例文集から学ぶ!自己PRでは「一番の強み」をアピールしよう
具体的な例文を見る前に、自己PRで企業が求めていることをお伝えします。 このポイントを押さえることで、企業のニーズに沿った自己PRを組み立てられるようになります。必ずチェックしてください!
●自己PRで話すべき内容
企業から自己PRを聞かれた場合、 自分の特長+特長を発揮したエピソード+入社後にどう活かすか
を答えるようにしましょう。
自己PRは、志望企業に「自分はこんな能力があるので、採用するメリットがありますよ」を簡潔にアピールする場です。
特長の内容は、長所・特技・能力どんなものでもかまいません。 自分の持つ特長のなかで、最も企業にアピールしたいことを盛り込むと良いでしょう。
●長所やガクチカなど、他の質問との違いは?
自己PRは、「長所」や「特技」、「学生時代力を入れたこと」と混同されがち。 企業が求めるアピールができるように、違いをよく理解しておきましょう。 ちなみに、「あなたの強みを教えてください」は、自己PRと同義だと理解してOKです。
<長所・特技との違い>
長所・特技は ・長所=性格・行動傾向の良いところ
(例:真面目、リーダーシップがある、社交的など) ・特技=特殊な能力・技能
(例:早起きが得意、イタリア語が話せる、節約など) をアピールするためのもの。
自己PRでは、長所・特技どちらをアピールしてもOKです。
企業からの質問で、自己PRと長所・特技を、同時に聞かれることはあまりありません。 もし聞かれたら、自己PRで最もアピールしたい内容に触れ、長所・特技は自己PRとかぶらないように答えると良いでしょう。 同じ特長ばかりだと、「他にアピールできることがないのかな...」と思われてしまうからです。
<ガクチカとの違い>
ガクチカは、エピソードが主軸です。 最も力を入れたエピソードを1つに絞って、アピールします。 あくまで経験がメインとなるように、学んだことや活かした特長は補足として入れましょう。 書き方・伝え方は、「私が学生時代に力を入れたのは■■です」「■■が最も頑張ったことです」など、エピソードの概略を冒頭に持ってきましょう。
いっぽう自己PRでは、特長が主軸です。 強みをアピールするために、それを象徴するエピソードは複数盛り込んでもOKです。 書き方・伝え方は、「私の強みは■■です」「■■が私の特長です」など、特長を冒頭に持ってきます。
●企業側が自己PRを問う理由
企業としては、自己PRのアピールを通して以下の要素を測ろうとしています。
・自己分析、企業研究がきちんとできているか ・客観的に自分を見ることができているか ・業界・企業・職種に適正があるか ・志望度は高いか ・コミュニケーション能力があるか
いずれも、採用するうえで重要な要素です。 次の項目では、有名企業に内定した先輩たちの例文集を紹介します。 どんな自己PRをすると、上記の要素を押さえられるのか、具体的に見ていきましょう。
【業界・強み・文字数別】自己PR例文集
自己PRとして使いやすい特長を集めたので、アピール内容に迷ったら参考にしてみてください。 ※引用にあたり、個人情報保護などの理由から一部の表記を修正・伏せ字などにしています。
自己PR例文集①人材業界×思いやり・柔軟性(300字程度)
評価ポイント:どう考えて行動したかがよくアピールできる書き方をしており、自己分析をきちんとしていることが伝わってきます。企業研究も十分。志望度の高さがうかがえます。
自己PR例文集②保険業界×計画性(200字程度)
評価ポイント:短いアピールのなかでも、エピソードに具体性があり、人柄が伝わってきます。
自己PR例文集③Sler業界×分析力・行動力(500字程度)
評価ポイント:エピソードが具体的でとてもわかりやすいです。志望企業・職種の適正に合った長所をアピールできているのも◎。
自己PR例文集④不動産業界×主体性(400字程度)
評価ポイント:特に成果がとてもわかりやすく、出色。エピソードも仕事に関するものなので、企業側に採用後のメリットをアピールしやすいのも素晴らしいです。
自己PR例文集⑤IT業界×巻き込む力(500字程度)
評価ポイント:「なぜその行動をしたか」を深掘りする書き方をしているので、オリジナリティがあり、人柄や考え方が上手にアピールできています。
自己PR例文集⑥コンサル業界×サポート力(500字程度)
評価ポイント:長所と合わせて、自分の考え方もアピールできる書き方をしており好感が持てます。チームで動くことが多い企業に、適正がある長所なのもGOOD。
自己PR例文集⑦電機メーカー業界×交渉力・粘り強さ(400字程度)
評価ポイント:状況をきちんと整理し、伝わりやすい書き方を心がけているところが良いです。がむしゃらに動くのではなく、きちんと分析して行動に移していることをアピールできているのも◎。
自己PR例文集⑧小売業界×チャレンジ精神(300字程度)
評価ポイント:なぜ挑戦するのかの理由に触れているのが◎。短めの字数のなかで考えたこと・学んだこともアピールできていて良いです。
自己PR例文集⑨インフラ業界×やり抜く力(500字程度)
評価ポイント:エピソードがよくまとまっており、課題や成果が客観的にアピールできています。
自己PR例文集⑩医療メーカー業界×努力家(150字程度)
評価ポイント:短い字数で、自己PRの基本構成を踏まえ、不足なくアピールできていて素晴らしいです。
自己PR例文集に学ぶ、ESでのアピールポイント
例文集、参考になったでしょうか。 それぞれのアピールには真似したくなるポイントがあったと思います。 では、自分でESに自己PRを書く際に、企業に評価される書き方のノウハウを紹介します。
●自己PRの基本構成・書き方
例文集からもわかるとおり、自己PRの基本の書き方は以下になります。 分量は、①>③≧②を意識すると良いでしょう。
======================
①自分の特長
アピールしたい特長・能力を、冒頭で簡潔にまとめます。 「私の強みは■■です」「■■が私の特長です」など。
②特長を発揮したエピソード
特長を活かした経験を、なるべく具体的にアピールします。 5W1H(いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どのように)と数字(例:50人規模、2ヶ月間、120%)を入れると、具体性を高められます。 経験は、留学、サークル、インターン、ゼミ、アルバイトなど、どんな内容でもOK。 今の自分をアピールするために、高校以前など昔すぎるエピソードは避けましょう。 また、成果を入れるするために、高校以前など昔すぎるエピソードは避けましょう。 また、成果を入れる(例:優勝した、売上30%増を達成、試験合格)と、エピソードの信頼性が高くなります。
③入社後にどう活かせるか
働くうえでどう特長を活かすかアピールすることで、企業に採用メリットを想像させます。 志望する企業・業界の特徴や仕事内容に絡めて伝えると、しっかり企業研究をおこなっており、志望動機が高いことが伝わります。
======================
●ESにおける自己PRの上手な書き方
書き方ポイント1:簡潔さを意識する 1文はなるべく短くします。 2行以上続くようなら、読点(、)で結ばず文章を区切るようにしましょう。 長くなりそうな場合、「理由は●つあります」「■つのエピソードをあげます」など、先に数字を示して、後から詳細をアピールする書き方も効果的。
書き方ポイント2:一貫性を保つ ESの他の欄で書いている内容と矛盾がないかチェックしましょう。 たとえば、自己PRで「チャレンジ精神旺盛」、短所で「保守的」を挙げていると、アピールしたい人物像が曖昧になってしまいます。
書き方ポイント3:とにかく丁寧・正確に 誤字・脱字・書き漏らしがないかは、提出前に必ずチェックしましょう。 内容が良くても、書き方がマナー違反だったり、内容にミスがあると企業側の印象は悪くなってしまいます。
また、手書きの場合は、下書きをしたうえで清書します。 修正液や消せるペンはマナー違反と考える企業も多いため、書き損じがないようにしましょう。
枠の8割以上を埋めるように、下書き時点で文字のベストな大きさ・文字量を測っておきましょう。
●長め・短めの自己PRの書き方
ESの自己PRは、300〜400字程度のアピールを指定されることが多いです。 長め・短めの文字数を指定された場合の上手な書き方をお伝えします。
<長め(500字〜)の自己PRの書き方> エピソードの具体性を高めることで文字数を稼ぐと良いでしょう。 5W1Hや数字を入れるほか、そのとき感じたこと・考えたこと・学んだことを入れると、オリジナリティや人柄をアピールしやすいです。
<短め(〜200字)の自己PRの書き方> 「①自分の特長②特長を発揮したエピソード③入社後にどう活かすか」の構成は守ってください。 どうしても難しい場合のみ、③を省いても良いです。 基本的には、エピソードの具体性を抑えることで、文字数を調整します。 面接で、ESに書ききれなかったことを補足すると良いでしょう。
自己PR例文集に学ぶ、面接でのアピールポイント
では次に、面接における自己PRのアピール方法をお伝えします。
●基本的な内容は、ESと同じでOK!
「ESと面接で話す内容は、変えたほうがいいのか?」と不安に思う就活生も多いと思います。 ESと面接のアピールは、同じ構成・内容で大丈夫です。
企業側も、ESを元に面接をおこなっているため、違う回答をすると却って混乱を招いてしまいます。
ただし、ESの内容を一字一句再現する必要はありません。 同じニュアンスであれば、口頭でアピールしやすい表現に変えてOKです。 また、文章で書ききれなかったことがあれば、口頭で補足すると良いでしょう。
●面接における自己PRの上手なアピール方法
ポイント1:たくさん話せばいいわけではない 面接官から時間の指定がなければ、1分程度でアピールするようにします。 1分というのは、聞き手が最も集中して話を聞ける時間だからです。
これを文字に換算すると、300〜400字ほどが目安です。 これ以上詰め込むと、早口なアピールになって聞き取りづらくなってしまいます。
時間指定がある場合も、なるべく簡潔に伝えるほうが好印象を持たれます。 絶対に話したい要素(キーワードや数値など)を用意しておいて、それ以外は意識的に短く切り上げるようにしましょう。
ポイント2:自信を持って、明るくハキハキ話す アピールポイントに信憑性を持たせるためには、話し方も重要。 具体的には、以下のポイントを押さえると、好印象を与えやすいです。
・背筋を伸ばす。 ・面接官の目を見て話す。 ・笑顔を心がける。 ・普段よりも少し声を張り、ハキハキと話す。
本番でいきなり意識するのは難しいので、予行演習をするのがおすすめ。 家族や友人に見てもらうか、録画して確認すると良いです。 話している姿を客観的に見ることで、より良いアピール方法を習得することができます。
自己PR例文集に学ぶ、NGなアピール例文集
ここまでは、自己PRの良い例とその書き方・伝え方をお伝えしました。 最後に、多くの就活生がやってしまう、NGな自己PRアピールを紹介します。 同じ轍を踏まないよう、チェックしてください。
NGポイント①:役職・受賞歴などの事実しかアピールできていない
「まとめました」の一言だけでは、リーダーシップをどう発揮したのか伝わってきません。 また、勘違いしがちですが、役職や肩書き、受賞歴だけでは十分なアピールにはなりません。 どのように行動したかが重要なのです。 5W1Hや数字を盛り込むことで、エピソードの解像度をあげましょう。
NGポイント②:アピールポイントが絞れていない
アピールしたいことが多すぎるため、特長の詳細が伝わってきません。 また、人物像も把握しづらく、客観性に欠ける印象を与えてしまいます。 自己PRでは、アピールポイントは1つか2つに絞りましょう。
いろいろな特長を挙げるより、特長は絞って具体的にどう頑張ったのか・どう成果を出したのかをアピールする方が評価されやすいです。
NGポイント③:成果・すごさがアピールできていない
仕事をするうえで、無遅刻・無欠勤は当たり前のことです。 当たり前のことをアピールしても、取り柄として受け取ってはもらえません。 普通は困難・逆境な状況を、どう解決・達成したかアピールする必要があります。
また、成果がないため、エピソードに信憑性がありません。 自称しているだけに見えてしまうからです。 アピールする際は、具体的な成果を必ず入れるようにしましょう。
おわりに 自己PR例文集から、自分だけの自己PRを作ろう
自己PR例文集と、書き方・伝え方のノウハウをご紹介しました。 企業側が重視しているポイントを、理解できたでしょうか。
エンカレッジでは、この他にもたくさんの先輩方のES全文や選考体験記を公開しています。
人気業界や、有名企業に受かるためのポイントが満載!! 会員登録して、気になる例文をチェックしましょう。
======================
【「今」何をすべきか把握できていますか...?】 人気大手、外資コンサル、メガベンチャーなどの内定者多数 就活の進め方、es添削、GDの練習など就活の不安や悩みを相談しませんか? ▼詳しくはこちら
======================