「面接で苦手な人を聞かれて、正直に答えたら悪印象にならないか不安」
「苦手な人への対処法まで聞かれたら、うまく言葉にできる自信がない」
これらは、en-courage利用者からよく寄せられる悩みです。志望動機や自己PRは対策していても、こうした「ネガティブな内容を問う」質問には不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、「苦手な人」の質問は単なる意地悪な問いかけではありません。実は面接官があなたの人間性や対人関係への向き合い方、入社後のチームワークを見極めるための重要な質問なのです。
そこで今回は、元日系大手人事でen-courageの就活サポーターとして延べ3,000名以上の学生を支援してきた成田さんの経験やen-courage利用者へのインタビューを基に、企業が質問する意図や評価される回答の構成、受かる例文、好印象を与える話し方の基本ポイント、深掘り質問への対策などをご紹介します。
面接で問われる「苦手な人」とは
なぜ面接官はわざわざ苦手な人について聞くのでしょうか。元日系大手人事として数多くの面接を行ってきた成田さんによれば、この質問には企業が重視する明確な意図があるといいます。まずは企業側の視点を理解することから始めましょう。
定義:自分が苦手と感じる人のタイプを問う質問
「苦手な人」とは、自分が苦手と感じる人のタイプを問う質問です。面接官は、就活生がどのようなタイプの人と関わるのが難しいと感じるのか、そしてそのような相手に対してどう向き合っているのかを知りたいと考えています。苦手な人への対応を通じて、その人の人間性や協調性、課題解決能力が自然と見えてくるため、面接でよく質問されるテーマの一つとなっています。
企業が「苦手な人」を聞く理由
成田さんは日系大手企業の人事として多くの面接を行う中で、「苦手な人」の質問には単なる好奇心以上の重要な意図を込めていたといいます。実際に面接官がどのような観点で質問を投げかけているのか、現場での経験に基づいた4つの意図を紹介します。
- 対人関係の課題への向き合い方を知るため:誰にでも苦手な人はいます。その事実を認めた上で、どのように向き合い、乗り越えようとしているかを確認しています。
- チームで協働できる人材かを確認するため:入社後は様々なタイプの人と働くことになります。苦手な相手とも成果を出せる人材かを見極めようとしています。
- 自己認識の客観性を測るため:自分の苦手を正直に認められるか、そしてその原因を客観的に分析できているかを確認しています。
- 用意していない質問での対応力を見るため:事前準備がしにくい質問を投げかけることで、想定外の事態にも柔軟かつ冷静に対応できる地頭の良さや機転を測っています。
このように、面接官は「どんな人が苦手か」という事実だけでなく、その背景にある人間性や対応力を多角的に評価しているのです。
企業の評価ポイント
では、実際に人事は何を基準に評価を下しているのでしょうか。成田さんの経験上、単に「苦手な人のタイプが何か」ではなく、社会人としての資質に関わる以下の4点を重点的に見ていたといいます。
- 苦手の原因を分析できているか:「なんとなく苦手」ではなく、なぜ苦手と感じるのかを論理的に説明できるかを評価します。自己分析ができている人材は、課題解決能力も高いと判断されます。
- 自分から歩み寄る姿勢があるか:苦手な相手を避けるのではなく、自ら関係改善に向けて行動できる主体性があるかを確認しています。
- チームの成果を優先する視点があるか:個人の好き嫌いよりも、チーム全体の目標達成を優先できる視点を持っているかを見ています。
- 想定外の質問にも対応できるか:準備していない質問に対して、動揺せず論理的かつ具体的に答えられる対応力は、ビジネス現場での臨機応変な対応力と直結します。
成田さんは「これらのポイントを押さえた学生は、入社後もチームで活躍できる人材として高く評価していた」と振り返ります。苦手な人の話を、入社後の協働イメージへと繋げることが内定への鍵となります。
好印象を与える回答内容の作り方
en-courage利用者の間でも、「苦手な人」で何を話せば評価されるのか、正解がわからず悩む声は多く聞かれます。ここでは、成田さんのアドバイスをもとに、面接官に好印象を与える回答の構成・ポイント・注意点を例文とともに紹介します。
回答の構成・テンプレート
型に当てはめることで、誰でも論理的な「苦手な人」の回答ができます。
- ①結論(苦手な人のタイプ):まずは「私が苦手と感じるのは〇〇な人です」と端的に伝えます。
- ②苦手と感じる理由:なぜそのタイプが苦手なのかを、自分の価値観や経験と結びつけて説明します。
- ③過去の具体的なエピソード(任意):実際に苦手な人と関わった経験があれば、状況を簡潔に説明します。
- ④苦手な人への対処法・克服への姿勢:その相手にどう向き合い、関係改善や成果達成のためにどう行動したかを述べ、入社後も同様の姿勢で取り組めることを示します。
回答で好印象を与えるポイント
採用担当者は毎日多くの面接を行います。成田さんは人事経験から、「ありきたりな表現は記憶に残らない」と指摘します。また、en-courage利用者へのインタビューでも、内定を獲得する学生には共通して「前向きな姿勢」があることがわかってきました。ここでは、その他大勢に埋もれないためのテクニックを紹介します。
- 結論から伝える:冒頭で「私が苦手と感じるのは〇〇な人です」と端的に伝えましょう。結論ファーストで話すことで、面接官に関心を持ってもらいやすくなり、話の全体像も伝わりやすくなります。
- 改善までの流れを順序立てて語る:苦手と感じた状況から、どう考え、どう行動し、どう改善に至ったかを時系列で説明しましょう。論理的な思考力と問題解決能力が伝わります。
- 対処する前と後で関係性や状況がどう変わったかを示す:「最初は〜でしたが、〜した結果、〜になりました」と変化を明確に伝えることで、あなたの行動が実際に効果をもたらしたことを示せます。
- 対処法を具体的に語り「自分で解決できる人」という印象を与える:「相手の立場で考えるようにした」「こまめにコミュニケーションを取った」など、具体的な行動を示しましょう。
- 個人の感情よりチームの成果を優先する視点を伝える:「個人的には苦手でしたが、チームの目標達成のために〜しました」と伝えることで、組織で働く意識の高さをアピールできます。
- 入社後も同様の姿勢で人間関係に向き合えることを示す:「御社でも様々なタイプの方と協働する機会があると思いますが、この経験を活かして〜」と入社後の活躍イメージに繋げましょう。
回答で減点されないための注意点
「苦手な人」の回答には評価を下げるNGパターンがあります。以下のポイントを押さえて、致命的なミスを防ぎましょう。
- 「苦手な人はいない」と答えない:誰にでも苦手な人はいます。「いない」と答えると、自己分析ができていない、または正直でないと判断されます。
- 「関わらない」「距離を置く」で終わらない:苦手な人を避ける姿勢は、チームで働く適性がないと見なされます。必ず前向きな対処法まで伝えましょう。
- 苦手な人と理由だけで終わらない:「〇〇な人が苦手です。なぜなら〜だからです」で終わると、ただの愚痴に聞こえます。対処法・克服姿勢まで必ず伝えてください。
- 批判的な表現が強くなりすぎない:「本当に嫌いです」「絶対に無理です」など感情的な表現は避け、客観的・冷静なトーンを心がけましょう。
- 個人攻撃にならない言い方をする:「〇〇さんが〜」と特定の個人を名指しするのではなく、「〇〇なタイプの人」と一般化して話しましょう。
例文
ここでは、上記の構成・ポイントに沿った「苦手な人」の回答例を紹介します。ご自身の状況に近いものを参考にしてください。
時間にルーズな人が苦手な例文
私が苦手と感じるのは、時間にルーズな人です。私自身が計画的に物事を進めたいタイプのため、期限を守らない人がいるとチーム全体のスケジュールに影響が出ることに不安を感じます。大学のゼミでグループ発表の準備をしていた際、担当部分の提出が遅れがちなメンバーがいました。最初は苛立ちを感じましたが、相手を責めるのではなく、早めにリマインドを送る、作業を細分化して小さな締め切りを設けるなど工夫しました。その結果、全員が期限内に準備を完了でき、発表も成功しました。御社でも、相手のペースを尊重しながら、チーム全体で成果を出せるよう工夫していきたいと考えています。
協調性がない人が苦手な例文
私が苦手と感じるのは、自分の意見を押し通そうとする協調性に欠ける人です。チームで成果を出すためには、お互いの意見を尊重し合うことが大切だと考えているためです。アルバイト先で、自分のやり方にこだわり他のスタッフの意見を聞かない先輩がいました。私は反発するのではなく、まず先輩の考えの背景を理解しようと積極的に話を聞きました。その上で「こういう方法もありますが、いかがでしょうか」と提案することで、少しずつ意見交換ができるようになりました。御社でも、異なる意見を持つ方とも対話を重ね、チームとして最良の結論を導けるよう努めたいと考えています。
すぐに感情的になる人が苦手な例文
私が苦手と感じるのは、すぐに感情的になる人です。冷静に話し合いたい場面で感情的な反応をされると、建設的な議論が難しくなるためです。サークル活動でイベントの企画を進めていた際、意見の相違から感情的になるメンバーがいました。私はその場では議論を続けず、少し時間を置いてから改めて話し合いの場を設けました。相手の意見にも一理あることを認めた上で、自分の考えを伝えることで、最終的には納得のいく結論に至りました。御社でも、感情に左右されず冷静に対話を続けることで、チームの調和を保ちたいと考えています。
優柔不断な人が苦手な例文
私が苦手と感じるのは、なかなか決断できない優柔不断な人です。私自身、目標に向かって計画的に進めることを大切にしているため、決定が遅れると焦りを感じてしまいます。ゼミのグループワークで、テーマ決めに時間がかかるメンバーがいた際、急かすのではなく、選択肢を整理して「AとBならどちらが良いですか?」と二択で提示するようにしました。相手も決めやすくなり、その後は順調にプロジェクトが進みました。御社でも、相手が決断しやすい環境を作りながら、チーム全体のスピード感を維持できるよう心がけたいと考えています。
責任感がない人が苦手な例文
私が苦手と感じるのは、責任感に欠ける人です。チームで取り組む以上、一人ひとりが責任を持って役割を果たすべきだと考えているためです。大学の文化祭実行委員で、担当業務を途中で投げ出すメンバーがいました。私は責めるのではなく、まず本人に事情を聞き、業務量が多すぎたことがわかったため、タスクを再分配しました。また、こまめに進捗確認をすることで、全員が責任を持って取り組める体制を作りました。御社でも、メンバー一人ひとりが力を発揮できるようサポートしながら、チームとして成果を出したいと考えています。
高圧的な人が苦手な例文
私が苦手と感じるのは、高圧的な態度を取る人です。萎縮してしまい、自分の意見を言いづらくなるためです。アルバイト先で、厳しい口調で指示を出す上司がいました。最初は苦手意識がありましたが、「厳しさの裏には仕事への責任感がある」と考えを改め、まずは相手の期待に応えられるよう努力しました。また、報連相を密に行うことで信頼関係を築き、次第に建設的なやり取りができるようになりました。御社でも、様々なタイプの方から学ぶ姿勢を大切にし、良好な関係を築いていきたいと考えています。
ネガティブな人が苦手な例文
私が苦手と感じるのは、何事にも否定的でネガティブな発言が多い人です。チームの士気が下がり、前向きな取り組みがしづらくなるためです。ゼミのプロジェクトで「どうせ無理」と発言するメンバーがいました。私は否定せず、まず相手の不安を聞き出しました。すると、過去に失敗した経験があることがわかり、「今回は〇〇を工夫すれば大丈夫」と具体的な解決策を一緒に考えました。結果、そのメンバーも前向きに参加してくれるようになりました。御社でも、チームメンバーの不安に寄り添いながら、全員で目標に向かえる雰囲気づくりに貢献したいと考えています。
苦手な人が思いつかない!今から見つける方法
「苦手な人」が明確に思い浮かばない場合でも、視点を変えることで回答に使えるエピソードは見つかります。ここでは、自分一人では思いつかない苦手な人を発見する方法を紹介します。
【おすすめ】就活エージェントに相談する
自分では「大したことない」と思っている人間関係の経験も、客観的な視点を通せば立派なアピール材料になります。一人で悩むよりも、就活エージェントに相談し、あなたの過去の経験や人間関係のエピソードから「面接で評価される要素」を見つけ出してもらうのが最も効率的です。プロのアドバイスを受けることで、自分一人では気づけなかった視点を盛り込んだ、説得力のある「苦手な人」の回答が完成します。
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過去の人間関係を振り返る
これまでの学校生活、アルバイト、サークル活動などで、「やりづらかったな」と感じた相手を思い出してみましょう。大きなトラブルでなくても、「この人とはペースが合わなかった」という経験があれば十分です。その時どう対処したかを整理すれば、面接で使えるエピソードになります。
ストレスを感じた場面を思い出す
人間関係でストレスを感じた場面を振り返ることも有効です。「あの時イライラした」「モヤモヤした」という記憶があれば、その原因となった相手のタイプが「苦手な人」のヒントになります。感情の原因を分析することで、客観的な説明ができるようになります。
苦手なタイプ一覧から自分に当てはまるものを探す
以下のリストを参考に、自分に当てはまるものを探してみましょう。
- 時間にルーズな人
- 協調性がない人
- すぐに感情的になる人
- 優柔不断な人
- 責任感がない人
- 高圧的な人
- ネガティブな人
- 話を聞かない人
- 約束を守らない人
- 陰口を言う人
自分の長所・強みと真逆のタイプを考える
自分の強みから逆算する方法もあります。例えば「計画性がある」が強みなら「行き当たりばったりな人」、「協調性がある」が強みなら「自分勝手な人」が苦手なタイプとして考えられます。自己PRとの一貫性も生まれるため、説得力が増します。
志望企業の社風に合わない人の特徴を考える
志望企業が大切にしている価値観(チームワーク、スピード感など)を確認し、それに反するタイプを「苦手な人」として挙げる方法です。「御社の〇〇という価値観に共感しているため、△△なタイプは苦手です」と繋げることで、企業理解のアピールにもなります。
面接での話し方
どれほど素晴らしい「苦手な人」の回答であっても、伝え方次第で印象は大きく変わります。成田さんは人事として多くの面接を行う中で、話し方ひとつで評価が覆る場面を何度も見てきたといいます。ここでは面接官に一緒に働きたいと思わせる話し方のコツを解説します。
好印象を与える話し方の基本ポイント
「苦手な人」の質問では、ネガティブな内容を話すからこそ「非言語情報(表情、声のトーン、姿勢)」がより重要になります。自信を持って想いを伝えるための基本的なポイントを押さえましょう。
明るくハキハキと大きな声で話す
人の第一印象は数秒で決まると言われています。「苦手な人」という質問だからといって、暗い表情や小さな声で話すと、ネガティブな印象が強まります。普段よりも少し大きめの声を意識し、語尾まではっきりと発音しましょう。また、口角を上げ、相手の目を見て話すことで、前向きな姿勢が伝わりやすくなります。
自信を持って言い切る
弱々しい声で自信なさげに話すと「本当に対処できたのか?」と不安を抱かれてしまいます。事前に十分な準備と練習を重ねておけば、緊張が軽減し自信を持って話せるようになります。落ち着いて丁寧にハキハキ話すことを心がけましょう。
丸暗記ではなく自分の言葉で話す
原稿を一字一句丸暗記して棒読みになると、感情が乗らず熱意が伝わりません。また、途中で言葉を忘れた際にパニックになるリスクもあります。文章全体を覚えるのではなく、「伝えたいキーワード(苦手なタイプ、対処法、入社後の姿勢)」を記憶し、その場の状況に合わせて自分の言葉で構成して話すように練習しましょう。
1分程度で簡潔にまとめる
「苦手な人」の回答も、1分程度(約300字)で簡潔にまとめることが重要です。最も一般的な長さであり、標準的な構成で話すことができます。長々と話しすぎると、愚痴のように聞こえてしまい、面接官の集中力も途切れてしまいます。
口癖に注意する
自分の言葉で話すことは重要ですが、「えーっと」「あー」「なんか」といった口癖は、聞き手に「準備不足」や「自信がない」という印象を与え、話の内容への集中を妨げます。沈黙が怖い場合は、一呼吸置いて落ち着いて話し出すか、「少し考えさせてください」と断る勇気を持つことも時には必要です。模擬面接を録音して自分の癖を客観的に把握しましょう。
面接形式別の注意点
対面やオンラインなど、面接の形式によって意識すべきポイントは異なります。それぞれの環境に合わせた対策を行うことが大切です。
集団面接:他の就活生と回答が被った時の対処法
集団面接で最も不安なのが「前の人と苦手なタイプが被ること」ですが、無理に内容を変える必要はありません。「〇〇さんがおっしゃった点と重なりますが」と前置きし、相手の意見を尊重しつつ、自分だけの具体的なエピソードや対処法を加えて話しましょう。結論が同じでも、そこに至るプロセスや対処法で差別化を図ることが重要です。
オンライン面接:画面越しでも好印象を与える3つのポイント
対面よりも情報量が減るため、視覚と聴覚の環境を整えることが最優先です。
- カメラ目線を意識する:画面の相手を見るのではなく、カメラのレンズを見ることで「目が合っている」と感じさせます。
- 声のトーンを上げる:普段よりワントーン高く、ハキハキと話すことで、機材を通しても熱意が伝わります。
- 背景をシンプルに整える:生活感が出すぎないよう、シンプルな壁や整理された背景を選び、表情が明るく見える環境を作りましょう。
最終面接:一次・二次との違いと、役員への話し方
現場社員が「能力」を見る一次・二次とは異なり、最終面接では「入社への覚悟」と「企業とのマッチ度」が問われます。「苦手な人」の質問でも、最終面接では人柄や価値観がより重視されます。単なる対処法のアピールではなく、あなたの人間関係への向き合い方から見える人柄や価値観が、企業の文化や理念とどのようにマッチするかを、長期的な視点(経営視点)を交えて話すことが、役員の心を掴む鍵となります。
面接の効果的な練習方法
練習不足は本番での過度な緊張を招きます。本番で実力を十分に発揮するために、効果的な練習方法を取り入れましょう。
【おすすめ】就活エージェントを活用する
就活エージェントを活用し、プロの視点からフィードバックをもらう方法です。「苦手な人」のようなネガティブ系の質問は、伝え方のニュアンスが難しいため、客観的に「ネガティブに聞こえていないか」「対処法が伝わっているか」を指摘してもらえることで、修正の質が高まります。
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録音・録画を活用して一人で練習する
スマートフォンなどで自分が話している様子を録画し、客観的に確認しましょう。話すスピード、声のトーン、表情、口癖などをチェックできます。特に「苦手な人」の回答では、ネガティブな表情になっていないかを確認することが重要です。恥ずかしさを乗り越えて何度も録画することで、着実に改善できます。
友人・家族に聞いてもらう
身近な人に「苦手な人」の回答を聞いてもらい、率直な感想をもらいましょう。「悪口に聞こえていないか」「対処法が伝わったか」「印象に残ったか」などを確認できます。また、第三者から見た自分の人柄や人間関係への向き合い方を教えてもらう「他己分析」も有効です。
深掘り質問への対策
「苦手な人」を伝えた後には、必ずと言っていいほど深掘り質問が投げかけられます。成田さんは元日系大手人事としての経験から、ここで回答に詰まると準備不足と判断される可能性があると指摘します。面接対策として想定問答を事前に準備しておきましょう。
実際に苦手な人と関わった経験はありますか?
- この質問の意図:回答が机上の空論ではなく、実体験に基づいているかの確認
- 評価ポイント:具体的なエピソードの有無、経験の信憑性、状況説明の論理性
- 必要な事前準備:実際に苦手なタイプと関わった経験の整理、状況・相手・自分の行動の言語化
- 話す時のポイント:「はい、あります」と明確に答え、「いつ・どこで・誰と」を簡潔に説明しましょう。エピソードがない場合も「明確なエピソードはありませんが、〇〇な場面で近い経験をしました」と正直に伝えることが大切です。自分一人で経験を整理するのが難しい場合は、就活エージェントに相談すると客観的な視点でエピソードを引き出してもらえます。
なぜそのタイプの人が苦手なのですか?
- この質問の意図:苦手意識の根拠と自己分析の深さの確認
- 評価ポイント:論理的な説明ができるか、自分の価値観と結びついているか、感情的になっていないか
- 必要な事前準備:苦手な理由の言語化、自分の価値観・性格との関連性の整理
- 話す時のポイント:「私は〇〇を大切にしているため、△△な行動をされると□□と感じるからです」と、自分の価値観を軸に説明しましょう。批判的にならず、客観的な分析として伝えることが重要です。
その人と一緒に何かを成し遂げる必要があった時、どうしましたか?
- この質問の意図:困難な状況での問題解決能力、チームワーク力の確認
- 評価ポイント:具体的な行動内容、主体性、成果への貢献度、チームを優先する姿勢
- 必要な事前準備:具体的な対処法・行動の整理、その行動を選んだ理由の言語化
- 話す時のポイント:「まず〇〇をしました。次に△△することで、□□という結果に繋がりました」と、行動と結果を順序立てて説明しましょう。チーム全体の成果に貢献したことを強調すると、協調性のアピールになります。
結果として、関係性はどうなりましたか?
- この質問の意図:対処後の変化、成果の確認
- 評価ポイント:行動が結果に繋がったか、関係改善の具体性、客観的な変化の説明
- 必要な事前準備:対処前と対処後の変化の整理、具体的な成果・関係性の変化の言語化
- 話す時のポイント:「対処前は〇〇でしたが、対処後は△△になりました」と、変化を明確に伝えましょう。劇的な改善でなくても、「少しずつ会話が増えた」「業務上の連携がスムーズになった」など、具体的な変化を示すことが重要です。
その経験から学んだことはありますか?
- この質問の意図:経験を成長に繋げられる人材かの確認
- 評価ポイント:学びの具体性、今後への活かし方、自己成長意欲
- 必要な事前準備:経験から得た学び・気づきの言語化、仕事への活かし方の整理
- 話す時のポイント:「この経験から、〇〇ということを学びました」と学びを述べ、「この学びを活かして、入社後は△△していきたいです」と将来への繋がりまで話しましょう。学びを入社後の活躍イメージに繋げることで、説得力が増します。
入社後、苦手なタイプの人と働くことになったらどうしますか?
- この質問の意図:入社後の再現性、適応力の確認
- 評価ポイント:具体的な対応策、前向きな姿勢、組織への貢献意識
- 必要な事前準備:入社後を想定した対応策の検討、過去の経験との関連付け
- 話す時のポイント:「過去の経験を活かして、〇〇のように対応します」と具体的に答えましょう。「苦手だから避ける」ではなく、「成果を出すために積極的に関わる」という前向きな姿勢を示すことが重要です。
よくある質問
就活のサポーターとしてよく聞かれる質問や、en-courage利用者へのインタビューで出てきた疑問への回答をご紹介します。
Q:苦手な人が思いつかない・上手く言語化できない
過去の人間関係を振り返り、「やりづらかったな」「モヤモヤしたな」と感じた相手を思い出してみましょう。大きなトラブルでなくても構いません。また、自分の強みと真逆のタイプを考える方法も有効です。それでも思いつかない場合は、就活エージェントに相談すると、過去の経験を一緒に掘り下げながら「苦手な人」を言語化してもらえます。
Q:正直に答えたら悪印象にならないか不安
正直に答えること自体は問題ありません。むしろ「苦手な人はいない」と答える方が、自己分析不足と見なされマイナスです。重要なのは「苦手と感じた上でどう対処したか」まで伝えること。対処法を前向きに語れば、正直さと対応力の両方をアピールできます。伝え方に不安がある場合は、就活エージェントに添削してもらい、ネガティブに聞こえないよう調整するのがおすすめです。
Q:苦手な人への対処法が自分では見つからない
対処法は「相手を変える」ことではなく「自分の行動を変える」ことがポイントです。「こまめにコミュニケーションを取る」「相手の立場で考える」「報連相を密にする」など、汎用的な対処法でも具体的なエピソードと組み合わせれば十分です。対処法が思いつかない場合は、就活エージェントに過去の経験を話し、プロの視点で対処法を一緒に言語化してもらいましょう。
Q:「苦手な人」の回答と他の質問の一貫性が取れているか心配
「苦手な人」の回答は、自己PRや長所・短所と一貫性を持たせることが重要です。例えば「計画性がある」という強みなら「時間にルーズな人が苦手」と繋げると説得力が増します。ただし、一人で全体の整合性を確認するのは難しいため、就活エージェントに面接回答全体をチェックしてもらい、矛盾がないか確認してもらうのがおすすめです。
▼プロがあなたの「苦手な人」への対処経験から、面接官に響く「強み」を発掘します。
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監修:成田 駿
元日系大手人事/就活サポーター
日系大手事業会社で最年少部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。戦略設計からイベント企画、選考フロー、研修まで新卒採用の入口から出口までを幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。人事業務以外でも累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を誇る。
協力:NPO法人en-courage
全国約120の大学に支部を展開し、就活生を対象としたキャリア教育支援を行うNPO法人。独自にイベントやメディアを多数運営し、年間2,500件以上のセミナーを開催。企業と学生の間に年間約80万回の接点を創出するなど、国内最大級の規模で活動している。すべての就活生が本質的なキャリアを通じて人生を最大化できるよう、個別支援やコミュニティづくりを通じたサポートを目指している。