30分で内定が出るテスト?
ー今日はよろしくお願いします!最初に、山内さんがどんな大学生だったのか、教えてください。
山内さん(以下、山内):学部一年生の頃は全然勉強もしておらず、何をしに大学入ったのかよく分からなくなるぐらい、遊んでいました(笑) ちょっとだけサークルに入っていましたがそれもすぐ辞めてしまい、友達と毎日のように遊んでいました。ある意味、大学生らしい生活をしていたなと思います。
当時は、これから自分が何をしたいのかが本当に分からなくて。
急に「ネイリストになるんだ!」と思ったこともあります(笑)
ー全く専攻と関係ない(笑)
山内:そうですね。ただ、それぐらい自分が何をしたいのか分からなかったです(笑)
このままでは自分の将来がみえないという危機感があって、1年生の春休みに短期留学でアメリカに行きました。留学先はシリコンバレーに近く、英語はもちろん、起業家精神も学べるというプログラムでした。
ーそれが山内さんの中で転機になった、と。
山内:なっていますね。一緒に留学プログラムに参加した学生がとても優秀で、入学からの1年間では全く出会ったことのないような人たちで。彼らに会って、「このままじゃ絶対にダメだ」と思いました。
そんなことがあって、やりたいことを見つけるためにとにかく勉強してみようと思い、2~3年生の時は猛勉強しました。結局、その中でやりたいことを見つけることはできなかったのですが、1年生のころに比べるとGPAが2倍になりました(笑)
ー2倍ってすごいですね。4年生の時はどんな風に過ごしましたか?
山内:4年生から研究室に入り、周りの先輩が就職活動している様子を見て、就職を少し意識しだしました。ただ、そのときは「就活は面倒くさそうだな......」と思っていました。このまま研究室でドクターに進めば、就活しなくてもいいかなとも考えましたね(笑)
ーなるほど。以前はそう思っていた山内さんが、就活をしようと思ったきっかけは何ですか?
山内:はい。研究をしている中で、自分は「自分のためにとことん頑張れるタイプではない」と思うことがあって。......確か、大学院への進学が決まったときだったと思います。
研究をやって何らかの成果を残せば、教授や先輩が声をかけてくれる・評価されるだろうとは思っていました。でも、研究の成果が世の中にどのように役立ち、繋がっているのかが、全くイメージできなくて......。
だから、今からでも就活をしよう、と思いました。
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ー最初は、何を軸に業界・企業選びをしていったんですか?
山内:始めの頃は、軸は決めていませんでした。周りにメーカーに就職する人が多かったこともあり、「理系だし、とりあえずメーカーかな」と思っていました。IT業界に興味を持ったのは大学院1年生の6月のときです。合同説明会で、ある大手IT企業の採用担当者と出会ったのがきっかけでした。
その合同説明会がきっかけとなり、インターンにも参加し、自分なりに軸を深めていきました。
ーどんな軸になっていったのですか?
山内:「お客様の顔が見える仕事に就きたい」、「自分が頑張っただけ、会社が成長する実感があるほうが楽しい」と思ったんです。そして就活の軸を自分なりに作っていた結果、大企業よりベンチャーが魅力的だと感じるようになりました。インターンの合同説明会で出会ったベンチャー企業の人事の方に言われたことが衝撃的だったから、っていうのもあるのですが(笑) 「このまま何も考えずに大企業に行っていいのか?」って。
さらに、就職した企業で自分は何をするのか、どんなキャリアを歩んでいくのかについても考えるようになりました。技術を身につけたい、でも、自分が関わることのできる領域は広げていきたいとも思っていたため、エンジニアからコンサルタントへのキャリアを描けることも重視しました。
また、人事にも興味があったため、社内でキャリアチェンジができるかどうかというポイントも軸に入っていました。
すると次第にメーカーは選択肢から外れ、最終的に選択肢として残ったのは大手IT企業とITベンチャー、そして内定承諾をしたSHIFT。この3社で、最後まで悩みました。
ーSHIFTの内定までのフローについて教えてください。
山内:大学院2年生になる直前の3月に開催された説明会でSHIFTとは出会いました。
説明会で「テストに合格したら即内定を出します」と言っていて。保険になるかも!という思いと、たった30分のテストを受けて内定が出るなら、とりあえず受けるのもいいかもという思いで受けたんです。
ー30分で内定が出るテスト!
山内:魅力的ですよね?(笑) ただ、手応えが悪すぎて、受検した後は完全にSHIFTの存在を忘れていました(笑) しかし、受検して少し経ったときに、「惜しくも即内定はありませんでしたが、テストの結果が良かったので面接に来てください」との連絡が来たんです。当時、ちょうど東京に行く予定があったので、面接を受けることにしました。
ー選考の中で印象に残っていることはありますか?
山内:面接当日、ギリギリまで志望動機が書けなくて。取り繕っても仕方ないと思って出たとこ勝負で面接に臨みましたが、面接では志望動機はほとんど聞かれず、とことん自分のことを深堀りされました。正直に「連絡が来るまでSHIFTの存在を忘れていました」みたいな話もしました(笑) でも、全く怒られることはなかったです。
それどころか、「しっかり会社のことを知った上で、最終面接に進んでほしい」と言われ、人事の方が会社説明を丁寧にしてくれました。そこで、社長の経歴・会社の成り立ちも知ったんです。本当に苦労して、逆境を乗り越えて今があるということを知り、SHIFTに対してとても興味が湧いてきました。
ーそして最終的には内定承諾までしたと。決め手は何でしょうか?
山内:会社がどんどん大きくなっていく中で、そこで働く自分の姿を考えたときにワクワクするな、と思ったのが最終的な理由です。内定をいただいた後、いろいろな社員の方に話を聞いて、そう思いました。「急成長中だから、今はまだ存在しない部署や事業にアサインされる可能性があるよ」と聞いて、とても魅力を感じたんです。3年後、5年後、自分は何をしているんだろうというワクワクは、大手企業にはない魅力です。
ー選考を受け始めた当初と、承諾時の印象は結構変わったんじゃないですか?
山内:「テストだけで内定」と打ち出していたので、最初は、SHIFTは能力しか見ていないんだろうなと思っていました。あんまり人に興味がない、冷たい会社なんだろうって。(笑)
でも、実際に選考の中で話を聞くと、「ただ能力値が高い人材だけを求めているわけではなく、いろんな価値観や個性を持った人材を求めている」「同じような人材ばかり集まってもつまらない」と言われて、大きく印象が変わりました。
ーSHIFTに行くと決めた意思決定を、今振り返ってみてどう思いますか?
山内:当時取ることのできた選択肢の中で、一番挑戦的な意思決定だったなと思います。
最初は「ベンチャー企業は後でも入れる」と考えていたのですが、ふと未来のことを考えたときに、例えばこの先結婚して、さらには子供ができたときに、ベンチャー企業で働くという意思決定ができるのかなって疑問に思ったんです。その時になったら、その意思決定は挑戦というよりもリスクになってしまうのではないかと。今ならまだまだ挑戦できるし、失敗だってできる。挑戦するなら今しかないと思いました。
ー今後、就職活動を進めていく就活生にアドバイスをお願いします!
山内:あまり深刻になることなく、少し気楽な気持ちで臨んでください。就職できないかもって悲観的になるよりは、「自分がしたいことをしてダメだったら違う選択肢を探してみよう」くらいの気持ちでいたほうがいいと思います。
私自身、「大丈夫、どこかには受かる!」という気持ちで就活に臨んでいましたし、そういう気持ちでいたほうがいいと思っています(笑)
私は理系でしたが、推薦。結果としてたくさんの企業と出会うことができましたし、様々な節目で出会いがあり、価値観が変わってきたので、就活でとてもいい経験をすることができたと感じています。
この人とは話が合わないと思っても、何かの縁だと思ってじっくり話してみることをおすすめします。本当に興味がないなら、自分が身を引けばいいだけですし。話を聞いたうえで、じっくり自分で考えてみてください。そこにかける時間は自分の未来についての考えを深める時間として全く無駄じゃないと思うので、様々な情報を吸収しながら就活してほしいです!
ー今日はありがとうございました!
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