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現役人事が語る、自己PRで「柔軟性」と「芯の強さ」がウケる理由

自己PRで何をPRすべきかわからない…そんな悩みを抱える就活生の方多いのでは? 現役人事の亀井さんによると、「柔軟性」と「芯の強さ」の二つだそう。 そこで今回は、「柔軟性」「芯の強さ」が自己PRで有効な理由を、亀井さんにお伝えします。

産業、市場の変化が大きい時代だからこそ「柔軟性」が求められる

―自己PRでアピールするべきなのは「柔軟性」と「芯の強さ」と二つと伺いました。ではまず、企業が指す「柔軟性」の定義とは?

亀井さん:柔軟性とは、シンプルにいうと「変化に対応する能力」ですね。

―「変化に対応する能力」ですか。なぜ企業は柔軟性を求めるのですか?

亀井さん:社会や市場が不安定で、変化も大きい時代だからです。JALが破綻したり、シャープや東芝のような、日本を代表する大企業も危機に瀕するような時代。

それにAIやビックデータといった新たなテクノロジーで多くの企業が、事業の転換を図らなければならない時代が来ている。

そんな時代において「柔軟性」がない企業は生き残っていけない。

―柔軟性がない企業は生き残っていけない...わかるような、わからないような...

亀井さん:つまり時代の流れに合わせて、いざとなれば主力事業を切り替えるほどの「柔軟性」が求められるということ。

例えば、富士フィルムという会社があります。

富士フィルムは昔「写真フィルム」を主力事業にしていた会社です。かつて写真フィルム関連事業は利益の3分の2を占めていた。

しかしデジタル化が進展し、フィルム市場は年率10%近くで、急激に縮小しました。

―まさにテクノロジーの発展で、事業の転換を迫られたわけですね。

亀井さん:はい。そこで富士フィルムは、写真フィルムの生産で培った技術力を転用し、液晶用フィルムや医薬・化粧品などの事業化を進めた。

その結果、事業構造の転換に成功しました。

まさに富士フィルムは、時代の流れに合わせて「柔軟性」を見事に発揮し、時代の変化に押しつぶされなかった企業です。

―もしそこで富士フィルムが方針転換できなかったらどうなっていたか...想像に難くないですね。

亀井さん:新たな技術進歩や大きな変化が進む時代だからこそ、自社の強みを生かして、事業を大転換できるような柔軟な発想が、すべての企業に求められている。

「どうやって自社のビジネスを時代の流れに合わせるか」「どのように自社の強みを生かして、新たな事業を展開するか」これを判断し実行するのは人です。

だから時代の変化に合わせて、「柔軟性」を発揮できる人材を、どこの企業も求めているんですね。

―経営層や責任者レベルで柔軟性が必要なのはなんとなくわかるのですが...。現場社員や新入社員の実務レベルでも、柔軟性は求められるのでしょうか?

亀井さん:もちろん、実務レベルにおいても「適した発想に転換する」ことは非常に重要です。

言い換えると、一つのやり方に固執せず、多くの手段を検討し検証できる「柔軟性」でしょうか。

例えば、人事として採用人数を増やす仕事を任せられたとします。

施策としては、合同説明会や学内説明会に出展する、ナビサイトで企業の魅力を発信する、学生を紹介してくれるエージェントに依頼する、など様々な方法がある。

合同説明会の出展回数を昨年の倍にするという施策を打ったとします。しかし思っていたような成果が出ない。そこでエージェントに依頼する施策に切り替える。

こんな風に施策を一つずつ検証して、成果が出なければ柔軟に他の施策を打つ。

これを速いスピードで繰り返して、成果が出せる施策を見つける。

つまり成果を出すには何がベストなのか、それを柔軟に突き詰められる人ほど成果を出せるんですね。

柔軟な人は、PDCAサイクルを回すのが早い人、と言えるかもしれませんね。

blue―なるほど...逆に柔軟性が欠けていると、悪い施策に固執してしまうことも考えられます。

亀井さん:そういうことです。頭が固い人がトップになると、プロジェクトの進行自体が遅くなったりもするんですよ。

だから柔軟性が欠けている人は、組織においては「百害あって一利なし」ともいえます。

―経営の観点でも、実務上でも柔軟性は欠かせない資質なんですね。就活生の皆さんには柔軟性を発揮したり、成果を出すために色々工夫したエピソードを、自己PRでアピールすると効果的かもしれません。では「柔軟性」は自己PRでどう伝えるべきでしょうか?では就活生にわかりやすく「柔軟性」をアピールする自己PRの例文を教えて下さい。

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柔軟性をアピールする、自己PRの例文!

亀井さん:「自己PR」で柔軟性をアピールする際のポイントと例文をお伝えしましょう。

ポイントは2つです。

ポイントの1つ目は、あなたが柔軟性を発揮した場面を具体的に伝えること。

ポイントの2つ目は、周囲の環境の変化や、行為の結果を踏まえて、新しい取り組みを伝えること。

では自己PRの例文を見ていきましょう。

『私の強みは、環境の変化や結果に合わせて柔軟に行動を変えられる「柔軟性」です。

私はレストランでのアルバイトで、リーダーを努めていました。

その店舗では土日の昼頃は、お客様の待ち時間が非常に長くなり、店舗の回転率が低下していました。

その原因は、従業員の対応が緩慢なことと考え、接客のスタッフの意識を変えようと試みましたが、待ち時間は短縮しませんでした。

そこでもっと深掘りし、従業員の対応が緩慢な原因を探ると、接客のスタッフが土日の昼頃2人しかおらず、お客のオーダーから料理の配膳、会計まで複数の業務を担当していました。つまり、人員の不足と役割分担の明確さが待ち時間、回転率の低さの根本要因でした。

そこで接客スタッフの増員と役割分担を明確にすることで、回転率を10%挙げられました。

このように、結果を見て柔軟な行動を取れることが私の強みです。』

亀井さん:こちらの例文のように、結果をみて振り返りをして柔軟に最適な行動を取れること、それをアピールすべきですね。

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「芯の強さ」の自己PRが企業にウケる理由

―では最後に企業が求める資質「芯の強さ」。これは何でしょうか?

亀井さん:芯の強さは、いわば絶対にぶれない自分の「軸」を持っているかということ。

「軸」は人によっても違いますが、例えば、「自分はこういう人材になりたい」とか「絶対にこれを成し遂げたい、学びたい」といったところ。

理由としては、社会人になると必ず越えなければならない「壁」に直面する。

そんな壁にぶつかっても、努力をし続けられるかどうかが「芯の強さ」だからです。

―でも多くの学生が「会社でこんな仕事をしたい!」と芯を持って入社するわけですよね。すごく当たり前のように聞こえてしまいますが...

亀井さん:確かに当たり前のように見えますが、努力をし続けることは意外と難しいんです。

どれだけ優秀な学生でも、仕事では必ず失敗します。

意外と、学生時代に精力的に様々な活動をして成果をあげていた人ほど、失敗経験に弱かったり。

ミスをしてクライアントに叱られたり。自分は出来ると思っていたけど、周りは何年も働いている社会人。その経験の差に自信を失ったり。

そんな失敗経験を経て、やる気を失って成果を出すことを諦めてしまったり、愚痴をこぼしたりして周りの士気を下げたり。そういう人は意外と多い。

でも自分の中にある芯が強ければ、気持ちを切り替え、折れず仕事に取り組むことができます。

そういった社員こそが、結果的に大きなことを成し遂げ、会社に大きな貢献をするとともに、自分自信、豊かなキャリアを歩むことができるんです。

それ故会社側は、折れそうになった時立ち返る芯がこの学生にはあるのか、そしてその「軸」が強いかどうかを重視します。

―壁にぶつかっても、努力出来るかどうかが「芯の強さ」ということですね。なんとなくわかるような、わからないような...。亀井さんもなにか芯を持っているんですか?

亀井さん:そうですね。僕は「事業を創れる人材になる」というのが自分の芯です。実際に僕も入社後すぐに壁に直面して。でも、やはりその芯があったからここまで頑張ってこれたんだ、という実感を強く持っています。

---そうなんですね...!そのお話を伺っても良いですか?

亀井さん:もちろんです。僕は、内定をもらった直後から入社して半年後まで、新規事業の立ち上げを任されて。

社長に直談判して会社から事業の予算をもらいました。でも事業はうまくいかなくて、5,000万円近くの赤字を出してしまったんです。

社長や役員の方々、先輩社員からも大きな期待を受けていたんですが、その期待には答えることができなくて...。

結局その事業を諦めて、人事部で働くことになったんです。

―それが亀井さんの壁というわけですね...。事業を諦めることになって、やはり大きなダメージを受けたんですよね。

亀井さん:そうですね。でもその時に自分が会社に入った目的を振り返ってみて。

僕の目的は、「事業を創れる人材になること」。そう考えると、人事部で学べる組織づくりのノウハウは、事業作りに必ず必要になる。

一度失敗してしまったものの、次のチャンスでは必ず成功させようと、そのために今は力をつけるんだと思い、まずは目の前の仕事に一歩ずつ取り組んでいこうと切り替えました。

―「事業を創れる人材になる」という自分の芯があったからこそ、壁にぶつかっても前に進むことができたというわけですね。

亀井さん:その結果、自分で言うのもなんですが、仕事を通して自分の実務能力を着実に高め、周囲の信頼も獲得していくことができたと思います。

小さな成功体験を積み重ねた結果、運も味方して大きな案件のマネージャーを任せられたり。

そのプロジェクトで会社にとても大きな貢献をして、年間MVPを取ることもできました。

―確かに、強い「芯」がなければ、人事部に異動になった段階で「事業に取り組むことができなくなった」と思ってしまうかもしれません。

亀井さん:そうかもしれません。新しい環境でも、大きな努力をすることができたのは、自分の中の「芯」のおかげだと思います。

そして、僕の場合は「事業を創れる人材になる」というものでしたが、その「芯」は人それぞれあっていい。

例えば「社会に貢献したい」や「こんな自己実現をしたい」、「誰よりも成長したい」など、いろんな「芯」の持ち方がある。

そんな自分の芯を「これだ!」と伝えられる学生は、どんな会社からしても非常に魅力的です。

学生時代に何かを頑張っていた人は、その「頑張っていたこと」の裏側に何か「芯」があったのではないでしょうか?

「社会に貢献したい」「こんな自己実現をしたい」、その「芯」を成し遂げるためにこんな活動をしていた。社会人になってもその「芯」に基づいて努力をし続ける。

それを伝えられると、良いかもしれませんね。

―なるほど。では自己PRで「芯の強さ」をアピールするポイントと例文についてうかがってもよいですか?

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「芯の強さ」を自己PRでアピールする例文

亀井さん:では「芯の強さ」を自己PRでアピールする際のポイントは2つです。

1つ目のポイントは、自分の信念や行動原理担っている「軸」を伝えること。

2つ目のポイントは、その軸を貫き通した、過去経験を伝えること。

では、例文をお伝えします。

▼自己PR例文

『私の強みは「芯の強さ」です。私の行動軸は「どんなに辛くても諦めず、努力を続ける」ことです。

私は、中学生時代から野球を続けていました。そこで大学でも野球部に所属していましたが、大学野球部のレギュラーの壁は高く、肩の強さや足の速さ、バッティング時のパワーなど才能面で劣っており、入部当初はベンチに甘んじていました。

しかし、そこで諦めることはありませんでした。肩の弱さをカバーするためにボールをキャッチしてから投げるまでのスピードを高めたり、ヒットや進塁のためのバントなどチームバッティングを徹底して、才能の壁を超えられるよう努力しました。

その結果、監督やチームメイトから信頼を得て大学2年の秋頃から徐々にレギュラーに定着できるようになりました。

この経験から、壁にぶつかっても諦めず、自分なりに工夫し努力を続け、結果をだす「芯の強さ」が私の強みです。』

亀井さん:この例文のように、自分の行動原理や軸を持ち「折れない芯の強さ」をエピソードと共に伝えられると、良いアピールになるでしょう。

ーありがとうございました!

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