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IT企業とは? 分類や職種、どんな会社があるかを分かりやすく解説!

みなさんはIT企業にどんなイメージをお持ちでしょうか。激務で残業が多い、理系が多い、などのイメージがあるかもしれません。IT企業と一言でいってもカテゴリや職種は多岐にわたるため、仕事内容を知り、どんな仕事をしたいかを明確にする必要があります。本記事ではIT企業の職種や魅力を紹介していきます。少しでも興味を持った方は是非参考にしましょう!

はじめにーーIT企業とは? 未経験でも大丈夫?

IT企業とは一言でいえば、コンピューターを使った事業を行っている企業のことです。

IT企業といえば理系や専門的な資格のある学生が応募していると思われがちですが、職種によっては文系も求められています。

また転職者が多いイメージも持たれがちですが、新卒で募集している会社も多いです。 つまり、大学で専門分野を勉強してなくとも、未経験であっても、IT企業で活躍する人は多いのです。

一言でIT企業といってもその仕事の領域は広いです。

「サイバーエージェントもNTTもIT企業だけれど何か違う仕事をしている気がする」という人もいるのではないでしょうか。

どちらもIT企業ですが、そのカテゴリが異なるため、事業内容が異なります。 業界カテゴリが異なると、仕事内容も、どのように社会に貢献できるかも全く変わってくるのです。

本記事ではまず5つのカテゴリ別に紹介します。 分類したカテゴリごとにランキングも紹介しますので、聞いたことのある企業はどの分類に入るのかを見ていきましょう。

IT企業の職種、文系が多いか、理系が多いかの紹介や、IT企業の魅力も解説しますので、自分はIT企業のどんな職種を受けてみたいか、どんな仕事にやりがいを感じるか参考にしましょう。

IT企業は5つに分類される

IT企業は大きく分けて5つのカテゴリに分類されます。

カテゴリによって「どのように世の中に貢献しているか」が全く異なりますので、志望する企業を考えるうえではその違いを知っておく必要があります。

・通信インフラ業界

(NTTドコモやKDDI、ソフトバンクが該当)

「インフラ」とは私たちの社会を支えている「基盤」のこと。 水道や電気などもインフラにあたります。 「通信インフラ」とはネットワークや通信回線、携帯電話などの通信機器を指します。 通信インフラがなければ私たちはSNSやメール、ネット検索が出来ません。 そういった通信インフラを構築したり、ネット回線に必要なアダプタなどの販売店を運営・管理したり、他企業が抱える通信インフラの課題を解決するのが通信インフラ企業です。

・インターネット・WEB業界

(google、Amazon、メルカリ、楽天、サイバーエージェントが該当)

インターネットを介して世の中が便利になるサービスを提供します。 私たちが普段使っているSNSや、ネットに繋いで視聴する動画サービス、商品をネット購入する際のWEBサイトなどはインターネット・WEB企業が提供しているサービスです。 そういったサービスを生み出し、運用している企業を指します。

・ソフトウェア業界

(アドビ、マイクロソフトが該当)

ソフトウェアとはコンピューター上で様々な処理を行うプログラムのこと。 私たちは普段パソコンからwordやexcelといったソフトを使っていますが、これらをソフトウェアと呼び、ソフトウェアを開発・販売している会社をソフトウェア会社と呼びます。 ソフトウェアは法人向けの経営管理ソフトや、家電製品、自動車にも取り込まれています。

・ハードウェア業界

(IBM、Sony、NEC、富士通が該当)

ハードウェアとは、コンピューター、キーボード、モニター、マウスなどの物理的な機器のことを指します。 それらを開発・生産・販売を行う企業をハードウェア企業と呼びます。 こちらは機械を扱うため、IT企業のなかの他の業種と比べて専門性が高いといえます。

・情報処理サービス(SI)業界

(NTTデータ、アクセンチュア、野村総合研究所、デロイトトーマツが該当)

SIとは、上述したハードウェアやソフトウェア、通信キャリアを組み合わせ、企業などにシステムを提供し、運用や管理を行う企業です。 銀行や病院、官公庁、大企業などは、会計や人事など様々な業務をインターネットを介して行うため、大規模なシステムが必要になります。 そういったシステムの構築・運営を支援する企業です。

上記にあげた5つのカテゴリの会社は全て「コンピューターを介して事業を行う」という意味でIT企業と呼ばれるものの、「どのように世の中に貢献するか」は異なります。 それぞれの業界は下記の図のような方向性に分類されます。

具体的にどんな会社がそれぞれのカテゴリにあるのか、ランキングを見ていきましょう。

人気IT企業ランキング一覧

上記で分類したカテゴリごとに売上高ランキングを紹介します。

私たちの日々の生活にインターネットは欠かせないものであるため、聞いたことのある会社が多いでしょう。 それだけ人々の生活に密接に関わる企業といえます。

自分の興味のある会社はどこに分類されるのか。 どれぐらいのポジションにいるのか。 興味のある仕事はどの分類に属するのか。 ランキングを見ながら志望企業を考えるうえで参考にしてみてください。

・通信業界 1位NTT 2位ソフトバンクグループ 3位KDDI 4位ソフトバンク 5位NTTドコモ

・ウェブサービス 1位楽天 2位リクルートHD 3位Zホールディングス(ソフトバンクグループ傘下) 4位GMOインターネット 5位エムスリー

・ハードウェア業界 1位日立製作所 2位ソニー 3位パナソニック 4位三菱電気 5位富士通

・SI業界 1位富士通 2位NTTデータ 3位日立製作所 4位NEC 5位大塚商会

ランキングを見ると一つの会社がハードウェアにもSIにもランクインするなど、IT企業の仕事の幅は多岐に渡ります。 では、一つの会社のなかに、どのような仕事があるのか、具体的な職種をみていきましょう。

IT企業の職種

IT企業は一つの会社のなかで、仕事内容は多岐に渡るのが特徴です。 システムを開発する人もいれば、商品やコンテンツ、システムを売り込みにいく営業もいます。

この記事では、IT企業ならではの職種を分かりやすく紹介します。

IT企業は理系や大学・大学院で専門知識を学んだ学生が採用されやすいと思われているため、どの職種が技術職が多く、どの職種が文系も多いのかも解説していきます。

●ITコンサルタント

コンサルタントとは、顧客の課題を解決する職業の人を指します。 ITコンサルタントとは、顧客の課題をITの面で解決しようとする職種です。 顧客である会社が導入しているシステムの改修や運用支援、提案を行います。 文系にも多い職種です。

●システムエンジニア(SE)

システムの設計や開発、実際の運用や管理を行う職種で、IT企業の根幹を成す職種といえます。 専門的な知識が必要であり、技術職がメインとなります。

●プログラマー

プログラミング言語を操り、ソフトウェアやシステムを開発をする職種です。 エンジニアが設計した通りにシステムを動かす仕事であり、プログラマーを経てエンジニアになっていくことが多いです。 技術職がメインとなります。

●WEBマーケティング

データの収集や、収集したデータをもとに施策を考える職種です。 WEB広告の運用やWEBサイトの改善、ユーザーのWEB上での行動の仕方を把握するアクセス解析などを行います。 文系にも理系にも多い職種です。

●コンテンツクリエーター

WEBサイトやPR動画などのコンテンツを制作する職種です。 WEBクリエーターとも呼ばれます。 顧客の希望や目的を叶えるため、どのようなWEBサイトがいいか、どのようなWEBコンテンツが必要かなどを検討します。 文系・理系の他、映像系・美術系の大学、専門学校出身の人も活躍しています。

●営業

エンジニアやプログラマーのために仕事を受注する職種です。 文系の多い職種ですが、IT企業が扱う商品やコンテンツは、システムやアプリなど、目にみえない無形物であるため、自社の商品やコンテンツに関する深い知識が求められます。 文系に多い職種です。

IT企業は、一つの会社のなかに、商品やシステム開発、受注、制作、管理、運用など、様々な仕事内容があります。

職種により仕事内容は異なるものの、IT企業特有の魅力は何かを見ていきましょう。

IT企業の魅力 時代にあったサービスを提供できる!

インターネット上のコンテンツのなかには、5年前、10年前にはなかったものが沢山あります。

より便利になったり、より魅力的な娯楽も増えてきました。 そうした便利さや快適さを生み出すIT企業の魅力をみてきましょう。

・ITを活用したサービスや商品を提供できるので、世の中に与える影響が大きい

IT企業社員の志望動機に多いのがITを活用したサービスや商品の提供。 「インターネットを通じて世の中を支えたい」「消費者が快適になるコンテンツを提供したい」「世の中にこんな仕組みがあったら便利だな」 そんな思いからIT企業を目指す人が多いです。 コンピューターでは様々なことができるので、いろいろな仕事を生みやすいです。 時代に合った新しい発想を形にし、それを世の中に提供することができます。 多くの人がITの力を借りて生活している現代社会。 ITを活用した商品やサービスは世の中への影響力が大きく、注目もされます。

そのため、ITに興味のある人やコンピューターを使って便利なものを生み出すことに面白さを感じる人にはやりがいを強く感じられるでしょう。

・需要が多い

マーケットは急激に拡大し、様々な企業や消費者から必要とされています。

・コロナ禍でも需要が伸びる

コロナの影響で打撃を受けた産業も多いなか、発展を遂げているのがIT企業。 在宅勤務、リモートワークが進むにつれ、システム開発は進み、ますます需要は高まります。

・景気に左右されない

例えばメーカーは、せっかく良い商品を生み出しても、景気が悪ければ消費者は価格の安いほうを購入する傾向が強いため、景気に左右され、価格競争に陥りがちです。 しかしITはITインフラとも呼ばれ、社会の基盤となっています。 それは景気に左右されず、安定した収益を生み出すことに繋がるといえます。

世の中のIT化が進むことに伴い、需要はこれからも伸びていきます。

新しい会社も多いですが、それだけ全体的に活気に満ち、個人からも企業からも必要とされる市場といえるでしょう。

例えば家電一つをとっても、エアコンは人のいる場所に合わせて冷風や温風を送ったり、洗濯機が洗濯物の量に合わせて乾燥時間を自動で設定したりと、どんどん製品が進化をしています。 これもソフトウェアが組み込まれているから実現するものであり、こうした商品はソフトウェア企業とハードウェア企業が一体となって作り出しています。

IT企業は年収が高い!

IT企業は世の中にインターネットを通して様々な商品やコンテンツを提供できる、やりがいのある仕事といえます。

しかしIT企業で働くことの魅力はそれだけではありません。

企業や職種によりますが、平均年収が高いことも特徴の一つです。

IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」(平成29年8月21日)によると、職種別・役職別の平均年収は以下になります。

1位:コンサルタント 928.5万

コンサルタントは前述の通り、顧客が抱える課題をあぶり出し、ITの面から解決をする職種です。 企業の経営戦略に沿ったシステムの構築を提案するため、ITの知識の他、経営的視点も必要になったります。

2位:プロジェクトマネージャー 891.5万

システム開発は複数のエンジニアからなるチームで行われます。 プロジェクトマネージャーとはこのチームの責任者です。 プロジェクト案件の内容・納期・規模・予算から必要なエンジニアを手配し、システムの状況を管理します。 企画側と、実際に設計する側のあいだで、交渉や調整を担当します。 プログラマーやエンジニアからのキャリアアップが多いです。

3位:プロデューサー/ディレクター 792.9万

プロデューサーやディレクターは主にソフトウェアやWebサイトの制作において、制作現場を取りまとめる職種です。 取りまとめるという意味でプロジェクトマネージャーに近い役割ですが、実際に制作を担当するエンジニアやデザイナー等の実働部隊に近い立場で制作を取りまとめます。 例えば、WebディレクターやWebデザイナーなど他のWeb系職種で経験を積んだ人がWebプロデューサーになることが多いです。 プログラマーやコンテンツクリエーターからのキャリアアップもあります。

4位:エンジニア 778.2万円

ITの幅広い知識を持ち、専門的なスキルを有する技術者。 システム全体の設計から携わります。 必要な資格は入社後に資格の取得を奨励・補助している会社が多いですが、本などを買って独学で勉強したり、スクールに通って勉強し、知識を増やしておくと就活に有利な場合があります。

経団連の調査によると、日本の平均年収は663.2万円であるため、IT企業の年収は高いといえます。

IT関連には情報技術者検定や、プログラミングに関する資格なども多く、資格を持っていることで給料も上がったりします。 資格の取得がスキルアップ、年収アップに繋がる点でやりがいがあるといえるでしょう。

また、IT企業はやりがいや収入、世の中からの需要の高さなどの魅力の他に、働き方にも魅力があります。

・スキルを身に着ければ職場復帰や再就職をしやすい

・新しい企業が多く、時代の流れに合わせ、フレックス制など自由度の高い会社が多い

・パソコンとネット環境があればできる作業も多く、リモートワークを活用する企業が多い

志望企業を考えるうえでは、「どんな仕事がしたいか」「何にやりがいを感じるか」の他に、「どのように働きたいか」も軸の一つといえます。

会社にもよりますが、IT企業は上述の通りフレキシブルに働ける環境は他の企業より整っていることが多いでしょう。

こうした理由から、家庭を持ちつつキャリアも積んでいきたいと思う女性にもおすすめの企業であるといえます。

しかし、一言でIT企業といっても、その職種は多岐に渡るため、一概に年収が高い、働きやすいとはいえません。 年収や残業時間、働きやすさは企業や職種によって大きく異なります。

年収が高いけれど残業が多かったり、プロジェクトの内容によっては休日出勤や持ち帰って業務をすることもあります。

興味のある会社が自分にとって働きやすいか、やりがいがあるかはきちんと企業研究をし、見極める必要があります。

IT企業に向いている人とは?

IT企業の魅力を紹介してきましたが、どんな人に向いているのでしょうか。

・変化のスピードが速いため変化を楽しみ、適応できる人

・数字やデータを見ていく仕事も多いため論理的に物事を考えられる人

・技術は日々進歩するため、その都度新しいスキルや知識を身に着ける意欲のある人

・ITの力で世の中を豊かにしたいという思いのある人

・大学で学んだプログラミングのスキルをシステムの開発などに生かしたい人

職種によって違いはあるものの、日々進化する市場に適応できる柔軟性や、新しいことを学ぼうとする意欲が他の一般企業以上に求められるでしょう。

IT企業でどんな仕事をしたいのか?

この記事ではIT企業の様々な職種やカテゴリを紹介しました。

ITインフラなどで世の中の基盤を支える仕事をしたいという人もいれば、WEB業界に入ってもっと便利なサービスを提供したいと思う人もいるでしょう。

IT企業ならではの特徴として、理系やプログラミングなどの専門的な知識を必要としている職種も多いことが挙げられます。興味を持った企業の募集要項を読み、どんな職種を募集しているのか、受けるうえで必要な資格があるのかなどを確認する必要があります。

やりたい仕事であったり、自分に向いている職種があれば、内定を勝ち取れるよう、自己分析や面接対策をきっちりしましょう!

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