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年収1000万の手取り 30歳で年収1000万を狙える職種は?

日本の平均年収は現在約436万円。年収1000万はその約2.3倍にあたるため、とても高収入な印象を受けます。しかし1000万全て手元に入るわけではなく、実際の手取りはその約72%ほど。この記事では高収入ほど手取りの割合が低くなる仕組みの他、30歳で年収1000万を狙える職種を紹介していきます。

年収1000万以上の人は日本にどれくらいいる?

令和元年の日本人の平均給与は約436万円であるため、年収1000万円というと一般的に高所得と言われています。

では年収1000万を超える人は日本にどれくらいいるのでしょう。

年収1000万超の人の割合は、給与所得者全体の4.8%となっています。

約5%。つまり20人に1人が年収1000万超となるわけです。 (国税庁令和元年「民間給与実態統計調査」より)

30歳で年収1000万を狙える職種

では、実際に1000万を稼ぐためにはどんな職業につけば良いのでしょう。

大学を卒業して社会人になり、定年退職までの年数を考えると、30歳というのは若手~中堅と言われる層にあたります。

一般的には勤続年数により年収は上がるものの、ここでは30歳で年収1000万を狙える職種と具体的な企業例を紹介します。

○コンサルタント コンサルタントとは簡単に言えば相手(クライアント)の困りごとを解決する業種。

職種にもよりますが、相手先の経営層やマネージャークラスを相手に経営戦略を練り、「優れた業績を上げるにはどうすればいいか」などのアドバイスをするため、高度な知識や分析力、リサーチ能力が要求されます。

相手の納得がいくまで仮説をたて、データ収集・分析をし、議論を重ねるため、残業時間も長く、難易度の高いことを要求されるため、その分高収入となるわけです。

A.T.カーニー株式会社 アクセンチュア株式会社 株式会社ボストン・コンサルティング・グループ 株式会社経営共創基盤 株式会社野村総合研究所 アビームコンサルティング株式会社

○金融専門職(アナリスト・投資銀行部門) 企業の資金調達支援やM&Aのアドバイザリーを行う投資銀行部門は株や債券の売買、投資など、高度な金融知識が求められるうえ、残業時間が長く、激務であるため、年収も高くなります。

また、高い金額の住宅手当が出るなど、福利厚生の面でも待遇の厚い会社が多いです。

SMBC日興証券株式会社 みずほ証券株式会社 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社

○商社営業職 海外を相手に取引をする商社は、英語力や高いコミュニケーション力が必要とされます。

また、出張が多かったり、相手の国との時差や休日の関係で夜遅くまで残業することや休日勤務など、人によっては激務であるとも言われます。

しかしその分給料は高収入。

海外駐在の場合は手厚い手当てにより20代でも十分に年収1000万円を超えるようです。

伊藤忠商事株式会社 三井物産株式会社 三菱商事株式会社 住友商事株式会社

○プラントエンジニア 石油や液化天然ガス(LNG)などの大規模プラント建設を技術力で支える仕事です。

海外の現場への赴任となった場合も多く、商社同様にかなりの高待遇であるものの、その分激務であったり、必要とされるスキルも高いです。

千代田化工建設株式会社 日揮グローバル株式会社 三菱重工業株式会社

○フルコミッション営業 契約数や売り上げに応じてインセンティブ報酬を得られる営業職をフルコミッション営業と言います。

証券、保険、不動産業界に多い営業職です。

日系企業では一般的な年功序列とは違い、年齢に関わらず個人の成績によって年収1000万円を目指すことが可能です。

しかし好成績を維持できなければ給与が下がる厳しさが伴います。

大和証券株式会社 野村證券株式会社 プルデンシャル生命保険株式会社 第一生命保険株式会社 住友不動産株式会社 大和ハウス工業株式会社

○難関資格専門職

(医師、パイロット、弁護士、会計士) 資格取得に難関国家試験を必要とする職種です。

その高い専門性から報酬も高くなります。

学校法人自治医科大学 社会福祉法人聖隷福祉事業団 株式会社ジェイエア アンダーソン・毛利・友常法律事務所 有限責任監査法人トーマツ

以上が30歳で年収1000万を超える業種の例です。

30歳で年収1000万を超えるには、高度な知識や専門性、スキルが求められる他、激務であったり、海外に駐在する業種が多いです。

それだけ仕事への労力をかけているがゆえの高収入といえるでしょう。

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年収1000万の手取り額は?

30歳で年収1000万を目指せる職業を紹介しましたが、予め知っておくべき知識があります。

それは、会社が公表している年収=実際に振り込まれる給料の金額ではないということです。

「年収」とは会社から支給される金額のことで、「額面」ともいいます。

この年収、実はそのまま全ての金額が自分の銀行口座に振り込まれるわけではありません。

税金や保険料などを引いた金額が振り込まれます。

この実際に自分の銀行口座に振り込まれるお金を「手取り」といいます。

では年収1000万では手取りはいくらになるでしょう。

年収1000万の手取りは約722万と言われています。

「約722万」となるのは税金や保険料などの差し引かれる金額が会社やその人の家族構成などによって異なるためです。

年収1000万の場合、手取りとして手元に入って来る金額はその72%といえます。

では年収が1000万より低い場合も、手取り額は一律で72%となるのでしょうか。

○年収400万の手取り額は? 日本の平均年収は現在約436万円と言われています。

では年収400万の人の手取りはいくらになるのでしょうか。

年収400万の人の手取り額は約340万です。

これは年収の78%にあたります。

このように年収に応じて手取り額が低くなるのです。

せっかく頑張って年収1000万に到達したのに、手取りの割合が少し減ってしまうのは悔しい気もしますね。

それでも年収400万に比べて倍以上を貰っているのですから、やはり年収1000万はとても高所得といえるでしょう。

○年収1000万の手取りの割合が低い理由 手取りの割合が年収によって異なるのはなぜでしょうか。

この差は日本の税制に理由があります。

日本の所得税は累進課税という仕組みによって、収入が多い人ほど所得税が高くなっています。

その税率は5%から45%と大きく開きがあります。

年収1000万円の場合、所得税の税率は23%の区分に分けられることもあります。

会社から年間を通して1000万が支給されてもそこから所得税だけで230万が引かれてしまうわけですから、大きな負担といえます。

○年収1000万になると各種給付金が受けられない? 年収1000万になると税負担が重くなるほか、各種給付金が受けられなくなり、年収の低い人に比べて手元に入るお金が少なくなることがあります。

例えば子供のいる家庭に自治体から給付される児童手当がその一つ。

児童手当は通常、3歳未満は月1万5000円、3歳以上小学生修了前は月1万円、中学生は月1万円が支給されますが、年収が1000万を超えると月5000円のみと通常よりも下がることがあります。

高収入になるほど、所得税が上がるうえ、通常より貰える給付金が下がったりします。

しかし、それでも年収が上がるにつれ自由に使えるお金は増えていくので、お給料の高さを企業を選ぶうえでの軸にする人もいるでしょう。

年収1000万はすごい? 手取り額もきちんと把握しよう!

年収1000万といっても1000万全額が手元に入るわけではなく、実際に手元に入るのは722万程となります。

また、高収入であるがゆえに所得税が上がったり、各種給付金が少なくなったりなどするため、手元に残る金額が少なくなることもあります。

自分が給料に重きを置くのか、それ以外(プライベートや働き方)に重きを置くのか整理することが大切です。

とはいえ、日本の平均年収の倍以上の金額なわけですから、所得税が高かったとしても手元に残るお金は年収400万の場合の倍の額です。

お給料の高さを就活の軸の一つにする選択もあるでしょう。

年収1000万を30歳で目指すとなると、就活においても倍率の高い、難関企業となります。

自分がその会社で何をやりたいのか、自分の強みを会社でどう生かせるのかを、面接できちんとアピールし、就活生のなかでも頭一つ抜き出る必要があります。

ES対策、面接対策は念入りにしましょう。

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