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Webマーケティングってどんな仕事? IT企業若手エースに聞いてみた

今回お話を伺ったのは、オンラインメディア事業部マーケティンググループのマネージャーを務める近藤厚史(こんどう・あつし)さん。近藤さんは4年目という若さにして、2サービスのマーケティングを一手に担うマネージャー。そんな近藤さんに、「マーケティングとはどんな仕事?」というテーマでお話を伺いました。ぜひマーケティングのなんたるかを学んでいってくださいね。[Sponsored by イノベーション]

「集客」と「接客」を担うWebマーケティング

-「マーケティング」に興味のある就活生は多いはず。近藤さんはマーケティンググループでMVPを獲得している、マーケティングのプロだと伺っています。

マーケティングとは、どんな仕事なのでしょうか?

近藤:私が担当をしているのは、「オンラインメディア事業部」のマーケティングです。

前の記事でも説明がありましたが、弊社は企業様向けの比較サイトを運営しています。企業様向けの「食べログ」や「価格.com」のようなサイトですね。

「会計システム」や「人事システム」などを作っていて、それを販売したいというクライアント様に、製品情報を掲載いただく。

そして、そういったツールを導入したいと考えているユーザー様が、我々のメディアを見て、比較検討をして購入をする。 そういった流れで、両者のマッチングをするビジネスです。

簡単に言うと、そんなメディアを作り上げる中で、メディアにクライアントを連れてくるのが「営業職」の仕事で、ユーザーを連れてくるのが「マーケティング職」の仕事だと考えてください。

ただ、就活生の皆さんは、そもそもの前提として「マーケティング」といってもかなり幅が広いということを注意してほしいなと思います。

営業活動・広告活動なども広義のマーケティングに含まれますし、そもそも顧客のニーズにあった商品を作る、ということもマーケティング。

一概に「マーケティング」と言っても、それが違うことを指していることもあります。

-なるほど...。その中で近藤さんはどのような「マーケティング」を担っているのでしょうか。

近藤:大きく分けると、メディアのマーケティング職の仕事は、「集客」と「接客」に分けられます。

一つ目の「集客」とは、例えば「会計システムを探している」というユーザーに、「ITトレンド」というメディアをどうやって知ってもらい、訪れてもらうか、について考える業務です。

Web上でバナーや文言などの広告を表示する「Web広告施策」、検索エンジンでユーザーに発見してもらいやすくするための「SEO対策」、ソーシャルツールにおいてメディアを知ってもらう「SNS 施策」など、様々な手段を用いて、たくさんの方にメディアを利用してもらえるよう改善をしていきます。

例えば、Web広告を出す場合。

どんなユーザーをターゲットとするのか、どのようなクリエイティブを表示するのか、どのタイミングでアプローチをするのか、ユーザーが広告をクリックしたらどんなコンテンツを表示するのか。

様々な調査ツールなどを組み合わせながら、そういったことを設計していきます。

-「接客」はどのようなことをするのでしょうか。

近藤:簡単に言うと「ユーザーにとって使いやすいサイトに改善する」ことが「接客」です。メディアを見てみたけれども、求める情報がどこにあるのかわからない、なんてことになってしまっては、意味がありません。

ユーザーの満足度を下げてしまうのはもちろん、クライアントにとっても、せっかく商品情報を掲載しているのにお客さんが全然商品を見てくれない、ということになってしまっては、我々のメディアの価値は無くなってしまいます。

そういった観点から、我々のメディアの良し悪しを決める、非常に重要な仕事です。

こちらも施策は様々。「より使いやすいデザインにする」といった大きな部分はもちろん、プルダウンメニューの順番やカテゴリーの配置を考える、ボタンのサイズや色を変えるなど、細かい工夫も重要になります。

その上で、他部署とのコミュニケーションも重要な仕事です。「どのようにサイトを変更すべきか」という点ではプログラマーやデザイナーと、「新規製品をどのように取り扱うか」という点では営業部と、上手く連携をとって進める能力も必要になります。

Webマーケターに必要な素養とは

-様々な施策、多部署との連携など、非常に奥が深そうな仕事ですね。マーケターに必要な素養や、マーケティングで得られる成長とはどんなものがあるのでしょうか?

近藤:「数値に対する感覚」「物事を改善するスピード」などが、重要になる職業だと考えています。

「集客」「接客」において様々な施策がありますが、Web上での各種施策はすぐにその結果が数値で返ってきます。

例えば、ページAを見た人の5%は「お問い合わせ」をしてくれたが、ページBは2%の人しかしてくれない、とか。

じゃあ、ページAを参考にしてBを作り直そうとか、Aをより良くするためにはどうしたら良いだろうなどということを、短いスパンで次々に改善していく。

そんなプロセスで改善できる部分は膨大にあります。そういった改善を繰り返し重ねることで、クライアント・ユーザーの両方にとってより良いメディアを作り上げる必要があります。

成長という観点で言えば、そういった改善をスピード感を持って繰り返すという経験が積めるので、課題解決の力は非常に成長すると感じていますね。

客とユーザーの満足度を担保する「最後の関門」

-イノベーション社におけるメディア運営ならではの、特に意識すべき点はありますか。

近藤:「顧客とユーザーのバランスを取る」という点です。言い換えると、両者の満足するポイントをどこでとるのかを考えながら、満足度の高いサービスを提供し続けることを意識しています。

たとえば、クライアントのサービスを過剰に素晴らしいと謡いながらも、実際にユーザーが使ってみると、そうでもなかった。そんなことはあってはならないわけです。

短期的には売り上げにつながったとしても、長期的にはユーザーの信頼を失ってしまう、甚大なロスでしょう。我々マーケティング職は、あくまでも中長期的なサービスの発展のためのベストな選択をしていく立場であるべきなんです。

我々の仕事は顧客とユーザーの満足度を担保する「最後の関門」ではないでしょうか。

-BtoBビジネスならではのやりがいとも言えますね。

近藤:そうですね。両者のバランスを取ることは、この仕事の難しさでもあり、おもしろさでもあります。満足度の高いサービスを提供し続けることによって、多くの人と人が出合い、プラットフォームが育っていく。そんな場面を直に感じられるのがこの仕事の魅力です。

また、「ITトレンド」であれば、社会のIT化を促進するという大きなミッションも担っています。

弊社の理念である、「すべての働く人が仕事を通じて感動と成長を得られる世界にする」にも通じるのですが、「ITトレンド」の製品を使うことによって、結果としてユーザーの会社のIT化が進み、個人の時間的な余裕の創出につながっていきます。

我々が、そんな働き方改革を牽引する一役を担っている。そんな存在であることも、モチベーションの一つです。

イノベーション社におけるキャリアパスとは

-近藤さんがイノベーション社を選び、その中でもマーケティング職として働くことに決めた理由は何でしょうか?

近藤:この会社を選んだ理由は、先ほど述べた「すべての働く人が仕事を通じて感動と成長を得られる世界にする」という会社の理念に共感したからです。その上で、内定者のインターン制度を使って、ここで働く人に魅力を感じたこと、また、その際に、自分が頑張った成果が数値で現れるマーケティング業務に魅力を感じました。

また、一般的なBtoBビジネスでは営業の働きが会社の業績を左右することが多いのですが、BtoBビジネスの中でも、比較Webサイトの場合、我々マーケティングチームの働きが会社の売上を大きく左右します。責任もやりがいも大きな仕事です。

-新卒で入社した場合、具体的にはどのようなキャリア・サポートがありますか?

近藤:新卒でも入社4年目でマネージメントの機会が与えられるので、チャレンジしたい、という人がすごく成長できる土台があります。また、自身の希望や向き不向きによって、マーケティングの手段と経営を結びつける「マネージャー」に注力するか、マーケティング手段にたけている「スペシャリスト」として活躍するか、どちらかのキャリアパスを選ぶことができます。

いまは少数精鋭ですが、今後はもっと人員を増やしていけると良いなと考えています。マーケティングを私たちの強みとして強化していきたいと考えているので、スペシャリストの育成に特に力を注いでいく予定です。

「Webマーケティング」という仕事で専門性を身に付けたい方は、ぜひイノベーション社でのキャリアを検討してほしいなと思います。

-ありがとうございました。最後に就活生へのメッセージをお願いします。

近藤:マーケティング職の業務を通じて強く学んだことなのですが、若い方にはぜひ「決断する経験」を積んでほしいなと思います。

マーケティングはさまざまな仮説を立てながら業務を進めていきますが、思った通りの結果が得られることはそうそうありません。確実性のない中、大きな金額の動く案件を任されることもある。そうなったとき、学生時代に、本気で考え抜いて決断したことがある経験が活きてきます。

サークルの運営、アルバイトなど、取り組んでいることはみなさん様々あるはず。そこで本気の意思決定をして、物事を動かす経験をしておいてほしいのです。

それは成功するかもしれませんし、失敗するかもしれません。でも、そんな決断経験が多い人ほど、大胆なことを成し遂げたり、スピード感を持って意思決定をして、質の高い仕事で結果を出せるだろうと感じています。

-本日はありがとうございました。