凡人学生の就活無双! 内定取りまくりの秘訣とは?
「3年の夏に外資系企業から内定をもらって就活終了」「5大商社全てから内定」「インターンに20社以上参加」
そんな就活強者、皆さんの周りにもいるのではないでしょうか?
そんな就活無双は、「アメフト部主将・全国大会へ」「帰国子女で米国名門大学に留学」「学生時代に団体を立ち上げ」など...そんな経歴の持ち主だけの特権だと思っていませんか?
今回取材に答えてくれた都内有名私立大学3年生、村田さん(仮名)は、そんな「ハイスペ学生」と比較すると、言ってしまえば「凡人」の部類。
しかし就活では、超名門企業から10社以上の内定、インターン参加企業も20社以上と、まさに就活無双の大活躍。
今回は「凡人」の村田さんがどうして就活強者になりえたのかを、徹底解剖していきます!
超有名企業の内定を取りまくる、村田さんの就活
―本日はよろしくお願いします。まずはその無双っぷりを知るために、内定先を教えていただいてもよいでしょうか?
村田:具体的な名前は伏せますが、有名どころの業界では、総合商社、大手広告代理店、外資系コンサルティング企業はそれぞれ内定を頂くことができました。
その他では、大手人材系企業を3社、日系コンサルティング企業を2社、大手メーカー2社、その他大手企業で3社、内定をいただいています。
―おお...すごいですね...。インターンなども数多く参加したんですか?
村田:そうですね、参加できなかったのも含めて、合格を頂いたのは大体20社程度でしょうか。
総合商社、広告代理店、大手人材系企業などに加えて、少数選抜で海外に派遣してもらうインターンなども経験しました。
サークルやバイトも、いたって平凡な学生
―すごいですね...。聞いたところによると、村田さんはいわゆる「就活で話せる経験」や「肩書き」もそんなに持っていないとか...(笑)
村田:そうなんですよ(笑)
体育会でもなければ、留学もしてない。
サークルも立ち上げてなければ、起業もしてないです。
むしろ留年もしているし、ゼミも入っていないし、サークルもアカペラサークルといたって普通。
結構しょうもない学生だと思います。
―なんでそんなに内定がもらえるのか、ますます気になりますね...。ちなみに、面接で「学生時代に力を入れたこと」を聞かれた時は、どう答えていたんですか?
村田:成人式のアフターパーティーでの幹事、家庭教師のアルバイトなど、様々話していました。経験自体はどこにでもあるものだと思います。
面接では、経歴や実績で勝負しない
―うーん。ますますわからん。じゃあ、なんでそんなに就活で評価されたんですか? 正直に秘訣を教えてください!
村田:僕が一番意識していたのは、「自分自身のことを素直に伝えること」。
「一見評価されそうな」エピソードを話すんじゃなくて、小さな経験でもいいから、自分が本心から「やりたい!」とか「がんばった!」って経験を伝えて、「自分がどういう人間なのか」、その価値観や想い、得意なことを明確にするようにしていました。
―なるほど。具体的にはどんな話をしていたんでしょうか?
村田:例えば、同窓会の幹事をした話とか。同窓会を伝統だからとなんとなく開くことに違和感を持ってたんです。
従来のままだと主催する側だけが面白い会になってしまうんじゃないかと。
だから、参加する全員にとって価値のある会にしようと努力した、というエピソードを話しました。
そのエピソードから、「物事が本当に正しいのか?」という問いから論理的に問題提起ができること、考えたことを行動に移すバイタリティがあること、といった面を伝えようと意識しました。
とはいえ、少しわかりづらいと思うので、友人の例を挙げたいと思います。
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体育会系の自己アピールに魅力を感じなかった理由
村田:体育会にいる友人に、面接で話している「学生時代に頑張ったこと」の内容を聞いてくれと頼まれたことがあって。
実際に聞いてみたら、「体育会でチームとして日本一になりました」っていう話をされて、失礼ながら、正直「全然魅力的に聞こえないな」って思ったんです。
「チーム」で「日本一」ってもちろん凄いことだし、就活でウケが良い話、みたいなイメージがあるけれど、彼がどんな人物なのかが全く伝わってこなかったんですよね。
だから、「雑用でも何でもいいから、自分自身が本当に熱くなったことを話せよ」ってアドバイスをしたんです。
一見華のないエピソードでも、自分らしさを出せる方がいいだろうと。
彼の場合、裏方としてもチームを支えたいという強い想いを持って、選手兼コーチに転向したこと。
「チームで日本一」という客観的な事実よりも、自分がコーチとして強い想いを持って取り組んだ方が、自分らしさが伝わるだろうと考えたんです。
すると友人から、面接で自分らしく話せるようになって、就活がうまくいったってスゴく感謝をされて。
これは彼だけでなく、わりと多くの人に当てはまるんじゃないかなと思っています。
---確かに、「就活」「面接」というと、ウケの良さそうな話を探して、定型文みたいに受け答えをしてしまう、なんていう人も多いですよね。それよりは、自分自身を理解してもらうことの方が重要だと。
村田:本当にそうだと思います。
背伸びして表面的な話をするんじゃなくて、面接全体を通じて、自分がどういう人間なのかを本当に理解してもらう方が大事だなと考えています。
面接では、素直に自分自身を理解してもらう
---こうして村田さんのお話を聞いていると、話がすごく上手だなと。「伝え方」の部分でも工夫しているんですか?
村田:工夫をしている所もあるけれど、「整理して話す」という点は、経験から身に染み込んでいるものかも。
ヒッチハイクで旅行をした経験が大きいですね。
いろんな人の車に乗せてもらうので、必然的にいろんなタイプの人とお話をすることになるんです。
その中で、自分が話したいことって、自分が思っている以上に相手に伝わってないなってすごく感じて。
だから、きちんと話を整理して、目の前の人がわかりやすい単語を選んだり、話を噛み砕いたり、という点を特に意識していました。
それは面接の場でも活きていたと思います。
ただ、整理して論理的に話せることは、強みであると自覚している一方で、「生意気だな」と思われるリスクもあると思っています。
なので、同時に「素直さ」を伝えることも意識しました。
面接中にカタい話ばかりするんじゃなくフランクな話も含めて、作り上げた自分ではなくて、ありのままの自分自身をさらけ出していく。
その点は工夫した所ではないでしょうか。
その上で、面接全体を通じて、「自分はこういう人間です」「こういう所が強みで、こういう貢献ができます」というメッセージを伝える。
これがきちんと出来ていた面接は、相手からの反応もポジティブなものが多かったと感じています。
---自分という人間を、面接全体を通じて素直に伝える。これが重要なんですね。
ところで、もう1点気になるのが、あらゆる業界・企業の内定をもらっている所。個人的には、色んな業界に興味を持つのって難しいなと感じているのですが...。業界ごとに、それぞれ明確な志望動機があったんですか?
商社、広告、人材、コンサル。あらゆる業界から内定をもらっている村田さん。次回は、村田さんが実践していた情報収集の極意を伺います!
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