志望動機が弱い人は、優秀でも面接で落ちる
エントリーシート、グループディスカッションなどの選考を通過し、面接の予定が増えてきた方も多いのでは?
面接は複数回行われることが多いですが、1次や2次面接では過去の経験や自己PRなどを聞かれることが多いです。そして、最終面接では多くの場合、志望動機を聞かれます。
周りからは優秀と言われ、就活にも自信があるにもかかわらず、志望動機がうまく答えられず、選考に落ちてしまう就活生は少なくありません。
今回は、みなさんが内定獲得に近づくために、志望動機の対策ポイントについてお伝えします。
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企業が志望動機を聞いて知りたいことは?
面接やエントリーシートでほぼ必ず聞かれる志望動機。 そもそも企業はなぜ志望動機を聞くのでしょうか。
相手が知りたいことを理解していないと、見当違いの回答をしてしまい、自分の魅力が伝わらないなんてことも。
適切なPRで自分の魅力を伝えられるように、志望動機を通して面接官が知りたいことを理解しましょう。
企業が本当に知りたいことは、企業が人材を採用する理由に隠れています。
企業は、新卒採用では特に、自社で活躍し、長期間働いてくれる人材を求めています。 そのため面接において、企業が志望動機を聞く理由は、「企業の文化や目指している方向とマッチしているか」「入社する意思はあるのか」の2つだと言えます。
一つずつ説明しましょう。
「企業の文化や目指している方向とマッチしているか」
例えば、友人を作ることを目的としているAさんが、全国優勝を目指すサッカー部に入るとします。
Aさんは友人を作ることが目的なので、飲み会を開催したり、休日の遊びを企画します。 しかし、そのサッカー部は全国優勝を目指しているので、飲み会や休日の遊びの参加率は非常に低くなります。そのため、Aさんは思うように活動ができませんよね。
これは、就職に関しても同じです。Aさんは、仲間と協力して仕事をしたいと考えているにも関わらず、個人成果主義の会社に入社すると、Aさんは力を発揮することが難しくなります。
そのため企業は、志望動機を聞くことで、就活生が企業の文化や方向性とマッチしているのかを確認しています。
「入社する意思はあるのか」
企業は新卒採用に就活生への交通費の支給といったお金や、面接官の時間を使っています。 実際に、新卒1人を採用するためにかかるコストは100万円近くにもなると言われています。
そのため、就活生に入社しない就活生に時間やお金といったコストをかけたくはありません。
志望動機を聞くことで、入社の意思を確認し、より効率的に採用を進めようとしているのです。
そのため、志望動機を伝える際には、入社する意思を伝える必要があります。
新卒採用において、志望動機を聞かれた際には、上記の二つを伝えなければなりません。 この2点を伝えることで、「自社で活躍」し「長期間働く人材」であることを示し、内定獲得を目指しましょう。
▼そもそも面接が苦手だという方はこちら
志望動機で答えるべきポイント
では、どのように上記の二つを伝えれば良いのでしょうか。
以下で、それぞれを説明します。
企業の文化や目指している方向とマッチしているかを示すためには、「自分の将来像」と「会社が求めていること」が重なり合っている部分を伝える必要があります。 上記の例でも述べましたが、個人が求めているものと会社が求めているものがマッチしていることを伝えることで、企業は「長期間働いてくれそう」だとイメージしてもらうことにつながります。
入社する意思を示すためには、自分の過去の実体験を踏まえ、会社で働いているイメージを持ってもらう必要があります。 その上で、「自分の将来像を叶えるためには、その企業が最も適している」ということを伝えましょう。 こちらも上述しましたが、企業は自社で活躍する人材を獲得したいと考えています。実体験を伝え、より働いているイメージを強くすることで、内定獲得に近づくと言えます。
つまり、志望動機では、「自分の将来像」と「会社が求めていること」が重なり合っている部分を伝え、自分が活躍できることをイメージしてもらう必要があります。
実際にベネッセに内定した先輩の例文を見て見ましょう。
御社を志望した理由の根幹にあるのは、「教育を通してキャリア観を育てたい」という私の思いです。社会に出た2人の姉、友達を見て、現状の就職活動の形態、働き方に疑問を感じた私はその大きな原因が教育だと考えます。具体的には、自分について、また将来について考える機会が少ないために、キャリア観を育てる時間が圧倒的に短いのではないかと思います。
その中で、御社を希望する理由は2点あります。御社がキャリア教育にも力を入れており、その影響範囲が広い点、方針に強く共感したという2つの理由があります。学生だけでなく学校も顧客としていて、多くの学校の目指す姿の実現に向けて尽力し、内部から教育を変え、その影響力は広いと考えます。また、僕自身誇りを持って働きたい思いが強いです。その中で、その中で「家族に提供したいと思えるサービスを作る」という言葉はまさに自分が思っていたことであり、そんな思いを描いている貴社で働きたいと思っています。
▼他の例文を知りたい方はこちら
それぞれの要素を、どのように伝えれば良いのでしょうか。 1つ1つご説明します。
「自分の将来像を伝える」
御社を志望した理由の根幹にあるのは、「教育を通してキャリア観を育てたい」という私の思いです。
将来やりたいことや、会社で得たいもの、どんな環境で働いていたいか、など自分の将来像を伝えましょう。
「活躍できるイメージを伝える」
社会に出た2人の姉、友達を見て、現状の就職活動の形態、働き方に疑問を感じた私はその大きな原因が教育だと考えます。具体的には、自分について、また将来について考える機会が少ないために、キャリア観を育てる時間が圧倒的に短いのではないかと思います。
実体験を話し、自分の考えや思いが強いということを伝えましょう。
過去の経験から、キャリア教育に対して強い思いを持っている→入社後も強い思いのもと頑張る姿が想像できる
というように、面接官にあなたが活躍している姿をイメージしてもらうことで、内定に一歩近づきます。
「会社が求めていることと、自分の将来像がマッチしていることを伝える」
その中で、御社を希望する理由は2点あります。御社がキャリア教育にも力を入れており、その影響範囲が広い点、方針に強く共感したという2つの理由があります。
「自分は将来キャリア教育に携わりたい」×「御社がキャリア教育に力を入れている」というように、 「自分の将来像」で伝えた点と、会社の目指している方向性のどの部分がマッチしているのかを伝えます。
この時、どのようなキャリア教育を行いたいのか、企業が力を入れているどの点に惹かれているのか、より具体的に伝えることを意識しましょう。
これにより、会社の文化や方針と自分の相性が良いことを伝えます。
ここまでで、志望動機で伝えるべきポイントをお伝えしました。 上記の3つのポイントを抑えれば、志望動機を聞かれた際に、面接官が納得のいく回答ができるでしょう。
▼「ガクチカ」「自己PR」など他の質問にも不安がある方はこちら
見本を作成するために必要な要素
では、志望動機で重要なポイントを伝えるために、どのような準備をすれば良いのでしょうか。2つに分けてご説明します。
1.企業の情報 1つ目は、会社の採用要件や経営方針を把握し、「会社が新卒に求めていること」を理解しておきましょう。会社が求めていることとはつまり、会社で活躍する人材だと言えます。 それを理解することで、自分が会社で活躍することを伝えやすくなります。
「会社が求めること」については、企業の採用ページから情報を収集することも可能です。
しかし、採用ページに記載されていることは、周囲の就活生も確認しているはずです。
一歩リードした志望動機を伝えるために、IR(投資家情報)資料や、ビジネスモデルから情報収集することをお勧めします。
IR資料には、今後企業がどのような方針で経営するのか、どのような事業に力を入れるのかが記載されています。 方針に沿って事業を拡大するにはどのような人材が必要かを予想することで、より具体的な求める人材像をイメージすることが可能です。
また、ビジネスモデルには、企業がどのようにお金を稼いでいるのかという情報が記載されています。
ビジネスモデルを理解することは、どのような人材がその会社でお金を稼ぐことができる(=活躍する)のかを判断することに繋がります。
企業は、利益を拡大するために人材採用をしているので、ビジネスモデルを理解し、人材像を具体的にイメージすることで、より的確に志望動機を伝えることができます。
2.自己分析 自分の将来像や、企業とマッチしていることを伝えるためには、自分を知ることが必要です。 また、上記の例文にもあるように、志望動機を伝える際には志望動機の根拠となる、過去のエピソードを付け加える必要があります。
自分は将来どんなことがやりたいのだろう? 自分はどのような環境にいると幸せなのだろう? 自分の将来像は過去のどのエピソードからきているのだろう?
自己分析では、このような問いに答えられるようにしておきましょう。
▼自己分析ってどうやるの?という方はこちら
難関インターンに合格した先輩と選考対策をしよう
いかがでしたでしょうか? 今回は、面接における志望動機で伝えるポイントとそのために準備することをお伝えしました。
しかし、「やるべきことはわかっても、実際に一人でやるのは難しい」という方も多いのでは?
それもそのはず。志望動機の作り方やIR資料の見方は学校では教えてもらえません。
そこで、en-courageでは難関インターンに合格した先輩が、あなたの就活をサポートしています。
実際に通過したESや面接ノウハウを使って、一歩リードした就活にしましょう。
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