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【例文あり】継続力を自己PRでアピールするには?ポイント・言い換え方を元人事が解説

継続力を自己PRでどうアピールすればいい?本記事では、そのまま参考になる例文やポイント、言い換え方を元日系大手人事がお伝えします。さらに、企業が求める「継続力」とは何か、「ありきたり」と思われないために差別化すべきことなども解説します。

ESや面接の自己PRにて、「継続力」を自分の強みとしてアピールしたいけれど、具体的にどのような言葉やエピソードで伝えれば評価されるのか、悩んでいる就活生は少なくありません。

本記事では、元日系大手人事で、en-courageの就活サポーターとしても学生を支援している成田さん監修の基、そのまま参考になる例文やポイント、言い換え方をお伝えします。

さらに、企業が求める「継続力」とは何か、「ありきたり」と思われないために差別化すべきことなども解説します。

継続力とは

「継続力」とは、一度始めた物事を途中で投げ出さずに、目標達成までやり抜く力のことです。元日系大手人事の成田さんによれば、企業は長期的な視点で努力を積み重ねられる人材を求めており、実際の採用現場でも非常に重視される資質だといいます。

企業が求める「継続力」とは

継続力の本質は、ただ漫然と続けることではありません。目的や目標を持ち、それに向かって能動的に取り組み続ける姿勢こそが真の継続力です。企業が求めているのは、困難な状況でも目的を見失わず、変化を楽しみながら挑戦し続ける人材です。単なるルーチンワークの継続ではなく、主体性や挑戦意欲といった企業の求める人物像とリンクさせて伝えることが重要です。

企業が継続力を重視する理由

「企業が継続力を重視する理由」というテーマで、早期離職の懸念払拭、困難な局面での突破力、成果創出の再現性の3つの理由を挙げています。成田さんのコメントでは、企業は壁にぶつかってもすぐに辞めず長期的に活躍してくれる人材かを気にするため、粘り強く継続する力がある学生は好印象であると解説しています。

企業が採用活動において継続力を重視する理由は、主に以下の3点に集約されます。

  • 早期離職の懸念払拭:採用は未来への投資であり、壁にぶつかってもすぐに辞めず、長期的に活躍してくれる人材か確認するため
  • 困難な局面での突破力:正解のない課題やトラブルに直面しても、諦めずに粘り強く向き合い、解決まで導けるため
  • 成果創出の再現性:過去に挫折や失敗を乗り越えた経験は、入社後の業務においても同様に成果を出せる裏付けとなるため

「受動的にただ続けている」と思われないことが重要

多くの就活生が使用するキーワードのため、単に「仲良く協力した」だけでは他の学生に埋もれてしまいます。差別化の鍵は、「目的のためにどう動いたか」を具体的に示すことです。対立時の調整や雰囲気作りなど、組織のハブとして自ら働きかけた行動や工夫をエピソードに盛り込みましょう。

「ありきたり」になりやすいため、差別化が必要

継続力は多くの就活生がアピールするため、単に「継続力があります」と言うだけでは埋もれてしまいます。差別化には、自分らしい具体的な言葉への「言い換え」が不可欠です。「粘り強さ」や「課題解決に向けた行動力」など、自身のエピソードや価値観を反映した言葉を選ぶことで、説得力と独自性のある自己PRになります。

継続力を自己PRでアピールする際のポイント

「継続力をアピールするポイント」というタイトルで、最重要事項として具体性のある言葉に言い換えることを掲げています。そのための具体的なステップとして、説得力のある構成で書くこと、定量的な成果を示すこと、目的を持って能動的にやり抜いたことを示すこと、ES・面接における他の質問で矛盾しないようにすること、避けるべき表現に気をつけることの5点を列挙しています。

自己PRで継続力を効果的に伝えるには、言葉選びや構成の工夫が不可欠です。ここからは、成田さんが人事として多くの学生を見てきた経験に基づいた「評価されるポイント」を紹介します。採用担当者に「入社後に活躍できる」とイメージさせるための、具体的なテクニックを押さえましょう。

【最重要】具体性のある言葉に「言い換え」て差別化する

抽象度が高い「継続力」を、具体的になんの力なのか分解して伝えることが重要です。逆境に立ち向かう力なのか、地道な習慣化が得意なのかを明確にし、適切な言葉に変換しましょう。解像度を高めることで、採用担当者は入社後の活躍を具体的にイメージしやすくなります。

言い換え例一覧

「言い換え例一覧」として、継続力を4つのタイプに分類して具体的な表現を紹介しています。忍耐・再起型は逆境でも心が折れず状況を好転させる力、習慣・規律型は当たり前のことを高い基準で維持し行動を定着させる力、完遂・突破型は高い目標に情熱を持ち続け結果に結びつける力、探究・学習型は現状に満足せず学びや改善を繰り返す力と定義されています。

「継続力」と一言で伝えても、採用担当者には具体的に伝わりにくいものです。あなたの強みがどこにあるのか、解像度を上げていきましょう。

  • 壁を乗り越える「忍耐・再起型の継続力」
      • 逆境でも心が折れず、状況を好転させるために粘り強く向き合う力
      • 厳しい環境やプレッシャーの中でも、諦めずにやり抜く力
      • 失敗してもすぐに立ち上がり、成功するまで挑み続ける力
  • 地道に積み上げる「習慣・規律型の継続力」
      • 当たり前のことを高い基準で維持し、日々の行動を定着させる力
      • 三日坊主にならず、決めたルーチンを着実に実行し続ける力
      • 地味な作業であっても手を抜かず、誠実に役割を全うする力
  • 結果にこだわる「完遂・突破型の継続力」
      • 高い目標に対して情熱を持ち続け、試行錯誤して必ず結果に結びつける力
      • 自分で決めたゴールに対し、長期的な情熱を持って取り組む力
      • 壁にぶつかっても手法を変えながら、解決策が見つかるまで粘る力
  • 進化を止めない「探究・学習型の継続力」
      • 現状に満足せず、より良い状態を目指して学びや改善を繰り返す力
      • 知的好奇心を持ち、常に新しい知識やスキルを吸収し続ける力
      • 変化を前向きに捉え、自身をアップデートしながら挑戦し続ける力

自分に合った言葉を選ぶコツ

「自分に合った言葉を選ぶコツ」というタイトルで、エピソードに合うものを選ぶ、企業の求める人物像に合うものを選ぶ、第三者に合う言葉を聞くという3つのポイントを挙げています。成田さんのアドバイスとして、自分の強みを客観視するのは難しいため、就活エージェントに相談し、プロの視点から市場価値が伝わる言葉を選んでもらうのがおすすめだと述べています。

多くの言い換え表現の中から、自分に最適な一つを選ぶための視点は以下の3つです。これらは、どのような強みをアピールする場合でも共通する「言葉選び」の鉄則です。

  • エピソードに合うものを選ぶ:自身のエピソードの内容と、選んだ言葉の持つニュアンスが合致しているか確認しましょう。同じ強みであっても、どのような状況で、どう発揮されたかによって適切な表現は異なります。
  • 企業の求める人物像に合うものを選ぶ:志望企業の社風や「求める人物像」と照らし合わせましょう。企業によって、同じ強みの中でも「勢い」を重視するのか、「丁寧さ」を重視するのかといった評価ポイントは異なります。
  • 第三者に合う言葉を聞く:自分の強みを客観視するのは難しいため、プロの視点を借りるのも有効です。就活エージェントなどの第三者に相談すれば、あなたの経験を人事の視点で分析し、独りよがりではない、市場価値の伝わる「最適な言葉」への変換をサポートしてくれます。

説得力のある構成で書く

「自己PRの構成」を図解しており、全400文字想定での構成案として、結論40文字、背景70文字、課題60文字、行動80文字、実績70文字、仕事への活用80文字という配分を示しています。また、構成通りに書くコツとして、強みと業務の重なりを提示すること、数字や事実で根拠を記載すること、汎用的になりすぎないことの3点を挙げています。

以下の順序で構成することで、論理的で説得力のある自己PRが完成します。

  • 結論:一言で、あなたの強みは何か?
  • 背景:その強みをどのように培ったのか?
  • 課題:強みを発揮したとき、どんな課題に直面していたのか?
  • 行動:その課題に対して、強みを活かしてどう取り組んだのか?
  • 実績:その成果はどんな数値や事実で裏付けられるのか?
  • 仕事への活用:その強みを企業でどう活かし、貢献できるのか?

▼自己PRの構成について、詳細は以下の記事で解説しています。
エントリーシートの受かる自己PRの書き方強みの選び方と構成・書くポイントを元人事が解説

定量的な成果を示す

「継続力を自己PRでアピールする際のポイント」として、定量的な成果を示すことを強調しています。成田さんのコメントでは、単に売上が上がったとするよりも、売上が前年比120%になったと書く方が客観的な実績として伝わると解説しています。

エピソードの具体性を高めるには、成果やプロセスを「数字」で示すことが効果的です。例えば、「売上が上がった」とするよりも「売上が前年比120%になった」と書く方が、客観的な実績として伝わります。

成果だけでなく、行動の規模感を示す際にも数字は有効です。「部員50名との個別面談」「月5時間の業務削減」「手順書を10種類作成」など、具体的な数値を盛り込むことで、行動量や工夫の解像度が一気に高まります。

目的を持って能動的にやり抜いたことを示す

「継続力を自己PRでアピールする際のポイント」として、目的を持って能動的にやり抜いたことを示す重要性を説いています。成田さんのアドバイスとして、チームのために責任を果たしたい、現状を変えたいといった目的意識を伝えるよう記載されています。

企業は「何を続けたか」だけでなく、「なぜ続けたか」という動機やプロセスを見ています。単なる事実の羅列ではなく、「チームのために責任を果たしたい」「現状を変えたい」といった目的意識を伝えましょう。背景を描くことで人柄や価値観が伝わり、企業の理念とのマッチ度をアピールできます。

ES・面接における他の質問で矛盾しないようにする

「継続力を自己PRでアピールする際のポイント」として、エントリーシートや面接における他の質問で矛盾しないようにすることを挙げています。成田さんという人物の吹き出しでは、長所として粘り強さをアピールしつつ、短所で飽きっぽいと書くような矛盾は避けるべきだとアドバイスしています。

短所やガクチカ、志望動機など、他の回答との整合性に注意が必要です。「粘り強さ」をアピールしつつ短所で「飽きっぽい」と書くような矛盾は避けましょう。異なる状況でも強みが発揮できる「再現性」を示し、一貫したストーリーで語ることが大切です。

避けるべき表現に気をつける

「避けるべき表現に気をつける」というテーマで、自己PR作成時の注意点を5つのステップで解説しています。1つ目は専門用語を避けること、2つ目は抽象的な表現を避けること、3つ目は企業の求める人物像とずれたものは避けること、4つ目は誤字脱字がないかチェックすること、5つ目は話し言葉を使わないことです。

せっかく内容が優れていても、避けるべき表現をしてしまうと評価の対象から外れてしまうことがあります。以下の表現をしないように気をつけましょう。

  • 専門用語を避ける:研究内容や独自の用語は、採用担当者が理解できるよう「誰にでもわかる言葉」に噛み砕いて表現しましょう。
  • 抽象的な表現は避ける:曖昧な言葉で終わらせず、具体的なエピソードや5W1Hを交えて記述し、行動特性や価値を伝えましょう。
  • 企業の求める人物像とずれたものは避ける:企業の方向性と自分のアピール内容が合致しているか確認し、求める人物像とのミスマッチを防ぎましょう。
  • 誤字脱字がないかチェックする:誤字や敬語の誤りは志望度の低さとみなされるため、音読や第三者チェックを行い、丁寧さを示しましょう。
  • 話し言葉を使わない:ビジネス文書としての形式を守り、流行語や口語表現は避け、丁寧で標準的な語句を選んで記述しましょう。

▼エントリーシートの書き方の基礎については、こちらの記事もご参照ください。
落ちないエントリーシートの書き方企業が見ているポイントと対策まとめ

継続力を自己PRでアピールする例文

ここでは、継続力を効果的にアピールするための例文を紹介します。成田さんの添削実例をもとに、ポイントを解説します。

アルバイトの場合

「継続力を自己PRでアピールする例文」というタイトルのもと、アルバイトの経験を用いてアピールする場合の導入スライドです。

私の強みは、現状に満足せずより良い環境を目指して行動し続ける「改善力」です。この強みは3年間勤務したカフェでのアルバイトで培われました。当時、私の店舗はエリア内で顧客満足度が最下位という課題を抱えていました。「お客様に愛される店にしたい」という想いから原因を分析したところ、スタッフの商品知識不足と提供スピードの遅さがボトルネックであることが判明しました。そこで私は「1日1品の試食と感想共有」のルーチン化と、オペレーションの見直しを店長に提案し、実行に移しました。半年間粘り強くこの取り組みを主導した結果、スタッフの意識改革が進み、翌年の調査ではエリア1位の満足度を獲得しました。貴社においても、課題に対して能動的に働きかけ、周囲を巻き込んで継続的に改善する姿勢で貢献したいと考えています。

<ポイント>

  • 定量的な成果:「3年間」「エリア最下位から1位」「半年間」など数字を用い、状況と成果を明確にしています。
  • 主体的な行動:指示待ちではなく、自らヒアリングや視察を実施し、改善策を提案・実行した能動的な姿勢を示しています。
  • 企業の求める像:現状を変えようとする情熱や行動力を示し、企業の求める「変革を楽しむ人材」といった像にマッチさせています。

サークル・部活動の場合

「継続力を自己PRでアピールする例文」というタイトルのもと、サークルや部活動の経験を用いてアピールする場合の導入スライドです。
キャプション

私の強みは、高い目標達成に向けて地道な努力を積み重ねる「完遂力」です。大学の競技ダンス部において、この強みを発揮しました。当初、チームは予選敗退が続いていましたが、私は全国大会出場という目標を掲げました。自身の課題を体幹の弱さと表現力不足にあると分析し、2つの取り組みを徹底しました。1つ目は、全体練習とは別に毎朝2時間の筋力トレーニングを3年間、1日も欠かさず継続したこと。2つ目は、表現力を磨くためにプロの動画を毎日10本分析し、動作の意味を言語化してノートにまとめたことです。スランプに陥った際も、チームへの貢献を第一に考え、仲間と励まし合いながら乗り越えました。その結果、最後の大会では悲願の全国大会出場を果たし、部内でも歴代最高順位を記録しました。この経験で培った、目標から逆算して粘り強く取り組む力を、貴社の業務でも発揮したいと考えています。

<ポイント>

  • 前提情報の共有:予選敗退という現状から全国大会という高い目標へのギャップを提示し、取り組みの価値を高めています。
  • プロセスの具体化:「毎朝2時間」「3年間」「毎日10本分析」など、努力の量と質を具体的に描写しています。
  • 困難の克服:スランプやモチベーション低下という困難に対し、仲間との協働や目的意識を持って乗り越えた精神的な強さを示しています。

ゼミ・研究活動の場合

「継続力を自己PRでアピールする例文」というタイトルのもと、ゼミや研究活動の経験を用いてアピールする場合の導入スライドです。

私の強みは、未知の課題に対して多角的な視点から粘り強くアプローチする「探究心」です。大学院での新規素材を用いた太陽電池開発の研究において、この強みを発揮しました。前例の少ない研究であり、実験初期は100回以上の失敗が続き、想定通りのデータが得られない困難に直面しました。しかし、私は失敗を「新たなデータ」と捉え直し、諦めずに要因分析を継続しました。具体的には、関連分野の論文を100本以上読み込み、他大学の専門家にも自らコンタクトを取って知見を広げました。得られた情報を基に仮説検証のサイクルを高速で回し続けた結果、発電効率を従来比で1.5倍に高める手法を確立し、国際学会での発表を実現しました。入社後も、困難な壁に直面しても周囲を巻き込みながら粘り強く正解を導き出し、成果に貢献します。

<ポイント>

  • 困難と克服:「100回以上の失敗」「前例がない」という困難な状況を明示し、そこからの逆転劇を描いています。
  • 周囲への働きかけ:自分一人で抱え込まず、他大学や論文など外部リソースを積極的に活用する行動力と協調性を示しています。
  • 専門性と熱意:専門的な内容をわかりやすく伝えつつ、研究に対する没頭度や熱意を通じて、継続力の深さをアピールしています。

長期インターンの場合

「継続力を自己PRでアピールする例文」というタイトルのもと、長期インターンシップの経験を用いてアピールする場合の導入スライドです。

私の強みは、組織の課題を自分事として捉え、解決までやり抜く「当事者意識」です。ITベンチャー企業の長期インターンシップでインサイドセールスのリーダーを務めた際に、この強みを発揮しました。当時、チームのアポイント獲得率は目標の50%程度に低迷し、メンバーのモチベーション低下が課題となっていました。私はリーダーとして現状を打破すべく、「行動量の可視化」と「ナレッジ共有の仕組み化」に着手しました。架電数や内容を記録してボトルネックを特定し、トップセールスのトークをマニュアル化して週に一度の勉強会を主催しました。成果が出ない時期もメンバー一人ひとりと向き合い続けました。その結果、半年後にはチームのアポイント獲得率が目標比120%を達成し、社内MVPを受賞しました。この経験で学んだ、組織成果に向けて主体的に行動し続ける姿勢を貴社でも活かしたいと考えます。

<ポイント>

  • 結論ファースト:冒頭で強みとインターンでの成果を端的に伝え、読み手の関心を惹きつけています。
  • 中長期視点:目の前の課題だけでなく、組織全体の仕組みを変えるような本質的な対策(マニュアル化、勉強会)を講じた点が高評価です。
  • リーダーシップ:低迷するチームを鼓舞し、泥臭い行動で成果に導いた経験は、ビジネスにおける再現性を強く感じさせます。

ボランティア活動の場合

「継続力を自己PRでアピールする例文」というタイトルのもと、ボランティア活動の経験を用いてアピールする場合の導入スライドです。

私の強みは、価値観の異なる相手とも信頼関係を築き、共通のゴールに向かって協働する「調整力」です。地域の子どもたちへの学習支援を行うボランティア団体の代表を務めた際に、この強みが発揮されました。活動方針を巡り、大学生ボランティアと保護者との間で意見対立が生じ、活動存続の危機に直面しました。私は「子どもの未来を一番に考える」という原点に立ち返り、双方の橋渡し役として奔走しました。個別に20回以上の対話を重ねて懸念点を丁寧に聞き出し、定例ミーティングでの意見交換を促進しました。また、活動報告書を毎月作成して配布し、透明性を高めました。粘り強い対話の結果、相互理解が深まり、一体となって子どもを支援する体制を整えることができました。貴社においても、困難な状況下で誠実に向き合い続け、信頼関係を構築することでプロジェクトを推進したいと考えています。

<ポイント>

  • 原体験の明示:「子どもの未来を考える」という活動の核となる動機を伝え、行動の説得力を高めています。
  • 未知への挑戦と交渉:意見対立という困難な状況下で、逃げずに調整役を買って出たタフさと交渉力が伝わります。
  • 具体的な行動量:「20回以上の対話」「毎月の報告書」など、信頼構築のために費やした地道な行動を具体的に示しています。

よくある質問

就活のサポーターとしてよく聞かれる質問や、en-courage利用者へのインタビューで出てきた疑問への回答をご紹介します。

「辞めてしまった経験」があっても継続力をアピールできる?

途中で辞めた経験がある場合、それをどう伝えるか悩む方は多いでしょう。辞めた事実そのものよりも、その背景やプロセス、そして「そこから何を学んだか」が重要です。しかし、伝え方によってはネガティブな印象を与えてしまうリスクもあります。ご自身の経験をどのようにポジティブな継続力のアピールに変換できるかについては、個別の事情に合わせた戦略が必要です。就活エージェントなどのプロに相談し、客観的なアドバイスをもらうことをおすすめします。

エピソードが「皆勤賞」や「無遅刻」などの平凡なことでも大丈夫?

エピソード自体は平凡でも問題ありませんが、そこからどのように強みをアピールするかはテクニックが必要です。自分の経験をどのように魅力的に伝えるべきか悩む場合は、就活エージェントに相談してみてください。些細なエピソードからでも、人事の心に響くストーリーを引き出してくれます。

文字数の目安は?

一般的に、ESや履歴書は枠の8割以上、面接では1分程度(約300文字)が目安とされています。限られた文字数の中で、志望動機や強みの根拠を効果的に伝えるには、無駄を削ぎ落とした密度の高い構成が求められます。自分の文章が適切か不安な場合は、添削のプロである就活エージェントにチェックしてもらうことで、より完成度の高い自己PRに仕上げることができます。


監修:成田 駿

元日系大手人事/就活サポーター

日系大手事業会社で最年少部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。戦略設計からイベント企画、選考フロー、研修まで新卒採用の入口から出口までを幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。人事業務以外でも累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を誇る。

協力:NPO法人en-courage

全国約120の大学に支部を展開し、就活生を対象としたキャリア教育支援を行うNPO法人。独自にイベントやメディアを多数運営し、年間2,500件以上のセミナーを開催。企業と学生の間に年間約80万回の接点を創出するなど、国内最大級の規模で活動している。すべての就活生が本質的なキャリアを通じて人生を最大化できるよう、個別支援やコミュニティづくりを通じたサポートを目指している。