志望動機の重要性と難しさ
就活において避けて通ることのできない志望動機、面接において深掘りして聞かれることが多いですよね。不安に思う就活生も多いと思います。
一方、企業側は志望動機を重要なものとして、深く知りたいと考えています。
皆さんの多くは実務経験がなく、仕事ですぐに使えるレベルのスキルを持っているわけではありません。だからこそ、入社後に成長し活躍する人材となるかどうかを志望動機で確かめたいと思っているのです。
実際にリクナビが役員面接経験者に行った「新卒採用の役員面接では、学生のどのようなことを知りたいですか?」というアンケートによると、
1位が「入社意欲」で57.6%、 3位が「企業とのマッチ度」で51.7%
と、志望動機に関わる質問が上位を占めていることが伺えます。
ですが学生の皆さんからすれば、その企業で仕事をやったことがないのに深く語れと言われているようなもの。自己PRやガクチカと比べてフワフワした内容になりがちです。
そこで本記事では、面接における「志望動機」深掘りに回答するための対策について解説します!
志望動機を地に足をつけて回答できれば、他の学生に大きく差をつけることができるために、面接官からの評価がグッと高くなります。ぜひ最後まで読んで、志望動機の回答の参考にしていただければ幸いです!
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志望動機の深掘りへの対策とは?
この記事では、志望動機の深掘りへの対策として、「正しい志望動機の見つけ方」から「志望動機の伝え方」まで解説いたします。
ではまず初めに「正しい志望動機の見つけ方」について解説していきます。
面接官の深掘りにも対応できる「志望動機」をみつけるためには、あなたの過去経験を元にした根拠を準備しておくことが有効です。
まずは具体例からみてみましょう。皆さんは食べたことのない料理の好き嫌いをどう判断しますか?
例えばミネストローネの場合を考えてみましょう。ミネストローネはトマトをベースに、キャベツやズッキーニなどを加えて煮込んだ野菜スープです。
もしミネストローネを食べたことがない場合、どのように好き嫌いを表現するとよいでしょうか?もし私なら食べたことがなくても、このように考えます。「トマト、キャベツ、ズッキーニを食べた経験があり、どれも好きだった。ならばミネストローネも好きだろう」
このように自分のこれまでの経験と合わせて話すことで、未経験のことでも説得力のある説明をすることができるのです。
これを志望動機に置き換えると、下記のようになるでしょう。
「部活動の経験を通して、緻密な戦略を立てて物事に臨むことにやりがいを感じた。広告業界のマーケティング・リサーチの仕事も綿密な戦略が必要であるので、私はこの仕事に向いていると思っています」 このように志望動機の深掘りには、過去経験に基づく根拠を示すことが有効です。
ではこの根拠を準備するにあたり、どのように進めれば良いかについて次節で解説していきます!
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志望動機を4つの段階に分けて根拠を考える
志望動機の深掘りには、過去経験に基づく根拠が必要と述べました。
ですがいきなり考えるのではなく、まずは自身の志望動機を以下の4つ段階ごとに整理してからそれぞれの根拠を考えてみましょう。
まずは、自身の志望動機がこの4つの段階に整理できるかどうかを確認します。
「ありたい未来のジブン」とは、あなたの価値観の中で将来でも大切にしたいことです。そこからさらに、本質的にどんな人やコトのために働きたいかを考えてみましょう。
この段階を経ることによって、業界や職種を志望する理由がわかりやすくなります。
例えば、「人が好きだから人材業界」と言われても、教育や医療介護でも良くない?と疑問に思ってしまいます。業界や企業を最初から絞っている学生の多くは、面接官のこの深掘りで詰まってしまうのです。
まずは、あなたが本質的に仕事でやりたいことや関わりたい相手を定め、それを実現できそうな業界や職種について事前に検討しておきましょう。
業界や企業はこの後でいいのです。こうして4つの段階で整理できたら、先に解説した根拠、つまり過去経験を埋めて行きましょう。
この手順で考えれば、例えば以下のようなアウトラインに整理することができます。
いかがですか?自身の志望動機と過去経験に基づく根拠を整理できたなら、いよいよ面接官へのアウトプットを考えてみましょう。
次節では面接で話す手順や、想定される具体的な質問について解説します!
面接本番、志望動機はどう伝えるべき?
さあこれで志望動機のアウトラインが準備できましたね。ではこれを実際に面接でどう伝えるかを考えてみましょう。
面接ではよく「結論から話そう」と言われますよね。
面接ではたった15分〜30分程度で自分を伝えなければいけないので、より大事なことをできるだけ端的に話すことが大切です。では、ここで端的に伝えるべきこととは何でしょうか?
それは、アウトラインの「ありたい未来のジブン」と「そんなジブンがやるべきシゴト」を合わせた言葉です。なぜなら、面接官は突然自社を志望する理由を話されても、わかりづらく納得感がないからです。
先の例で考えてみましょう。
例えば「障がい者の就職支援」がやりたいです!なぜなら、大学で障がい者について研究しているからです!と言われてもなかなか納得できないでしょう。
しかし、「私は幼少期の経験から人を笑顔にすることが好きです。特に社会的に立場の弱い人を、笑顔にする仕事に挑戦したいと考えています。」と答えた後、「なので、大学で障がい者支援をしていました。そして」と繋げた方が、納得感がありませんか?
このように「大きな志望動機」→「具体的な志望動機」の順で話した方が面接官にわかりやすく伝わります
これらの関係は、木の幹と枝葉の関係に似ています。
まずは幹、つまりその就活生の本質的な志望動機について理解してから、業界や企業の志望動機、つまり枝葉の部分を深掘りすれば、「なるほど、それは幹にこう繋がるのか」と伝えたい軸がブレにくくなるのです。
このように、まずは大きな志望動機である「ありたい未来のジブン」と「そんなジブンがやるべきシゴト」を端的に伝えてみましょう。
後は、アウトラインに従って面接官の質問に丁寧に答えていけば良いのです。
何を深掘りして聞きたいのかは、企業や面接官によって様々です。最初から全部を長々と話しては、面接官が本当に聞きたいことを質問できずに時間切れになりかねません。
例えば、先に挙げた「社会的に立場の弱い人を、笑顔にする仕事に挑戦したいから」に対して「そもそもなぜ?」と聞かれたら、幼少期からの性格や震災ボランティアで感じたことを話していきます。
また「なぜこの業界を?」と聞かれたら、「社会的に弱い立場の中でも特に、障害がい者の方を働くを通して笑顔にしたいからです、理由は〜」と続けていきます。
ぜひこのような流れを意識して面接選考に臨みましょう。
ここまでくれば、面接における志望動機の回答はほとんど完璧です!
ただし、初対面の面接官が聞いてもわかるように話すためには、話す内容や順序を工夫し磨いていくことも大切です。できるだけ多くの先輩や友人に聞いてもらい、伝わりづらい部分がないか、チェックしておきましょう。
またそもそも面接が不安という方はぜひ、図解資料で面接対策をしましょう。下のURLからダウンロードできます。
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まとめ:面接で志望動機を上手く伝えるために
いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事でご紹介したポイントをまとめたいと思います。
この記事では過去の経験を一緒に語ることが大切と繰り返し述べてきました。
しかし、就活生の皆さんの中には「そもそも話すための特別な経験が必要なのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。
もちろん他の就活生と違う特別な経験をしていることは、企業にとって魅力的かもしれません。しかし特別なことだけが重要ではありません。あなたがある業界・企業に興味を持った理由は必ず、過去の体験と紐づいています。
なので、あなたが経験した体験を元に、「なぜその企業を志望しているのか?」という思いをしっかりと伝えることが重要なのです。。
この思いを言語化できていないのであれば、志望動機の深掘りが浅いか、そもそも志望している業界に興味がない可能性が高いでしょう。
そして、もしどうしても自分で志望動機を考えることに困ってしまったら、社会人や先輩に積極的に話してみることをおすすめします!
自分では気づかないことも社会人や先輩と話すことで「この経験と繋がっていたのか!」と気づくこともあるでしょう。 面接官に志望動機を深掘りされても大丈夫なように、しっかりと対策をおこなってください。
またエンカレッジでは、そんな志望動機が見つからない就活生のために、運営メンターが面談を実施しています。以下にリンクを掲載していますので、皆さんの内定に役立てていただければ幸いです。
【en-courage限定公開】 先輩内定者のガクチカを見本にして書いてみよう!