コンサルティングファームを志望する理由を教えてください。
誰かのために,課題を見つめ困難にも立ち向かっていく仕事に魅力を感じたから。人と人とが密接に関わり合っている現代社会の中で,誰かの幸せを真剣に考えて行動することに大きなやりがいを感じる。 このように考える理由としてフロアボールの監督経験がある。 私は,1年間一度も公式戦で勝てていなかった女子選手たちに,勝利の喜びや努力が実る幸福感を味わってほしいと思い監督を始めた。監督をする上で強く意識したことが二つある。 一つはモチベーションの向上だ。当時勝つ経験に乏しかった選手たちは,勝利への意欲が薄かった。モチベーションは一人一人異なるため,私は積極的に選手個人とコミュニケーションを図った。長所を褒められることで伸びる選手や,練習に具体的な数値目標があると効率が上がる選手など,各選手に合った方法を模索した。選手の数だけコミュニケーションの数があり,信頼関係を築く上でこういった時間を最も大切にした。 もう一つはチームで戦うということ。当時他チームに比べて個々のスキルや練習量では劣っていたため,合理的な戦術とチームワークを武器にしようと考えたのである。具体的には,各選手のポジションを固定しチーム内での役割を伝えそれぞれに特化した練習を行った。また,チームワークの向上には意識共有が必須だと思い,週1回ミーティングを行った。 その結果,最上級生の引退を懸けた試合で見事勝利した。選手から,「監督についてきて良かった。」そう言ってもらえた時,私は味わったことのない達成感を感じた。 コンサルティングという知的サービス業を通して,目の前の人そして組織を幸せにしたい。その過程で生じる人との信頼関係は,私の人生を輝かしてくれるに違いないと思っている。
あなたのこれまでの人生の中で、最大のチャレンジについて教えてください。
日本代表へのチャレンジ,そして世界という舞台で戦ったこと。 私は大学でフロアボールというスポーツに出逢い,魅了され,打ち込んだ。入学当時,学生日本代表として活躍していた先輩の勧誘をきっかけにフロアボールを始めた。3年生の時にはサークル代表兼キャプテンを務め,大学院進学後も社会人チームで選手を続けながら大学で女子チームの監督をしている。 フロアボール人生の中で私は日本代表として世界大会に計4度出場した。 初めて日の丸を背負ったのは2年生の時だ。世界大会は2年に一度しかない為,数少ないチャンスを無駄にしたくないという思いで選考会を受け,無事合格することが出来た。初めての世界大会は,代表としての重圧も含めて心底楽しかった。そして同時に,もっと高いレベルへの挑戦が私を掻き立てた。 3年生の時2018年開催の世界選手権に向けてA代表の選考会があり,参加した。なんとか合格したが,代表選手の中には私よりフロアボール経験の豊富な選手が多数おり,最初の国内練習では私の出場機会は少なかった。日本代表としての誇りを抱きながらも,何もできない自分が悔しかった。そこでこのチームに私が最も貢献できるものは何か考えたとき,それは幼少期からの野球経験で培った俊敏性とスタミナであった。以降,練習後に走り込みをするようにし,どんなに忙しくても週に5回はトレーニングジムに通った。また,短期決戦でも常に万全な状態で戦えるよう体のケアについても勉強した。そして,世界大会では監督に豊富な運動量を認められ,レギュラーとして勝利に貢献することが出来た。