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メガバンク三社(三菱UFJ・三井住友・みずほを徹底比較。

毎年就活生に人気の企業ランキングで上位に位置する金融業界の企業。中でもメガバンクは、その人気さが故に倍率が高いことで有名です。 そこで、今回en-courage編集部ではメガバンク三社を徹底比較・解説します。 是非参考にしてみてくださいね。

【金融業界】メガバンクを徹底解説

毎年就活生に人気のメガバンク。就活生に人気の企業ランキングでは常に上位に位置しています。そのため選考倍率も高く高学歴を持ってしても選考に落ちてしまう人は非常に多いです。

その状況で内定を獲得するためにはどうするべきか、内定者に聞いたところ「業界への深い理解」「企業への理解」が重要になるとのこと。

そこで本記事では ・メガバンク3社の強み ・メガバンク3社の社風 ・メガバンク3社の年収 ・メガバンクの将来性 などをお伝えします。 

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

メガバンクとはどういう意味?大きい銀行?

メガバンクとは、明確な定義はありませんが、日本全国に支店があり、大都市に本店がある普通銀行の中でも、特に大きな資金・規模を持つ銀行のことです。具体的には、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のことを言います。

この三つの銀行に、りそな銀行を足すと四つの銀行で都市銀行、三井住友トラスト・ホールディングスを足すと大手5行グループ、あおぞら銀行と新生銀行を足すと大手7行グループと呼ばれます。

<メガバンク> ・三菱UFJ銀行 ・三井住友銀行 ・みずほ銀行

<都市銀行> ・三菱UFJ銀行 ・三井住友銀行 ・みずほ銀行 ・りそな銀行

<大手5行グループ> ・三菱UFJ銀行 ・三井住友銀行 ・みずほ銀行 ・りそな銀行 ・三井住友トラスト・ホールディングス

<大手7行グループ> ・三菱UFJ銀行 ・三井住友銀行 ・みずほ銀行 ・りそな銀行 ・三井住友トラスト・ホールディングス ・新生銀行 ・あおぞら銀行

メガバンクは数多くある銀行の中でも、莫大な資金と規模を持ち合わせているということがわかりました。

では、実際にどれほどの規模を持っているのでしょうか。また、メガバンクと言われる三つの銀行はどのような特徴を持っているのでしょうか。

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【企業比較】メガバンク3社の違いは何?あなたは答えられる?

3社の違いを見るために、まずは各社の売上高を比較してみましょう。

(出典:ニッポンの数字)

三菱UFJ銀行が他行に圧倒的な差をつけて1位となっています。 次点で三井住友銀行、みずほ銀行と続きますが、その二つに大きな差はありません。

続いて、各社の利益率を見てみましょう。

(出典:ニッポンの数字)

先ほど圧倒的な一位を誇っていた三菱UFJ銀行に代わって1位に躍り出たのは三井住友銀行。利益率が非常に高く、効率よく営業活動を行っているのが見受けられます。

三井住友銀行とは反対に、非常に低い数値となっている三菱UFJ銀行。2019年、三菱UFJ銀行は海外銀行の買収などで損失が多かったためこのような数字になっています。来年、再来年と今回の買収の成果が出始め、利益も回復する見込みです。

二つのグラフをみていただきましたが、同じメガバンクと言えど非常に大きな差があることがわかります。この差の背景には何があるのでしょうか。各社の事業の強みや特徴から紐解いていきましょう。

メガバンクの三菱UFJ銀行ってどんな企業?

もとを辿れば、大正8年からの歴史を持つ三菱UFJ銀行。10の銀行が複数の合併を繰り返し、今の形があります。 三菱UFJ銀行と言えば、圧倒的規模。従業員数は33,524人、拠点数は国内外合わせて822拠点。ともに他の2つの銀行に圧倒的な差をつけて1位となっています。この規模感は、売り上げが1位である所以の一つと言えます。

また、三菱UFJ銀行の強みは国際事業にもあります。海外事業の売り上げは三菱UFJ銀行がダントツの一位。M&Aなどで、海外に拠点を増やすことでグローバル展開を進めています。 ベトナム2位の銀行であるヴィエティンバンクやタイ5位のアユタヤ銀行などの買収がその例です。

圧倒的な規模感を持ち、海外事業にも興味がある人は三菱UFJ銀行を調べてみてもいいかもしれません。

メガバンクの一つ、三井住友銀行ってどんな企業?

三井住友銀行と言えば、圧倒的利益率。売上高では三菱UFJ銀行に届かないものの、その利益率は他の2つの銀行の追随を許しません。

三井住友銀行は、営業には効率とスピードを求めており、いかに効率よく売り上げを立てられるかが重要とされています。 また、一人の社員が担当する売り上げ目標が高いため、高い裁量権を持って仕事をすることができると考えられます。

金融業界の中でも、裁量権を持って働きたいという方は特に深く企業研究をしてみてもいいかもしれません。

また、三井住友銀行はFinTechの施策においても他の2つの銀行と異なる方向性で進めています。

他の2つの銀行が「決済サービス」や「仮想通貨」を進めようとしてる中、三井住友銀行は目玉施策を持たず、「プラットフォームを広げる」ことで、FinTechを推進させようとしています。

それにより、非常にリスクが少ない中でキャッシュレス決済のシェアをとることができています。

FinTech推進の動向は、今後大きな動きが起こることが考えられるので注意して情報を集めておきましょう。

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メガバンクの一つ、みずほ銀行ってどんな企業?

唯一、非財閥のメガバンクであるみずほ銀行。やはり注目すべきはONE MIZUHO戦略。近年、メガバンクではカンパニーを超えて、グループ全体で顧客にサービス提供をしようという動きがありますが、みずほ銀行は他の2つの銀行に先駆けてこういった取り組みをしていました。

それが、ONE MIZUHO戦略。銀行、信託、証券からリサーチ&コンサルティングなど、みずほフィナンシャルグループ全てのカンパニーの機能を一体化させ、顧客のニーズに応えることを目的としています。

顧客のニーズに応えるために、グループ全体を巻き込んで、人事評価制度や売り上げ計算の仕組みを作り上げた姿勢はいかに顧客のために烏合高としているかが伝わってきます。

また、みずほ銀行は人事制度でも他の2行と一風変わった施策を行っています。例えば、キャリアステップ。

他の2行では、「銀行」「証券」という単位で採用されたのち転職しない限りはそのままの業務ですが、みずほ銀行では頻繁にカンパニー間で異動が行われます。

例えば、新卒ではみずほ銀行に配属されたのち、3年後にはみずほ証券に異動というケースも。経験の幅を広げあらゆる金融商材の知識を身につけることが可能です。

また、昨今では兼業・副業を解禁したり、週休三日制を導入したりと、非常に挑戦的な人事制度を取り込んでいます。

売り上げや利益では3メガバンクのうち最も低いですが、みずほ銀行で身に付けられるスキルは唯一無二のものがあると考えられます。

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【業界研究】メガバンクの年収ランキング

ここまでで、メガバンク各社の特徴や強みについてお話ししてきました。

もちろん志望動機の作成やキャリア選択において、事業の特徴などは重要な内容ですが、やはり気になるのは入社後の年収。

金融業界と言えば高給で有名ですが、実際どれくらいなのでしょうか。ランキングで見てみましょう。

三菱UFJ銀行 774万円 三井住友銀行 829万円 みずほ銀行  736万円

売り上げランキングでは圧倒的な1位だった三菱UFJ銀行を抑えて、三井住友銀行が堂々の一位。

三井住友銀行は、利益率が非常に高く社員1人あたりの売上高が多いことから、社員の給料も高くなっていると考えられます。

社員の口コミなどを聞いていると、20代のうちは社員間であまり年収に差は出ないが、30代を超えて役職がつくようになると大きな差が生まれるとか。

中には、20代後半から30代前半にかけてで、1000万円を超える社員もいるそうです。

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※上記は数ある体験記の中のごく一部です。

【業界研究】メガバンクに将来性はあるの?

売り上げ高や年収をみていると、その数字の大きさはさすがメガバンクといったところ。しかし、近年のニュースなどでは「金融業界が危ない」「業績が悪化している」などと噂されています。

実際、メガバンク各社が帰路に立たされているのは確かです。具体的にはどのような課題を抱えているのでしょうか。

1.国内預貸事業の収益が悪化。

2016年に開始されたマイナス金利政策により、民間の銀行は日本銀行(日銀)にお金を預けているだけで、金利を支払わなければならない状況になりました。(マイナス金利政策の目的は、民間企業が持っているお金を回すことで、経済を活発化させること)

しかし、国内の企業の成長率は鈍化。新規事業や事業拡大に乗り出す企業が多くないので、銀行がお金を融資する先がありません。

銀行は、お金を貸し出し、利息を受け取ることで収益を上げるビジネスモデル。

このような状況になると、銀行にはいく先のないお金が溜まり、日本銀行(日銀)やお金を預けている個人に利息を払うだけになります。

このように、いままで銀行のメイン事業であるお金の預貸事業で利益を生み出せなくなっているのです。

2.FinTechの台頭による銀行ニーズの低下

FinTechという言葉が流通して久しいですが、このFinTechの台頭により銀行の役割が置き換えられてきています。

例えば、クラウドファウンディングが現れたことで、銀行に融資されなくても自分でお金を集められるようになりました。

また、銀行からお金を下さなくてもメルペイを使えばキャッシュレスで決済できますし、銀行口座を使わなくてもLINE PAYを使えばお金を送金できます。

このように、もともと銀行が担っていた業務をFinTech企業が代替しているのです。

「銀行と言えばのメイン事業の収益低下」「FinTechの台頭による銀行ニーズの低下」これらにより、メガバンクは早急な変化が求められています。

これらの課題に対する施策がメガバンクの将来を決めると考えられます。では実際、メガバンクがどのように動くのでしょうか。

1.コストカット施策 現在メガバンクでは、売り上げに対する経費率の目標を設定しています。具体的には以下の通りです。

「三菱UFJフィナンシャルグループ」 ・6,000人の人員削減 ・10,000人超相当の業務量削減  2023年度までに ・店舗40%の削減

「三井住友フィナンシャルグループ」 ・6,000人の人員削減 ・300店舗をフルサービスから軽量 2023年度までに ・2,200人分の業務量削減

「みずほフィナンシャルグループ」 ・1,000億円の経費削減目標 ・国内130拠点の削減      2024年度までに ・1,400億円の削減

2.グループ総出のコンサルティング営業重視 みずほ銀行ではすでに、ONE MIZUHO戦略として実施されていますが、他の2つの銀行についてもグループ一体となってクライアントのニーズに答えようとする動きが出ています。

今後、新卒入社した場合、ただサービスを売るのではなく、クライアントに対して金融コンサルタントのような働きになることが考えられます。

3.FinTechの導入をより積極的に 今までも、もちろんFinTechの導入を続けてはいましたが、いまだに市場のスピードには追いついていません。みずほ銀行ではJ-coin Pay、三菱UFJ銀行ではMUFGコインなどの浸透とともに、その他のサービスの開発に積極的になることが考えられます。

そのため、採用においても情報系の人材やプロジェクトマネジメントができる人材などが重宝されることが予想されます。

【業界研究】メガバンクに入社するメリットは?

ここまでで、メガバンクの将来性が不安になる要素も多数あったと思います。

しかし、このような状況の中でもメガバンクに入社するメリットはあるのです。

1.年収の水準は変わらない

ここ数年のメガバンクの平均年収の推移をみてみると、ほぼ変わりがありません。

採用数を減らしていたり、部署や支店単位での社員を減らしてはいますが、現存社員の平均年収は変わっていないのが事実。

数年前に比べて新卒採用の人数は減っていますが、採用されれば高給を獲得できるかもしれません。

2.新規事業の領域に関われる可能性が高い

FinTechの積極的な推進により、メガバンク が今までやっていなかった事業に積極的に取り組むことが予想されます。

新規事業数が増えれば、その分チャンスは増えますので、若年層でメガバンクの大きなリソースを使った新規事業に挑戦できる可能性もあります。

3.今までよりも、「コンサルティング」に近い業務をすることができる

上述した通り、今後のメガバンクはグループ総出でクライアントのニーズに応える体制になります。 そのため、銀行でも証券などのサービスを提案することもあり得ます。

ただ一つの商品を売るだけでなく、本質的にクライアントの課題を特定し、課題に対して幅広いサービスを提供するコンサルタントのような役割を求められると考えられます。

【金融業界を目指すあなたに】メガバンクに内定するために必要な〇〇とは。

ここまででお話しした通り、メガバンクは非常に大きな企業で、その規模感は国に大きな影響を与えるほどです。

現役社員によれば、入社1年目で数億円のプロジェクトを担当することもあるとか。そして、その責任の大きさや影響の大きさゆえに、年収も非常に高く就活生の人気も非常に高くなっています。

そのため、メガバンクに入社する事は簡単ではありません。採用倍率は数十倍。高学歴でも落ちてしまう可能性もあります。

では、何をすれば内定を獲得できるのでしょうか。 内定者に聞いたところ、「徹底した企業研究」が非常に重要になるそうです。

メガバンクの選考では、志望理由が深掘りされる傾向にあります。なぜ、金融業界なのか、なぜ弊社なのか、そういった質問に明確に応えるには、企業のことを知っておく必要がありますよね。

企業研究が不十分で、「それ他でも良いよね」「それ金融業界じゃなくていいよね」と言われればおしまいです。

そこで、en-courageでは実際にメガバンクに内定した先輩が皆さんの就活をサポートしています。内定するために必要な企業研究のコツ、志望動機の作り方など、内定獲得のコツを伝授しています。

実際に全国20,000人以上の学生が利用し、就活を有利に進めています。

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