はじめに
面接において時間を守ることは必須です。 どんなに良い受け答えができても、遅刻をすれば印象が悪くなります。 「この人は入社しても平気で遅刻をするのか」と思われかねません。
この記事では面接の到着時間、スマートに受付を済ませるコツ、万が一の遅刻連絡のやり方などを解説していきます。
採用のプロに聞く! 面接では何分前の到着がベスト?
■面接会場に余裕を持って行くべきなのは何故?
時間管理は社会人の常識です。
遅れるということはそれだけ相手の時間を奪うこと。 遅刻はそれだけ失礼なことであり、悪い印象を持たれてしまうのです。
かといって早すぎても、企業側にプレッシャーを与えかねません。 ちょうど良い時間に到着し受付を済ませることが大切です。 そうすることで身だしなみを整え心の準備をすることもできます。
■面接の30分前には会場に着いていると安心
「何分前に到着すればいいのか」と言っても「何分前にどこに到着しているのか」によって異なります。
会場には30分前くらいに到着していると良いでしょう。 30分前というのは建物に到着している時間です。
早すぎると感じるかもしれませんが、初めて訪問する建物で、受付の場所に迷ったり、エレベーターを待ったり、面接前に記入する履歴書がある会社もあるためです。
受付をするのは10分前がちょうど良い時間です。
建物に早く着いていれば受付をスマートに済ませることが出来ます。
これで完璧! 面接会場のマナー。到着したら何をすればいい?
ここでは順を追ってそれぞれの過程で気を付けるべきことを解説します。
<スケジュール>
受付開始時間が 10:00の場合 面接場所 自宅から60分の駅周辺
前日:持ち物、会場場所、トラブル時の連絡先(新卒採用担当者など)のチェックをします。
最寄り駅から会場まで徒歩何分なのかを確認のうえ、9:30には建物に到着できるように電車の時間も調べます。
当日朝に焦らないように持ち物は鞄に入れておきます。 当日携帯の充電切れにならないように充電もしておきます。
靴は磨いておきます。 当日着る予定のスーツ、ワイシャツを出しておき、汚れがないか確認しておきます。
8:45:家を出る。 身だしなみのチェックをし、いつもより早めに家を出ましょう。 自宅から建物まで60分ですが、電車の遅延などを想定し、余裕をもって8:45に出ます。
会社からの案内にある持ち物に気を取られすぎて、携帯や財布、定期、筆記用具などを忘れないように。
9:30:建物に到着。
到着したらまず、受付の場所を確認します。 新卒採用専用の受付を用意している企業もあれば、取引先も使う通常の受付を使う企業もあります。 受付の場所を確認したら、お手洗いを済ませたり、身なりを整えたりしましょう。 受付時に記入する書類があれば記入しておきます。 冬場、コートなどを着ている際は、建物に入る前に外套を脱ぐのがマナーです。
9:50:受付。 受付は受付開始時間の10分前がベストな時間です。
受付の様子を見て、行列ができている場合は9:50に受付ができるように、早めに並んでおきます。 受付時に提出する書類がある場合は、スムーズに受付ができるよう、予め鞄から出しておきます。
受付ではハキハキと自分の名前、新卒採用の面接である旨を伝えます。 企業から特に指定がなければ下記のように言いましょう。
「新卒採用の面接でお伺いしました〇〇と申します。 XX時からお約束をいただいております。お取り次ぎをお願いできますでしょうか。」
10:00:面接の控え室へ。まもなく面接開始。
受付を済ませたら面接室の前や、控室に通されることがあります。 いずれも「ここでお待ちください」など指示があるので指示通り待ちます。
前の学生が面接室から出てきたからといって指示もないのにすぐに入室はNGです。 「どうぞ」と呼ばれたら、ドアをノックし、「失礼します」と言って入室します。
オンライン面接の場合は、何分前にどんな準備をすべき?
オンライン面接であってもきちんと準備をし、マナーを持って臨むことには対面での面接と変わりません。
電車や会場場所の確認などはないものの、オンライン独自の準備があります。 オンラインでの対話に慣れていない人は、最初は戸惑うかもしれません。 友人と練習をしてみたり、OBOG訪問をしてみたり、映りやマイク、音量などの確認を前もってしておきましょう。
<オンライン面接の際の準備>
1,指定されたツールのダウンロード、新規ユーザー登録をしておきます。 既にプライベートで使用しているツールである場合は、友人間で使用しているあだ名を設定していないか注意すること。
2,途中で切れた場合のトラブル発生時にはどこに連絡をすれば良いのか、前もって確認しておきます。
3,指定がなければ、スーツを着用し、身だしなみを整えて行います。
4,履歴書・ES・話したい事のメモ・筆記用具は準備しておきます。 話している時に下を向かないように、パソコンの後ろの壁に貼っておくことをおすすめします。
5,部屋の様子がうつってしまうので、片付けておくなり、背景を設定するなりします。 背景は白が明るく見えるので良いです。 逆光になっていないかも事前に確認しておきます。
6,マイクの状態を確認します。
7,スマートフォンの通知音はオフにします。
●先方からリンクが送られてきた場合 採用担当者からの案内をよく読みましょう。 「時間になったらリンク先より入室」「5分前に入室」など指示通りにします。
●自分からアクセスする場合 自分から指定のサイトに入る場合は、一度サイトを見に行くなどして、どこから入室するのかを確認しておきます。最新版のツールをインストールしておきます。
リンク先やサイト内で入室する場所をクリックすること=実際の面接室のドアをノックすること と同様に捉えてください。
遅くとも5分前には「クリックすればすぐ面接が始まる状態」になるように、きちんと環境を整えておく必要があります。 入室が遅れることは遅刻と同じです。 オンラインであっても遅刻をしないよう、しっかり準備を整えましょう。
面接前にトラブルが起こったら。ケース別正しい対応集
ここでは面接に行く際の万が一のトラブルの対応法を紹介します。
■遅刻する場合
例えば交通機関の乱れで遅刻しそうになった場合、遅刻することが分かった時点で電話を入れ、「名前、お詫び、面接予定時刻、遅刻の理由、何分に到着できそうか」を伝えます。 到着予定時刻を伝えることで会社も対応を考えるからです。
「御世話になっております。本日〇時△分に新卒採用面接予定の〇〇です。採用担当者の□□様はいらっしゃいますか? 」
採用担当者が電話に出たら
「御世話になっております。本日〇時△分に新卒採用面接予定の〇〇です。電車が事故により遅延しており、間にあいそうにありません。申し訳ございません。〇時×分には到着できそうですが、面接をしていただくことは可能でしょうか」
このようなトラブル時のためにも、事前にトラブル時の連絡先は確認するようにします。
■面接に行けなくなった場合
面接に行けなくなった場合、認められる理由としては、身内の不幸・病気・辞退などがあります。 行けなくなったと分かった時点で連絡、最低でも前日までに連絡をしましょう。
他企業の面接、アルバイトなどは理由になりません。
■道に迷った場合
どうしても会場がわからない場合、トラブル時のために確認した連絡先に連絡しましょう。 ただし、あまり好印象にはならないため、交番などで聞き、それでも分からない場合に連絡をしましょう。 道に迷わないためにも、最寄り駅から何口を出るのかを確認したり、地図を印刷しておくなりしましょう。
■忘れ物をした場合
●ES持参の場合にESを忘れた場合
忘れ物をすることは印象が悪いです。 前日にチェックをし、鞄に入れておくなどしておきましょう。 それでも当日忘れた場合、スマホのデータがあればコンビニで印刷をするなど対応します。 それが出来ない場合は建物に着いたらすぐ受付に行く、或いは採用担当に電話をし、ESを忘れた旨を報告します。 早めに連絡を入れれば、会社側が余分にコピーを取り、対応してくれるかもしれません。
●リクルートスーツ必須なのに私服で来てしまった場合
こちらも気づいた時点で連絡を入れましょう。
いずれにしても、家に戻って取りに行って遅刻をするより、一度連絡を入れ、時間に間に合うように会場に行くことが大切です。
■■オンライン面接でうまくつながらない場合
事前にオンライン面接のトラブル時の連絡先を確認しておく必要があります。 パスワードが必要な場合は確認しておきましょう。
URLにアクセスできない理由には以下の可能性があります。 ・指定のツールのアプリをダウンロードしていない、或いはアプリが最新版ではない ・wi-fiが弱い ・面接官がツールを起動していない、或いは「入室許可」をしていない また、他のアプリを起動しているとスピードが遅くなるので、不要なアプリは閉じるようにしましょう。
起動、入室できたものの、声が聞こえない場合、理由としては以下の可能性があります。 ・自分のスピーカーがミュートになっている ・スピーカーの音量が小さい ・面接官がマイクをオフ、ミュートにしている 上記を確認しても聞こえない場合は、ツールに備わっているチャット機能で聞こえない旨を告げ、再起動するなど対応をしましょう。チャット機能がなければ面接官に電話をするなどして聞こえない旨を連絡しましょう。
面接に早く着きすぎた! そんなときすべきことは?
会場に早く到着した場合、受付前に身だしなみのチェックをしたり、企業情報を読み返したり、ESを読んで何を話すかおさらいすると良いでしょう。
OBOG訪問をした場合は部署名と名前を聞かれる可能性があるので、名刺を見返しておきましょう。
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おわりに
今回は時間を守ること、事前準備の大切さを紹介しました。 これらは社会に出てからも必要なスキルです。 こうしたことがきちんとできることが仕事における信頼に繋がるからです。 基本的なマナーを心掛け、採用担当者に良い印象を持ってもらいましょう!