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未来をつくるのは誰かじゃなく、自分たち【三井住友銀行】

激変する社会、不確実な未来、流されていては何も始められない。だからこそSMBC三井住友銀行は自らの挑戦で、未来をつくっていく。

インタビュイープロフィール

Kanako Sogo 十川 佳奈子 麹町法人営業部 部長代理 2008年入行 神戸大学経済学部卒

証券ファイナンス営業部、東神戸法人営業部、法人企業統括部と、フロント・本部で実績を積み、2014年に産休・育休で10ヵ月間休職。法人企業統括部に職場復帰し、その後2016年に成長事業開発部、2018年に麹町法人営業部に異動。現在は10数社を担当し、企業の課題解決に奔走している。

「他行がやっていないからこそ、やってみよう」 そんな一歩進んだリスクの取り方ができれば フィールドはもっと広がっていく

―SMBCへの入行を決めた理由は何でしたか?

金融数社のインターンシップに参加したとき、実際に名刺を持ってお客さまのところを訪問する中で、社会を支える金融の役割と、その大切さを認識。

経済学部で学んできたことを生かせるフィールドがあると思い、金融業界に絞って就職活動をスタートしました。

最終的にSMBCに決めたのは、就活中にお会いした先輩行員の方々がとても魅力的だったから。

自分の仕事のことをすごく楽しそうに話していて、「この会社で働けば、キラキラした大人になれる」と思えたことが、入行の理由です。

― 十川さんが入社されてから今までに、SMBCにどのような変化がありましたか?

銀行の3大業務、それは預金・為替・融資です。コロナ禍では、その3大業務が社会を支えていることを痛感しました。

預金は生活の支えになりますし、事業の継続を融資で支援したり、政府からの給付金を為替の仕組みの中で届けたり、危機的状況の中で銀行が果たせた役割は大きかったと思います。

一方、変化で言うと、ここ数年、新規事業開発の動きが目覚ましく、さまざまな取り組みが行われていることでしょうか。

社内でも、いくつかのプロジェクトチームが立ち上がっていて、テーマごとに「どうビジネスに落とし込んでいくか」を研究しています。

また、当行の業務自体、デジタル化・IT化に大きく舵を切っていて、それがお客さまにも波及。

例えば融資の契約を電子契約に切り替えたとき「すごく効率的になった。この仕組みを当社のビジネスにも使いたい」という相談があり、グループ会社のSMBCクラウドサインを紹介しました。

私たちの変化によって、お客さまのビジネスにも変化が起こっています。

―SMBCの今後の課題は、何だと思われますか?

リスクをどこまでとるか、それは永遠の課題であり挑戦ですね。

お客さまから決算書をお預かりして過去の実績を見ながらリスクを取っていくのが一般的ですが、これだけでは成長性を考慮することはできません。

今後はITやAIを駆使した事業分析モデルをつくって成長性を評価することも必要だと思う一方で、経営者の人柄や事業に関する考えをいかに汲み取れるかは人間だけだとも思うので、本当に難しいところですね。

私は現在、再生可能エネルギーの発電事業に取り組んでいる企業様を何社か担当していて、SDGsの観点からしても同事業に対する期待は大きいと思っています。

ただ、制度変更など、これからどうなるか分からないことに対して不安材料が消しきれず、リスク管理部門との調整の結果、案件として成立しなかったことも。

「他行がやっていないから、うちもやらない」ではなく「他行がやっていないからこそ、やってみよう」という、一歩進んだリスクの取り方ができれば、フィールドはもっと広がっていくと思っています。

― 今後の目標について教えてください。

目標は、女性キャリアのロールモデルになること。女性採用が増えてきたのが2006年以降なので、私が入社した頃は女性の先輩の実数が少なくて、ロールモデルがいないことに悩んだこともありました。

産休・育休後に職場復帰したとき、通常業務とは別に女性活躍推進のテーマを与えていただいたことがきっかけで、「後輩たちが私と同じように悩んだときに、一つの方向性を示してあげたい」と思うようになったのです。

「業務にあたる絶対時間が短くなったとしても仕事の質を上げることで、人に負けないパフォーマンスを示せるはず」。そんなふうに悩みながらも、実践を続けていくことで、周りに影響を与え、環境を変えていきたいですね。

インタビュイープロフィール

Kohei Okada 岡田 滉平 決済企画部 2017年入行 早稲田大学創造理工学部卒

入行後2年間、新宿西口法人営業部第一部で法人営業の基礎を学び、2019年6月にロンドンのバークレイズ銀行に出向。1年後に帰国して決済企画部に配属となり、現在に至る。

海外でのビジネス経験で大きな気づきを得る

就職活動でさまざまな企業を訪問する中で、個人でも法人でも皆が必ず使う「お金」を扱い、多彩なソリューションを展開している銀行に魅力を感じるようになりました。

数ある銀行の中でSMBCを選んだのは「若いうちから活躍できる」「海外に行ける可能性が高い」の2つの理由からです。

入行後は新宿西口支店で窓口業務を経験したあと新宿西口法人営業部第一部に異動。法人営業の基礎を学びました。

入行3年目にロンドンのバークレイズ銀行に出向。フィンテック企業のスタートアップを支援する組織「Rise」に所属し、知見を高めました。

1年後に帰国してトランザクション・ビジネス本部の中にある決済企画部に配属となり、現在は決済ビジネス強化のための企画立案、関係各部の連携推進を行っています。

成長の転機は、ロンドン出向のとき。海外留学経験もなく、英語が上手に話せなくても失敗を恐れず懸命に伝えようとすれば相手は聞いてくれるし、そこにコミュニケーションや信頼関係が生まれます。

積極的な行動が大切だと実感できました。

理系の論理的思考力が「銀行」で生きる

「理系人材が、なぜ銀行に?」と思われるかもしれませんが、理系人材が持つ「物事を順序立てて組み立てる力」は、デジタルや高度な数理学を扱う部署だけでなく、企画部門や営業部門でも有効です。

論理的な説明はお客さまにも届きますし、上司に報告するときも「この人に任せておけば安心」と思ってもらえるからです。

数字に強く論理的思考力が鍛えられている理系人材は銀行員に必要とされる素養を二重に持っているので、活躍の幅は広がると考えています。

インタビュイープロフィール

Ryosuke Yano 矢野 遼介 人事部 採用グループ 部長代理 2014年入行 東京大学経済学部卒

浜松法人営業部で2年間営業を経験し、財務企画部に異動。SMFG全体の連結決算や財務税務サポートに携わる。2020年7月より人事部で採用・育成を担当。

どんな環境でもできることは必ずある

経営コンサルタントの仕事を志望していたのですが、就活中は業界を問わず、さまざまな会社を訪問。

SMBCの説明会で、「私たちの仕事は、多彩なソリューションを使ってお客さまの悩みを解決していくこと」と聞き、「コンサルティング業務に加え、事業化の実践・実行フェーズまでサポートできる」ことに魅力を感じました。

入行後は浜松で法人営業を担当。新規のお客さまに最初から金融取引を持ちかけるのではなく、経営課題の解決サポートで信頼関係をつくり、最終的にビジネスにつなげていくスタイルで営業活動に没頭。

競合銀行とのつながりが強くて入り込めなかった新規先企業との取引が成立したときは、本当に嬉しかったですね。

また、日本を代表するメーカーの大型融資案件で、若手の私に稟議書作成を任せていただき、本部を巻き込んで全社一丸となって一週間で提案、契約に至ったことも貴重な経験になりました。

入行3年目の1月、財務企画部に異動。SMFG全体の連結決算、新会社設立時の税務財務のサポートを担当することに。

新しい仕事に慣れてくると「不要な業務や作業があるな」と考えるようになり、業務改革を実施。

目的から落とし込み、本当にその手段が最適なのかを明確化し、業務のカタチを変えていきました。

「自走する人」を採用し育てることが、今の使命

2020年7月には人事部に異動。自分で問題を発見して解決のために動ける「自走する人」を採用し育てていくことが、私の使命です。

銀行は堅くて真面目なイメージで、以前と同じことをしていればいいと思われがちですが、SMBCはまったく違います。

私は前例踏襲という言葉が嫌い。これまでさまざまな部署を経験する中で、常に課題を提起し挑戦することで自分の想いを実現してきました。

そんな頑張りを誰かが見ていて評価してくれるから、将来のキャリア形成を見据えて動くことができます。

自走する先輩に憧れた人が当社に入行して自走し、次の後輩につながっていくようなスパイラルを生み出したいですね。

銀行は今、大きな変革期を迎えています。そして銀行を変えられる主力はデジタルネイティブ世代であり、変化が当たり前の社会で生きてきた若者世代。

SMBCの幅広いビジネスフィールドと分厚い資本を使えば、その変化は社会全体にまで影響を及ぼすほど大きなものに。「日本を変えてやろう」という想いで、飛び込んできてほしいですね。

インタビュイープロフィール

Hidekazu Sugimoto 杉本 秀和 本店営業第三部 部長代理 2010年入行 神戸大学経済学部卒

東大阪法人営業部で中小企業のニッチトップの技術に感銘を受ける。コーポレートアドバイザリー本部第三部で「銀行員は何にでもなれる」ことに気づき、現在の本店営業第三部でそれを具現化。

ソリューションデザイナーとして自身をブランディング

銀行員の仕事は「お客さまとビジョン&戦略を共有し、ともに社会をより良くしていく」こと。

私は現在、国内大手の流通業のお客さまと、「社会課題を解決しよう」「サステナブルな社会を実現しよう」といったビジョンを共有し、融資だけではなく一緒に新しいソリューションを生み出しながら課題解決に取り組んでいます。

例えば消費期限切れ商品や加工過程での食品廃棄物の処分はコストがかかるし環境にもよくない。そこでゴミ処理発電ビジネスを一緒に立ち上げませんか、ゴミを提供してください、燃やして発電します、その電気を店舗で使ってください、とぐるぐる回す。

お金を貸すから金利をくださいというトレードオフではなく、一緒にビジネスをつくってコストも利益もシェアしましょうというビジネス共創プロジェクトを実践中です。

さらにSMFGの約17社100名以上の方と連携して、例えば銀行のソリューション×カード会社のソリューション×SMFG新会社のプロダクトといった「掛け算」による新しいビジネスの可能性を追求。

「競争」ではなく「共創」をテーマにこちらもぐるぐる回しています。

また、コロナ禍の課題解決ソリューションである電子契約の有志社内勉強会をオンラインで企画したところ、完全クチコミで600人も集まりました。

アンケートを返して下さった中で、約20名の方々から激熱コメントが...。今、彼らとディスカッションする中で、様々なアイディアが「共創」されています。

私たちは何者? 銀行員を再定義する

ビジネス共創プロジェクトの活動は2019年の社内表彰を受賞しました。そしてお客さまは、「銀行がこんなことまで解決してくれるの?」と驚きます。

確かに、銀行はこんな動きはしないし、コンサルのようだけどコンサルは提案中心で最終執行はしない。

いろいろ考えている中で「ソリューションデザイナー」というキーワードが浮かんできました。こんなことをやっている銀行は他にないのでまさにブルーオーシャン。

今のうちにもっともっと活動の輪を広げていきたいですね。

銀行員は、商社マンにも、広告マンにも、コンサルタントにも、何にでもなれる。

渋谷にあるhoops link tokyoで「銀行員を再定義する」というテーマでプレゼンしたときに当行の専務が来ていて、それが「デザイン思考をつかった法人営業」の試行につながりました。

再定義の結論は「銀行員ほどクリエイティブな仕事はない」ということです。

インタビュイープロフィール

Hiroki Tamura 田村 浩気 デジタル戦略部 上席推進役 2016年キャリア入行 関西学院大学商学部卒

シティバンク、エヌ・エイ東京支店で営業を経験し、LINEに転職。新サービスの企画・開発・営業に携わる。多彩な経験から得た知見を生かして、現在はSMBCのデジタル戦略部で活躍中。

デジタル適用で、銀行自体のビジネスモデルを変える

先端のテクノロジーを取り込むことで、どんな新サービスを提供できるか、金融機関としてどんなことができるのか、私たち自身がどう進化していけばいいのか、解が見えない状況の中で在るべき姿を模索し、デジタライゼーションを推進していくことが私たちの役割。テーマが無限にあるので、案件ごとにチームで動いています。

私もいくつかの案件を担当。定常的にあるのは、シリコンバレーなどアメリカのスタートアップの発掘・支援で、ほかにも日本のスタートアップのサポートや、新しいビジネスの立ち上げ、別部門との協業になりますがアジアデジタル戦略にも携わっています。

デジタライゼーションにより新しい事業やサービスを生み出していくためには、自行の知見だけでなく、お客さまや、ベンチャーを含むパートナー企業が持つ技術やデータ、ノウハウを組み合わせることが必要です。

私はキャリア入社で、以前にIT系ベンチャー企業の新サービス開発に携わっていたため、そのときの社内外の人脈を生かすことができます。また「新しいお客さまやパートナーと、どんどん会って話す」ことも当たり前のようにできるようになりました。

銀行には会う前に「案をよく練ってから動く」といった慎重な人も多いのですが、実際に会えば、技術に詳しくなる、お客さまの真意が分かるといったチャンスが増えます。それでコラボが生まれたり、案件として成立したりしたこともありました。

インフラを動かす大きい仕事に携わりたい

銀行業界内で、従来のレガシーシステムを変えようという動きが出てきています。金融を根底で支えるインフラを動かす。そんな大きい仕事に携わることが私の目標です。

また、インフラ改革は業界全体で取り組むものですが、そこに付加価値をつけるのは各銀行の役割。当行の他部署とも連携しながら、オリジナルなサービスを創出していくことが2つ目の目標です。

海外とのやりとりでWEB会議を使っていましたが、近年は国内でも多く使われるようになってきました。

そうなると、仕事の場所や住む場所に制限がなくなるので、違う場所で生活してみたいという個人的な夢もあります。それが実現したときには、地方自治体と一緒になって地域にイノベーションを起こすこともやってみたいですね。

いずれにしても、今の仕事でパフォーマンスを発揮して評価されることが、目標達成への近道だと思っています。

株式会社三井住友銀行 創業 設立  1996年 本社所在地  東京都千代田区丸の内1-1-2 資本金    1兆7,710億円(2020年3月末現在)

経常収益   2兆8,511億6,200万円(2019年度)※単体

従業員数   27,957名(2020年3月末現在) 事業内容   普通銀行業