インタビュイープロフィール
羽原 裕二 Yuuji Habara
株式会社エブリイ本部 商品部 生鮮第一部 産直部門 統括マネージャー
2014年入社。松永店に配属となり、1年3カ月ほど青果部の店内の産直コーナーを担当。その後、本部の現在の部署に。2019年に統括マネージャー。
津久井 茉緒 Mao Tsukui
株式会社エブリイ本部 商品部 生鮮第一部 産直部門 産直店舗統括
2015年入社。松永店に配属。羽原さんのあとを継いで産直担当に。松永店で1年間、その後、駅家店で1年間ほど産直担当を務める。2017年から本部で現職。
現場に任せる個店主義 入社1年目から最前線に
―数あるスーパーの中でエブリイを選んだ理由は?
羽原:大学では農業系の学部に進学し、食に携わる仕事がしたいと思っていました。
地域に密着し、鮮度とおいしさにこだわるエブリイなら、地域の食のプロフェッショナルになれると直感。
入社後は店舗に配属され、地元の農家さんやメーカーさん、地域の方の手づくりのものを集めた産直コーナーを担当しました。
現在もエブリイ26店舗にある産直コーナーのマネジメントをしています。
津久井:接客業で、人に喜んでもらえる仕事がしたいと考えていました。
お客さまとスタッフの仲が良くて活気にあふれるエブリイなら、それが実現できると。
入社して2カ月で、羽原さんの後任として産直コーナーの責任者になりました。
「自由にやっていいよ」と言われて、先輩やパートさんにヒントをもらい、お客さまが喜んでくださることを想像しながら売り場をつくりました。
エブリイには1年目から挑戦できる環境があります。前向きな失敗ならどんどんしなさいって言われますね。
羽原:エブリイでは各店で何をどのように売るか任されています。
「個店主義」と言っていますが、各担当者が売れる商品を見極め、売り場をつくることができるんです。
広島・岡山・香川県に43店舗ありますが、例えばキャベツは店によって売るサイズや価格も違います。
その土地のお客さまに喜んでいただけることにとことん集中しているんです。
津久井:結果はリアルタイムで確認できますしね。自信にもつながります。
飲食店とタッグ 地元の食を盛り上げたい
―普通のスーパーではありえないプロジェクトを成功させたそうですね
羽原:産直コーナーができて10年目に、地元飲食店の総菜・弁当の販売を企画していました。
ちょうどその企画と同じタイミングで、当店に仕入れに来られる飲食店さまからコロナ禍の影響で来店者数や売り上げが減っているというのを聞き、企画実現をスピードアップさせました。
3月上旬に部署を超えて集まった6人の若手メンバーで「地元飲食店盛り上げ隊プロジェクト」を立ち上げ、人気の飲食店さまを直接訪ねて協力をお願いしました。そして4月4日に蔵王店で販売を開始。怒とうの毎日でしたね。
津久井:初日は食肉加工店のコロッケとミンチカツのセット30パックが、たったの1分で完売。想像を上回る反響でした。
羽原:飲食店さまにとっても大きなチャレンジだったはずです。食中毒対策やアレルギー表示、パッケージのデザインなどは当社で提案。飲食店さま、店舗、本部が一つになって売り場と商品をつくっていきました。
津久井:このプロジェクトをきっかけに来店されるお客さまも増え、コロナ禍前よりも売り上げが伸びたという声も届いています。
羽原:プロジェクトのゴールは、飲食店さまの評判を上げ来店につなげることですから、やって良かったと思いました。
今では協力飲食店さま27店、エブリイ4店舗で販売しています。
人がやらないことでも まず、やってみよう
―新たにチャレンジしている取り組みは?
津久井:エブリイ店内にある100円ベーカリーで、地元人気店のパンを販売する「まちパンコーナー」を展開しています。
1日に2店舗のパンが並び、その店は毎日変わります。パンは翌日に持ち越さないし、割引もしない。
協力店さまには厳しい条件ですが、毎日違うお店のパンがあるとワクワクしますよね。
お客さまに喜んでいただきたい、鮮度の良いパンを届けたいという私たちの思いに共感してくださり、協力店さまは17店となりました。
これをモデルケースに、複数店で展開していきたいと考えています。何もない0の状態から1にすることが本当に楽しいですね。
羽原:新しい取り組みを始めるのは、面倒なことでもあります。でも、「人がやらないことでもニーズがあるならやってみよう」というのがエブリイ。
津久井:普通しないことをするのがエブリイですよね。
羽原:店舗と本部が同じベクトルで一緒に盛り上がることができるのもエブリイらしさ。
結局、人を喜ばせるのが好きな人の集まりなんです。
だから一緒に働きたいのは、友達にサプライズするのが好き、誰かに喜んでもらうことに喜びを感じられる人。
いろんなアンテナをはっていろんな仕事にチャレンジしたい人かな。
津久井:仕事をする時間は、1日のうちで睡眠時間よりも長い。楽しく仕事をすることは人生を楽しくすることだと思うんです。私は「今の仕事が楽しい」と自信をもって言えます。