不動産業界は40兆円規模の一大市場!
不動産業界は、個人の住宅建築に関わる住宅業界や、都市開発を行うデベロッパーなど、様々な企業群から成る大きな業界として捉えることができます。
不動産業界全体で考えると、その市場規模は驚異の40兆円と言われています。これは、自動車業界などに次いで、日本で四番目に大きい市場規模です。
その市場規模も相まって、多くの業界と比較して高い給料を得ることができることでも有名です。平均年収ランキングで常に上位にランクインするヒューリックや三菱地所が代表的な不動産業界の企業と言えるかもしれません。
今回は、不動産業界に対して、就活生が抱える疑問をピックアップし、それらに答えるとともに、不動産業界の企業を様々な観点からランキングしていきます!
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不動産業界を目指す就活生が抱える疑問とその答え
不動産業界は魅力の多い業界であり、それゆえ、多くの就活生が目指すことも頷けます。就活生が志望動機として挙げる、不動産業界の魅力は以下のようなものが挙げられるでしょう。
<良い側面> ①不動産業界は高い給与水準を得られる? ②不動産業界は個人営業の場合、実力主義の世界である。 ③(デベロッパーの場合)規模の大きな都市開発に携わることができる ④(住宅業界の場合)人々の、人生でいちばん高い買い物(決断)に携わることができる
①不動産業界は高い給与水準を得られる? 特に、給与水準については多くの就活生が言及しています。その中で就活生のみなさんが気をつけるべきことは、高い給与を全ての従業員に安定的に供給できているのは、不動産業界の中でも、超大手の一握りの企業に限られるということです。
具体的な企業で言えばデベロッパーである三菱地所、森ビル、東急不動産といった企業が挙げられます。
これらの企業は概して基本給が高水準で、高い給料を安定して得ることができます。その一方で、圧倒的な給料を得ることができている従業員は少ないでしょう。
これは、給料の中で歩合の比率が少ないことが影響しています。
一方で、不動産業界において、一部の中小企業では基本給が少なく、歩合の比率が大きく設定されている企業も存在します。
このような企業の場合は、従業員間で給与の格差が如実に表れます。1000万円以上の高年収を実現する社員がいる一方で、200~300万円という業界平均よりも圧倒的に少ない給料で働いている社員が多くいることを認識しておきましょう。
②不動産業界は個人営業の場合、実力主義の世界である。 先ほども触れた通り、戸建販売などの不動産営業の場合は、歩合の比率が高まり、実力主義の色が濃くなります。
会社がもつ不動産やその時の景気によって営業成績は大きく左右されてしまいます。
不動産業界を志望する際は、自分が目指す企業がどのような領域で事業を行なっているのか、どういった職種を募集しているのかを見極めましょう。
その上で、自分自身の価値観と照らし合わせた上で、実力主義の風潮がマッチするかを慎重に考えることが必要です。
③(デベロッパーの場合)規模の大きな都市開発に携わることができる。 これについても、企業ごとの事業領域をしっかりと理解するべきです。
例えば、森ビルは大手の不動産デベロッパーとして有名ですよね。森ビルが得意としているのは、都心のオフィスビルの賃貸を主要事業としています。
六本木・溜池山王・虎ノ門周辺の都市開発は行なっていますが、その地点にフォーカスして事業を行なっているため、都心以外の不動産開発業務に携わることは現時点では難しいです。
この問題については、自己分析と企業研究をしっかりすることが求められます。
自己分析においては、「都市開発」が自分の中で主軸となっている場合、さらにそれを深掘りして言語化する努力をしましょう。
また、企業研究については、上記の森ビルのように、各企業が得意とする事業についてしっかり吟味した上で、志望企業を絞っていくことが重要です。
④(住宅業界の場合)人々の、人生でいちばん高い買い物(決断)に携わることができる。 これについては、住宅業界で働く社員が口を揃えて話しています。
勿論、歩合制によって高い給与を得ることも働くモチベーションになっているようですが、多くの社員が「お客様からの感謝の言葉を頂くことがやりがいになっている」と答えています。
勿論、数千万円から時には億を超えるような取引となるため、とても緊張感のある労働環境ですが、お客様との距離が近いことや、直接感謝の言葉を聞けることが働く上で大きなモチベーションになっています。
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それでは、逆に不動産業界を目指す上でネックになる点はどういったところでしょうか。
<悪い側面> ①不動産業界は激務?体育会系の風潮? ②不動産業界は景気によって左右される?
①不動産業界は激務?体育会系の風潮? これに関しては、不動産業界の中でも、事業領域や企業ごとに異なるというのが答えになります。例えば、賃貸の領域で言えば2月から3月が新生活への以降の時期であるため、繁忙期となり、従来に比べて業務時間は絶対的に増えます。
残業時間は勿論、多くのお客様を相手にするため、心理的・身体的なストレスも大きくなることが予想されます。
②不動産業界は景気によって左右される? 不動産業界は、とても景気に左右されやすい業界です。例えば、現在は東京オリンピックが直前に迫り、首都圏を中心に不動産業は好調を維持しています。
一方で、地方の不動産業は空室率の高さに悩まされていますし、東京オリンピック以降は不景気が予想されています。
不動産業界は、個人の営業力だけではカバーできない、景気に左右されやすい業界であることは間違い無いでしょう。
不動産業界 売上高ランキング デベロッパーの強さが光る。
1位から6位は2位の飯田グループホールディングスを除いて不動産デベロッパーがランクインしました。一位は三井不動産であり、不動の1位を守っています。
7位には成長著しいオープンハウスがランクイン。毎年驚異の平均30%の成長を遂げているメガベンチャーであり、個々人の力強い営業力が成長を支えているようです。
不動産業界 平均年収ランキング 1位はあの会社!
1位はみずほフィナンシャルグループと親密な関係にあるヒューリックでした。ヒューリックは主に東京23区の駅前の高収益不動産を事業の根幹としており、他社と比べても圧倒的な空室率の低さを実現しています。
2位は日本商業開発です。日本商業開発は「JINUSHIビジネス」と呼称される土地のみに投資し、長期安定収益を生み出すビジネスに圧倒的な強みを持ち、少人数ながら大きな収益を上げています。
3位以降は、大手の不動産デベロッパーなどが順当にランクインしています。
不動産業界 従業員満足度ランキング ある企業の強さが光る?
1位は売上高でもトップを走っている三井不動産がランクイン。
「一年目から一定の裁量を持って働くことができる」「女性の管理職登用に積極的」といったコメントが見受けられ、他の企業に差をつけて、4.58のスコアを記録しています。
2位はリクルート住まいカンパニーです。リクルートに特徴的な挑戦を支援する組織体制が支持され、総合評価で4.44を記録しています。
特に、20代の成長環境という項目では平均スコアが4.7を記録しており、新卒の第一歩として成長志向が顕著な就活生にとっては素晴らしい環境となっています。
3位はダイワハウスグループのコスモスイニシアがランクイン。コスモスイニシアは現在はダイワハウスグループの一員ですが、ルーツはリクルートにあります。
リクルートの企業文化が現在も色濃く残っており、2位のリクルート住まいカンパニーと同様20代の成長環境というカテゴリでは平均スコアが4.7を記録しています。
総合評価でも4.43と、僅差で3位という結果になりました。
4位以降は大手不動産デベロッパーやそれらのグループ会社がランクインしました。
コスモスイニシアについては、すでに選考が始まっています!興味がある方は以下から選考の予約が出来るので、ぜひ挑戦してみてください!
不動産業界のES対策をして、万全の準備をしよう!
不動産業界の企業を、売上高、平均年収、従業員満足度というカテゴリでランキングを見てきました。
トップ10にランキングされた企業としては、大手の不動産デベロッパーの存在感が光りました。
今回は、実際に不動産業界の選考を進めていく上で第一関門になるES対策に関して、大手不動産デベロッパーのESを参考にしてみましょう。
三井不動産(2020年卒・本選考) ・課外活動について、団体名や活動内容をお書きください(100文字以下) ・あなたが三井不動産を志望する理由についてもお書きください(300文字以下) ・あなた自身が社会に出て仕事をするうえで「これだけは譲れない」と考えることについてご自由にお書きください。(300文字以下) ・今のあなたを形成するうえでの重要な経験 (競った事、失敗した事、成功した事等)についてお伺いします。 以下期間における経験内容の詳細・経緯、またその経験が、 今のあなたの考え方や行動にどうつながっているのかをお書きください。 【1】大学入学までの経験 (500文字以下) ・【2】大学・大学院の学生生活での経験(500文字以下) ・【3】大学・大学院の学生生活での経験(500文字以下)
これは三井不動産の20年卒対象のESです。三井不動産は、他の大手不動産デベロッパーと比較してもESの設問数が多く、文字数も500文字の設問が三問あり、かなり大変な内容となっています。
他の大手不動産デベロッパーの設問とも共通するものとして、「これだけは譲れない」「最大の困難、挫折」「チャレンジングな目標に取り組む」といった、強い意志力を持って高い目標、難しい課題に取り組んだ経験を必ず問われます。
その理由としては、不動産デベロッパーとして規模が大きな事業に取り組む際には、必ず多くの解決困難な課題にぶつかるからです。
それぞれの企業に対する明確な志望動機と、上記の経験について、自分の言葉でしっかりと説明できる質の高いESを準備することが、とても重要になります。
これまで、不動産業界の企業をランキング形式で紹介することで、より深い企業研究ができるお手伝いをさせていただきました。
不動産デベロッパー、住宅業界に関しては以下に詳しい記事があるので、ぜひ確認して見てくださいね!
また、上記の三井不動産のES選考に通過した先輩内定者のESが無料で閲覧できるので、ぜひチェックして見てくださいね!
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