卒業(ゼミ/研究)論文テーマ及び概要、またなぜそれを選んだのか教えてください(250文字)
私は大学院で、「カニの摂取により発症するアレルギーの研究」を行っている。現在,カニサンプルを動物に投与し,体内で生じるアレルギー反応の調査を通して、カニがアレルギー反応を引き起こす機構の解明することを目指している。この研究のきっかけは、アレルギーを持つ知り合いと食事制限について話した経験より、食という当たり前の幸せを享受できない人へ何か役立ちたいと思ったからだった。この研究を通し、アレルギーの発症のメカニズムを解明し,アレルギー患者への新しい治療方法を提案することを展望している。
海上職を目指す理由を教えてください(300文字)
特殊な環境で様々な国籍を持つ人とチームで働き、人々の当たり前を支える使命を担う働き方に魅力を感じ、志望した。私は「好奇心」と「日常への感謝」を大切にしている。海上という特殊な環境では、限られた物資や人員で計画立てて業務を行う必要があり、個々人の幅広い知識や技術、計画性が求められる。また、様々な国籍や価値観の船員と協調する必要がある。知識や技術の習得や、多様な価値観の共有など、新しいことを知り、学び続けることができる海上職に魅力を感じた。また、学生時代の野宿旅や登山活動を通し、衣食住が当たり前に担保される日常の有難さを痛感した。そこから、日常の根幹を支える立場になりたいと考えた。
困難な問題にぶつかって、その問題を解決した経験について教えてください(300文字)
登山部で「1000m級の北海道の雪山登頂」という困難をチーム一丸となって乗り越えた。課題は体力と精神力の不足だった。雪崩や遭難、吹雪など、死に直結する危険が溢れる雪山への挑戦のため、私たちのチームは体力を鍛えた。ジムに通い基礎体力をつけた後、低山で20㎏の装備を持ち、8時間歩き続けるという訓練を行った。-10℃の気温の中、吹雪で前に進めず視界も真っ白になり、徐々に体温を奪われながら強風に耐えることもあったが、前に動かなければ、低体温症から容易に死に繋がる恐怖があり、チームで励まし合いながら足を進めた。それらを乗り越え、私たちは強靭な体力と、死と隣り合わせでも前に進む精神力が養われ、雪山の登頂を果たした。
上記設問以外のエピソードにて、自分で計画を立てて何か実行した経験について教えてください(300文字)
私は1ヵ月1人で自転車を漕ぎ、四国を1周する旅を計画し実行した。きっかけは、物資が限られた状況を、1人で切り抜ける挑戦をしたかったからだ。計画の課題は、道中のトラブル対応を全て1人で行うことであった。そこで私は、自転車のルートを複数調べ、より安全かつ確実に目的地に着くルートを選択した。また、山岳地帯を通る上で、自転車のパンクや破損等のリスクを考え、修理用具を揃えて修理技術を身に着けた。そして、怪我や悪天候の際には、一時避難できる場所をルート上から全てを把握した。以上の準備を徹底した結果、1ヵ月の自転車旅を終えることができた。ルートを調べ、リスクを洗い出し、対処法を常に用意しておくという経験を、予測不能な困難に常に直面する船上でも生かしたい。
周囲の人を巻き込んで、何かを達成した経験を教えてください(300文字)
大学の登山部で「退部率が高い」という課題に対し、部長として部の協力を仰ぎ、改善した。登山部では、山の過酷さから、部員の1年以内退部率が70%を超える課題があった。私は部長として部の存続への責任を感じ、部員確保のため、過酷の中でも楽しむ企画の運営に尽力した。部員の協力を仰ぎ様々な案を集め、登山飯作り、川釣り、キャンプなどを登山に取り入れた。企画の際には、部員一人一人に役割を与え、全員で運営をしているというチーム意識を持たせることに気を付けた。部全体で協力し、企画を楽しむことで、登山に対する辛い印象を緩和することができ、結果、その年の退部率を20%に抑えることができた。