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面接で強み・弱みを聞かれたら?元人事が教える正しい答え方と例文

面接で強み・弱みを聞かれたときの正しい答え方を、元日系大手人事の経験を基に解説。面接官に好印象を与えるための構成テンプレートから例文、深掘り質問の対策まで詳しく解説します。

「強み・弱みをどう答えれば良いのかわからない」「弱みを正直に言っていいのかわからない」
これらは、en-courage利用者へのインタビューでよく聞く悩みです。

実は、強み・弱みがどういうものなのか、正しい伝え方を知っていれば面接官に好印象を与えることができます。逆に、これらを理解していないと「自己分析ができていない」と判断されるリスクがあります。

今回は、元日系大手人事で、en-courageの就活サポーターとして延べ3,000名以上の学生を支援してきた成田さんの経験やen-courage利用者へのインタビューを基に、強み・弱みの正しい答え方について、構成テンプレートから例文、深掘り質問の対策まで詳しく解説します。

面接で強み・弱みを答える前に押さえておくべき前提

なぜ企業は面接で強み・弱みを聞くのでしょうか。成田さんが人事として面接を担当していたとき、この質問には明確な意図があったといいます。企業が見ているポイントを理解しておくと、回答の方向性が定まります。

企業が強み・弱みを聞く理由

【タイトル:企業が強み・弱みを聞く理由】 自己分析の深さを確認するため自社で活躍できる人材か見極めるため弱みとの向き合い方で成長力を測るため

企業が面接で強み・弱みを質問するのには、明確な意図があります。成田さんは人事として、以下を目的として強み・弱みを聞いていたと言います。

  • 自己分析の深さを確認するため:企業は、応募者が自分自身をどれだけ客観的に理解しているかを確認したいと考えています。自己分析が浅いと、仕事選びの軸がぶれたり、入社後にミスマッチが起きたりするリスクがあるためです。
  • 自社で活躍できる人材か見極めるため:企業が強み・弱みを聞く最大の理由は、自社の業務や社風にマッチする人材かを見極めることです。採用担当者は「この強みは当社の業務でどう発揮されるか」を常にイメージしながら話を聞いています。
  • 弱みとの向き合い方で成長力を測るため:弱みに関する質問では、弱み自体よりもその弱みとどう向き合っているかを通じて、成長力を測ろうとしています。課題を認識し改善に向けて努力できる人材は、入社後も成長し続けられると判断されるためです。

企業が評価しているポイント

【タイトル:企業の評価ポイント】 3つのポイントが提示されています。「強みは仕事で活かせるかが重要」「弱みにどう向き合っているか」「強みと弱みに一貫性があるか」。下部には成田さんのコメントとして「特に強みと弱みに矛盾がないかを気にしていました」と記載されています。

企業が強み・弱みの回答で評価しているポイントは、大きく分けて3つあります。実際に成田さんは人事として面接をしていた際、以下の3点を見ていましたといいます。

  • 強みを仕事で活かせるか:企業は「入社後に成果を出せる人材かどうか」を見ています。抽象的な強みではなく、自社の業務でどう発揮されるかをイメージできる回答が高評価につながります。
  • 弱みにどう向き合っているか:企業が見ているのは弱みそのものではなく、課題を認識して改善に取り組んでいるかどうかです。過去と現在を比較して成長が見える人材は、入社後も伸び続けると判断されます。
  • 強みと弱みに一貫性があるか:両者が矛盾していると「自己分析が甘い」「本音を隠している」と判断されかねません。表裏一体の関係になっていると、人柄に納得感が生まれます。

長所・短所との違い

【タイトル:長所・短所との違い】 比較図。「強み・弱み」は能力やスキルを問うものであるのに対し、「長所・短所」は性格や人柄を問うものであるという違いが説明されています。

「強み・弱み」と「長所・短所」は似た質問に見えますが、企業が求める回答の方向性は異なります。

  • 長所・短所:性格や人柄そのものを問う質問。「明るい」「几帳面」など人としての特徴を答える。
  • 強み・弱み:仕事で発揮できる能力やスキルを問う質問。「課題発見力」「論理的思考力」など業務で活かせる力を答える。

自己PRとの関係性

自己PRと強み・弱みの質問は、どちらも自分の能力をアピールする場面ですが、伝える範囲が異なります。

  • 自己PR:強みだけを深掘りして伝え、「自分を採用するメリット」を総合的にアピールする
  • 強み・弱み:両方をセットで伝え、自己理解の深さや課題への向き合い方も評価対象になる

強み・弱みは表裏一体で考えると良い

強みと弱みを別々に考えるのではなく、表裏一体の関係として捉えると、一貫性のある回答を作りやすくなります。たとえば「行動力がある」人は「慎重さに欠ける」ことがあり、「責任感が強い」人は「一人で抱え込みがち」な傾向があります。このように強みから弱みを導き出すことで、自分の特性を深く理解していることをアピールできます。面接官も「この人は自分をよく分析できている」と感じ、信頼性が高まります。次の章では、この考え方を踏まえた具体的な構成テンプレートを紹介します。

強み・弱みの構成テンプレート

強み・弱みの回答には「正解の型」があります。成田さんが人事として選考に関わっていたとき、この型に沿って話せる学生とそうでない学生では、評価に明らかな差が出ていました。

強みの構成

【タイトル:強みの構成】 強みを伝える際の6つのステップ。①結論、②背景、③課題、④行動、⑤実績、⑥仕事への活用。
キャプション

就活サポーターとして、成田さんはこの6ステップを学生に繰り返し伝えてきました。「この型を使うだけで、話の説得力がまったく変わる」と言います。

  1. 結論:一言で、あなたの強みは何か
  2. 背景:その強みをどのように培ったのか
  3. 課題:強みを発揮したとき、どんな課題に直面していたのか
  4. 行動:その課題に対して、強みを活かしてどう取り組んだのか
  5. 実績:その成果はどんな数値や事実で裏付けられるのか
  6. 仕事への活用:その強みを企業でどう活かし、貢献できるのか

弱みの構成

【タイトル:弱みの構成】 弱みを伝える際の5つのステップ。①弱み、②背景、③エピソード、④行動、⑤現在の状態と教訓。

成田さんは人事時代の経験から「弱みで評価を落とす学生の多くは、弱みを認めるだけで終わっている」と指摘します。以下の5ステップで構成すると、改善姿勢まで伝わります。

  1. 弱み:一言で、あなたの弱みは何か
  2. 背景:その弱みはどんな場面で現れるか
  3. エピソード:弱みによってどんな困難や反省を経験したか
  4. 行動:弱みを克服するために何を実践してきたか
  5. 現在の状態と教訓:いまその弱みをどの程度克服できているか/そこからどんな学びを得たか

強み・弱みの例文6選(受かる例・落ちる例)

ここからは、元人事の目線から成田さんが、模擬面接で学生にフィードバックをした事例をもとに、6つの強み・弱みのペアについて「落ちる例」と「受かる例」を比較しながら解説します。

「行動力がある」を強み、「慎重さに欠ける」を弱みとして伝える場合

【強み・弱みの例文(1/6)】 強み:行動力がある。 弱み:慎重さに欠ける。

<落ちる例>

私の強みは、行動力があることです。大学2年時、ゼミの研究発表で低評価が続いていた状況を改善するため、教授に発表形式の変更を提案しました。反対意見もありましたが、粘り強く交渉を続けました。結果、新形式が採用され、ゼミ全体の評価が向上しました。御社でも、行動力を活かしてチームの成果向上に貢献します。

私の弱みは、慎重さに欠けることです。以前、イベント企画で見切り発車してしまい、当日に備品が足りなくなったことがありました。この反省から、気をつけるようにしています。今ではだいぶ改善されてきたと思います。

<受かる例>

私の強みは、思い立ったらすぐ行動に移せる実行力です。大学2年時、ゼミの研究発表で低評価が続いていた状況を改善するため、教授に直談判して発表形式の変更を提案しました。反対意見もありましたが、他ゼミの成功事例を調査してデータを示しながら粘り強く交渉。結果、新形式が採用され、ゼミ全体の評価が前年比で30%向上しました。御社でも、課題を発見したら即座に行動し、チームの成果向上に貢献します。

私の弱みは、行動を優先するあまり準備が不十分になることがある点です。以前、イベント企画で見切り発車してしまい、当日に備品が足りなくなったことがありました。この反省から、行動前に必ずチェックリストを作成し、周囲にも確認を依頼する習慣をつけました。今では計画性と行動力のバランスを意識しています。

<ポイント>

  • 言い換え:落ちる例は「行動力」のまま。受かる例は「思い立ったらすぐ行動に移せる実行力」と具体化している
  • 数値:落ちる例は「評価が向上」のみ。受かる例は「前年比30%向上」と定量的
  • 改善行動:落ちる例は「気をつけている」で曖昧。受かる例は「チェックリストを作成」と具体的

「柔軟性がある」を強み、「優柔不断になりがち」を弱みとして伝える場合

【強み・弱みの例文(2/6)】 強み:柔軟性がある。 弱み:優柔不断になりがち。

<落ちる例>

私の強みは、柔軟性があることです。飲食店のアルバイトで、コロナ禍により来店客が激減した際、店長にテイクアウトメニューの開発を提案しました。SNSでの告知も自ら行い、売上を回復させることができました。御社でも、柔軟性を活かして変化に対応していきたいと思います。

私の弱みは、優柔不断になりがちなことです。ゼミのグループワークで方針が決まらず、メンバーから不満の声が上がった経験があります。慎重に考えすぎてしまうところがありますが、今は気をつけるようにしています。

<受かる例>

私の強みは、状況に応じて柔軟にアプローチを変えられる適応力です。飲食店のアルバイトで、コロナ禍により来店客が激減した際、店長にテイクアウトメニューの開発を提案しました。SNSでの告知や近隣へのチラシ配布も自ら行い、3ヶ月で売上を8割まで回復させました。御社でも、変化する市場環境に柔軟に対応し、最適なソリューションを提案します。

私の弱みは、選択肢を慎重に吟味しすぎて決断が遅れることがある点です。ゼミのグループワークで方針が決まらず、メンバーから不満の声が上がった経験があります。その後は、判断に迷ったら「まず試してから修正する」というルールを自分に課し、決断スピードを上げる努力をしています。

<ポイント>

  • 言い換え:落ちる例は「柔軟性」のまま。受かる例は「状況に応じてアプローチを変えられる適応力」と具体化している
  • 数値:落ちる例は「売上を回復」のみ。受かる例は「3ヶ月で売上を8割まで回復」と定量的
  • 改善行動:落ちる例は「気をつけている」で曖昧。受かる例は「まず試してから修正するルール」と具体的

「責任感が強い」を強み、「一人で抱え込む」を弱みとして伝える場合

【強み・弱みの例文(3/6)】 強み:責任感が強い。 弱み:一人で抱え込む。

<落ちる例>

私の強みは、責任感が強いことです。大学オーケストラで演奏会の運営責任者を務めた際、会場手配のトラブルで開催が危ぶまれました。私は代替会場を探して交渉を行い、新会場を確保しました。結果、演奏会は予定通り開催されました。御社でも、責任感を持って仕事に取り組みます。

私の弱みは、一人で抱え込むことがあることです。サークルの会計業務で、作業量が増えても周囲に助けを求めず、期日に間に合わなかった経験があります。責任感の裏返しだと思いますが、今は気をつけるようにしています。

<受かる例>

私の強みは、任された仕事を何としてもやり遂げる責任感です。大学オーケストラで演奏会の運営責任者を務めた際、会場手配のトラブルで開催が危ぶまれました。私は代替会場を10箇所以上リストアップし、各所に直接交渉を行い、1週間で新会場を確保。結果、演奏会は予定通り開催され、来場者から高い評価を得ました。御社でも、困難な状況でも最後まで責任を持ってやり抜きます。

私の弱みは、責任感が強いあまり一人で抱え込んでしまう点です。サークルの会計業務で、作業量が増えても周囲に助けを求めず、期日に間に合わなかった経験があります。この反省から、早い段階で進捗を共有し、必要に応じてタスクを分担するよう心がけています。今では、チームの力を借りながら成果を出すことの大切さを実感しています。

<ポイント>

  • 言い換え:落ちる例は「責任感が強い」のまま。受かる例は「任された仕事を何としてもやり遂げる」と具体化している
  • 数値:落ちる例は「新会場を確保」のみ。受かる例は「10箇所以上リストアップし、1週間で確保」と定量的
  • 改善行動:落ちる例は「気をつけている」で曖昧。受かる例は「早い段階で進捗を共有し、タスクを分担」と具体的

「継続力がある」を強み、「切り替えが苦手」を弱みとして伝える場合

【強み・弱みの例文(4/6)】 強み:継続力がある。 弱み:切り替えが苦手。

<落ちる例>

私の強みは、継続力があることです。TOEICスコアを上げるという目標を立て、毎日学習を続けました。途中で伸び悩む時期もありましたが、継続した結果、目標を達成しました。御社でも、継続力を活かして困難な課題に取り組みたいと思います。

私の弱みは、切り替えが苦手なことです。ゼミの研究で、当初の仮説にこだわりすぎて方向転換が遅れ、スケジュールが圧迫された経験があります。集中力があるからだと思いますが、今は気をつけるようにしています。

<受かる例>

私の強みは、成果が出るまで粘り強く継続する力です。TOEICスコアを半年で200点上げるという目標を立て、毎日2時間の学習を欠かさず続けました。途中で伸び悩む時期もありましたが、学習方法を見直しながら継続した結果、目標を達成し、留学の選考にも合格しました。御社でも、困難な課題に対して諦めずに取り組み、成果につなげます。

私の弱みは、一度始めたことに固執し、柔軟な切り替えが苦手な点です。ゼミの研究で、当初の仮説にこだわりすぎて方向転換が遅れ、スケジュールが圧迫された経験があります。その後は、定期的に進捗を振り返り、必要に応じて軌道修正する習慣をつけました。今では、継続と柔軟性のバランスを意識しています。

<ポイント>

  • 言い換え:落ちる例は「継続力がある」のまま。受かる例は「成果が出るまで粘り強く継続する力」と具体化している
  • 数値:落ちる例は「目標を達成」のみ。受かる例は「半年で200点アップ、毎日2時間」と定量的
  • 改善行動:落ちる例は「気をつけている」で曖昧。受かる例は「定期的に進捗を振り返り、軌道修正する習慣」と具体的

「協調性がある」を強み、「自己主張が弱い」を弱みとして伝える場合

【強み・弱みの例文(5/6)】 強み:協調性がある。 弱み:自己主張が弱い。

<落ちる例>

私の強みは、協調性があることです。ゼミのグループ発表で意見が対立した際、各メンバーの主張を整理し、合意形成を図りました。結果、チームの結束が高まり、学内発表会で賞を獲得しました。御社でも、協調性を活かしてチームに貢献したいと思います。

私の弱みは、自己主張が弱いことです。グループワークで自分のアイデアを言い出せず、後で後悔した経験があります。協調性があるからだと思いますが、今は気をつけるようにしています。

<受かる例>

私の強みは、多様な意見を調整してチームをまとめる協調性です。ゼミのグループ発表で意見が対立した際、各メンバーの主張を整理し、共通のゴールを再確認することで合意形成を図りました。結果、チームの結束が高まり、学内発表会で最優秀賞を獲得しました。御社でも、チームの多様性を活かしながら成果を最大化します。

私の弱みは、場の空気を読みすぎて自分の意見を抑えてしまう点です。グループワークで自分のアイデアを言い出せず、後で後悔した経験があります。この反省から、発言前に自分の意見を紙に書き出し、必ず一度は提案するルールを決めました。今では、相手を尊重しつつ自分の考えも伝えられるようになっています。

<ポイント>

  • 言い換え:落ちる例は「協調性がある」のまま。受かる例は「多様な意見を調整してチームをまとめる」と具体化している
  • 成果:落ちる例は「賞を獲得」のみ。受かる例は「最優秀賞を獲得」と具体的
  • 改善行動:落ちる例は「気をつけている」で曖昧。受かる例は「紙に書き出し、必ず一度は提案するルール」と具体的

「コミュニケーション力がある」を強み、「一人作業が苦手」を弱みとして伝える場合

【強み・弱みの例文(6/6)】 強み:コミュニケーション力。 弱み:一人作業が苦手。

<落ちる例>

私の強みは、コミュニケーション力があることです。学習塾のアルバイトで、成績が伸び悩む生徒がいました。面談を重ねて話を聞くうちに、悩みを発見しました。個別の学習計画を一緒に作成した結果、成績が向上しました。御社でも、コミュニケーション力を活かして貢献したいと思います。

私の弱みは、一人作業が苦手なことです。レポート作成など個人作業が続くと集中力が途切れることがありました。チームワークは得意なのですが、今は一人作業も気をつけるようにしています。

<受かる例>

私の強みは、相手の真のニーズを引き出すコミュニケーション力です。学習塾のアルバイトで、成績が伸び悩む生徒がいました。面談を重ねて話を聞くうちに、「勉強法がわからない」という根本的な悩みを発見。個別の学習計画を一緒に作成した結果、3ヶ月で偏差値が10上昇しました。御社でも、顧客との対話を通じて課題を発見し、最適なソリューションを提案します。

私の弱みは、一人で長時間作業することに苦手意識がある点です。レポート作成など個人作業が続くと集中力が途切れることがありました。そこで、作業を細かく区切り、合間に周囲と進捗を共有する時間を設けることで、モチベーションを維持する工夫をしています。

<ポイント>

  • 言い換え:落ちる例は「コミュニケーション力」のまま。受かる例は「相手の真のニーズを引き出す」と具体化している
  • 数値:落ちる例は「成績が向上」のみ。受かる例は「3ヶ月で偏差値10上昇」と定量的
  • 改善行動:落ちる例は「気をつけている」で曖昧。受かる例は「作業を細かく区切り、進捗を共有」と具体的

答える時の注意点

成田さんは「構成が良くても、注意点を押さえていないことで損をしている学生が多い」と話します。ここでは、伝える内容・話し方・面接形式の3つの観点から注意点を解説します。

伝える内容に関する注意点

【タイトル:伝える内容に関する注意点】 7つのポイントが示されています。 結論ファーストで伝える具体的な数字や成果を入れる仕事との関連を示す強みと弱みに一貫性を持たせる弱みは正直に認めるエピソードの難所を示す複数の強み・弱みを羅列しない

伝える内容については、以下の点に注意しましょう。

  • 結論ファーストで伝える:「私の強みは〇〇です」と最初に述べ、その後エピソードで補足します。エピソードから話し始めると、何をアピールしたいのかが伝わりにくくなります。
  • 具体的な数字や成果を入れる:「売上120%達成」「50名を統率」など、定量的な情報を盛り込むことで説得力が高まります。「いろいろな成果を上げた」といった曖昧な表現は避けましょう。
  • 仕事との関連を示す:「御社の〇〇業務で活かせる」と、強みが入社後にどう発揮されるかまで言及します。企業との関連に触れないと、自社で活躍するイメージを持ってもらえません。
  • 強みと弱みに一貫性を持たせる:強みと弱みが表裏一体の関係になっていると、人柄に納得感が生まれます。両者が矛盾していると、自己分析が甘いと判断されかねません。
  • 弱みは正直に認める:弱みを長所に言い換えすぎると、本音を隠していると思われるリスクがあります。正直に認めたうえで、改善への取り組みをセットで伝えましょう。
  • エピソードの難所を示す:困難を乗り越えた工夫を表現することで、強みの説得力が増します。
  • 複数の強み・弱みを羅列しない:一つに絞って深掘りすることで、印象に残る回答になります。

話し方に関する注意点

【タイトル:話し方に関する注意点】 5つのポイントが示されています。 適切な長さで話す一文を短くする話すスピードに注意相手の反応を見る自信を持って話す

人事時代、成田さんは「緊張で早口になり、何を言っているか分からなくなる学生が多かった」と話します。以下の点を意識しましょう。

  • 適切な長さで話す:1分〜1分半程度を目安に、簡潔にまとめます。
  • 一文を短くする:長い文章は聞き取りにくいため、短い文で区切って話します。
  • 話すスピードに注意:緊張で早口にならないよう、意識的にゆっくり話します。
  • 相手の反応を見る:面接官の表情を見ながら、理解度に応じて補足します。
  • 自信を持って話す:たとえ弱みを述べる場面でも、堂々とした態度を心がけます。

面接形式に関する注意点

【タイトル:面接形式別の注意点】 集団面接で他の就活生と被った時:内容は変えなくて良い、原体験で差別化オンライン面接時:カメラのレンズを見る、ハキハキ話す、シンプルな背景最終面接時:入社後どんな未来を創りたいかを伝える

面接形式によって、回答の仕方を調整することも重要です。

  • 集団面接で他の就活生と回答が被った時:「〇〇さんがおっしゃった点と重なりますが」と前置きし、相手の意見を尊重しつつ、自分だけのエピソード(原体験)を加えて話しましょう。
  • オンライン面接の時:対面よりも情報量が減るため、視覚と聴覚の環境を整えましょう。特に「カメラ目線」「ワントーン高く、ハキハキした声」「シンプルな背景」の3点は意識しましょう。
  • 最終面接の時:単なるスキルアピールではなく、「入社後にどう貢献し、どんな未来を創りたいか」という長期的な視点(経営視点)を交えて話すことが、役員の心を掴む鍵となります。

▼最終面接の対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
最終面接を突破する完全対策ガイド質問回答・逆質問・マナーについて元日系大手人事が解説

面接練習の具体的な方法

【タイトル:面接練習の具体的な方法】 3つの方法が提示されています。 「エージェントを活用する(重要)」「一人で練習する方法」「友人・家族に聞いてもらう」。 下部には成田さんのコメントとして「最初は全然話せなかった学生が、練習を重ねて内定を獲得する姿を何度も見てきました」と記載されています。

就活サポーターとして、成田さんは「最初は全然話せなかった学生が、練習を重ねて内定を獲得する姿を何度も見てきた」と話します。ここでは、本番で力を発揮するための具体的な練習方法を紹介します。

就活エージェントを活用する

就活エージェントでは、プロのキャリアアドバイザーによる模擬面接を受けられます。第三者の客観的なフィードバックをもらうことで、自分では気づかない改善点が見つかります。特に強み・弱みの内容や話し方について、企業目線でのアドバイスがもらえるのは大きなメリットです。

一人で練習する方法(録音・録画)

スマートフォンで自分の話す姿を録画し、客観的に確認しましょう。話すスピード、声のトーン、表情、口癖などをチェックできます。恥ずかしさを乗り越えて何度も録画することで、着実に改善できます。

友人・家族に聞いてもらう

友人や家族に自己PRを聞いてもらい、率直な感想をもらいましょう。「強みが伝わったか」「話が長すぎないか」「印象に残ったか」などを確認できます。また、第三者から見た自分の強みを教えてもらう「他己分析」も有効です。

深掘り質問への対策

【タイトル:対策すべき5つの質問】 その強みをどうやって伸ばしてきましたか?その弱みで失敗した具体的なエピソードは?弱みを克服するために何をしていますか?その強みを当社でどう活かしますか?他に弱みはありますか?

人事時代、成田さんは深掘り質問で「表面的な回答しかできない学生」と「自分の言葉で語れる学生」の差を見てきました。「ここで差がつくことが本当に多かった」と言います。ここでは、よくある深掘り5パターンと回答例を紹介します。

その強みをどうやって伸ばしてきましたか?

  • この質問の意図:強みを身につけるまでのプロセスや努力を確認しています。
  • 評価ポイント:継続的な成長意欲があるか、強みの再現性があるかを見ています。
  • 話す時のポイント:きっかけとなった経験を具体的に述べ、成長の過程を時系列で示しましょう。
  • 回答例:行動力は、大学1年時のボランティア活動がきっかけで身につきました。当初は受け身でしたが、主体的に動いた方が成果につながると実感し、以降は何事も自分から動くことを意識してきました。アルバイトやゼミ活動でも同様の姿勢を貫き、今では課題を見つけたらすぐに行動に移す習慣が身についています。

その弱みで失敗した具体的なエピソードは?

  • この質問の意図:弱みが原因で起きた失敗と、その経験からの学びを確認しています。
  • 評価ポイント:失敗を正直に認められるか、そこから学びを得ているかを見ています。
  • 話す時のポイント:失敗の原因を分析し、弱みとの関連を説明したうえで、何を学んだかを伝えましょう。
  • 回答例:一人で抱え込む弱みが原因で、サークルのイベント準備で失敗した経験があります。責任者として全ての業務を自分で行おうとした結果、期日に間に合わず、メンバーに迷惑をかけてしまいました。この経験から、早い段階で周囲に助けを求めることの大切さを学びました。

弱みを克服するために何をしていますか?

  • この質問の意図:弱みに対する具体的な改善行動を確認しています。
  • 評価ポイント:課題に向き合う姿勢があるか、実際に行動に移しているかを見ています。
  • 話す時のポイント:具体的な行動や工夫を説明し、改善の成果や変化まで伝えましょう。
  • 回答例:慎重さに欠ける点を改善するために、行動前に必ずチェックリストを作成する習慣をつけています。また、重要な判断をする際は周囲に意見を求めるようにしています。この取り組みを続けた結果、以前よりもミスが減り、周囲からも「落ち着いて行動できるようになった」と言われるようになりました。

その強みを当社でどう活かしますか?

  • この質問の意図:強みと志望企業の業務との関連性を確認しています。
  • 評価ポイント:企業理解の深さ、入社後の貢献イメージの明確さを見ています。
  • 話す時のポイント:志望企業の業務内容を理解していることを示し、強みがどの場面で活かせるかを具体的に述べましょう。
  • 回答例:御社は世界屈指の技術を積極的に海外展開されていると伺いました。私のコミュニケーション力は、海外の取引先との信頼関係構築に活かせると考えています。相手のニーズを丁寧にヒアリングし、最適な提案につなげることで、御社のグローバル事業の拡大に貢献したいです。

他に弱みはありますか?

  • この質問の意図:自己分析の深さと、複数の弱みへの向き合い方を確認しています。
  • 評価ポイント:自己理解の深さ、引き出しの多さを見ています。
  • 話す時のポイント:最初に挙げた弱み以外の課題を正直に述べつつ、その弱みへの対処法も併せて説明しましょう。ただし、業務に致命的な弱みは避けます。
  • 回答例:もう一つの弱みとして、完璧主義なところがあります。細部にこだわりすぎて、全体のスピードが遅れることがありました。今は、「まず80点を目指して完成させ、その後ブラッシュアップする」というスタンスを心がけています。

強み・弱みがわからない時の見つけ方

【タイトル:強み・弱みがわからない時の見つけ方】 【おすすめ】就活のプロに相談する過去・現在・未来の3軸で自己分析するとりあえず強み・弱みを選び、自分に合う言い換え方を考える弱み→強み・強み→弱みの変換を行う強み・弱みの一覧を参考にする

「そもそも強み・弱みが見つからない」という相談は、en-courage利用者へのインタビューでも多く聞かれます。成田さん自身も学生時代、「自分には特別な経験がない」と悩んでいたそうです。「でも振り返ってみると、日常の中で繰り返していた行動パターンこそが強みだった」と話します。具体的な見つけ方を5つ紹介します。

▼強みの見つけ方の詳細は、以下の記事で解説しています。
強み・弱みの見つけ方12選自己分析・言い換え方・伝え方などを元人事が解説

【おすすめ】就活のプロに相談する

アピールポイントが見つからない場合、就活エージェントに相談するのがおすすめです。プロの視点で自分では気づかない強み・弱みを発見できること、人事の視点で分析してもらえることが大きなメリットです。第三者の客観的な意見を聞くことで、新たな発見があるかもしれません。

▼強み・弱みが見つからない方は、就活エージェントに相談してみましょう
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過去・現在・未来の3つの視点で自己分析を行う

自分で強み・弱みを見つける場合は、以下の3ステップで自己分析を進めると効率的です。

  • 過去の経験を洗い出す:部活・アルバイト・学業・ゼミなど、力を入れて取り組んだ経験を書き出し、「なぜそうしたのか」「何を学んだか」を振り返ります。
  • 強み・弱みを言語化する:経験をもとに強み・弱みを3〜5個に絞り込み、「コミュニケーション能力」ではなく「相手の意図を汲み取って話す力」のように具体的に表現します。
  • 将来のビジョンと活かし方を考える:見つけた強み・弱みを志望する業界・職種でどう活かせるか考えることで、伝えるべき内容が明確になります。

▼自己分析のやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。
【まずは3つでOK】受かる自己分析シート大全種類・使い方・ESや面接での活用法などを元日系大手人事が解説

とりあえず強み・弱みを選び、自分に合う言い換え方を考える

汎用的な強み・弱みから、とりあえず1つ選ぶ方法もあります。選ぶことに時間をかけすぎるより、まずは選んでから「解像度を上げる」作業に時間をかけるという視点も重要です。過去の経験を振り返れば、以下のどれかに当てはまるエピソードが見つかるはずです。

  • 汎用的な強み:行動力、柔軟性、責任感、継続力、協調性、コミュニケーション力
  • 汎用的な弱み:実行力が弱い、変化対応が苦手、巻き込み力が弱い、やり切る力が弱い、調整力が弱い、伝達力が弱い

▼強みの言い換え方については、以下の記事にて詳細を解説しています。
就活でのアピールポイントの決め方迷ったらこの6つから選べばOK

弱み→強み・強み→弱みの変換を行う

強みと弱みは表裏一体の関係にあるため、片方が見つかれば、もう片方も導き出せます。
以下のような変換によって、強み・弱みを見つけ出すことも可能です。

  • 弱み→強みの変換:「優柔不断」を「慎重に検討できる」「多角的に考えられる」、「心配性」を「リスクを事前に想定できる」「準備を怠らない」に変換するなど
  • 強み→弱みの変換:「行動力がある」を「慎重さに欠ける」「見切り発車しがち」、「責任感が強い」を「一人で抱え込む」「完璧主義になりがち」に変換するなど

強み・弱みの一覧を参考にする

どうしても見つからない場合は、以下のような一覧を参考に、自分に当てはまるものを探してみましょう。一覧から選んだら、必ず自分のエピソードと照らし合わせて、本当に当てはまるか確認しましょう。

  • 強みの例:行動力、主体性、計画性、継続力、責任感、協調性、コミュニケーション力、論理的思考力、課題解決力、リーダーシップ、柔軟性、粘り強さ、傾聴力、創造力、分析力
  • 弱みの例:慎重すぎる、心配性、完璧主義、一人で抱え込む、優柔不断、自己主張が弱い、せっかち、頑固、切り替えが苦手、マイペース、緊張しやすい、細かいことが気になる

▼強み・弱みの一覧について、さらに知りたい方は以下の記事もご覧ください。

強み・弱みが絞れない時の選び方

成田さん曰く「強み・弱みが見つかったが、候補が多くて絞れない」というケースも多く耳にするそうです。ここでは、選び方のコツを3つの視点でご紹介します。

エピソードに合うものを選ぶ

強み・弱みは、それを裏付けるエピソードとセットで評価されます。具体的なエピソードが複数思い浮かぶもの、数値や成果で裏付けられるものを優先して選びましょう。深掘り質問にも対応できるほど詳細を語れるかどうかも判断基準になります。

企業の求める人物像に合うものを選ぶ

志望企業が求める人物像を調べ、それに合致する強みを選ぶことも重要です。採用サイトの「求める人物像」を確認したり、企業理念や行動指針を読み込んだり、OB・OG訪問で社員の特徴を聞いたりして、企業が重視する資質を把握しましょう。

第三者に意見を求める

自分一人で決められない場合は、第三者の意見を参考にしましょう。特に、就活エージェントなら企業目線で具体的な助言がもらえます。成田さん曰く「プロと相談しながら就活を進める学生は、強み・弱みに関する考えがうまくまとまっている」と言います。

▼強み・弱みに関する考えをまとめたい方は、就活エージェントに相談してみましょう
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よくある質問

就活のサポーターとしてよく聞かれる質問や、en-courage利用者へのインタビューで出てきた疑問への回答をご紹介します。

Q. 強みと弱みを一緒に聞かれたらどう答える?

強み→弱みの順で、両者の関連性を意識して答えましょう。コツは、強みと弱みを「表裏一体」として示すこと。たとえば「行動力がある(強み)→慎重さに欠ける(弱み)」のように関連づけると一貫性が伝わります。答え方に自信がない場合は、就活エージェントに模擬面接をお願いすると実践的なアドバイスがもらえます。

Q. 強み・弱みがESと面接で違ってもいい?

基本的には同じ内容で統一しましょう。面接官はESを手元に持って質問することが多いため、内容が異なると深掘りされた際に混乱を招きます。ESで複数の強みを挙げている場合は、面接ではそのうち一つを詳しく説明する形であれば問題ありません。一貫性があるかどうか不安なら、就活エージェントにES添削を依頼すると安心です。

Q. 「ありません」と答えてもいい?

「弱みがありません」と答えるのは避けましょう。自己分析が不十分、または本音を隠していると判断されるリスクがあります。ただし、業務に致命的な弱み(「約束を守れない」など)を答える必要はありません。改善可能で成長につながる弱みを選び、改善への取り組みを添えて伝えましょう。自分一人で悩むより、就活エージェントに相談すると新しい視点が見つかることも多いです。

Q. 強みと自己PRの違いは?

強みは「特定の能力・資質」に絞って答えるもの、自己PRは「人柄・価値観・経験も含めた総合的なアピール」です。強みでは「〇〇力」と端的に答え、自己PRでは入社後の活躍イメージまで含めて伝えます。書き分けに自信がない場合は、就活エージェントに相談してプロの視点でフィードバックをもらうのがおすすめです。

Q. 弱みを長所に言い換えて答えてもいい?

過度な言い換えは避けましょう。「慎重すぎる→丁寧さ」のようにすり替えると、弱みを認められない人と判断されるリスクがあります。弱みは正直に認めたうえで、克服への取り組みをセットで伝えるのが正解です。ただし「行動力がある一方で慎重さに欠ける」のように、強みと弱みが表裏一体であることを示すのは有効です。伝え方に迷ったら、就活エージェントに相談して客観的な意見をもらいましょう。


監修:成田 駿

元日系大手人事/就活サポーター

日系大手事業会社で最年少部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。戦略設計からイベント企画、選考フロー、研修まで新卒採用の入口から出口までを幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。人事業務以外でも累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を誇る。

協力:NPO法人en-courage

全国約120の大学に支部を展開し、就活生を対象としたキャリア教育支援を行うNPO法人。独自にイベントやメディアを多数運営し、年間2,500件以上のセミナーを開催。企業と学生の間に年間約80万回の接点を創出するなど、国内最大級の規模で活動している。すべての就活生が本質的なキャリアを通じて人生を最大化できるよう、個別支援やコミュニティづくりを通じたサポートを目指している。