業界を絞ると視野が狭くなる
就活を始めたのはM1の夏前でした。「内定に近づくためにはサマーインターンには行った方が良い」と研究室の先輩から勧められたことがきっかけでした。
研究内容に近い業界で、多くの先輩が働いているからという理由で「電力会社」などの「インフラ業界」を志望し、インターンも「電力会社」にのみエントリーしました。
エントリーシートは選考を通過できたもののグループ面接で落ちてしまったため、サマーインターンに参加することが出来ず夏休みは就活をすることなく過ぎました。結果として他の就活生から遅れを取ることになってしまいました。
今振り返ると、もっと多くのインターンにエントリーしておけば良かったと思いますが、当時は「電力会社」だけに業界を絞っていたため、他のインターンにエントリーすることは眼中にありませんでした。
これは理系の院生がよく陥りがちなパターンといえます。「先輩が働いているから」とか、「仕事と研究内容が似ているから」という理由だけで志望業界を決めてしまっては危険です。
なぜなら、先輩が働いているからといって、あなたもその環境に適応できるという保証はないからです。また、今の研究内容は人生をかけて取り組める事ですか。志望業界を決めてしまう前に、「自分に合った環境はどんなものか」と「自分が人生をかけてやりたいことは何か」を考えてみてください。
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様々な企業を見て、視野を広げよう。
夏休みに就活をすることなく、9月を迎えた筆者は、友達に誘われて学内の就活イベントに参加しました。そこでは、文系から「インフラ業界」に就職する人や、理系院生ながら「総合商社」に就職する先輩と出会うことができ、金融・商社・コンサル会社など、今までは興味が無かった業界にも触れることが出来ました。
その頃からコンサルティング業界に興味を持ち始め、秋インターンの選考を多数受けました。しかし、グループディスカッションでほとんど落とされてしまいました。今までは「自分は賢い方だ」と心の奥底で思っていましたが、その時期から自分の能力に危機感を抱くようになりました。
周りに対する遅れを感じて、選考対策イベントや企業セミナーに足を運ぶ中で、自分よりも賢い学生や就活に真剣に取り組んでいる学生に触れて、自分も就活に対するモチベーションが上がってきました。また、いろいろな価値観の人と出会えることは非常に楽しくもありました。
多くのセミナーに足を運び色々な価値観に触れる中で、「どんな環境で働きたいか」や「自分がやりたいことは何か」などについて深く考えるようになりました。いわゆる自己分析を真剣にするようになりました。
積極的に足を動かし視野を広げてみたからこそ気づけたことがありました。安定が欲しければやりたいことが出来なくても仕方ないのか、今の研究を続けることが自分にとって楽しいのか、世の中の役に立つのか。筆者の答えは「NO」でした。
筆者はベンチャー企業に就職します。その環境で自分に力をつけることが真の安定だと思えたからです。その会社で世の中を良くしていくことが出来ると心から思えたからです。周りの人とは違う決断であっても、自分が納得していれば問題ありません。その納得感は視野を広げて就職活動を行ったからこそ得られたと感じています。
まずは、フットワーク軽く、行動してみよう。
視野を広げ色々な価値観に触れることの必要性について書いてきましたが、では、何から始めれば良いでしょうか。筆者は、フットワークを軽くして、情報を取る機会を積極的に取りに行くことが重要だと考えています。フットワークを軽くして、
・学内の就活セミナーに参加する
・企業のインターン説明会に参加する
ことがオススメです。
自分は志望業界が決まっているからとか、行きたいインターンが決まっているからというのではなく、まずは足を動かしてください。自分の中だけで思考が完結してしまうと、考えが凝り固まり視野が狭くなりがちです。セミナーや説明会といった、人が多く集まる場所に行きましょう。
また、研究室のメンバーやサークルの仲間と就活の話をすることもオススメです。
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