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若手の有志が立ち上げ! スタートアップ連携プロジェクト

NTT東日本がスタートアップ企業とタッグを組み、社会問題を解決するアクセラレータープログラム。連携先の一つであり、電動マイクロモビリティを扱う株式会社Luupとともに、取り組みを語っていただきました。

アクセラレータープログラムとは

自社の有する経営資源や技術だけでなく、社外からの技術やアイデア、サービスを有効に活用し、革新的な世界を創造するオープンイノベーションの手法の一つです。

NTT東日本では、2017年に本プログラムが立ち上がりました。今年で3期目を迎えるこのプログラムは、NTT東日本が保有する通信ネットワークやサービス、技術、不動産、さらにはNTTグループの持つアセットをベンチャー企業が活用することで、地域・社会の課題をスピーディーに解決するとともに、革新を起こし、イノベーションを社会実装させています。

インタビュイープロフィール

アクセラレータープログラムがスタートアップ企業を支え、社会を変える

─アクセラレータープログラムはどのような背景で発足したのでしょうか?

遠藤:僕は当時NTT東日本の営業を統括するマーケティングの仕事をしていましたが、そこには各地域のお客さまから悩みが沢山寄せられていました。

しかし、その業種業態の悩みを解決するソリューションをNTT東日本だけの力で解決するには限界を感じていたんですよね。

そこで、ベンチャー企業の持つ最新技術やサービスを活用することで、お客さまの課題を解決し、世の中をより便利にできるのではないかと考え、有志のメンバーとともに、プロジェクトを立ち上げました。

井上:私は途中からこのプログラムに入ったのですが、最初は驚くことばかりでした。

これまでもコンサルティング営業としてお客さまの課題に向き合う仕事をしていましたが、このプログラムでは、自分がリーダーとなり沢山のメンバーを巻き込み、社会を変えるために本気でベンチャー企業と向き合っていく。

そうしてビジネスを創っていくことは今まで以上に責任が重いですが、同時に楽しさとやりがいを感じています。

─アクセラレータプログラムは現在3期目。本日は3期目から協業している株式会社Luupにもお越しいただいています。どのような経緯でNTT東日本と協業をしていったのでしょうか?

岡井:私たちLuupは二輪電動キックボード、高齢者向け四輪電動キックボードをはじめとする電動マイクロモビリティを包括的に扱うシェアリングサービス 「LUUP」の将来的な社会実装を目指しています。

弊社のマイクロモビリティはIoT化しているので、NTT東日本の持つ通信基盤を活用することで、様々な可能性が広がると考え、応募しました。

遠藤:公募を受け、僕も社会問題の解決ができるビジネスが創出できるという点で、今後の可能性を感じました。

具体的には電動マイクロモビリティに搭載された通信機能に、NTT東日本の通信網を使うことで、GPSによる制御やカメラによる監視などが可能になります。

昨今の急増する観光客に対しての言語化や高齢者の運転事故、地域の移動手段の課題などを解決できるのはないかと考え、協業を決意しました。

-実際にどのように協業し、ビジネスを創っているのでしょうか?

井上:我々の強みは東日本全域に通信網を持っているところ。まず電動マイクロモビリティにNTT東日本のネットワークが使えるSIMカードを搭載し、通信ができるようにしました。これによって、位置情報をもとに人がどのエリアでどのように行動しているのか把握できるようになります。

例えば坂道など事故多発エリアといわれる危険エリアに入ったときもアラートを出して制御できるように整備しています。

また、NTT東日本が得意な保守・保全という領域でも、盗難に合わないよう監視カメラを使って安全に管理できるようになっています。

岡井:電動マイクロモビリティは人の流れを変え、様々な社会問題を解決できる可能性がありますが、日本ではまだ軽車両扱いです。実証実験を繰り返し、官公庁に安全性をアピールすることで、誰でも簡単に利用できる社会を目指しているところです。

NTT東日本というとはじめは固い会社というイメージがあったのですが(笑)、最初の話し合いから2ヶ月後には秋葉原での試乗会の実施までこぎつけることが出来ました。このスピード感は想像以上で、私達も驚きましたね。

井上:そこは常に意識しているところですね。NTT東日本に限らず、ベンチャー企業と大企業のスピード感はなかなか合いにくいので、とにかく担当者がスピード感を持って、お客さまのことを想い、行動していく必要があると思っています。

−最後に、今後の意気込みやビジョンをお聞かせください。

岡井:私たちのモビリティが普及することで、人の流れを変えることができます。アクセスの良い駅近くに密集してしまう人たちが、過疎化の進む地域にも気軽にアクセスできるようになることで、経済の循環・活性が生まれます。

また、商店街や下り坂ではアラートを出すことで車よりも安全に運転することができるようになります。

そのためにはNTT東日本の持つ通信網や保全システムが欠かせません。今後もNTT東日本と実証実験を重ねながら、新しい街づくりや安全な社会を実現したいと考えています。

遠藤:NTT東日本にはヒト・モノ・カネ・ブランドなど豊富なリソースが揃っていて、それをより活かせるのがアクセラレータープログラムです。このプログラムが進んでいくことは社会課題を解決していくことでもあります。

「NTT東日本を変え、社会を変える」というビジョンで、これからもスタートアップの素晴らしいサービスと連携しながら、世界を変えていきたいと思います。

写真で見るSide Story

たくさんの反響をいただいたLuupの試乗会 秋葉原の駅前で開かれた試乗会。道行く人に試乗してもらい、2日間で計210人が試乗。操作性の良さなど好評を集めた。

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