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インターン参加は就活で有利?インターンの嘘とホント

インターンに参加すると就活では有利になるという話は、就活生なら誰もが聞いたことがある話ではないでしょうか?この記事ではインターンの嘘とホントについて解説していきます。この記事を読めばインターンに参加して就活を有利にするポイントがわかります。

そもそもインターンシップって何?

インターンシップとは、特定の職の経験を積むために、企業や組織において労働に従事することをさします。

欧米では企業や組織が行うインターンシップに参加した経験があるか否かが就職活動にも大きな影響を与えます。最近では、日本でもインターンシップの重要性が認識され、インターンシップを実施する企業は多いです。インターンを大学の単位として認定する大学も増えています。

企業がインターンシップを行う理由としては様々な理由がありますが、就活生が、将来の職業選択に備えて自らの適性、能力について実践的に考える機会を提供することが主な理由です。

インターンシップの参加により、その後実際にその企業の社員として働くことも少なくありません。インターンシップを経験し、実際の社員や社内の雰囲気を知った上で応募する学生は入社志望度も高くなります。

インターンシッププログラムを就活生に提供することによって、就職活動において、志望業種・職種のスムーズな決定、さらには就職後の職業への適応力を高めることにも繋がるからです。インターンシップに参加すれば、就活生は自分の知識や能力は、実際の仕事の現場で求められる知識や能力に照らし合わせてどうなのかを確認することができます。

インターンシップの種類は?

 企業が提供しているインターンシップは、1日のもの、1週間のもの、1ヶ月のもの、3ヶ月以上のものなどがあります。長期インターンとなればなるほど経験した学生も少なくなります。1日だけのインターンシップでは就活生同士でグループワークをするのが一般的です。長期インターンでは実際の仕事に就いて正社員とほとんど同じような仕事をする場合もあります。長期インターンシップに参加する学生は少ないため、長期インターンシップに参加していると就活を有利に運ぶことが可能です。選考を有利に進められる場合もあります。

 インターンシップには様々な種類があるので、給与が支払われるものから給与が支払われないものもあります。長期インターンになるほど給与が支払われるタイプのインターンシップとなることが多いです。

 インターンシップは企業と就活生ともにメリットの多い制度であることから、今後もインターンシップを実施する企業が増えていくことが予想されていますが、地方の企業では、能力の高い就活生を採用したいというニーズがあるものの、経営資源が乏しいことから、インターンシップを実施できないところも少なくありません。インターンシップはマイナビやリクナビといった就活サイトで募集していることが多いため、そこにアクセスすることによってインターンシップに応募することができます。

インターンシップが就活に有利ってホント?

インターンシップが就活に有利という話は就活生であれば誰でも聞いたことがあるはずです。インターンシップの経験は誰もが全ての人が経験できるものではなく、学生生活の中ではなかなか味わうことできないものです。その貴重な経験は必ず就活時の武器となります。

インターンシップの中には採用前提のインターンシップというものもあり、この場合には、インターンシップを通じてその企業に採用されることもあります。たとえば、長期インターンで努力をして成果を出した人は就職活動でも高く評価されます。しかしながら、インターンシップに参加したからといって、簡単に内定がとれるというわけではありません。インターンシップに参加してみたら、思っていた仕事内容と違っていたり、自分の能力が不足していると感じる就活生も少なからずいます。その場合には、採用前提のインターンシップであっても内定を辞退することもあります。企業側から断られる可能性ももちろんあります。したがって、インターンシップは基本的に企業はもとより社会人や同級生との出会いの場であると考えることが重要です。

インターンシップに参加するメリットとは?

 インターンシップに参加するメリットは社会経験を積んだり、場慣れすることができることです。内定が欲しいという気持ちもあるでしょうが、必ずしも内定に直結するわけではありません。実際に企業の業務に触れることができるので、就職後にどんな仕事をするのかが具体的にイメージすることができるようになります。たとえば、インターンシップを通じて、実際に企業で働くことによって、「自分に向いている職種・業界はどれか」、「将来どんなことをやりたい・どんな社会人になりたいか」、「将来のために身に付けておくべきスキルやマインドは何か」などを理解できるようになります。つまり、インターンシップに参加することは、内定に直結するわけではないけれど、社会という外の世界を見ることによって、自身の価値観や志向がはっきりし、目指す道が見えてくるようになるのです。 インターンシップに参加すれば、実際にその企業で働いている社員の人と話す機会も多いので、実際に働くひとの生の声を聞くことができます。さらに、インターンの評価次第で本選考が有利になる場合あります。また、インターンシップに参加し、価値観や行動スタイルの違う学生や社会人の先輩とも多く出会うことによって良い刺激を受けられるというメリットもあります。

インターンシップは、就活生がどんな仕事なのかを知ることができるわけではありません。企業としても有用な人材を確保したいと考えています。昨今では、労働人口が少なくなってきており、企業側としても若手の人材確保が難しくなっています。そこで企業では、インターンシップを活用して有用な人材を確保しようとしているのです。インターンシップに参加しているからといってその学生を必ず採用するということはありませんが、採用のための判断材料には確実にしていると言えるでしょう。

インターンに参加しないと就活で不利になる?

基本的には、インターンシップに参加しなかったからと言って選考で不利になるということはありません。一部企業(外資コンサルや外資金融など)を除いて、インターンシップに参加していないからといって内定が出ないということはないので安心してください。

インターンシップは、企業にとっては有用な人材を見つけるための場として活用されており、就活生にとっては自分とその仕事の相性を見極めるために活用されています。そのため、必ずしもそのインターンシップに参加しないからといって、選考プロセスではじかれるということはありません。

 しかしながら先述の通り、採用直結型のインターンシップを開催している企業もあります。この場合には、インターンシップが選考プロセスと密接に関連しており、内定はインターンシップに参加していないと獲得できないことになります。インターンシップで努力をして成果を出して評価されれば、そのまま正社員として採用されます。もちろん、採用直結型のインターンシップであるからといって、必ずしも採用につながるわけではありません。インターンシップでの働きぶりなどを総合して判断し、採用するかどうかを決めることが一般的です。

 昨今では、採用直結型のインターンシップはかなり少なくなっています。その理由は、政府によって禁止要請が行われているからです。政府から禁止要請が出されたのは就活の早期化や長期化を食い止める狙いがあるからです。そもそも2017年には文部科学省がインターンと採用活動の直結は避けるべきであるという声明を出していました。採用直結型のインターンシップに学生が参加すれば、そのぶん学業の方が疎かとなる可能性があります。2017年に声明が出されていたにもかかわらず、採用直結型のインターンシップを実施する企業があったことから、今回の禁止要請に至ったと言われています。そのため、2018年10月までは今後採用直結型のインターンシップは減少していくと考えられていました。

しかし、2018年10月に経団連が「就活ルール廃止」を発表したため、2021年の就活からはインターンシップの在り方も大きく変化することが考えられます。就活ルールが廃止されることにより、「新卒一括採用」から「通年採用」にシフトしていくため、採用直結型のインターンシップは徐々に増えていくことでしょう。

インターンシップ参加者限定の特別選考プロセスもある?

 インターンシップに参加していないからといって、就職活動で不利となることは原則としてありませんが、インターンシップに参加した学生しか受けられない選考がある場合もあります。選考プロセスがそもそも異なるので、インターンシップに参加していないと、その選考を受けることができません。

このような場合、インターンシップに参加している学生は少数であり、多くの就活生は一般的なプロセスで採用活動が行われます。インターンシップに参加した学生しか受けられない選考の場合、一般的な選考プロセスとは異なり、採用プロセスが短くなっています。これはすでにインターンシップによって、企業側がある程度学生の能力を見極めているためです。

また、企業側からすれば、インターンシップに参加している分、学生も業務内容や職場環境をよく理解していることから、内定を辞退される可能性も少ないため、選考プロセスを簡略化することができます。就活をしている学生の側からしても、企業理解が進んでいるので安心して就職活動ができるというメリットもあります。当然、インターンシップに参加していたとしても、仕事ぶりが良くなかった場合には、採用時に不利となります。インターンシップに参加した段階では学生に特別な選考プロセスがあることが通知されていないこともあるので注意が必要です。