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証券会社とは?仕事内容とビジネスモデルをわかりやすく解説

高年収なことから人気の証券会社。毎年多くの就活生が証券会社を志望しています。 しかし、「証券会社について株を売買していることくらいしか知らない」そんな就活生も多いのでは。そこで、今回、証券会社の仕事内容とビジネスモデルと詳しく解説します。

証券会社とは?わかりやすく解説します!

金融業界で、銀行、保険とともに人気の高い証券会社。

特に、証券会社の投資銀行部門は新聞に出るレベルの大きな案件に携われることから、就活生からの人気を博しています。

「証券営業マンとしてめいっぱい稼ぎたい」「証券会社の投資銀行部門で大きな案件に携わりたい」そんな就活生も多いはず。

では証券会社とはどのような会社でしょうか。

証券会社といえば、「株式の取引に関わっている」というなんとなくのイメージなのでは。

また、証券会社を含む金融業界は様々な業態やビジネスモデルが入り混じっているために複雑でわかりずらいです。

そこで今回は、

・証券会社の定義

・証券会社のビジネスモデル

・証券会社の仕事内容

についてわかりやすく解説します。

この記事を読んで証券会社についての理解を深め、選考に備えてくださいね。

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野村證券_ ES(2020卒) 大和証券_ ES(2020卒) みずほ証券_ ES(2020卒) SMBC日興証券_ ES(2020卒)

証券会社とは?まずは金融機関について解説

証券会社は金融系と言われますが、「金融」とはなんでしょうか。まず、金融や金融機関について解説します。

すでに知ってるよ!という方は読み飛ばしてください。

金融とは、資金が余っているところから、足りないところに融通することです。

銀行をイメージしていただければわかりやすいと思います。

銀行は以下の図のように、みなさんのお金を預かり(預金)、それをお金の欲しい企業や個人に貸し与えます(貸付)。

それが金融です。

メガバンクの業界研究資料より

そして、その金融に関する業務を営む組織が金融機関です。

金融機関には、証券会社の他に保険会社や銀行も含まれます。

また、金融の中には、「間接金融」と「直接金融」があります。

その内、証券会社は「直接金融」の業務を行います。

間接金融は、「資金を必要としている人」と「資金に余裕がある人」の間に、金融機関が仲介役として入り、取引を行う仕組みのことです。

基本的に仲介取引をした際に生じる、仲介手数料が間接金融の利益になります。

銀行はこの間接金融にあたります。

対して直接金融は、「資金を必要としている人」と「資金に余裕がある人」がお互いに条件を提示し、銀行などの仲介人を介さずに資金の貸し借りや投資を行う仕組みのことです。

証券会社はこの直接金融を事業としている金融機関です。

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証券会社とは?ビジネスモデルについて解説

ここからは、「証券会社とはどのようなビジネスモデルの金融機関なのか」について解説します。

証券会社は簡単に言うと株式や債券など金融商品に関する取引の窓口としての役割を果たします。

詳しく見ていきましょう。

例えば、株式取引の仲介。

事業の発展を目指して大規模な投資を行うために、資金が欲しい企業は上場して株式を発行します。

投資家は、企業の成長を見据えてその株式を購入します。

なぜなら、株式会社を購入することで企業の儲けに応じて、配当金が貰えるからです。

そして、その株式取引の仲介を行うのが証券会社の仕事です。

例えば、証券会社が株式を発行したい企業から株式を引き受けます。

その引き受けた株式を投資家に売り出します。

その際に、売り出す金額を多く設定できれば儲けが多くなります。

上記は「アンダーライティング業務」というひとつの業務形態です。

他にも、自社の資金を使って株式や債権、為替などの取引を行い、リターンを追求する「トレーディング業務」があります。

トレーディング業務のビジネスモデル

こちらは、実際に証券会社の社員が自社の資金を用いて、株式などを購入し、より利益が高い状態で販売する業務です。

株式の価格変動を敏感に捉え、購入や販売を行うことが重要です。

そのために、リサーチなどを行いより高精度な株取引を行えるようにしています。

また、M&Aの仲介なども行います。M&Aは、企業間の買収のことです。この際に、証券会社がアドバイスを行い、証券会社はその仲介手数料を企業から得ます。

他にも、仲介手数料をもらって取引の仲介を行うブローキング、企業の代わりに株式会社を販売するセリング業務などがあります。

このように、直接金融として様々な業務を行う証券会社。ここからは、証券会社の主な業務を詳しく解説します。

証券会社の代表的な企業とは

ここまでで、証券会社の定義やビジネスモデルについて解説してきました。

では具体的にどのような企業が、「証券会社」に当てはまるのでしょうか。

数多くある証券会社の中でも、特に就活生に人気の企業をピックアップしてみました。 (参照:【証券業界】大手の証券会社5社を徹底比較!就職に役立つ企業分析のポイント)

<野村證券株式会社>

野村證券は、独立系証券会社として証券会社のトップを走り続けている企業。

証券会社のランキングのほとんどで1位を獲得しているほど圧倒的なマーケットシェアの獲得が野村證券の強みです。

常に業界トップである独立系証券会社の情報の信頼度は高く、それは、野村證券の最大の強みと言えます。

<大和証券株式会社>

大和証券は、創業110年と野村證券より古い歴史をもち、また安定して業界2位を取得している独立系証券会社です。

また、大和証券は1999年から2009年の間三井住友FGと合併していました。それにより、三井住友銀行を経由した顧客も持ちます。

このように、独立系として古い歴史をもつ強みと、一時期銀行と競合していたことによる銀行系の強みも兼ね備える企業。

これは、大和証券独自の強みと言えます。

<みずほ証券株式会社>

みずほ証券は、みずほフィナンシャルグループの傘下にある銀行系証券会社です。

興銀証券・富士証券・第一勧銀証券の3つの企業の合併により誕生しました。

みずほ証券は銀行と信託、証券の金融業を融合させる「One MIZUHO」を掲げており、他の銀行系証券会社に比べ証券と銀行や信託への結びつきが強いです。

<SMBC日興証券株式会社>

SMBC日興証券は、三井住友フィナンシャルグループの傘下にある銀行系証券会社です。

そのため、メガバンクをグループ会社に持つ銀行系としての強みを持ちます。

また、日興証券は、三井住友フィナンシャルグループの傘下に入る以前から野村證券、大和証券と並び三大証券企業と称されるほどの規模を誇っていました。

<三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社>

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、三菱UFJフィナンシャルグループと、外資系の金融機関Morgan Stanleyの共同出資により誕生した銀行系証券会社です。

また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、Morgan Stanleyの投資銀行部門が属しているため、投資銀行部門に強みを持つ企業です。

日本最大の金融グループである三菱UFJフィナンシャルグループの顧客基盤と、世界で活躍するMorgan Stanleyの金融情報を持つことは、何よりの強みと言えます。

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証券会社の仕事内容とは?部門ごとに解説

株式や債券などの投資に関わる取引やM&Aの仲介など、企業に必須な取引の仲介を行う証券会社。

その、仕事規模から志望企業として考えている方もいるのでは。

ここでは、「証券会社の細かな業務形態とその際社員がしうる仕事」について解説したいと思います。

証券会社で就職活動を行う際、業務内容について詳しく知る必要があります。

なぜなら、業務内容毎に選考フローが異なることがほとんどだからです。

例えば、同じ総合職であっても、個人投資家向けに営業を行う「リテール部門」や、企業投資家向けに営業を行う「投資銀行部門」では選考フローが異なります。

企業間のM&Aを仲介する仕事をしたかったのに、個人投資家向けに株式の営業を行う「リテール部門」に就職してしまったら目も当てられません。

そのため、部門ごとの業務を把握する必要があります。

そこで、ここでは各部門ごとの業務内容を見ていきます。

証券会社には大きく3種類の部門があります。

・個人投資家向けに営業を行う「リテール部門」 ・企業向けに営業を行う「投資銀行部門」 ・経済や株式に関する情報をリサーチする「リサーチ部門」

の3つです。

他に、新卒採用や配属の人事を行う「人事部」などたくさんの部門ももちろんありますが、証券会社のメインの業務を行う部門は以上の3つになります。

それでは、これらの部門の業務内容を見ていきたいと思います。

【証券会社の選考対策ツール】 ▼en-courage限定業界分析 【業界分析】分析資料で、15分で業界研究 【企業研究】大手証券会社5社

▼内定者のes SMBC日興証券_ES みずほ証券_ES 三菱UFJモルガン・スタンレー証券_ES 大和証券_ES

証券会社とは?リテール部門を解説

まずは、リテール部門を紹介します。

リテール部門は、皆さんが想像する「個人向けの営業」を行います。

具体的には、株式を欲する個人投資家への株式の販売や、資産を多く持っている個人に対し自社の証券口座開設の営業を行います。

リテール部門は、資産を持つ個人に上場企業の株式を購入してもらい、その際に手数料を得ることがミッションです。

個人が株式取引を行う際、証券口座を開設しなければなりません。

そしてその口座を用いて株式取引を行う時に、手数料が発生します。

そのため、まず株式取引を行う個人に自社の口座を開設してもらうことが大事です。

なので、まず新規顧客を獲得するために、自社の証券口座開設の営業を行います。

そして、次に口座開設をしてくれた個人に株式取引の提案をします。

せっかく口座を開設してもらったのに、株式取引をしてもらわなければ手数料を得ることができませんよね。

そのため、株価が上がりそうな株式を顧客に提案して取引を行ってもらいます。

しかしここで知って欲しいことは、みなさんが証券会社の営業マンに想像しているであろう「ただ売りつける」営業ではないということ。

証券会社のお客さんには継続的に自社サービスを使って貰わなければなりません。

目先の手数料をもらうことをゴールにしてしまうと、長期的には大きな利益にはならないのです。

そのため、株を売りつけるのではなく、常に顧客が得をするような取引の提案をします。

このように、リテール部門の仕事は、自社サービスを用いた株取引を促すことです。

そのため、仕事は営業がほとんどになるでしょう。

リテール部門について詳しく知りたい方はこちらの企業比較記事をご一読ください。

証券会社とは?投資銀行部門を解説

次に、投資銀行部門を紹介します。

投資銀行部門は、大企業や国などの大規模な組織相手に仕事をするため、就活生から人気の部門です。

「投資銀行」とは、金融系の知識や情報を駆使し、国や企業向けに株式や債券の発行を通じて資金調達を支援する、あるいはM&Aに関するアドバイスを行う金融機関です。

投資銀行部門では、この「投資銀行」が担う2つの業務を行います。

まず、資金調達の支援です。

資金調達の支援では、色々な支援の方法がありますが、今回は債券、株式を用いた資金調達を考えます。

企業が資金調達を行う時は、事業の拡大をする時です。

事業の拡大をしたいが、莫大な資金が必要で、かつ実績がないため、銀行に出資してもらうこともできない。

そんな時に、債券や株式を投資家に買ってもらい資金調達を行います。

この時に、証券会社が手助けを行います。

まず、企業が発行した債券、株式を証券会社が買い取ります。

そして、買い取った値段以上で販売することで利益を得ます。

この時、売れ残ってしまった場合は、証券会社が責任を持って引き受けます。

そのため、株式を発行した企業は、証券会社に株式、債券を買い取ってもらえるので、安定的に資金調達ができます。

このようにして、資金調達の支援を行います。

次に、M&Aに関するアドバイスです。

こちらは、「M&Aアドバイザリー」と言われます。

M&Aアドバイザリーは「みずほ銀行」や「三井住友銀行」などのメガバンクでも行なっていますが、証券会社の投資銀行部門では比較的規模の大きいM&Aに立ち会えることから人気が高いです。

ビジネスモデルは非常にシンプルで、M&Aのアドバイスや仲介を行い、手数料をもらいます

企業が買収を行うとき、どの企業を買収すればいいのか、買収したい企業の値段はいくらなのかなど、金融の専門家でないとわからないことが山ほどあります。

そこで、M&Aの専門家である証券会社が間に入って取引します。

このようにして、株式仲介を専門とする証券会社において、投資銀行部門は異色の業務を行います。

また、資金調達の支援もM&Aアドバイザリーもまずは案件を取らなければいけないため、投資銀行部門においても営業の仕事は多くなります。

投資銀行部門に関しては外資系の証券会社、通称外銀を受ける方が多いと思います。

外銀について知りたいは以下の記事を参考にしてみてください。

証券会社とは?リサーチ部門を解説

リサーチ部門では、その名の通りリサーチを行います。

株式、金融の専門家である証券会社において、株式や金融周りの情報を集めることは必須です。

なぜなら、今後どの株式の値段が高騰するか、どの企業が事業展開を行うかなどを予想し、株式会社などの取引の成功率を上げる必要があるからです。

例えば、株式の高騰を予測できれば、その情報を投資家に提供することで、株式の取引で成功しやすくなります。

そうすれば、投資家の取引回数が増え、証券会社は手数料を多く得ることができます。

そのため、証券会社にリサーチ部門は必須です。

まず、金融経済のリサーチを行います。

こちらは、アナリストリサーチとして社外に発信することで、株式などの市場の活性化を狙います。

市場が活性化すると、M&Aや株式取引が盛んになり証券会社の仕事が増えます。

そして次に、株式についてのリサーチが必要です。

こちらは、上記の金融経済のリサーチや企業の業績を元に、今後値段が上がりそうな株式を予想します。

こちらは、社内に発信します。

情報が共有されることで、前述のリテールの営業マンなどが投資家に対して値段の高騰しそうな株式を提案できます。

このように、リサーチ部門では、取引に関する下調べを行い、取引の成功率を上げることで他の部門の営業支援を行います。

そのため、仕事は営業ではなく、株式関連の研究を行いレポートを作成するなどになります。

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証券会社の企業理解を深める方法はこれだ!

これまで、証券会社について解説しましたがいかがだったでしょうか。証券会社が何をしている企業なのかが概ね理解できたと思います。

証券会社について気になった方は、各証券会社について詳しく調べてみると良いでしょう。

例えば、証券会社には銀行をグループ会社に持つ会社とそうでない会社があります。そしてそれぞれに特徴があります。

この特徴についてや企業比較は以下の記事にて解説してますので、気になる方はご一読ください。

大手の証券会社5社を徹底比較!就職に役立つ企業分析のポイント

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実際に大手の証券会社のに就職を決めている大学の先輩と話すことができます。

証券会社の情報だけでなく、 ・企業の社風や社員の雰囲気はどうか

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・なぜ証券会社に就職を決めたのか

・選考段階で気をつけたことは何か といった疑問に対し、就活を終えた学生の生の声も聞けると思います。

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