DoubRingで自分の「仕事観」を探ってみよう
皆さんは「仕事と遊び」はどのような関係だと思いますか?
「ワークライフバランス」をどの様に捉えていますか?
既にDoubRingのサーベイを試した人は、これらを「丸二つ」で表現してみたことと思います(未実施の方はぜひこちらよりサーベイを体験してみて下さい)。
自分の価値観を「丸二つ」で表現することで、皆さんの「仕事観」もわかります。
DoubRingで全ての側面が現れるわけではありませんが、自分の思考回路を非常にわかりやすく現すことができるのです。
「仕事」と「遊び」から自分の仕事観を考える
今回は「仕事」と「遊び」という2軸から、自らの仕事観を探っていきましょう。
典型的なのが、先の連載で解説した「川上型の思考回路」なのか「川下型の思考回路」なのか、という「仕事観」の違いです。(詳しくはこちら)
概ねそれは下図のような傾向となって現れます。(ここではDoubRingでの表現のうち「大小関係」は無視して「二つの円の交わり方」に着目しています)
つまり、川上から川下に進むに従って、「仕事=遊び」の状態から「仕事と遊びはきっちり分かれている」という流れになるわけです。
私の身の回りの人に聞いても概ねその傾向が現れます。
起業家、経営者やクリエイティブな仕事をしている「川上志向(思考)」の人は「同一型」を選択する人が多く、「組織の歯車」的に働いている人に近づくほど「川下志向(思考)」の「分離型」を選択する人が増えていきます。
このような川上と川下による仕事観の違いというのは皆さんが就職について考える上で非常に重要な視点です。
「ワークライフバランス」という言葉があります。皆さんもきっと「仕事漬けの生活」を送るよりもしっかりと「休みときは休み、残業もそこそこにプライベートも充実させたい」と思っているでしょう。
だから「当社はワークライフバランスを重視した会社です」と言われれば安心するかも知れません。
基本的にこの考え方は正しいのですが、それにはある条件が付きます。それは「そもそもその仕事は川下側である」という前提が付いているということです。
自分の価値観によって、仕事の仕方も変わる
上記の議論を踏まえれば、そもそも「ワーク」と「ライフ」をバランスさせるという発想は「ワーク」と「ライフ」(多くの場合はプライベートを指す)が全く別だという前提があることを意味するのです。
「正月休みも企画書を作っている」と聞いて、皆さんはどう思うでしょうか?
「川下の仕事」として考えれば「とんでもないブラック企業だ」ということになるでしょうが、「それは川上の仕事(好きでやっている)からだ」と考えれば全く別の話に聞こえるに違いありません。
川上の仕事をしている人の多くは「好きでやっている」ので、寝ている間以外は365日仕事のことを考えていることが多いのです。
そのような仕事にはそもそも「ブラック」という語彙すら存在しません。
同様に川上志向の人は公私の区別も曖昧です(起業経営者が良い例です)。
だから「公私の区別をきっちりつける」というのは川下の仕事にとっては大事なことですが、それは「そもそもその仕事が川下型である」ことが前提になっているのです(もちろん仕事の内容を問わず金銭面や倫理面で公私を区別することは重要であることはお断りしておきます)。
あなたの価値観は?日本の社会人の価値観は?
これまでお話しして来た様に、自分の価値観は「仕事観」に大きく影響するものです。
あなたの価値観はどうだったでしょうか?自分の働き方の好みがわかれば、自分に合う会社も変わってくるはずです。ぜひ就活での会社選びの参考にしてみるとよいでしょう。 ちなみに、就プロ読者のサーベイ結果は以下の通りです。
今回話題にした選択肢は上から4つ目,5つ目,6つ目の3つです。就プロ読者の約6割が選んだこれらの選択肢の比率は
・「仕事」と「遊び」を完全に分離して考える「川下型」が22% ・「仕事」と「遊び」が一部交わる「川中型」が30% ・「仕事」と「遊び」が完全に一致している「川上型」が8%
と、「川下型」寄りの「川中型」に重心があると言えます。
ちなみに同様の数字は「25才以上の日本人全体(n=384)」では
・「仕事」と「遊び」を完全に分離して考える「川下型」が13% ・「仕事」と「遊び」が一部交わる「川中型」が43% ・「仕事」と「遊び」が完全に一致している「川上型」が6%
となっているので、読者の皆さんの傾向として「公私はきっちり分ける」という思考の型が多い事や、社会人は「川中型」の思考を持つ人が多い、ということがわかります。
このような考え方を踏まえて、今度は皆さんが志望する会社の社員に「仕事と遊び」を丸二つで表現したらどうなりますか?」と聞いてみてはいかがでしょうか?
その結果によって、その会社の人がどんな思考を持っているのか、どんな働き方をしているのかを引き出し参考にしたり、自分の職業観を説明するきっかけにもなるでしょう。