あなたにもっとも大きな影響を与えた挫折経験は何ですか。そして、そのように考える理由とその挫折経験にどのように向き合ったかを教えてください。(0文字)
６０人規模の高校サッカー部時代に、3年で３軍から１軍にまで這い上がった経験である。なぜなら様々な困難に直面した際、あきらめずに継続して高い目標達成を実現したからである。当時サッカー歴１０年の私は、中学時代まで少林寺拳法に注力していたため、同期よりも成長に遅れが生じていたことに対し強い劣等感を抱いていた。サッカーでも周囲から認められたかった私は、中学３年時の全国大会出場を機に少林寺拳法を辞め、高校でのプレー継続を決意した。入部当初から足元でのボール捌きとチームプレーに課題を感じていた私は、２年以内に１軍の試合に出るのを目標に、以下の３つの工夫を行った。１．毎日１．５時間の基礎練習、２．守備ラインを揃える動きの徹底、３．試合運びを俯瞰的に捉えること。まず、帰宅後の基礎練習ではボールを持った後の動きを意識し、壁打ちによって止めて蹴る動きを３年間かかさず続けた。次に、右SBだった私は守備の要となるラインを揃える動きを習得するべく、練習の合間を縫って先生とチームメイトから自分のプレー中の課題を聞き出し、改善した。また、オンザボール時の判断ミスから試合運びが乱れて守備ラインが崩壊しないよう、オフザボール時は事前に広い視野で敵・味方の動きを観察するよう心掛けた。途中、年数の割にプレーの質が低いことに対するチームメイトからの冷やかしの声や、２度の肉離れによる半年間の戦線離脱によって悔しい想いをしたが、高い目標と今の自分にできることに目を向け本気で練習に励んだことで、少しづつ日々の成長を実感できた。結果、高校３年時に１軍の試合にスタメンとして出場することが実現し、自分の努力次第で現状に変革を起こせることに強い達成感とやりがいを感じた。この経験より、理想の状態に近づくためには目標を明確にし、小さなことを根気よく続けることの大切さを学んだ。