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レバレジーズ

新卒で入社してから3年後「就職活動をやり直したい」と考える社会人は約50%。この数字を1%でも減らすため、「未来をつくる君たちへ伝えたいこと」と題し、各界のエグゼクティブ達が大いに語ったイベント「Career Theater」。当記事では、レバレジーズ株式会社執行役員 藤本氏のご登壇部分をご紹介します。新卒5年目という若さで、日本を代表するベンチャー企業の役員となった藤本氏。そんな藤本氏が語るキャリア論は、全ての学生必見です。

日本を代表するベンチャーで5年目にして役員に 若手代表、藤本氏のメッセージ

藤本:皆さんこんにちは。レバレジーズ株式会社の藤本と申します。

どうでしょうか、レバレジーズという会社を知っている人、どれくらいいますでしょうか。ちょっと手を挙げて頂いてもよいですか。

お、凄いですね。ほぼ全員知って頂いている。

今日は私のキャリアのお話をできればと思っています。皆さん、「イントレプレナー」という単語は知っていますでしょうか。

すごく詳しく知っているよ、という人は多くないのかなとも思うのですが、私はイントレプレナーとして、新しい、面白い働き方をしていると思います。

皆さんには、そういった事例を知って頂いて、キャリアの参考にさせていただければと思います。

その前に、まずは前提として、簡単にレバレジーズという会社の説明をさせていただきます。

レバレジーズは創業して14年目の会社です。まだまだ若い会社ですが、成長率でお話をすれば、日本の中でもトップ3くらいには入るのではないかという会社です。

ベンチャー企業として、業界を引っ張っている会社の1社なのかなと思いますし、これから先で言えば、今の「ミドルフェーズのベンチャー企業」から、いわゆる「メガベンチャー」になっていくだろうというフェーズの会社だと思っています。

そんな中で、レバレジーズは、日本を代表する企業・時代を代表する企業になろうという気概を持ち、事業を行っている会社です。

私自身のお話をすると、私は新卒でレバレジーズに入って5年目、執行役員という役職を務めています。

手前味噌ですが、200億円以上の規模の会社で、5年目というタイミングで役員をやっている者は、おそらく日本に3名、4名程度しかいません。

ベンチャーに就職して役職者まで駆け上がる、ということを経験してきたと思いますので、そういったことについても、是非お話をできればと思います。

また、社会人としては5年目、まだまだ未熟な人間ではありますが、名だたる企業のマーケティングのコンサルティングを任せて頂いたり、「新規事業」というテーマでは、大学で教壇を任せて頂いたり、そういった専門性から参考になるお話もお伝えしたいです。

そして、皆さんが強い興味を持っているであろう「就活」で言えば、外資系のコンサルファーム、日本の大手大企業など、様々な選択肢を頂いた中で、レバレジーズというベンチャー企業を選んだということもありますし、ぜひそういったこともお伝えできればと思います。

この世の中で、何のために働くのか?

藤本:では、ここからキャリアの話を始めていこうかなと思うのですが、まず皆さんに「私が仕事をしてきた中で学んだ、すごく大切なこと」を2点だけ、先にお伝えしておきたいと思うんです。

まず1つ目は、「仕事をしなくても生きられる」ということ。

自分の周りを見てみると、お金を全然稼いでないっていう人、たくさんいるんですよね。

仕事は面白くないから、自分がやりたい農業をするんだ、起業をするんだ、アルバイトをするんだ...。そんな人はたくさんいます。

そういう人の中には、ほとんどお金を稼げていないという人もいます。

でも、そういう人たちも、普通に生きていけるんですよね。公園で配っているご飯を食べたり、コンビニでアルバイトをして賞味期限が切れたお弁当をもらってきたり。いろんな友達の家を転々として生活しているという人もいます。

そういう現実を知ると、仕事って何のためにするんだろう?って、改めて考えるようになってきたんです。

私は大阪大学の工学部を卒業したのですが、卒業してから4年、5年がたって、今年の正月に飲み会をしました。

そこで話をすると、80人のクラスで「仕事を楽しんでいる」っていう人は、たったの3人しかいなかったんです。その3人以外は、仕事を楽しいものだと思っていない。

仕事をしなくても生きられる。それなのに、全然楽しくない仕事を何故しているんだろう。よく考えてみれば、すごく不思議なことです。

もう1つ重要なのは、「頑張れば、どんな存在にでもなれる」ということ。

綺麗ごとのような感じで、私もすごく意外だったのですが、働き初めてからこのことをすごく感じました。

例えば、レバレジーズという会社は、日本でトップクラスのマーケティング集団を保有している会社だと言われています。

しかし、マーケティングの部署ができたのはたった8年前なんですね。

じゃあ、すごく有名なマーケティングの専門家が集まっているのかというと、そういうわけでもないんです。

経験の少なかった若手や学生のインターンたちが、海外の論文を調べたり、この企業はこういう取り組みをしているというのを調べたり、物凄く努力をしました。そうしてトライアンドエラーを繰り返した結果、今のような組織になっています。

マーケティングを考えてみると、2年もすれば、知識は全部入れ替わります。最先端の技術、と言われていたものがすぐに陳腐化してくる。

マーケティング以外でもそうです。業界の動向や、お客さんの様子・傾向なんていうものも、3年、4年もすれば全て変化します。

「今は変化が激しい社会」なんていうのは聞いたことがありますよね。そう言った社会の中では、何年も努力をしていた人は、誰でも一流のマーケターになれる、一流のセールスマンになれる、一流の事業家になれると思っています。

先ほどもお話ししたように、頑張れば何者にでもなれるんですね。

では、この2点を踏まえて考えてみましょう。

生きていくためには、別に働かなくてもいい。でも、どこかの分野ですごく努力をすれば、どんな存在にもなれる。

じゃあそんな中で、自分は、何のために働いて、何のために生きて、どんな人生だったら納得するのか。それをもの凄く考えて欲しいと思うんです。

それが、今日一番伝えたかったことです。

就活においても「大手企業がいい」「いや、ベンチャー企業にいくべきだ」なんて色んな話があると思います。

でも、そういった表面のところではなくて、そもそも、自分がどうなって、どういう人生を送れば納得するのかなと。そういったことを考えて欲しいと思うんです。