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インターン15社合格。就活生に聞いた、選考突破の秘訣

インターン選考が始まり、グループディスカッション(GD)や面接を受けている方も多いはず。 しかし、人気のインターンは募集人数も多く、参加できる就活生はわずか。 「なかなか選考を通過できず、落ちる理由もわからない。」 「面接官は不合格の理由を伝えてくれない。」 「このままでは夏インターンに1つもいけない。」そんな声もちらほら。 今回はそんな悩みを解決するために、地方という環境の中で、内定を獲得した、就活生に話を聞きました。

日系大手、メガベンチャーから外資系企業まで。地方就活生のインターン合格実績

ーー本日は、15社のインターンに合格された堀居さん(広島大学、20卒)に、内定獲得の秘訣をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 まず、数多くのインターンの内定を獲得された堀居さんですが、実績を教えていただいてもよろしいでしょうか。

インターンは業界や規模を絞らず受けていました。

日経の大手企業だと、東京海上日動火災、三菱UFJ信託銀行、ソフトバンク、日本総合研究所、双日、JTB、リブ・コンサルティング。

外資企業だと、モルガン・スタンレー、デロイトトーマツコンサルティング、pwc新た監査法人、IBM、P&G。

ベンチャー企業だと、フロムスクラッチ、リンクアンドモチベーション、ネオキャリア。

など合計15社くらいのインターンに合格しました。 日程が被ってしまったものもあったので、実際には10社ほどに参加しました。

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三菱商事_ ES(2020卒) アビームコンサルティング_ ES(2020卒) トヨタ自動車_ ES(2020卒) 三菱UFJ銀行_ ES(2020卒)

インターン15社内定した就活生のスケジュールとは

ーー中には、通過率数%の難関インターンも見受けられ、モルガン・スタンレーやP&Gは、東大や京大生がほとんどを占めているイメージがあります。 このようなインターンに参加するには、特別な経験や、地頭が必要だというイメージがです。

当時僕もそう思っていました。しかし僕は、特別な経験もしていませんし、群を抜いて頭が良いというわけでもありません。

大学3年間は、携帯ショップでアルバイトをしている普通の大学生でした。 また、就活を始める時期も早くなく、逆に外資コンサルを受ける就活生の中では遅い方で、焦っていました。

ーーでは、どのように就活を勧められたのでしょうか?スケジュールを教えていただいてもよろしいでしょうか。

はい。まず概要をお話しします。 就活を始めたのは5月中旬で、主に学内の就活イベントに参加しました。 6月の中旬までは、1日1〜2つのペースでESを書いていたのと、WEBテストの対策をしていました。 6月の中旬以降は、面接、GDの対策をするために、先輩に話を聞いたりイベントに参加していました。

では、時系列で具体的にお話ししますね。 5月 僕が就活を始めたのは、先輩に紹介していただいた学内の就活イベントに参加したことでした。 そこでは、グループディスカッションが行われたのですが、自分が思っている以上に活躍できませんでした。先輩内定者から「何が伝えたいのかわからない」「このままでは、志望している会社に行けない」というフィードバックをいただきました。

もともと自信があったので、非常にショックで、危機感を覚えました。

6月 中旬までは、大量のESを作り、ウェブテストの対策をしていました。 ESに関しては、内定者のものを参考にしつつ、先輩に添削をしてもらっていました。 やはり、自分一人で書いているだけでは、コツを掴むまではどのようなESが正しいのか、選考突破できるのかがわからないので、とにかく内定を獲得した先輩にとにかく聞いていましたね。(笑)

その結果、ESで落ちたのは、1、2社で、ほとんどの企業のESは通過しました。

中旬以降は、GDや面接を受けることが多くなりました。 GDに関しては、自信をなくしていたこともあり、学内イベントに積極的に参加することで対策をしていました。

GDは初対面の就活生と1つのテーマに対して議論するという、特殊な空間です。その場で自分らしく話せたり、良い意見をいうことは非常にハードルが高いと思います。

その場の空気感や、初対面の人と議論をすることに慣れると、自分の発言のハードルが下がり、心に余裕も出てきます。

そのため、場をこなすという意味で、GDイベントには参加し続けていました。

面接に関しては、携帯販売の経験があったので、コミュニケーションに自信があったので、全く対策をせずに臨んでいました。

ーー面接の対策をせずに、インターンに合格できたのですか?

いえ、全くそんなことはありません。対策せず臨んだ初めの10社は全部落ちました。 非常にショックでした。対策していない自分が悪かったのですが、コミュニケーションに自信があったので...

やはり、面接でのコミュニケーションと普段のコミュニケーションは違うということに気がつきました。

とはいえ、面接官は自分のどこが悪いのかを伝えてくれるわけでもなく、落ちた理由も明確にはわからない。 ただショックを受けるだけで、次の面接に行くとまた落ちる。その繰り返しでした。

落ち続けた時は、負のサイクルが回っていたなあと思います。

面接合格数0社→25社。通過の秘訣とは

ーーそういった就活生は少なくないと思います。どのようにその負のサイクルを解消されたのでしょうか。

大きな要因は、「振り返り」にあると思います。 負のサイクルに入り、面接に落ち続けている時、ふと自分はどこ落ちているのか気になりました。 そこで、自分はどの選考フェーズで落とされているのかを明確にしたところ、1次面接で落ちているということに気づいたのです。

そこで徹底的に、1次面接の対策をしました。

1次面接で重要だと感じたポイントは ・基礎的なスキルを鍛えること ・自己分析をすること ・学生時代頑張ったことに対する質問を徹底的に対策すること 上記3つです。

「基礎的なスキル」とは、結論から話す、目を見て話す、ハキハキ話すといった伝え方に関するものです。 この辺りは、軽視されることが多いと思うのですが、実際できていない就活生は非常に多いと思います。

友人と模擬面接をやっていた時に毎回、自分のどこを改善すればいいのかを振り返っていました。その時に気づいたのですが、友人の回答を聞いていると「話が長い」「結局何が言いたいのかわからない」「全然自信がなさそう」という印象を受けました。

その友人は、学生団体で活動した経験もあり、決して優秀でないわけではありません。 そんな友人にも、「採用しようと思えないな」という印象を持ちました。

友人ができていないということは自分もできていないのではないかと危機感を覚えました。

そこから意識的に、表情を明るくしたり、結論から話すように心がけました。

2つ目の「自己分析」は、面接での質問に答えるためには必須でした。 自分の面接を振り返ってみると、面接って、自分の過去の経験や今の価値観、将来どうしたいのかなど、自分のことしか聞かれないんです。

にもかかわらず、自分のことを理解していないということにある種の怖さを感じました。

そもそも面接は自分を売り込むことだと思っていて。自分という商材の良さを企業に伝えて、採用(=買ってもらう)してもらうということだと思っています。

つまり自分のことを理解していないのは、自分が販売している携帯の情報を何も知らないまま、お客様に「この携帯いいですよ!買ってください!」と言っているのと同じじゃないですか。

それに気づいてから、ネットに書いている自己分析の方法などの情報を参考に、過去の自分や今の自分の考え、価値観を見つめ直しました。

3つ目の「学生時代頑張ったことへの徹底的な対策」は、何度か面接しているうちに気づいたこポイントです。 ほとんどの1次面接では、学生時代頑張ったことしか聞かれないんです。なので、その質問から深掘りされそうな部分を予想し、ひたすら回答を考えていました。

友人や先輩に模擬面接を依頼して、答えられなかったところを考え直すということをやっていると、答えられない質問がなくなりました。

これら3つをしっかり対策していると、6月の下旬ごろから1次面接にどんどん受かるようになりました。

結局、最初の10社に落ちてからは1次面接は全て合格しました。 もちろん、僕の学生時代に頑張ったことのエピソードが会社とマッチしていた、ということも要因だとは思うのですが、それだけでは絶対に受からないと思います。

もし、10社の選考に落ちた時点で、振り返りをしていなかったら、合格数はもっと減ったと思います。 1つ1つの面接に対して、振り返りを行って、何がダメか、何が良かったのかを明確にして改善することで、合格に近づいたのだと思います。

ただ、振り返りを一人でやってると、つづかなかったり、正しい振り返りができなかったりするので、先輩や友人に手伝ってもらうことをお勧めします。

堀居さんのように先輩に相談に乗ってもらいたい人はこちら

自己分析には限界がある。インターン内定の極意

ーー2次面接以降はいかがでしたか?

2次面接でもスムーズに内定が出るわけではありませんでした。

2次面接では、深掘りされることが増えて、なかなか質問に答えられなくなってました。

学生時代頑張ったことという質問項目でも、1次面接では「なぜその行動を取ろうと思ったのか」くらいまでの深掘りで止まっていました。

しかし、2次面接以降では行動の理由となる価値観はいつから形成されたのか、他にもそのような価値観が活かされたエピソードはあるか、など1つの質問項目でなんども質問されるようになりました。

もちろん、その場ではなんとなく答えるのですが、一貫性も自信もないままに話してしまっていて、ボロボロでした。

課題は、1次面接同様に「自分のことをしっかり理解できていなかったこと」でした。 もちろん強みや志望動機などは、なんとなくは答えられるのですが、深く聞かれるとすぐに答えが浮かばなくなる。

自分の過去の行動を取った理由や、自分のあらゆる行動の理由となっている、価値観などを聞かれても「よくわかりません」「当たり前だと思っていました」という回答になる。

ここで感じたのが、自己分析の限界でした。

自己分析って、自問自答なので、自分がそもそも当たり前に思っていることに対して「なぜか」という疑問が起こらないんです。

そうなると、深掘りが始まらない。それで面接に行って、答えられずに落ちてしまう。 それの繰り返しだったんです。

そこで、とにかく先輩や就活仲間に頼んで他己分析をし続けました。

自分の中では当たり前に思っていることが、人によっては理解し難いことと捉えられるのです。

例えば、僕はとりあえず人に共感してしまうタイプで、相手のどんな発言にも「いいね」って思ってしまうんですよね。これは、僕の中では当たり前で、なんでこの発言するのかなんて疑問に思うこともない。

でも友人からすると、「自分の意見はないのか」って思われちゃうわけです。そこでやっと、自分の当たり前に気づき、これが自分の特徴だということに気づくんです。

友人の疑問をきっかけに、なぜ?を繰り返していくと自分の強みや特徴に気づくことができて、それが形成された経験までたどり着くことができるようになりました。

これをすることで、2次面接以降の通過率が非常に上がりました。 もちろん、これさえすれば全て合格するというわけではありませんが、僕の場合は結局、25社の2次面接を受けて15社のインターンに内定をいただきました。

ーーありがとうございます。自己分析の限界とは意外でした。自分のことを知るために、様々な視点で自分を見てもらうことが大事そうです。

今回は、地方学生という決して環境が整っているとは言い難いなか、難関企業15社のインターンに合格された堀居さんに合格の秘訣をお聞きしました。

もちろん、堀居さんの例は1例でしかありませんが、参考にできる部分も多いのではないでしょうか。

選考対策に困っている方は、参考にして見てください。

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