◆不安な就職活動をサポートする「メンター制度」って?
大学時代も後半に入ると、意識をし始める就職活動。「就職活動は大変」というイメージもあり、
「そもそもどんな企業に入社すればいいんだろう?」
「面接やエントリーシートってどうすればいいの?」
と、不安になる人も少なくないはず。
そんな就活生を支援すべく立ち上がったのが、NPO法人エンカレッジ。
専属のメンターが就活生1人ひとりをサポートする面談サービスなどを運営しています。
「でも、面談って何?どんな支援が得られるの?」と、エンカレッジをまだ利用していない人もいるかもしれません。
今回はそんな疑問を解消すべく、総計1,000名以上の就活生を面談を通じてサポートした2019年卒エンカレッジ同志社支部、代表の船戸さんに「サービスの概要」と「運営者の想い」を語ってもらいました。
なんと、船戸さんは学生最後の1年間の大半をエンカレッジに費やしたとのこと。なぜそこまで本気で就活生に向き合えるのでしょうか?その想いに迫ります。
◆全国18,000人の就活生を支援しているエンカレッジ。そのサービス内容とは?
ー船戸さん、本日はよろしくお願いします。
エンカレッジは2018年度、総計18,000名の20卒就活生との面談を行ったと。すごい人数ですよね。
とはいえ、まだ「エンカレッジって何をしているの?どんな団体なの?」と疑問に思っている学生も多いのではないでしょうか。エンカレッジのことを知らない人のために、まずは「サービス概要」についてお伺いしてもよろしいですか?
船戸さん:エンカレッジは、全国47都道府県、70を超える大学に支部を持ち、運営をしています。これだけ多くの大学に展開をしているので、この記事を読んでくれている方の大学でも、エンカレッジに触れる機会があるのではないでしょうか。
各大学の支部では、就活を終えた学部4年生、大学院2年生のメンターが10名〜50名ほど集まり、これから就活を始める学生をサポートする活動を行なっています。ちなみに私が支部長を務めていた同志社支部は、30名ほどの規模で運営をしていました。
エンカレッジの主なサービスはメンターと就活生が1対1で行う「キャリア面談」です。
就活をはじめると「そもそも就職活動ってどう進めたらいいんだろう」、就活が進んでいくにつれて「エントリーシートに何を書けばいいんだろう」「どんな会社が自分に合っているんだろう」など、様々な疑問が浮かんでくると思います。
そんな就活生のために、就活を経験したメンターが、キャリアの相談を無料で受けるというサービスです。就活生であれば誰でも申し込むことができます。
「OB訪問」などで就職活動の相談をすることもあると思いますが、相手は社会人。緊張をしてしまったり、悩みをなかなか打ち明けにくいということもありますよね。
エンカレッジのメンターは年の近い大学生、また相談も大学内やカフェなどで行えるので、気楽に相談に乗りやすいとの声を頂いています。
エンカレッジのサービスは、相談に乗ってくれるだけではありません。エントリーシートの添削であったり、メンターを面接官に見立てた模擬面接など、様々なサポートが可能です。
他にも、エンカレッジに登録している就活生には「大学内でのイベント」や「企業との接点」のサービスも提供しています。
例えば、就活の選考として課されることの多いグループディスカッション。大人数で議論をして発表を行うという選考です。でも、もちろん1人では練習することができませんよね?そんな選考にぶっつけ本番で挑戦をするというのも不安です。
そんな就活生のために、同じ大学の就活生を集めて、グループディスカッションを練習するイベントを開催するなどもしています。
また、希望者には企業との接点を得られるサービスも提供しています。例えば、メンターからオススメのインターンの紹介を受けることなどが可能です。
他にも、講演会形式で有名企業のエグゼクティブや若手エースから、これからの人生の歩み方、就職活動での過ごし方について話を聞ける「CareerTheater」という1500人以上を動員した大規模イベントなど、就職活動に役立つ様々なイベントを開催しています。
◆学生だけで運営・面談しているなら、サービスの品質は大丈夫?
ー学生で運営している団体ということで、面談やイベントの質は信頼できるものなのか?と感じる人もいるのではないでしょうか。運営側の視点から見て、この辺りはいかがでしょうか?
船戸さん:この質問は、実際に面談に来てくださる就活生の皆さんからも聞かれることがありますね(笑)
もちろん、まだまだ改善の余地はあると考えていますが、現状就活生の皆さんには非常に満足を頂いています。
エンカレッジは、より良いサービスを提供していきたいと考えているため、面談が終わった際に"NPS"という、いわば利用者の満足度を測るようなアンケートに回答を頂いています。
そのアンケートの結果は約70%。これは商品満足度やブランドで非常に有名なApple社のiPhoneと同程度の水準だと言われています。
では、なぜそれほど満足をいただけているのか、それはエンカレッジが積み重ねてきた改善にあると思います。
エンカレッジは設立6年目。その6年を通じて、先輩メンターたちが作り上げた「キャリア支援のノウハウ」を蓄積してきました。
「こんな面談をすれば、就活生の皆さんが納得して就職活動に取り組むことができる」といった手引きや、イベント運営におけるマニュアルなど、就活生の皆さんをサポートするための資料が充実しています。
また、学生目線の自己満足な運営になってしまわないように、経営者やビジネスマンに「コーチング」を行っているプロフェッショナルによる「面談研修」を運営メンバーに行ったりと、より良い運営を行うための努力を常に行なっています。
とはいえ、運営している我々が「サービスの質が高いです」と話をしても、なかなか説得力に欠けますよね(笑)
もしエンカレッジに興味を持っていただいた方は、ぜひサービスの利用経験がある先輩や友人に、エンカレッジを利用した感想を聞いて欲しいなと思います。「周りに利用した人がいない」という方は、ぜひ一度面談を申し込んでみてください(笑)
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◆学生最後の1年間をエンカレッジに。キャリアに対する熱い想いとは?
ーありがとうございます。船戸さんは、大学4年生の1年間のほとんどをエンカレッジの活動に費やしたとお伺いしています。
それほどの熱意を持って活動されていたのには、どんな理由があるのでしょうか?
船戸さん:メンバーによって想いは様々ですが、私は同志社大学の理系学生がより自分のキャリアに向き合って欲しいという想いを持って活動をしていました。
私自身も理系学生。元々は大学院への進学や研究職での就職などの選択肢も考えていました。
しかし、研究と並行をして就職活動を行い、社会人の働き方やキャリア形成について学んだ結果、文系就職のキャリアに魅力を感じ、最終的には大手人材企業に就職するという選択をしました。
しかし、私の周りの理系学生は「とりあえず院進」や「推薦があるからその企業に就職する」と考えている人が多くて。
もちろん、院に進学することや推薦で企業に就職をすることも、キャリアの選び方の一つです。でも「めんどくさいから」「周りがそうしているから」という理由でそうした選択をしている人がいるのも事実です。
新卒での就職活動は、キャリアの第一歩目として非常に大きなターニングポイント。「めんどくさいから」という理由で、自分が本当に豊かな人生を送れるキャリアを失ってしまっている人も多いのではないかと感じたんです。
そう考えるうちに、自らのキャリアを少しでも本気で考える同志社の学生を増やしたいと思うようになり、エンカレッジの活動に全力を注ぐようになりました。
同志社支部は昨年、面談を通じて1,200名の就活生にキャリア支援を行いました。私たちができることは限られていたかもしれません。でも、自らの想いを少しでも体現できたのではないかなと考えています。
この記事を読んで、少しでも「就職・キャリアについてもう少しちゃんと考えてみよう」と感じた人は、ぜひエンカレッジのサービスを受けてみて欲しい、そんな風に思います。
―船戸さん、本日はありがとうございました!
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