そもそもリクルーターって何?
リクルーター面談とは、人事部の社員ではなく、企業から指名を受けた現役社員が、就活生との「面談」を行うことを指します。必ずしも、就活生の出大学OB・OGが面談相手を務めるとは限りません。
就職活動の選考における「面接」と異なる特徴は主に以下の3つです。
① カフェやレストラン、ホテルのロビーなどで行われることが多い
② 若手社員がリクルーターを務めることが多い(リク面の回数を重ねるごとに、年次の高い社員が面談に出てくる)
③ 1次面接やグループディスカッションの前など、公式な選考の前に行われることが多い
この特徴を踏まえた上で「リクルーター面談」についてまとめると、面接とは違いカジュアルな雰囲気でリク面は行われます。
ただ、実質的にリクルーター面談は、企業の選考フローの一貫であり、気が抜けない非常に厄介な選考です。
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リクルーター面談の”裏側”とは?
そもそもなぜリクルーター面談が行われるのか?その理由は2点あると思っています。
1点目は、選考フローの効率化。基本的に就活生の採用は、企業の人事部が担当しています。
しかし、選考を受ける就活生が多い、超人気企業の場合、数千人の学生がエントリーするため、人事部の限られたリソースでは、全ての就活生を本選考で判断できない。そのため、現場社員との「面談」を通じて、選考の一貫を行なっています。
2点目は、企業と学生のミスマッチを防ぐため。多くの企業は入社3年以内の退職を防ぐため、学生の志向性が自社とマッチするかを判断します。そこで、現場で活躍している現場社員を学生と会わせて自社で活躍できる人材か見極める、すなわち「企業と学生のマッチング度合い」を図っています。
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私が経験した、リクルーター面談のタイプとは?
リクルーター面談の特徴を整理しました。大前提リクルーター面談の回数や、内容は企業によって大きく異なります。その上で私の個人的な意見ですが、リクルーター面談には大枠4つのタイプがあると感じました。
このリクルーター面談のタイプや私が感じた企業の目的について整理していきます。
リクルーター面談のタイプ① 雑談形式
リクルーター面談のタイプ①は雑談形式です。このタイプは、一社会人、サークルの年上の先輩と会話するイメージに近く、非常にカジュアルな雰囲気です。
この形式では「志望動機」や「学生時代頑張ったこと」など、面接の場でよく聞かれる定型的な質問はほとんど聞かれません。聞かれるとすれば「ほかに受けている業界や企業」などについて軽く聞かれる程度です。
それよりは、リクルーターから「大学時代何をしてたの?」「周りからどんな人と言われる?」など、「人間性を簡単に確認するような質問が多い」印象です。
また、リクルーター面談を務める現役社員が、「大学時代にやっていたこと」や「入社を決めた経緯」などを積極的に話してくれる特徴があります。
この形式のリクルーター面談の企業側の目的は、大枠2つあるように感じました。
1点目は、自社の社員と仲良くなってもらい「自社に対する志望度」を上げること。
2点目は、「コミュニケーションに難がないか?」といった簡単なネガティブチェックを行うこと。
またこのタイプのリクルーター面談は、1回目・2回目のリク面で多いです。
リクルーター面談のタイプ② 個別説明会形式
リクルーター面談のタイプ2つ目は、リクルーターと就活生、1対1の個別説明会に近い形式。この形式は、リクルーターが、業界や企業の基礎知識や、また仕事内容や仕事の魅力や苦労するポイントなど、社会人ならではの知識を教えてくれるイメージです。
このタイプは、「リクルーターと就活生に対する質疑応答」ではなく「リクルーターからの話」が時間の大半を占めます。
リクルーターが就活生の「志望動機」を簡単に聞き、今の志望動機に抜けている観点や考えるべきポイントなど、をアドバイスしてくれることもあります。
また、就活生がESで書いた希望職種や配属希望部署などに合致する、リクルーターが出てくることも多い印象です。
まさに、「面接」ではなく「一体一の説明会」に近いイメージです。
この形式のリクルーター面談の企業側の目的は、大枠3つあるように感じました。
1点目は、自社や業界を志望する上での「覚悟」を就活生に持たせること。
2点目は、就活生が志望業界・志望企業を明確にする上で必要な情報提供。
3点目は、自社で働く際のイメージを持ってもらい、志望度を上げること。
このタイプのリクルーター面談は、2回目3回目のリクルーター面談で行われることが多いです。
リクルーター面談のタイプ③ 「逆質問」形式
この逆質問形式のリクルーター面談は、就活生が逆質問を行い、リクルーターが回答するといった内容が中心となります。
この形式の場合、リクルーター面談の冒頭でリクルーターから「今日は君の質問や疑問を解消する場です」といった頭出しが行われます。その後、就活生側から質問を行うといった流れで進行するイメージです。
リクルーター面談は基本的に30分から1時間で行われるため、事前に質問を準備しておかないと、間が持たない危険があります。
この逆質問形式のリクルーター面談は、大枠以下2つの狙いがあると感じました。
1点目は、就活生が自社に対して抱いている疑問点や懸念点の解消。
2点目は、逆質問の量や質から、学生が自社に対して抱いている熱意の見極め。
リクルーター面談のタイプ④ 「面接」形式
4つのリクルーター面談のタイプは、「面接」形式。本選考の「面接」と同様「志望動機」や「学生時代頑張ったこと」などが聞かれ、ガンガン深堀もされるイメージです。
特に志望動機では「なぜ自社なのか?」「企業選びの軸」など、面接で一般的な質問が行われます。
これはリクルーター面談の中でも最も注意するべき形式でしょう。
このリクルーターからの質問に対して、論理的かつ納得のいく回答が出来ないと、それ以降の選考の案内が来ないケースもあります。ここまでは、リクルーター面談のタイプについて解説して行きました。
冒頭で述べた「雑談形式」「個別説明会形式」では、選考に進めるか進めないかの評価といった意味合いは薄いため、警戒する必要はありません。
一方で、「逆質問」形式・「面接」形式のリクルーター面談では、選考に近い雰囲気で評価がなされます。
しかし、自分が受けるリクルーター面談がこれらの内どの形式かわからない以上、万全の準備を期してリクルーター面談を受ける必要があります。
ここからはリクルーター面談突破に向けて、対策するべきポイントを私の失敗からお伝えします。
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リクルーター面談の対策方法① 逆質問は徹底準備せよ
リクルーター面談に臨むにあたって、まず対策しておくべきは「逆質問」です。面談といえど選考の一貫。企業への志望度はアピールしなければなりません。そのために逆質問の準備は欠かせないでしょう。
逆質問については、目安として10個近くは質問を用意しておくべきです。リクルーター面談によっては30分以上ずっと逆質問を学生がし続けるケースもあります。
では私が「聞いてよかった」と思う逆質問について述べていきます。
▼聞いてよかった逆質問
① 業務上の目標は何か?
これは業務上達成しないといけない、目標について聞く質問です。例えば、大手都市銀行のリクルーター面談でこれを質問した際、法人営業の方は、融資した貸出金の合計額、リテール営業の方は、売り上げた金融商品の額と手数料の合計額など、業務上どんな数字を追うべきかがわかります。
例えば「ノルマが厳しい会社はいやだな...」と思っている就活生の方は必ず聞いた方が良いと思います。
② 御社では○○といったやりがいがあるように思えますが、働いてみてどう思われますか?
これは自分が思い描いている仕事に対するイメージと、実際の社員の方の想いを聞き出し、ギャップを知る目的の質問です。
例えば、私は日系メーカーのリクルーター面談で「御社ではモノづくりの立場から日本を支えるというやりがいがあると思うのですが、実際はどうですか?」といった聞き方をしました。
リクルーターの方は営業職を務める方でしたが「日本のモノづくりを支えるといったやりがいは正直感じていない。むしろ、お客さんに感謝を伝えられた時にやりがいを感じる」といった回答されていました。
自分がその企業に合っているかを確かめるためにも「自分が会社に対して期待していること」と「実際の社員の意見」を摺り合わせる質問はオススメです。
「こいつちゃんと考えているな」と思わせるためにも、きちんと逆質問は用意しましょう。
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リクルーター面談対策方法② 成長している姿を見せる
リクルーター面談の突破方法として、次に大事なポイントが「リクルーター面談」ごとに成長する姿を見せること。例えば、リクルーター面談で受けたFBや指摘については、次の面談までに必ず改善しましょう。
これは私の失敗経験なのですが、私はあるインフラ系企業のリクルーター面談で「インフラ業界に対する志望理由が不明確」というFBを受けました。
そこで色々インフラ業界を志望した理由について、練り直しましたが、次のリクルーター面談でも上手く答えられず...
それ以降その企業からは一切連絡は来ませんでした。
おそらく、面談を務めるリクルーターの間で「あの就活生は○○の部分ではよいが、志望度が低い」などの情報共有があったのでしょう。
そのため、リクルーター面談の回数を深めるごとに「志望動機」の中で弱い部分や論理が甘い部分、面談で指摘を受けた部分を改善する姿勢が重要になります。
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リクルーター面談対策方法③ 面接で聞かれる質問への回答準備
最後にリクルーター「面談」とはいえあくまで「選考の一部」。面接で良く聞かれる「志望動機」「学生時代頑張ったこと」「自己PR」「自己紹介」などは必ず対策するべき質問です。
しかし、多くのリクルーターは、「まだ就職先として明確に決めているわけではない」「就活に完璧に慣れているわけではないので、伝え方に不備がある」といった前提の上で評価をしてくれることは多いです。
そのため、質問に対して完璧な回答を使用とするのではなく、あくまで「今の自分の意見や想いを話すこと」を前提に回答するべきです。そして「リクルーターから得たコメントを次の選考に生かす」そんな姿勢が重要です。
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