をおこなうべきかの入念なリサーチ・分析をおこないます。
●商談
顧客にアポイント取りや飛び込みをおこない、商品の魅力を伝えます。 プレゼンのためのわかりやすい資料づくりや、見積もり書の手配もします。
●受注・手配・納品
契約が成立したら、入金・納品などが問題なく進んでいるかを逐一チェックします。 納品に必要な社内や関係企業とのやりとりもおこないます。
●アフターフォロー
納品後も不具合やトラブルがあれば、すぐに対応します。 契約更新や新商品の紹介もおこないます。
営業の志望動機のコツ
営業の基礎知識を理解したところで、営業を目指すうえで重要となる、志望動機のポイントをお伝えします。
■適正とマッチした人物像をアピールする
まず、営業志望者には、特に以下のような特徴・スキルがあると好まれやすいです。
自己PR・ガクチカ・長所と短所などで、これらのエピソード・経験をアピールようにしましょう。 営業に適正があることが伝われば、志望動機にも説得力を出せるからです。
<営業で有利な特徴・スキル>
●コミュニケーション能力・傾聴力
営業の仕事は、さまざまな人との密なコミュニケーションが欠かせません。 相手の本音を上手に引き出せる人は重宝されます。
●分析力
話を聞いたうえで、どんな契約が最適かを分析する力も必要。 優秀な営業マンは、顧客すら気付いていないニーズを示します。
●巻き込む力
業務をスムーズに進めるためには、社内や関連企業との連携も必須。 他人を巻き込んで、大きな何かを成し遂げた経験のある人は貴重。
●誠実さ・愛想の良さ
対人間の仕事である以上、信頼できる/好かれる人柄であることは最重要。 面接の受け答えでも、「感じの良さ」をアピールできるように意識しましょう。
●タフさ
営業の業務は、肉体面・精神面ともに強さが求められます。 キツい・困難な状況でも投げ出さずに、粘り強く取り組んだ経験があるのは大きな利点です。
■志望動機の書き方
志望動機は、以下の書き方で組み立てると良いでしょう。
1 結論
冒頭で簡潔な志望理由を示します。
わかりやすく伝えることは営業で重視される能力のひとつです。
2 詳しい理由
冒頭で示した内容を具体的に補足します。入れるべきは以下の2点です。
・なぜその業界、企業なのか
その業界に惹かれた理由、なかでもその企業でしかできないことを挙げると良いです。 「なぜ他の企業ではダメなのか?」は定番の質問なので、明確な答えを用意しましょう。
・なぜ営業職なのか
営業を志望した理由を挙げます。たとえば、自分の経験や特徴を活かせる、働いている人に憧れを持った、実現したい夢があるなど。
3 入社後の展望
具体的に、企業でどのように活躍・貢献したいと思っているのかアピールします。 これを入れることで、企業側に採用メリットを意識させることができます。
この書き方を実際の志望動機に落とし込むとこうなります。
営業の志望動機例文
では、営業職に受かった先輩たちはどのような志望動機の書き方をしていたのでしょうか。業界ごとに、実際の回答を見ていきましょう。
■営業志望動機例文①<非鉄金属業界> 21卒、内定企業:住友電気工業、300文字程度
■営業志望動機例文②<銀行業界> 21卒、内定企業:愛媛銀行、250文字程度
■営業志望動機例文③<IT業界> 21卒、内定企業:富士通、600文字程度
■営業志望動機例文④<家具メーカー業界> 21卒、内定企業:イトーキ、300文字程度
■営業志望動機例文⑤<建設業界> 21卒、内定企業:鹿島建設、500文字程度
■営業志望動機例文⑥<印刷業界> 21卒、内定企業:凸版印刷、400文字程度
■営業志望動機例文⑦<エネルギー業界> 21卒、内定企業:東北電力、400文字程度
■営業志望動機例文⑧<消費財メーカー業界> 21卒、内定企業:P&G、200文字程度
営業の志望動機・まとめ
本記事では、営業職の志望動機のコツと例文を紹介しました。
ポイントを再掲すると、 ・営業の適正に合った特徴・経験をアピールする ・冒頭で結論を伝え、簡潔さを意識する ・なぜその業界・企業なのかに触れる ・なぜ営業職なのかに触れる ・入社後の具体的な展望を入れる
となります。
最後に、営業職の種類とやりがいについてもご紹介します。 これらを知っておくことで、志望動機の精度をより上げられるはずです。
■営業の種類と業界 営業にはいくつかの種類があり、代表的なものを紹介します。
志望先の営業形式はどんなものが中心か把握し、それに沿った志望動機になっているかを確認しましょう。その会社の営業形式と違うものでは効果がありません。
<顧客の違い> ●法人営業
対企業などの法人への営業。契約の規模も大きい場合が多い。
●個人営業
対個人への営業。契約がスピーディーに成立することも多い。
<アプローチ方法の違い> ●新規営業
取引のない顧客への営業。新たにアポイントや飛び込みをする必要がある。
●既存営業
取引のある顧客への営業。信頼関係を築けているかが鍵になる。
●反響営業
顧客からの問い合わせを受けておこなう営業。不動産・旅行・銀行など。
<形式の違い> ●メーカー営業
自社商品・サービスを中心におこなう営業。
●代理店・商社営業
メーカーなどから、商品・サービスを委託されて代わりにおこなう営業。
■営業のやりがい
実際に営業マンとして働く先輩方から多く聞かれた意見をまとめました。 リアルな声を参照することで、志望動機をより強固なものにしましょう。
●お客さんと直接やりとりできる
顧客の喜ぶ姿が見られたり、お礼を言ってもらえたりすることも多いです。 「企業の顔」となり、責任ある仕事がしたい人にとって、満足しやすい職種です。
●成長できる
若手の裁量が大きく、さまざまな業務を経験するため、社会人としてのスキルや自社商品についての知識、コミュニケーション能力を伸ばしやすいです。 身につけたスキルは、業界・企業の垣根を超えて役立てられるのも◎。
●さまざまな出会いがある
営業でなければ知り合えなかった顧客との出会い・仕事の経験をすることができ、それが後のキャリアや人間関係に関わることも多々あるようです。
●結果が数字に出る
数字のノルマが設けられ、ノルマ達成によるボーナス制度がある企業も多いです。明確な評価基準があることで成長を感じやすく、やる気にも繋がりやすいといいます。
以上、営業の志望動機の書き方・例文の紹介でした。 良い志望動機を書くためには、営業についてよく理解することが必須。 こちらの記事も、営業について詳しく解説しているのでおすすめです。