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外資系企業は就職でなぜ人気?人気の外資系企業で身につくスキルとは

「なぜ就職で外資系企業が人気なの?」このように思う就活生は多いはず。外資系企業に就職すると専門的なスキルを身につけられると言われています。しかし、なぜ日系ではダメなのか。そこで今回、日系との違いと人気の外資系企業で身につくスキルをご紹介します。

就職で人気の外資系企業 高学歴層からの人気が集中?

みなさんの中には、「就活で最も優秀な人達はメガバンクや5大総合商社を目指す」このようなイメージをもっている方は多いでしょう。

確かに、皆さんの親世代など、以前の就活では優秀な人達はこれらの会社に就職していました。

しかし、現状は違います。就活での最優秀層が目指す企業がこれらの日系大手から、外資系企業に変わってきています。

「5大総合商社の内定を蹴って、外資系コンサルティングファームに行く。」

このような事実が一般的になっています。ではなぜ、外資系企業の人気が上がっているのでしょうか。

それは、就活生が年功序列の安定思考から、スキルを求める思考に代わっているため。

近年、日系大手企業の経営不振のニュースなどをよく聞くと思います。そんな中で、「日系企業ですらいつ潰れてもおかしくない。いつでも転職できる汎用的なスキルを身につけなければ。」このような思考を持つ就活生が増えてきました。

それにより、年功序列の傾向が比較的少なく、スキルが身につくと言われている外資系企業の人気が上がっています。

では、なぜ、外資系企業ではスキルが身につくと言われているのでしょうか。

そこで本記事では、外資系企業と日系企業の違い、そして人気の外資系企業で身につくスキルをご紹介します。

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外資系企業とは?日系企業との違いは何?

「外資系企業」就職活動で必ず耳にするワードです。

しかし、「外資=外国の企業」のような曖昧なイメージで、外資系企業のことをよくわかっていない就活生も多いのでは?そこで、まず外資系企業と日系企業の違いをお話していきます。

外資系企業とは、外国人または外国法人が一定以上の出資を行なっている企業のことです。

日本マイクロソフトやAmazon Japanなど、海外企業の日本支部が就活で一般的に言う「外資系企業」です。また、シャープなどの海外企業に買収された会社も外資系企業と呼びます。

では、外資系企業は日系企業はどのような点が異なるのでしょうか。

組織の経営形態や社風など異なる点は多く見られます。しかし、「外資系企業」と一括りに出来ない場合は多いでしょう。

例えば、「外資系企業の方が裁量がある、やりがいがある。」との話をよく耳にします。しかし、外資だから裁量権ややりがいがあるとは一概には言えません。

そこで今回は、就活における外資系企業と日系企業の明確な違いをご紹介します。

その明確な違いは、外資系企業では専門性を高められる事です。

なぜなら、新卒の採用方式が異なるからです。日系企業では「総合職採用」といった採用形態がほとんどです。しかし、外資系企業では「職種別採用」を行なっています。

例えば、有名な外資系企業である日本IBM。IBMでは、「営業」「ITコンサルタント」「I商品開発エンジニア」「ITスペシャリスト」など、様々な職種別の採用を行なっています。

対して、日系企業で有名な三菱商事は「一般職」と「総合職」といった採用形態です。

この採用形態の違いによって、外資系企業では日系企業に比べて専門性を高められます。そのため、ある職の専門性を高めたいといった「スキル志向」の学生に向いています。

例えば、「10年後までに起業したいから、新卒では外資系のコンサルティングファームに就職して経営スキルを身に着ける。」

「優良スタートアップ企業のファイナンスに携わりたいから、新卒では外資系投資銀行の投資銀行部門に就職してファイナンスのスキルを身に着ける。」

このように、外資系企業では職の選択権が自身にあるために、自分の身につけたいスキルを見据えて就職することが出来ます。

日系のIT企業でシステムエンジニアとしてスキルを身につけて専門性を高めたかったのに、営業の部署に配属されてしまった...となったらやるせないですよね。

このような採用形態の違いから、スキル志向で新卒以降のキャリアプランを見据えている学生が外資系企業を志望しています。

逆に、「身につけたいスキルがない」「帰属意識が強いから終身雇用の企業に入りたい」といった就活生は、比較的研修が充実していて、終身雇用の風土がある日系企業を志望すると良いでしょう。

就職で人気の外資系企業で身につくスキルとは

ここまで、外資系企業が「職種別採用」を行うためにスキル志向の学生に人気が出ていると言うお話をしてきました。

では、具体的にどのようなスキルが身につくのでしょうか。

ここでは、外資系企業の中でも特に人気度の高い、コンサルティングファーム、投資銀行、消費財メーカーで身につくスキルとキャリアプランについてご紹介します。

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【外資系企業1】経営のプロ 戦略コンサルティングファーム

外資系企業の中で、一際存在感を放っているのが外資系の戦略コンサルティングファーム、通称「外コン」です。その中でも「マッキンゼー・アンド・カンパニー」は就活市場で就職難易度No.1とも言われています。

東大の中でも頭の良い人が行くと言われている戦略コンサルティングファーム。まず、戦略コンサルティングファームとはどのような企業なのでしょうか。

コンサルティングファームを簡単に説明すると、「企業の抱える様々な経営課題を中立的立場から分析し、その結果を元に改善策を立案する企業」です。

例えば、ある企業が生産性の低さに課題を感じコスト削減を図りたいと考えました。そこで、企業は経営戦略のプロであるコンサルティングファームに依頼を出します。

コンサルティングファームは「どのコストが削減できるか」「コスト削減にはどのような施策が効果的か」などを分析し、最適なプランをクライアント企業に提案して報酬を得ます。

これが、コンサルティングファームの業務内容です。

そして、これらの外資系コンサルティングファームへの依頼は高額であるため、日本を代表する大手企業やグローバル企業の依頼が多いです。

すなわち、名だたる企業の経営層を納得させる経営戦略を練る必要があるということです。

そのため、経営戦略のスキルは自ずと身につきます。企業の経営戦略のプロとして、企業経営のスキルが身につく外資系のコンサルティングファーム。

「大手企業の経営戦略部門に転職する。」「起業してスタートアップ企業の社長になる。」など様々なキャリアプランが描けることが魅力です。

「経営戦略のプロフェッショナルになりたい」と思っている就活生はぜひ志望してみて下さい。

・代表企業

マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン コンサルティング グループ、ベイン・アンド・カンパニー、A.T.カーニー、ローランド・ベルガー、アーサー・D・リトル、strategy&

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また、エンカレッジでは、コンサル業界の業界分析資料を掲載しています。コンサル業界が気になった方はぜひご一読ください。

【外資系企業2】財務なら任せろ 投資銀行

外コンと並んで就活生からの人気を博しているのが外資系の投資銀行、通称「外銀」です。新卒で1000万円を超えるほどの高年収でも有名です。基本的に高給と言われている外資系企業の中でもNo.1の年収と言われています。

投資銀行とは、簡単に説明すると法人営業のみを行う証券会社です。証券の発行や売買を行うことで、企業の財政面のお手伝いをします。

そんな投資銀行の中でも人気なのが、M&Aの仲介を行う投資銀行部門です。

企業は経営戦略として、企業間の買収すなわちM&Aを行うことが多々あります。

投資銀行部門はそのM&Aの仲介を行います。企業がM&Aを行う際、「買収時の資金が足りない」「非買収企業の値段がわからない」といった悩みをかかえます。

その時、証券発行による資金調達や非買収企業の買収金額の決定など、財務のプロとしてお手伝いを行うのが投資銀行部門です。

そして、注目すべきはそのM&Aの規模の大きさです。外資系の投資銀行では、比較的な大きな案件のM&Aや、国境を超えたM&Aの仲介を主に行います。

案件によっては、数兆円単位の場合もあります。例えば、武田製薬がアイルランド製薬大手のシャイアーを8兆円弱で買収した案件。その案件には、投資銀行ゴールドマン・サックスを始めとした、多くの外資系投資銀行がアドバイザーとして参画している。

このように、世界情勢を変える大きなM&Aのアドバイザーをする外銀の投資銀行部門。

M&Aの遂行をフォローするために資金調達や財政管理など幅広い財務系の業務を行うので、投資やファイナンスについての専門的なスキルを身に着けることができます。

そのスキルから、投資ファンドや総合商社の事業投資部門への転職も可能ですし、スタートアップ企業の財務管理をするポジションにつく方もいます。

財務や投資のプロフェッショナルになりたい、新卒から高年収を得たい方にオススメです。

・代表企業

ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、J.P.モルガン、バンクオブアメリカ・メリルリンチ、シティグループ、UBSグループ、ドイツ銀行、バークレイズ

【外資系企業3】マーケティングと言えば消費財メーカー

外資系の消費財メーカー。外コン、外銀とは少し趣が異なりますが、こちらも人気の企業です。消費材メーカーの中で、外コンや外銀と並べて人気と称されているのが「マーケティング部門」です。

まず、消費材メーカーについて。消費材とは、家庭や生活で必要とされる商品、サービスのことで、洗剤や化粧品、飲料などがこれに当たります。

例えば、消費財メーカーの中でも特筆した人気を誇る「P&G」。代表的な製品は「アリエール」や「ファブリーズ」、「パンパース」などです。

他にも、消費財メーカー「ユニリーバ」は、「ラックス」や「ダヴ」、「リプトン」と行った製品を展開しています。

そして、外資系消費材メーカーのマーケティング部門では、どこに行っても通用するマーケティングスキルが身につくと言われています。

ではなぜ、消費材メーカーのマーケティング部門なのでしょうか。

マーケティング部門とは商品を効率的に売るための施策を行う部門なので、マーケティング部門なら他の企業にもあるはずです。

しかし、外資系消費財メーカーのマーケティング部門では、他の企業より多くの経験を得られます。なぜなら、消費財メーカーのマーケティング部門は予算が潤沢だからです。

先ほど挙げた「ラックス」や「ファブリーズ」といった商品は皆さんもご存じでしょう。広告費、すなわちマーケティング費を多く使っているからです。

マーケティングの予算が少ないと既存のマーケティング手法を使いまわすだけになります。いわゆる、「新しいマーケティング手法を見い出すためにPDCAを回す」このようなことができません。

例えば、ある洗剤を売り出そうとした時。

「過去に同じような洗剤が売れたマーケティング手法をそのまま用いて販売する」のと、「この洗剤はどのようにマーケティングすれば売れるのか、とりあえずいろいろな施策を考えて試してみる。そして、新しいマーケティング手法を確立していく。」

どちらが、豊富な経験ができるのかは明白です。

この経験を得られるのが外資系の消費財メーカーです。実際に、新しいマーケティングの手法が外資系の消費財メーカーから生まれることは多いです。

そして、消費財で培ったマーケティングの経験は、消費財以外にもあらゆるマーケティングに応用出来ます。なぜなら、売るものが変わっただけで、売り方はそう変わらないからです。

そのため、外資系消費財メーカーのマーケティング部門に就職することで、汎用的なマーケティングスキルを身につけられます。そのスキルを元に「他業界のマーケティング職に転職する」といったキャリアプランも考えられます。

マーケティングスキルを極めたい人は、是非外資系消費財メーカーを志望してみてください。

・代表企業

P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)、ロレアル、ユニリーバ、ネスレ、LVMH(ルイヴィトン・モエ・ヘネシー)、ジョンソン・エンド・ジョンソン

外資系企業に就職する前にきちんと業界分析を

ここまで、日系企業と外資系企業の違い、人気の外資系企業で身につくスキルについて説明してきましたがいかがでしょうか。

外資系企業では専門的なスキルが身に付くと分かったと思います。そのために、新卒採用の人気度が上がっているのですね。

しかし、「外資系企業だから汎用的なスキルが身につく。」と安易に決めつけてはいけません。

外資系企業を志望する際、採用時に職種や部門を選ぶ必要があります。

自分の身につけたいスキルは本当に身につくのか。そのスキルを身に着けるとどのようなキャリアプランを描けるのか。

これらのポイントをきちんと精査して、志望企業と志望職種を決めてくださいね。皆さんが満足のいく就活を終えるよう応援しております。

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