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【選考対策】10分でわかる外資系コンサルの選考フローと対策

就活生からの人気が高い外資系コンサル。特に旧帝大、早慶の学生から多大な人気を白しています。その人気ゆえに外資系コンサル企業は入念な選考対策が必要なことでも有名です。皆さんはきちんと準備できていますか?そこで今回は、外資系コンサルの選考対策を徹底解説します。

外資系コンサルの選考フロー

毎年、多くの就活生がこぞってエントリーする外資系コンサルティングファーム。「激務」 「実力主義」という厳しい環境であるイメージがある一方で、起業家や、急成長ベンチャー企業の役員など、数多くの著名人を輩出していることからも、就活生からの人気が絶えません。 外資系コンサルの夏インターン参加を視野に入れている就活生も多いのでは?

入社後、企業の経営や事業の戦略を支援するという事業内容から、社員には非常に高い能力が求められるコンサルティングファーム。

そのため、新卒採用においても、そのほかの業界と比較して、難易度の高い選考が実施されており、選考対策を入念に行う必要がある事でも有名です。

例えば、ケース面接。 ケース面接とは、与えられたビジネス上の課題に対して、制限時間内に論理的に課題を解決するための打ち手を提案する面接のこと。そこで出題される課題は、実際に外資系コンサルで取り扱うようなものが多いようです。 そのため、一般の就活生が対策無しにクリアすることは、非常に困難になっています。

このように、難易度が高く、特徴的な選考があることでも有名な外資系コンサルティングファームの選考。

内定を獲得するためには、どのような選考フローを通過すべきでしょうか?

外資系コンサル 選考フロー

上の画像のように、外資系コンサルの選考は一般的に、ES→筆記試験→(GD)→ケース面接→ジョブ→内定というフローになっています。

また、スケジュールからわかるように、外資系コンサルの選考を受けるチャンスは年間を通して2,3回。

多くのファームでは夏の方が採用枠が多く、アクセンチュアの戦略部門は夏しか選考を受け付けていないといった事例もあります。

しっかり対策を積んでから冬に選考を受けるという戦略も可能ですが、できるだけ早期に対策を始めておくことは選考突破の大きなカギとなるでしょう。

ここからは、各選考フローごとの特徴・対策について解説していきます。

【選考フロー①】外資系コンサルのエントリーシート

外資系コンサルのエントリーシート(ES)は、一般のエントリーシートと特に変わりはありません。 また、ES提出後すぐに合否連絡がくるという特徴から、外資系コンサルのエントリーシートは比較的重視されない傾向にあると言えます。

ESの内容も特に変わったものはなく、志望動機や学生時代頑張ったことを問われる質問がメインとなっています。

戦略コンサルティングファームである、ボストンコンサルティンググループのエントリーシートを例に見てみましょう。

設問1:あなたの1番大事にしていることは何ですか 200字以内 設問2:今までの人生の中で成し遂げたことで、人に話したいことはなんですか? 200字以内 設問3:一生のうちに必ず成し遂げたい夢は何ですか? 200字以内

設問ごとの制限文字数が200文字と少ないことから、「論理性」はもちろん「端的」に伝えることが非常に重要になると考えられます。

また、重要視されていないとはいえ、面接時やジョブ前後にESの内容を用いた質問をされることもあるようです。

適当に書いたESが要因で選考に落ちてしまった、ということがないように、手を抜かずに取り組みましょう。

▼戦略コンサル内定者のESはこちら

マッキンゼー_ ES(2020卒)

ボストンコンサルティングファーム_ ES(2020卒)

ATカーニー_ ES(2020卒)

アーサー・D・リトル_ ES(2020卒)

ベインアンドカンパニー_ ES(2020卒)

◆【選考フロー②】外資系コンサルのテスト

エントリーシートが通った後に待っているのが、筆記試験やWebテストです。この、テスト対策は外資系コンサルを志望するのであれば避けて通れません。

コンサルティングという事業の特性上、「地頭」や「論理的思考力」が非常に高い水準で求められます。

「テストの通過率は10%」、「外資系コンサルのWebテストに通れば日系の難関企業のWebテストにはまず落ちない」と噂されるほど。外資系コンサルの選考の中で、この筆記試験やWebテストが最初の難関と言えるでしょう。

また、このテストの形式は企業によって、筆記試験やWebテスト、テストセンターなど多くの型があります。そして出題される問題も、企業独自に作成しているものや、「玉手箱」や「TG-Web」などの形式的なWebテストなど様々です。

中には、海外のMBA(経営学修士)留学に必要な試験「GMAT」を用いていることもあります。

例えば、マッキンゼー・アンド・カンパニーでは、GMATの問題を含むファームが独自で作成した筆記試験。アクセンチュア戦略部門のテスト選考ではWebテストの玉手箱が用いられています。

このように、外資系コンサルのWebテストや筆記試験は選考通過率が低く、またファームごとに問題の形式が異なります。そのため、志望する企業がどの形式でテストを行なっているのかを事前に調べ、参考書や過去問などでしっかりテスト対策してくださいね。

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【選考フロー③】外資系コンサルの面接

外資系コンサルの選考フローにおいてもっとも重要かつ特徴的なのは面接です。 一般的な面接では、就活生の人となりを問う「パーソナリティ面接」がメインになりますが、外資系コンサルの面接では「ケース面接」がメインに行われます。

このケース面接はフェルミ推定系とビジネスケース系に分けることができます。中でも、フェルミ推定系のものは、問題を解くフレームワークをいくつか知っておく必要があるので、事前にインプットしておくことをお勧めします。

具体的にそれぞれ見ていきましょう。

・フェルミ推定系

フェルミ推定とは「実際に調べることが難しい数量をいくつかの手がかりから概算すること」です。実際の面接では、1人でフェルミ推定を駆使することで面接官の質問に答える形になります。

例えば、

「日本にマンホールの蓋はいくつか。」 「日本で一年に送られる年賀状の数は何枚か。」 「東京にある電信柱の本数は何本か。」

このような質問が実際に面接の場で行われます。この質問に対して、前提を仮置きして計算し、答えを求めます。

例えば、日本で一年に送られる年賀状の数を求める場合の例。

まず、年代毎に大体の送る枚数が変わるのではという前提の元に計算を行います。そして、若年層と壮年層の1人あたりの年賀状の枚数を仮置きします。

今回は、若年層であれば1人あたり5枚、壮年層であれば1人あたり30枚の年賀状を年間でもらうとします。日本の人口は、若年層が3000万人、壮年層が9000万人としましょう。

「人口」×「1人当たりの年賀状の枚数」が1年で送られる年賀状の枚数にあたります。すると、3000万×5+9000万×30で、答えは48億枚になります。

これが、フェルミ推定を解く時の一連の流れです。

この問題で重要なのは、回答した数値が実際に合っているかではなく、難易度の高いお題に対しても論理的に回答を導き出せているか、筋道を立てた思考ができているか。か自らの思考プロセスを評価してもらうことを念頭に、回答していきましょう。

▼フェルミ推定についての理解を深めたい方はこちら

・ビジネスケース系

前述のフェルミ推定を応用したものが、いわゆるケース面接と言われているビジネスケースです。

ビジネスケースとは、「与えられたビジネス課題を解決する施策を考えること」です。実際のケース面接では以下のような問いが問われます。

「東京駅近郊のラーメン屋の売上を2倍にするには?」 「日本全国のアルコール消費量を増やすには?」 「文化祭で売るタピオカの売上を2倍にするには?」

お題を見て、すぐに回答を思いつくことはできましたでしょうか? 選考中、制限時間のある中でこういった課題に対して即座に回答するのは非常に難しいです。

こちらも、フェルミ推定系と同じく、ある程度解き方を覚えて何問か練習すれば、解けるようになります。解き方を具体的に見ていきましょう。

例えば、「東京駅近郊のラーメン屋の売上を2倍にするには?」というお題のケース面接。

まず売上を「顧客単価」×「顧客数」に分解します。そして、「顧客数」と「顧客単価」をそれぞれどのくらい引き上げれば売上が2倍になるのかを考えます。

ここで「東京駅近郊のラーメン屋」という条件に注目します。東京駅近郊のラーメン屋では以下のようなことが考えられるでしょう。

・駅前なので集客には困らない。 ・昼と夜の間の時間は空いている。 ・行列を捌き切れていない。 ・ラーメン屋なので滞在時間は少なめ。

条件を考えると、「集客には困ってないから顧客単価をあげよう」「昼と夜の間の時間に割引を導入して顧客数を増やそう」などの様々な施策が考えられます。

後はこれらの施策をどのように拡大したら売上2倍を達成出来るかを考えましょう。ここでの答えは重要ではなく、どう考えてどう論理づけたかの根拠を明確にしてください。

また、前項のフェルミ推定を用いて、顧客数や単価の数値を概算して答えを導き出せればさらに納得度の高い回答を作れます。

ここで重要なのは、施策の「奇抜性」や「オリジナリティ」ではなく「答えを導くまでの論理性合成」です。 ビジネスケース系もフェルミ推定系と同じく、正解の無い問いなので「最後まで論理矛盾せずに説明できるか」「論理展開は妥当か」など考える過程を評価されます。

いかに論理的に説明できるかを意識して対策をしましょう。

ここまで、具体例を交えてケース面接を説明しました。しかし、フェルミ推定とビジネスケース共に、他にも様々な問題や解き方があります。その問題を網羅するためには、ケース面接対策書籍を読み込んだり、先輩内定者と話してみるのが良いでしょう。

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【選考フロー④】外資系コンサルのジョブ

内定を得るための最後の関門が、ジョブ選考です。

ジョブ選考とは、一般的な企業におけるインターンシップのこと。3〜4日で行われることが多く、実際の企業への提案を想定したプロジェクトを数人のチームで進めていくといった内容になります。

一般的なインターンシップは選考に直結しないものもありますが、外資コンサルのジョブはそうではありません。

担当社員は、プログラム中の3〜4日間、思考力やチームとの関係性、コミュニケーションなど、様々な観点でパフォーマンスを評価しています。

激務、高難度と言われるコンサルティング業務において、成果を残すことができる。その素質がある。といったイメージを担当社員に思わせることができれば内定へと繋がるでしょう。

ここで見られる能力は一朝一夕では身につきません。日頃から課題を解決するための思考や、対人コミュニケーションを意識して改善し続けることをおおすすめします。

また、ジョブ中の立ち回りを完璧に対策するのは難しいですが、先輩内定者にジョブの内容を聞いてイメージしておくと、動きやすくなるのでは無いでしょうか。

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外資系コンサルへの理解を深めるために

今回、外資系コンサルの選考フローと、その対策について解説をしていきましたが、いかがでしょうか。

外資系コンサルの選考フローでどのような対策をするべきかがわかったと思います。この記事を読んで外資系コンサルに興味を持った就活生は、テスト対策やES対策などできるところから始めてくださいね。

また、「外資系コンサルの選考フローはわかった。でも、そもそもコンサルって何してる人達なの?」

そのような疑問をもつ就活生も多いはず。エンカレッジではそんな就活生に向けてコンサル業界の業界分析資料を作成しました。

気になった方はぜひご一読ください。

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また、外コン就活をリアルに感じてもらうため、先輩内定者の選考体験記も掲載しています。こちらもよかったら読んでみてくださいね。

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