世界トップレベル/最先端の技術力で、社会にソリューションとイノベーションを提供する
―本日はよろしくお願いいたします。まずは、貴社の事業について、教えていただけますか?
環貫:ICT(情報通信技術)を利用し、社会にさまざまなソリューションとイノベーションを提供するのが、私たちの事業の核です。
具体的には、3つの事業を柱として、サービス提供を行っています。
まず、官公庁・公共機関・金融・医療・交通などの社会インフラにまつわる、「パブリック事業」。安心・安全な社会を支える、基盤システムを構築しています。
具体的には、サイバーテロやネット犯罪の阻止、指紋認証などのセキュリティ技術も駆使し、24時間365日止まってはいけないミッションクリティカルなシステム開発に多く携わっています。
次に、メーカー・流通・サービス業などの民間企業にまつわる、「エンタープライズ事業」。
企業と連携しERPシステムの導入や個々の企業様の持つビジネス課題に合わせた新システム構築などを通して、企業の成長をIT面で継続的に支援しています。
イメージしやすいのはPOSレジの導入でしょうか。買い物時にレジでNECのロゴを見つけると少し誇らしい気持ちになりますね。
そして、最先端技術の開発と、それをベースに新しい価値を創造する、「プラットフォーム事業」。
世界トップクラスの画像認識技術を使った独自製品開発や、また最先端技術を用いたネットワークインフラ構築などをおこなっています。
こうした事業領域において、ICTを活用することで、社会全体やお客様にあらゆる価値提供をする企業です。
―すごいお仕事ですね! そんなNECソリューションイノベータという会社で、環貫さんご自身はどんな業務を担当されているのでしょうか?
環貫:NECソリューションイノベータには、先ほど挙げた、「パブリック事業」「エンタープライズ事業」「プラットフォーム事業」、この3つの事業領域の他に、領域を縦横断して担当する部署が2つあります。
まず、主に「地域に根差した」かたちでICTソリューションを提供し、各地域に価値を提供する、支社ライン。
そして、お客様の業種や業態といった枠にとらわれず、「最先端のデジタル技術を駆使した」かたちでICTソリューションの提供や事業開発をおこなう、デジタル事業ラインという組織があります。私はその中のデジタルソリューション事業部に所属しており、AI・アナリティクス分野を中心に扱うグループで業務に従事しております。
多種多様なデータを扱い、顧客をあっと驚かせるソリューションに導く仕事
―デジタルソリューション事業部では、どのような仕事をおこなうのでしょうか?
環貫:私が特に担当している領域としては「データ分析システムの提供・運用」というものが挙げられます。
データ分析システムとは、「日々蓄積される膨大なデータを分析し、その結果を意思決定に活用するためのシステム」です。
各種データを蓄積・加工しておくDWH(データウェアハウス)としての機能、貯まったデータを表やグラフといった形で見える化するための機能の、大きく2つの機能があります。前者はSQL Serverといったデータベース上に、後者はTableauやDr. SumといったBIツール上に構築します。これらのシステムの導入、運用を行っているのが私の所属するBIサービスグループです。
例えばお店のPOSレジに蓄積されている、販売データや売り上げ情報を、データ分析システムによって集計・分析することで、より良い店舗づくりの実現に貢献できます。
そうしたデータを通して、お客様に価値提供を行うのが私の仕事です。
顧客の依頼を受けて、有用なBIツールを紹介したり、データ分析のシステムの構築や、運用補修をおこなったり、そこから得られるデータを分析して、より良い利活用方法について提案をしたり。そうしたことを行なっています。
―具体的には、どのような事例があるのでしょうか。
環貫:お客様によって、本当にさまざまです。
たとえば、製薬企業様なら、「製品を分析して正しい試薬になっているか確認する」といったプロジェクトや、不動産業界なら「商業施設に入っている企業や、その出入りを分析する」といったプロジェクトがありますね。
すでに存在するデータの見方や活用方法について問われることもあれば、グラフ化や色分けをして社内で共有したいという相談を受けたり、そもそも「こういうデータが欲しいので、新たなツールを紹介してほしい」という依頼を受けることもあります。
―業務の流れは、どういったものになることが多いですか?
環貫:お客様から依頼をいただくのですが、要望自体は曖昧な場合もしばしばです。
まずは、状況に合わせて「システム面ではこういったことができます」と提案したり、データを見て「これらをこのように関連づけて分析できるのではないか」ということをお伝えしたりします。
提案に納得していただき、システム構築の注文を受けたら、次はシステムの設計をおこないます。顧客と話し合いを重ねながら、求めているものを具体化し、それを実際に構築します。
テストをして、問題なければ納品するのですが、納品後も運用補修というかたちで、その基盤をより良くするサポートをおこなうこともありますね。システムが完成されたあとも、お客様の経営方針や見える化したい内容は変化します。これに合わせ、データの見方を変えていく。そのサポートを実施していきます。
データ分析という領域において、開発/活用/運用などのあらゆるサポートを行うことで、お客様企業の事業を支援する。そんな仕事です。
見えなかったものを明らかにし、イノベーションを生み出す。唯一無二の社会的価値
―貴社の業務には、どんなところに魅力があると感じますか?
環貫:私たちの仕事は、単にシステムを構築し、データを見せるだけのものではありません。
「見えなかった/見えづらかったもの」を明らかにすることで、新たな意味を見出すことなのです。
既存のものを繋いだり、組み合わせたりすることで、まったく新しいものができます。それを社会に広め、価値を創造するのが、BIツールの本質的な使い方だと思うのです。
ただソリューションを示すだけではなく、さまざまな視点を組み合わせることで、いまは当たり前でないイノベーションを生み出すことができるのが、弊社の魅力だと感じます。
また、BtoB企業ゆえに顧客の幅も広いので、いろいろな業界・分野の発展に携われるのも、魅力を感じるところです。
扱うデータも、企業のなかでも限られた人しか見られないものもあり、様々な知見を深めながら分析できる面白さもありますね。
―具体的に、やりがいを感じたエピソードはありますか?
環貫:お客様から「こういう見方ができたのか!」「こんな組み合わせがあったのか!」というような言葉をいただいたときには、この仕事のやりがいをよく実感します。
また、実際にお客様と話し合いながら提案を行うので、すぐにフィードバックや感想がもらえるのは新しい視点を得られることから自身の成長にもつながる実感があり、この仕事のやりがいを感じますね。
例えば、ある企業では、月ごとの売り上げデータを、従来はしていなかった時間軸に並べて整理してみたんです。
すると、売り上げが上がる商品の種類や時期には傾向があることが見え、次に売れる商品の傾向を捉えることができ、将来訪れるビジネスチャンスに備えることができるようになりました。
複数のデータを、これまでになかった方法で、整理したり組み合わせたりすることで、過去のみならず未来の傾向も見えることがよくあるんです。
情報系学部出身者はもちろん、多様な人が活躍できる! NECソリューションイノベータにおけるキャリアの魅力
―NECソリューションイノベータの事業について、理解を深めることができました。次に、御社でのキャリアの魅力についてお聞かせください。
入社後は、どのような業務に携わり、どのようなキャリアを得られるのでしょうか?
環貫:社員の多くは、エンジニアとしてのキャリアをスタートすることになります。
エンジニアの場合、まずは技術力をつけないといけないので、プログラミングを行う開発フェーズや、既に稼働しているシステムの運用・保守といったフェーズをはじめに担当することが多いです。実際のプロジェクトに参画しながら、ツールの使い方やコードの書き方、システム構築の仕方など、の初歩的な部分を研修や上司・先輩から学び、身につけます。
プロジェクトにアサインされてから、半年〜1年後になると、システムの設計など、徐々に実務で任せてもらえる範囲が広くなっていくんです。
―技術力というお話がありましたが、やはり情報系出身者など、すでに技術を持ち合わせている学生が採用されるのでしょうか。
環貫:いえ、入社前の時点で必ずしもそうした技術を持っていなくても構いません。もちろん、技術力を持っている方が業務にはスムーズに入っていけるかと思いますが、私たちの仕事はただシステムを作るだけではありません。
お客様の課題を抽出して、それに対する解決策を提案するなど、いわゆるコンサルティング的な業務なども非常に重要になりますので、文系・理系関係ないスキルが必要なんです。
私自身も、理系ではあるものの農学部出身です。就職活動を通じて、エンジニアという仕事、そして扱う分野の広さや価値提供できる範囲の広さ、そしてその生み出す価値の大きさに興味を持ち、弊社を志望しました。
―なるほど。話は戻りますが、入社から数年後は、どのようにステップアップしていくのですか?
環貫:初めは注文通りのシステムを作ることがメインですが、データやツールの利活用や運用面の相談にも乗っていくことになります。
お客様のニーズを見極めて、本当に必要なものを新たに提案したり、違う視点からデータの見方を示したりするんです。
より、自分の頭で考えてマネジメントする範囲が広くなっていきます。
―今回の特集テーマは「BtoB企業の魅力」です。就活生にとって馴染みのない企業も多い業界かとも思いますが、そんなBtoB企業だからこそのキャリアの魅力はありますか?
環貫:BtoB企業、BtoC企業で比較をすると、BtoC企業においては、やれる事業に限りがあることが多いと思うんです。
例えば食品メーカーなら食品のみ、とか。一つの領域において貢献していく魅力ももちろんあると思いますが、スキル/キャリア形成という意味では、できることが狭まってしまうように感じます。
B to B企業は業界という範囲を絞ることなく、いろいろなお客様に対して様々な価値を提供しています。我々で言えば、それぞれに対してシステム・ツールというものを介して一緒にお客様のビジネスやその先にあるより良い社会を考えていく仕事です。自らの仕事を通じて、影響を与えられる範囲がより広い。そんな風に思います。
はじめは、特定の企業の特定のシステムと関わることになることも多いでしょう。しかし、選択の範囲が広いということは、そのうち自分が「別のスキルをつけたい」とか「こういう分野に貢献したい」という思いが出てきたら、その希望に近い仕事ができる可能性があります。
特定の商品やサービスのみを扱うBtoC企業なら転職しないと叶わないこともあると思うんですけど、BtoB企業なら社内のなかで異動の希望を出したり、スキルアップのために働く場所やお客さまの業種を変えられるというのは良いところだと思います。
―業界を絞らずに、あらゆる範囲に貢献をできる。その中で、ICTを通じて新しい価値を生み出していく。そうした観点が、BtoB企業、特にNECソリューションイノベータの仕事の魅力なんですね。
環貫:そうですね。また、特にIT業界の中でも、NECソリューションイノベータという会社は、柔軟なキャリアを提供している会社だと考えています。
年次を重ねていくと、希望にかかわらず、半ば強制的にマネジメントの仕事など管理する仕事がメインになる会社も多いと思います。
しかし、弊社では高度な技術の専門職である「シニアプロフェッショナル」という選択肢が用意されており、技術職としてキャリアを積み上げていきたい社員のキャリアを明確に示しています。
マネジメントのキャリア/技術職のキャリアを、主体的に選択していくことで、自らが求めるキャリア選択ができる。大企業のイメージにもありがちな、画一的なキャリアだけでないキャリアパスを選択できるのは魅力的ではないでしょうか。
私も技術職を続けていきたいので、将来の希望をきちんと聞いて、叶えようとしてくれる土壌があるのは、とてもありがたいことです。実際に、シニアプロフェッショナルとして経験が必要な案件に、優先的に斡旋してもらえています。
先ほどもお伝えした通り、弊社では「文系だから」「情報系だから」というようなキャリアの縛りもありませんし、様々なキャリアパスの選択ができる会社です。
エンジニアという仕事や、ICTを通じて企業、社会を支えるという仕事に興味を持った方は、ぜひ一度弊社に触れていただきたいなと思います。
―環貫さん、本日はありがとうございました。
NECソリューションイノベータという会社に興味を持った方は、ぜひ一度イベントなどに参加して、よりその魅力を理解していただければと思います。
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