学生生活において、もっとも力を入れて取り組んだ学問・研究テーマは何ですか。(100文字以内)
Fe-Ti-N合金におけるTi-Nナノクラスターによる強化機構解明
また、その内容について具体的に入力してください。(500文字以内)
鉄鋼材料を窒化処理すると表面硬度が高くなることが知られています。この手法は高温下でも軟化しにくく、寸法精度を保てることから切削工具や寸法精度が求められるクランクシャフトに活かされており、耐摩耗性の向上により、製品の寿命を延ばすことができます。表面硬化を引き起こす因子は鉄鋼材料中に生じた窒化物を生成しやすい元素と窒素原子が結合した小さな粒が転位の移動の抵抗力となるためであると考えられていますが、詳しい強化機構がわかっていないので、その解明を目的として研究を進めています。 このために行っていることは、鉄鋼材料中の添加元素の量や窒化処理の温度、窒素量を変化させて強化に効く粒の粒径や数密度が異なる試料を作製し、硬度試験や引張試験など機械的特性を調べる試験を行って強度、延性を測定しています。また、原子の3次元的マッピングを観察して粒径、数密度の測定を行っています。これにより、表面硬化は窒化で生じた粒に起因することを確認し、その粒の最適な粒径を概算することができました。 今後は、電子顕微鏡を用いて、ナノメートルオーダーの粒の形状評価や原子の配列の観察を行い、強化メカニズムを考察していきます。
その学問・研究テーマにどのように取り組み、何を得ましたか。(300文字以内)
研究で私が心掛けていることは、研究テーマを自分が一番理解し、自らの疑問を丁寧に解決して考察を行いながら実験を進めることです。そのために実験方法や測定結果の理解に必要な知識を自分で学んだり、先生に質問をして理解に努めています。 また、私の研究は試料作製から実験を行うまでに多くの工程を経るので、綿密な実験計画を立てています。その過程で考察も進め、実験の優先順位を見極めることで研究を先に進める結果を得ることができています。 これらのことから疑問を解決しながら実験を進める術と結果を得るために必要な要素を見極めて考察する力を得ました。自己成長のために能動的に知識を得る習慣が身についた結果得られたと思います。
学生時代に最も情熱を注いで取り組んだ内容について入力してください。(200文字以内)
私が学生時代に最も頑張ったことは女子ラクロス部でのマネージャー活動です。マネージャーはプレーでチームの勝利に貢献できませんが、プレーヤーと同じ熱量を持って一緒に戦い、マネージャーも勝因になることを意識して取り組みました。特に練習や試合のデータ分析に注力しました。これはチームの目標、レベルが高くなる中で、プレーヤーだけでなくマネージャーの進化も不可欠だと考え、私が中心となって新たに導入しました。
取り組みの過程で直面した困難なことは何ですか。また、その困難を乗り越えるために「どうしたか」を、自身の想いなども踏まえて入力してください。(500文字以内)
データ分析を導入する上で自チームに分析の基礎がなく、その土台を築く過程で失敗を繰り返したことです。まずデータ分析を学ぶために、データ分析を行う強豪校を訪問して情報収集し、その情報をもとに分析手法を定めました。 しかし、練習や試合で導入するとうまくいかない部分が多く、失敗の連続でした。この時、私はマネージャーもチームの勝利に貢献するためにデータ分析を導入するという使命感を強く感じていました。そこで、今までの失敗を活かして分析が行えるように反省をまとめ、改善策を考えました。 失敗が多かった原因の一つは、データ分析を導入した私の裁量が多く、他の人の意見があまり反映されていないことでした。そこでチームメイトからの意見を聞く機会を増やしました。チームメイトは私の勝利に貢献する想いに共感し、一緒に改善策を考えてくれました。そこから、チーム全体の状態がわかるチームのゲーム支配率やシュート率に加えて個人ごとのパスミスやシュート数、ナイスプレーの数等を整理したデータを新たに導入しました。その結果、データを用いてプレーヤーが個人の反省を行う習慣が定着し、練習や試合を反省する際に欠かせないものになりました。
その経験から何を学びましたか。それをどのように仕事に活かしていきたいですか。(300文字以内)
この経験から自分が強い意志を持って物事に取り組むと、周りの人もその姿勢を評価し、協力して良いものを作り上げることができることを学びました。強い意志を持つ者が導くことで物事に挑戦はできますが、一人で行うと考えが偏ってしまい、うまくいきません。そこで、周りの人に共感を得て協力してもらうことで、自分にはなかった新鮮な考えやより洗練されたアイデアを得ることができると学びました。 仕事では困難な課題にも屈せず自ら進んで取り組み、周りの人との議論を大切にチームで挑戦を行って大きな成果を残したいです。また、他分野の人にも積極的に意見を求めて知識をつけ、ゆくゆくは仕事で頼られる存在になりたいです。
あなたが仕事を通じて成し遂げたいことは何ですか。 その根底にある想いや理由をあわせて入力してください。(500文字以内)
私が仕事を通じて成し遂げたいことは、2つあります。 1つ目は、自分の材料に関する知識を活かしてパワープラントや車体の開発に取り組み、世界中の人々に喜ばれる快適な自動車を提供することです。現在、私は高校生まで暮らしていた東京を離れて宮城県で暮らしています。首都圏と比べ地方では公共交通機関が少なく、自動車で移動している人が多いことを実感し、自動車の重要性を強く感じました。今後も人々の生活を支える自動車でより快適な移動を提供し、その移動を楽しんでもらうために自動車を構成する多くの部品のもとになる材料の分野で各部品に適した材料や商品の開発を行いたいです。 2つ目は、新しいプロジェクトを自分で掲げて、周りの人と協力して成果をあげることです。私は現状維持で満足せず様々な挑戦をすることで自己成長できると考えています。その過程で困難なことはあると思いますが、同じ方向をむき、熱い想いを持った仲間と協力して取り組めば必ず乗り越えられ、今まで得られたことのない素晴らしい成果が得られると信じています。新しい挑戦を通じて周りの人と高めあいながら自分も周りも成長し、大きな成果をあげれるエンジニアになりたいです。