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【総合商社】伊藤忠商事 現役社員インタビュー

五大商社の特色、商社マンの仕事のリアル、総合商社に内定するための方法など、耳寄り情報が満載!

はじめに

総合商社では、会社や仕事を深く理解しているかが内定を左右します。

その反面、現役社員からリアルな話を聞ける機会は、あまりありません。

本記事では、総合商社のなかでもとくに人気の高い【伊藤忠商事株式会社】の現役社員Lさんに、OB訪問風インタビューをおこないました。

Lさんは、なんと総合商社4社に内定した経歴の持ち主。

会社説明会やホームページだけでは分からない、五大商社の特色や商社マンの仕事、総合商社に内定するためのコツを本音で語っていただきました。

■現役商社マンが教える、「五大商社比較」

------本日は、よろしくお願いします。 まず初めに「五大商社のちがいを知りたい」という就活生が多いのですが、Lさんの各企業のイメージを教えてもらえますか?

(Lさん、紙に図を書く)

......こんな感じですかね。

いずれの商社にも、アクティブでコミュニケーションの高い人は多いと思います。

------わかりやすくまとめていただき、ありがとうございます!

同じ業界のなかでも、伊藤忠商事のいいところは、どこだと思いますか?

商社のなかで、伊藤忠はとくに実力主義・成果主義のカラーが強い企業です。

これに見合った、ストイックでドライな人が多いのはいいところだと思いますね。

意外かもしれませんが、仕事とプライベートを分ける意思が尊重されるんです。

総合商社でイメージされる飲み会などの付き合いが必須ではなく、私の性にも合っています。

■伊藤忠商事の待遇と、仕事のリアル


Lさんは、伊藤忠商事に勤められて数年経ちますよね。商社の仕事のやりがいについて、お教えいただけますか?

総合商社は、さまざまな業界や企業と接点を持てるので、とても楽しいですね。

大企業からベンチャー企業まで、ときには取引先に出向して経営に携わったり、営業や開発を担当したりと、飽きることがないです。

未知の領域に投げ出されて不安を感じることもしばしばありますが、新しいことを学べるチャンスが常にあるのも、やりがいを感じるところです。

------商社は、ハードワークで残業が多いイメージがあります。部署によるちがいはあると思いますが、平均の残業時間はどのくらいですか?

伊藤忠本社での残業時間は、月に40時間くらいです。

意外と少ないでしょう?

労働基準法の残業規制をきっちり守っているので、多くても80時間ほどですかね。

ただ正直、出向先の企業や海外では基準がないので、残業し放題です。

------伊藤忠商事ならではの、福利厚生はありますか?

たとえば、朝活の推進などでしょうか。

8時前出社で無料の朝食がもらえますし、始業前は終業後より残業代が高いんです。

私もこの制度を利用して、定時過ぎには帰ることが多いです。

ちなみに、ほかの業界や企業でよくある住宅補助金などは、社員寮があるためもらえません。

------社員寮はどんなところなんでしょう?

入社1〜4年目までの独身男性社員は、原則入寮します。

2018年3月にできたばかりで、きれいですよ。

シャワー・トイレ付きの部屋が1人1部屋ずつもらえます。

寮内には、サウナ併設の大浴場や、栄養士が管理する食堂もあるんです。

------みんな一緒に生活することで絆が深まりそうですね! 有給休暇など、お休みは、きちんと取ることができますか?

有給消化は義務づけられており、ほぼすべての社員がきちんと休みを取ります。

仕事のスケジュール調整は必要ですが、休みは取りやすい風土がありますよ。

ただ、伊藤忠の有給には夏休み・冬休みも含まれるので、季節休暇が別途ある企業に比べると、有給日数はやや少なめかもしれません。

------育児休暇などはいかがでしょうか? 女性社員も、育児と仕事の両立をすることはできますか?

女性社員は総合職も、産休・育休取得率はとても高いです。

子どもが小さいうちは、時差出勤や時短勤務など、柔軟なはたらき方をする人がほとんどです。

また、海外に駐在する場合、条件が合えば家族の同伴が可能で、補助金もあります。

仕事で家庭がおろそかにならないよう、企業として必要な制度が充実していると思います。

------総合商社は高給なイメージがあります。実際の給与について、Lさんの所感をお教えいただけますか?

ほかの業界や企業と比べて、総合商社の年収は高いと思います。

伊藤忠は、入社8年目まで毎年給与が上がります。

その後は、評価による昇給がメインです。

ただ、実際のところ高いのは手当で、基本給だけでは貯金はしづらいです。

とくに、商社は駐在・出張時の「海外給与」が大きいです。

帰国後も数年間、補助が出ますし。

地域によって金額差がありますが、中東などの「危険地域」では手当が高く、生活費が安いため、貯金が進みますね。

■入社1〜3年目のキャリア 意外な業務・配属・資格試験について

------新入社員のうちは、どんな業務がメインなんですか?

入社1年目は、予算・決算の整理・作成がメインになります。

普段は、先輩の案件補助などの雑用も多いです。

しかし、予算・決算時期になると、厳しい上司でも部下の業務を調整するくらい、予算・決算に集中させるんです。

入社初日も、部長通達で「とにかく数字に強くなれ」と言われました。

総合商社で扱う数字の感覚に、一刻も早く慣れることを求められるんです。

------入社2〜3年目はどうなりますか?

2年目以降は、人それぞれですね。

出向したり、本社で後輩社員の指導をしたり、メインで案件を担当したり......。

ちなみに、商社の仕事の当たりくじは断然、早いうちに別の企業に出向することだと思います (笑)。

先輩がいないので羽を伸ばしつつ、残業時間を気にせずはたらけるので、成長するにはもってこいの環境だと思いますよ。

------配属はどのように決まるのでしょう? 希望は通りますか?

配属希望はほぼ通らないと考えた方がいいですね。

配属は、総本社の人事部が、適性で判断します。

内定前に配属先カンパニーを、入社日に部門・部・課を知らされるんです。

ちなみに、19年度までは「カンパニー先決め採用」もありました。

これは、カンパニーごとの採用だったので、志望先を選んで受けることができましたね。

------昇給・昇進するためには、どうすればいいのでしょう?

仕事で結果を出すこと以外に、社内資格に合格する必要があります。

若手は毎年昇給しますが、4年目までに試験に受からないと、昇給が遅れるんです。

------社内資格の試験とは、どんなものですか?

貿易実務・実務法務・経理財務・事業管理の4試験に加え、英語の口述試験です。

なかでも最難関は英語試験で、ネイティブ・帰国子女以外、一度は不合格になると言われるレベルです。

年々、社内資格の数は増えており、最近入社した社員にはより多くの試験があるようです。

■総合商社4社に内定! Lさんの具体的な就活対策

------ここからは、Lさんの就活についてお聞きします。まず、伊藤忠はWebテストのボーダーが高めだと聞きますが、対策はしましたか?

とくにしていません。

個人的には、総合商社よりも外資系企業のWebテストの方が断然難しいと感じました。

伊藤忠のWebテストはテストセンターのSPI形式です。

不安なら、対策本をひととおり解いておけば問題ないと思います。

------ESを書く際、意識したことはありますか?

総合商社のESは文字数が少なめなので、とにかく簡潔に書くことが重要です。

とくに伊藤忠では、20〜50文字程度の短文で回答するESが多いです。

ESの回答は、面接の質問に直結します。

回答からどんな質問をされるか逆算して、話したい志望動機や自己PRにつながるキーワードを仕込むといいです。

------具体的には、どんなキーワードを入れるのがいいでしょうか?

ESでダラダラ説明するよりも、他の人が書かない内容を簡潔に書いておくだけのほうが、面接で突っ込んでもらえます。

たとえば、私は自己PRとして「チャレンジ精神の強い人物像」をアピールすべく、面接では「知らない世界を開拓するため、未経験の語学に挑戦した」ことを話しました。

このため、語学欄に「フランス語・ロシア語」とだけ書いたのですが、面接できちんと聞いてもらえましたよ。

ほかには志望動機に、具体的なプロジェクト名や憧れを持った社員名などを入れるのもいいと思います。

------面接で大切なことはありますか?

商社のみならずどの業界・企業でも言えることですが、自信を持って、はきはきと答えるのが一番です。

このためにぶっつけ本番で挑むのではなく、すべての面接で、あらゆる質問と回答のシミュレーションをしていきました。

面接で失敗するのは、予想外のことを聞かれるからです。

想想定通りの質問が来て、推敲して用意した回答ができれば、だれでも内定確率がグンと上がります。

そのために、面接官の質問をコントロールするんです。

質問はESをもとにするため、キーワードを仕込むことで、ある程度質問内容を予想しやすくなります。

------総合商社に内定するために、した方がいいと思うことは何ですか?

業界・企業研究をきちんとして、商社でやりたい仕事を具体的に持っておくことです。

私が伊藤忠に内定した決め手は、誰とはたらきたいかまで明確にイメージできていたからだと思っています。

------志望動機はとくに、商社の面接で掘り下げられやすいですよね。Lさんは、どのようなお話をしたのですか?

私は初め、総合商社ではなく、外資系の投資銀行を志望していたんです。

国ひとつ動かしかねないような大きな取引や、M&Aに感心を持っていたからです。

しかし、伊藤忠のある社員――いまは私の上司にあたる人ですが、彼の講演を聞いてはじめて、M&Aを主体的におこなうことができる、総合商社の仕事に惹かれました。

そして同時に、絶対にこの人の下ではたらきたいと熱望するようになりました。

このことを、具体的なプロジェクトに絡めて話したところ、面接官の共感を得られました。

------なるほど、とってもわかりやすいです! では最後に、Lさんから商社を志望する就活生に、メッセージをお願いします。

商社は人気がありますが、実際はたらいてみると、つらいことも不安になることもたくさんあります。

キラキラした日常も送れません。

とくに総合商社では希望どおりの配属になることは稀で、将来の見通しも立ちません。

軽い憧れや、見栄だけで入るには、商社はコスパ最悪な業界だと思います。

少し厳しいことを言ったのは、浮ついた想いでは成果を出すことはできないからです。

商社の各企業で、そして伊藤忠ではたらく多くの社員は、仕事に強い情熱を持っています。

だから、本気で国を動かすような大きな仕事がしたいと思っている人は、ぜひ商社を受けて、強い情熱をぶつけてください。

その想いはきっと、伝わるはずです。

------Lさん、ありがとうございました!

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