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【航空会社】JALと大手空港にW内定した就活生が語る、航空就職のリアル

就職人気ランキングやインターンで上位を飾る航空会社、高倍率の航空業界で就職活動に不安を感じる方も多いのでは?本記事では同じ不安を抱えながら、見事志望企業から内定を勝ち取った先輩にお話を伺いました。最終的に選んだキャリアとは!?

航空業界での就活とは?

JALやANAといった航空会社を始め、日本の就活生に高い人気を誇る航空業界。

インターンや就職人気ランキングでもこれらの航空会社が毎年上位を飾っています。

特にCAなどの職種では専門学生から一般の大学生まで幅広い学生が志望し、履歴書には学校名を書かない学歴不問のケースもあるようです。

ですが、航空業界を志望する皆さんの中には「専門学校に行ってないのに採用されるのか?」といった不安や、「これまでCA一本でいたが、他の選択肢を考えなくて良いのか?」といった悩みを抱える方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、航空業界で就活を行い、JALのCA職と大手空港の総合職の両方で内定を勝ち取った篠原さん(仮名)にインタビューを実施。

実際の就職活動や、エアラインと空港の双方を志望する中でのキャリア感について伺いました!

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航空会社と空港、それぞれの仕事の魅力は?

ーー本日はよろしくお願いします。

航空会社のCAと空港の総合職という、航空業界でも異なったジャンルで就活をされていますが、まずは双方の魅力と、進路を決めた理由について伺わせてください。

篠原:はい、よろしくお願いします。

航空会社では、CA職以外にもグランドスタッフといった様々な仕事がありますが、自身の経験から特にCAについてお話したいと思います。

私は高校生の頃から、航空会社でCAやグランドスタッフとして働きたいと思っていました。

英語を使って日本だけでなく世界中をフィールドにビジネスを行う、また世界各地を訪れることができるなど、皆さんがイメージする魅力ももちろんあります。

ですが、インターンや本選考を通じて、CAの魅力は「人としての成長」ではないかと思いました。

立ち振舞の格好良さだけでなく、訪問した折には必ずお礼や応援の手紙をいただいたり、

当時CA就活用のメイクや髪型で飛行機に乗った私に気づいて、ドリンクやお菓子と一緒に声をかけていただいたことに、本当に感動したことを覚えています。

そのような「おもてなし」が自然にできる人に成長できることが、CAの魅力ではないかと思います。

ーーなるほど、では空港についてはいかがですか?

篠原:空港を運営する会社との出会いは、合同説明会で偶然立ち寄ったことがきっかけでした。

仕事内容を一言で言えば「空港のあらゆることを管理する」ことです。

航空会社やターミナル内のショップに関わる営業や広報業務、世界中から日本に来た航空貨物や財務に係る領域まで幅広い仕事をジョブローテーションしていきます。

空港という大きなインフラに対して、意外に社員数が少ないため、一人ひとりの仕事の裁量が大きいことが魅力だと思います。

当時、CA一本に絞って良いのか悩んでいた私には目から鱗な仕事であり、航空業界にこのような形で関わることができることを知りました。

最後まで就活を続けてみて、私はこの空港の総合職に進路を決めました。

CAはずっと憧れていた仕事でしたが、就活中に自己分析を続ける中で、

「厳格な規律の中でおもてなしを追求するCA」よりも、自身の裁量で成果を追求することができる仕事の方が、自分には合っているのではないかと考えたからです。

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航空業界の採用・選考内容や航空会社の通過ポイントは?

ーー最後まで就職活動をやりきったからこそのキャリア選択だったんですね! では次に、それぞれの選考プロセスや努力したことを教えてください。

篠原:まずは日本の航空会社の就職活動についてですが、最終的にはCA職の選考において、ANAの最終面接とJALの内定まで進むことができました。

JALの選考内容は以下のようなフローで進みました。

エントリーシート(手書き) SPI グループディスカッション+1次集団面接 2次集団面接+英語面接 最終面接(個人)+身体検査+体力テスト 内定通知

ーーなるほど、では具体的な選考内容や 意識するポイントについてはいかがでしたか?

篠原:ESでは「JALのCAとして実現したいこと」や「学生時代頑張ったことを3つ挙げてその内の一つを具体的に」という質問と共に、「至近3年間の中で直面した困難とどう乗り越えたか」を詳しく問われました。

集団面接では一人ひとり違う質問に答えていく形式となります。

身体検査は一般的な健康診断と変わりませんし、体力測定も腹筋やボールの上げ下げなど最低限のことですので、あまり対策などは気にしなくていいと思います。

選考で最も見られている思ったのは「その人らしいおもてなしの姿」が想像できるかどうかだと感じました。

最初は周りの約半分ほどはCAの専門学校に通っている学生の方であること、身長や歯の矯正のことなど、テクニックや見た目のことで不安な要素はたくさんありました。

専門学校ではCAに関する知識や振る舞いを学べるだけでなく、面接の対策も学校が行ってくれるそうです。

多くの先輩の対策を知れることや、現役CAの知り合いが多くできるなど情報面でのアドバンテージは確かにあると思います。

ですが、実際に面接していただくのはCAさんではなく人事の方であるため、完璧なテクニックを審査されることはありません。

最終的には本人の人柄が感じられるサービスを見られているのだと思います。

選考の中では必ず目をそらさず話すこと、笑顔を絶やさないこと、絶対に慌てないことの3つを意識して行うようにしていました。

特に、慌てないことはとても重要だと思っています。

選考の中で想定外の質問が来ても「少し時間をください」とお願いすれば時間を取ってくれますし、考えてはっきりと答えたほうが実際の接客でも適切な対応だと思います。

また、英語面接の試験でもあまり流暢に話せたわけではありませんが、上記の3つのことを徹底して行ったことが通過に繋がったのだと思います。

ーー実際の選考を経験したからこその説得力を感じます。 では、航空会社での選考に向けてどのような対策をしていたか教えてください。

篠原:私は金銭的な関係で、CAの専門学校に進学することができず4年制の大学に進学したので、就職活動においてはがむしゃらに努力したと思っています。

まず、インターネットで航空会社のESや面接に関する情報について調べられるだけ集めて印刷し、常に持ち歩いて隙間時間でも考えるようにしていました。

特に「このような場合、あなたならどう対応するか?」といったケース問題は一朝一夕では答えられないため、普段から自分ならどんな接客をするのかを考える習慣が必要だと思います。

航空会社への社員訪問はセミナーも含めると50名以上のCAさん、スタッフさんにお会いしました。

キャリアや社内制度の活用、やりがいについて伺う中で、社員さんの気質の違いを徐々に感じることもできました。

社員訪問の際に、CAさんに質問していた内容は以下のような項目でした。

・なぜCAになったのか、やりがいは何か? ・必要な資格やスキルは? ・JALとANAそれぞれで選んだ理由は? ・社風や雰囲気について ・グランドスタッフとの違いは? ・航空会社の他にどんな会社を受けたか? ・どのくらいの企業を受けたか? ・入社前と入社後のギャップは?

ANAのCAさんに訪問した際には、挑戦を大事にする社風やチーム力を重視していることを教えてもらえました。社員同士で感謝のカードを送り合うなど、JAL以上に仲間意識の強い会社だと印象を受けます。

JALにおいては基礎をしっかりと身につける方針を取っていることや、JAL社員共通の価値観であるJALフィロソフィが根付いていることを伺うことができました。

このような社員さんの言葉だけでなく、受け答えの姿勢や雰囲気で感じた違いをESや面接の際に話すことができれば、航空会社への志望動機をより具体的に伝えることができます。

個人的に感じた印象ですが、ANAのCAさんは親しみやすい雰囲気の方が多く、JALのCAさんは凛とした方が多いと感じました。

どちらの方が合っているか、将来なりたいのはどちらかを考え志望したことも、選考通過の大きな要因だったと思います。

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日本航空(JAL)_ ES(2020卒_本選考)

全日本空輸(ANA)_ ES(2020卒_本選考)

日本航空(JAL)_ ES(2020卒_秋・冬インターン)

全日本空輸(ANA)_ ES(2020卒_秋・冬インターン)

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空港での就職活動や選考フローは?

ーーありがとうございます! では、空港の就職活動ついてはいかがですか?

篠原:実際の選考フローは以下のような内容でした。

エントリーシート WEBテスト グループディスカッション 1次集団面接 2次個人面接+プレゼンテーション課題 最終面接(個人)

ESでは志望動機や自分の強み弱みなどについて問われました。

選考の中で最も印象に残っているのはプレゼン選考があったことです。

これは推測なのですが、空港は仕事の規模に対して社員数が少なく一人ひとりの責任が大きいため、ポテンシャルだけでなく現時点でのスキルも見られたのではないかと思います。

私の時のテーマは、自分の強みを活かして空港で成し遂げたいことは何か?という内容を5分で、A4一枚を使ってプレゼンするという内容でした。

短いプレゼンの中で企画力や、相手を納得させる力を問われたのかなと思います。

周りをみても、大学生活の経験を通して根拠のある自信を持った方が多いと感じました。

ーー選考にあたりどのような事前準備をされましたか?

篠原:選考前には5名以上の社員さんを企業訪問させていただき、詳しく仕事内容ややりがい、ジョブローテーションについて質問しました。具体的には以下のような内容です。

・なぜこの空港を? ・社風、雰囲気 ・裁量はどれくらいあるのか? ・先輩との関わり方は? ・部署のこと(具体的なこと) ・海外で働くチャンスはどれくらいあるか?

特に、インターネットでは部署についての具体的な内容が掴みづらいため、企業訪問で詳しく聞いたり、資料を頂いたりしました。

この企業訪問で、当時ネットには公開されていない最新情報も知ることができたので、志望動機も具体的に深めることができたのは大きかったと思います。

航空業界を志望する中で考えた自身のキャリア

ーー最後に、これから就職活動をする学生に向けてキャリアを決める上でのアドバイスはありますか?

篠原:この記事を読む多くの方は航空会社のCAや総合職を希望しているのだと思います。

高い倍率の中で選考を勝ち抜くには、人一倍努力が必要です。

また、航空会社は内定が出る時期が他の業界よりも遅いため、周りの友達が進路を決める中での不安とも戦うことになると思います。

私自身も目の前の選考にいっぱいいっぱいの時もありました。

ですが、航空という業界だけでみても仕事は様々にあり、関われる企業はたくさんあります。

小さい頃からずっとCAに憧れて目指していましたが、空港の仕事を知れたことで比較することができ、自分のキャリアをより深く考えることができました。

CAは先程述べた様々な魅力のある仕事である一方で、高い離職率の仕事であることも理解しておく必要があります。

ミスマッチを防ぐ意味でも、自身の志望動機を深める意味でも、積極的にインターンへの参加や本選考を通じて、ぜひ関連する企業や違う業界のことを知ることで、納得感のある就活ができるのではと思います。

ーー篠原さんありがとうございました!

インターン・本選考前に航空業界への理解を深めよう!

いかがでしたか?

今回のインタビューでは篠原さんから航空業界を志望する上でたくさんの情報をまずは集める必要性や、様々な業界や会社を見て比較することの重要性について学べたかと思います!これからインターンへの参加や志望業界を決める方是非ご参考にして下さい。

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