どんな巨大テック企業も 始まりはスタートアップから歴史をここから、つくりたい
Toru Yoshikawa 吉川 徹 株式会社マイベスト 代表取締役
大学卒業後、大和証券SMBCに入社し、ベンチャー企業などに対する上場準備コンサルティングやIPO時の引受業務に約6年間従事。カカクコムに転職し、新規事業準備室で約2年間、事業責任者を務める。その後、株式会社マイベストを創業。
「選択」という領域のメインプレーヤーになる
株式会社マイベストは、〝最高の選択体験〟を通じて人とモノをマッチングする「mybest」というWEBサービスを運営しています。
私たちが目指しているのは、mybestがユーザーの生活を豊かにするインフラになること。
世界中の人が何かを「選択」する際に、当たり前にこのサービスを利用するようになってほしい。
そして、巨大テック企業のGAFAM(Google・Amazon・Facebook・Apple・Microsoft)と肩を並べて世界で戦える企業になりたいと考えています。
今、世界を席巻しているGAFAMも、グーグルは「検索」、アマゾンは「購入」、フェイスブックは「共有」といったように、人々の行動にフォーカスして新たなサービスを開拓し、その領域を支配しています。
マイベストはまだ開拓されていない「選択」という領域の課題を解決し、メインプレーヤーになりたいと考えています。
人間の「選択」という本質的な行動を読み解き、プロダクトへ落とし込み、最適なソリューションをつくるという非常に難易度の高い挑戦です。
私はmybestのサービスが実現すれば、GAFAMに並ぶのは〝必然〞だと考えています。
世界で戦うと公言している理由には、日本の衰退に対する強い危機感があります。
例えば、自分の子どもが就職する20年後の未来、このままいけば多くの若者たちは日本を出て、海外で働くことを選んでいるでしょう。
東京も若者を留めておく力がなくなっていきます。それを解決するためには、日本にもう一度、基幹産業をつくるしかありません。
高度経済成長期を支えた鉱工業のように、今後はITで世界を変えるプロダクトをつくり、突き抜ける一社が必要です。
私たちはその一社になりたい。そのための戦略があると自負しています。
選択肢を知りユーザーを知る
「mybest」は現在、月間3000万ユーザーを超える規模になっていますが、まだ仮説を立てて検証し、試行錯誤している段階です。
よりパーソナライズされたマッチングサービスとなり、相互的な選択体験ができるよう、既存のプロダクトはさらに生まれ変わっていく予定です。
例えば、商品知識に精通した店員が、消費者にぴったりの商品を提示してくれたら、良い買い物ができますよね。
そんな納得のいく選択体験をWEB上で実現したいと考えています。最も重要なのは、マッチング精度を上げるアルゴリズム。
アルゴリズムを構築するためには「選択肢を知ること」、「ユーザーを知ること」が求められます。
まず、選択肢のことをよく知るために、私たちはあらゆるジャンルの商品を購入して検証し、データベースをつくっています。
これには当然、コストや労力、情熱が必要です。検証実験を行うため、オフィス内に「家」を再現した検証スペースをつくるなど設備にも投資しています。
このデータベースづくりのオペレーションこそが私たちの最大の強みです。
参考にしているのはトヨタ生産方式。トヨタのように独自の洗練されたオペレーションを海外拠点で展開していく戦略です。
すでにmybestのサービスは11カ国に拡大しています。
一方でユーザーを知ることについては、2020年にZホールディングスと資本業務提携を結び、Yahoo!とLINEが保有しているユーザーデータを活用できるようになりました。
また、ZHDはYahoo!検索やYahoo!ショッピングなどmybestの前後の領域に巨大なサービスを有しています。ここにmybestが加わることでシナジーが期待できます。
信頼できる「選択体験」を
マイベストが大切にしているのは、ユーザーに誠実であるということ。これこそが自分たちの思い描いている世界を実現していくために欠かせないスピリットだと考えています。
選択は、人間の意思決定に関わる領域。情報があふれるインターネットの世界で、真に信頼できる選択体験を提供することが創業からの想いです。
現在、世の中で売れているものは、マーケティングが上手いからヒットしたというケースも珍しくありません。
原価の低い商品が、巧みなWEBマーケティングによって何倍もの値段で売られていたりします。
企業がマーケティングにコストを費やしている一方で、ユーザーが本当に求めている商品が届けられているわけではないということです。
マイベストはこの現状に一石を投じたいと考えています。ユーザーに対して誠実な情報を発信できれば、生産者など供給側も活性化し、イノベーションにもつながっていく。
mybestは、人々の選択を変えるというよりも、支えるサービスでありたいと考えています。
人生は朝起きてから寝るまで選択の連続です。どこに行くのか、何をするのか、何を買うのか。
そうした小さな選択の一つひとつをより質の高いものにできれば、間違いなく世界はより価値あるものになっていくと私は信じています。
会社概要
株式会社マイベスト 設立 2016年10月 資本金 1億1,000万円 従業員数 189人(2021年7月末時点) 事業内容 WEBサービスの運営
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CTO DIRECTOR INTERVIEW
メディアではなく、最高の選択体験を支えるサービスへ。
記事型のユーザーインターフェースの向こうに膨大な商品データを蓄積しユーザーの"選ぶ"をサポートする、おすすめ情報サービスとして進化。
mybestの今とこれからを、開発・企画のトップに聞いた。
Naoto Watanabe 渡邊 直登 取締役CTO
Sler、事業会社を経て、マイベストに中途入社。前職では株式会社リブセンスにて転職系サービスの開発・運用、医療系サービスの立ち上げに携わる。マイベスト入社後は、プロダクトエンジニアとして開発全般を幅広く担当しつつ、のちにCTOに就任。現在は、CTOとしてプロダクト開発部の統括を行う。
Yuka Sato 佐藤 柚果 企画部長
新卒で入った会社で広告営業として働き、マイベストに中途入社。広告営業・コンテンツマネージャーを経て、現在、企画部長としてディレクター業務を行う。
未踏の「選択」領域でかつてないサービスをつくる
―mybestは、メディアではなくサービスだと定義されていますね。
渡邊:一般的なメディアはユーザーが情報を仕入れるためのものですが、mybestは商品情報に加えて、どの商品を購入するかを選択するところまでカバーしています。
そこをいかに洗練させていけるかが、最高の選択体験をつくるということ。
例えば、商品ごとのランキングも、絞り込み条件をユーザーの志向にあわせて設定すれば、順位が変わります。
その条件設定も、他社のように商品スペックだけではなく、ユーザーフレンドリーで定性的な選択ができるように工夫しています。
佐藤:選択時にユーザーが参考にする情報も、他のサイトであれば信頼性に欠けるレビューなどですが、私たちは自社で商品を購入し、検証・実験したうえで、客観的な情報を掲載しています。
渡邊:だから、一つのコンテンツにかける時間がまったく違いますね。約3カ月はかかります。
佐藤:違いといえば、ランキング雑誌のように話題性やトレンドを追ってコンテンツをつくることもありません。
コンテンツというより、選択のためのデータベースをつくっています。ユーザーにとって有益で客観的なデータの提供を目指しています。
複雑な課題の解決に向け エンジニアリング思考を 発揮していってほしい
渡邊:賃貸マンションや人材のマッチングサービスをイメージしてもらったほうが近いかもしれません。
よりパーソナライズされたサービスになるよう、選ぶための検索軸を検証したり、データを整備したりしています。
現在のmybestのユーザーエクスペリエンスは、まだまだ完成形ではなく、試行錯誤している段階です。
私たちが目指す理想のサービスに向かって解決すべきミッションを設定し、課題ごとにエンジニアやデザイナー、ディレクターによるチームで取り組んでいます。
チャットによるガイドやインフルエンサーによるおすすめなど、新しい機能の追加も次々と検討しています。
今はデータベースづくりに注力していますが、これからはユーザーとのマッチングについて機械学習などを使って取り組むことも増えていくでしょう。
―マイベストらしさとは?
佐藤:新卒入社した前職では広告営業をしていたのですが、売り上げ至上主義で倫理観に欠けていると感じていました。
マイベストはタイアップ枠を最小限にし、意図的なランキング操作は絶対にしないなど、常にユーザーのことを考え抜いていると感じています。
渡邊:UI(ユーザーインターフェース)についても、ユーザーの行動を突き詰めて考え、どんな情報の並び方だったら選択がしやすいか、分かりやすさや使いやすさを一番に考えています。
短期的な収益化を狙うことよりも中長期的により良いサービスにしていくことを優先しているのがマイベストらしさではないでしょうか。
―マイベストでの仕事のやりがいは?
渡邊:目先の施策にとらわれるのではなく、最終的に選択領域での最適なプロダクトについて、何が正解なのかを愚直に追求していけることだと思います。
自分たちの手でプロトタイプや言語化をしながら、サービスをゼロからつくっていけることですね。
佐藤:まだ道がないところを自分で開拓していける喜びは、私も感じています。
コンテンツを制作するためには、仮説を立て、検証を繰り返すなど泥臭いことも必要です。
その分、任される範囲が広くて、日々新しい発見もあります。
世界中にmybestというサービスが浸透している未来に向けて、毎日を走り抜けている充実感はありますね。
サービスの成長によって 働く人のキャリアも 引き上げられていく
―どんなキャリアが描ける会社だと思いますか。
佐藤:私は広告営業からコンテンツマネージャー、プロダクト開発部のディレクター、企画部の部長と、入社してから約一年ごとにステップアップしてきました。
編集者からマネージャーに、コンテンツ制作担当からオペレーション担当になった後輩もいます。客観的なフィードバックで、社員の長所を引き出してくれる会社だと思います。
渡邊:事業が急成長しているので、若いうちにいろいろなことを経験できる場所ですね。
佐藤:事業規模が大きくなり、新サービスが生まれるたびに人も引き上げられていく。どんどん新しいポジションが生まれている状況です。
渡邊:技術的なことをいうと、RubyやGOなどモダンといわれるプログラミング言語に触れる機会も多いです。
新しい技術にトライしていける土壌があるので、チャレンジしたい人にはとても良い環境ではないかと。
また、組織が大きくなり、事業課題も複雑化しています。スキルは後から伸ばせるので、エンジニアリング的な思考で高度な課題を解決してみたい人には挑戦しがいのある会社だと思います。
道なき道をいくから、おもしろい新入社員インタビュー
今や上位層の学生が、ITスタートアップに 新卒入社することが珍しくなくなってきた。 なぜ、彼らはスタートアップを選んだのか?そしてなぜ、マイベストを選んだのか?
今までなかったものを生み出す企業で働きたい
Harumasa Iino 飯野 晴優
企画部 2021年入社 慶應義塾大学経済学部 卒
壮大なビジョンに惹かれて
就職活動の初期は、大手企業のイベントやインターンに参加しましたが、おもしろみが感じられませんでした。
そこで、どうせやるなら今までなかったような新しいモノやサービスを生み出す企業に入りたいと思い、業種業態を問わず、ベンチャーを手あたり次第まわることにしました。
マイベストに出会ったときは、「ユーザーと最適な選択肢をマッチングさせるサービス」という聞いたこともない事業内容に新鮮さを感じ、この世界のすべてのものをデータベース化するという吉川の発言にも驚きました。
面接を重ね、社員の方の説明を聞いたり、自分でも調べたりしていくうちに「このサービスが実現して世の中に広まっていったらすごいことになる」というイメージが大きくなり、その壮大なビジョンに惹かれて入社を決めました。
現在は企画部に所属。業務フローの改善やデータ整備を担当しています。
コンテンツ制作においては、企画や撮影、検証、紹介記事作成など膨大な作業が発生しますが、それらを制作部の社員がスムーズに実行できるよう業務改善を行います。
また、データの整備についても、自分は文系出身なので技術面はまったく分からなかったのですが、少しずつシステムやエンジニアの知識などを吸収できるようになってきました。新しい発見が毎日あるので、仕事は楽しいです。
目指す世界に共感できるか
同期社員は30人。この規模のベンチャーとしては新卒社員が多く、仲間と一緒に成長できているのが嬉しいです。
代表の吉川とも定期的なミーティングの機会があり、「いずれ、この会社を担っていってほしい」という言葉をもらっているので、強い期待を持ってくれていることが分かります。
今後の目標は、まず一人前のディレクターになること。mybestを、世界中の誰もが使うものに進化させていきたいです。
就職活動では、企業が何をやろうとしているのか、どこに目標を持っているのかに注目したほうがいいと思います。
モノやサービスをつくりたいのか、売上高を上げたいのか、世の中を大きく変えていきたいのか、企業の数だけ目標はさまざまです。そこにどれだけ共感できるかが大切だと思います。
当たり前じゃないことを当たり前にしていく
Yoko Iwasa 岩佐 暢子
企画部 2021年入社 上智大学総合グローバル学部 卒
先輩女性社員の 背中を追って
マイベストへの入社を決めた理由は二つあります。一つ目は、あらゆる人の日常を良いものへと変えられる事業内容に惹かれたから。
二つ目は、「こうなりたい」と思える女性社員が多かったからです。
まず事業内容については、もともと自分は情報を発信する仕事に携わりたいという希望がありました。
WEBサービスにおける「選択」という新しい領域で、ユーザーに向けたこれまでにない情報を届けるmybestに、とてもポテンシャルを感じたのです。
キッチンや部屋を再現したり、商品を検証するフロアがあったりと、設備が整えられているところにも説得力を感じました。
面接で「なぜ、こんなに女性社員が多いのですか」と聞いたときに「マイベストではこれが自然なこと」という答えが返ってきたのも大きかったです。就職活動中に、名ばかりの女性活躍アピールも感じていた中で、マイベストには本当の意味での多様性があると感じました。
現在は企画部に所属して、商品情報の整備を行っています。
管理や整備といってもまだ不確定要素が多く、どのようなデータとしてまとめていくか、そのルールづくりから始めなくてはいけません。
どんな情報を充実させるかを決定したり、開発と制作の橋渡し役になったりしている上司や先輩の姿を間近で見ながら、早く成長して近づきたいと感じています。
あらゆる人に恩恵があるサービスを
マイベストのカルチャーは、とてもフラットです。ストイックに仕事はするけど、人間的にあたたかい人が多い。それは、代表の吉川の姿勢や考え方が社員に浸透しているからだと思います。
多彩なジャンルの業界から人材が集まってきていることや、海外事業に携わるさまざまな国籍の社員がいることで、コミュニケーションがしやすい土壌があると感じています。
マイベストでの仕事は、まだ当たり前じゃないことを当たり前にしていくことだと考えています。
社会の一員として、あらゆる人が生きやすい社会にするために仕事をしたい。mybestを世界中の誰もが利用できるサービスへと進化させていきながら、自分自身も成長していきたいと感じています。
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