「面接で将来の夢を聞かれたけど、夢がなくて答えられなかった」
「自分の夢と企業の事業をどう結びつければいいのかわからない」
これらは、en-courage利用者からよく寄せられる悩みです。志望動機や自己PRは対策していても、「将来の夢」という漠然とした質問には不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、将来の夢は単なる雑談ではありません。実は面接官があなたの成長意欲や志望度、入社後のキャリアビジョンを見極めるための重要な質問なのです。
そこで今回は、元日系大手人事でen-courageの就活サポーターとして延べ3,000名以上の学生を支援してきた成田さんの経験やen-courage利用者へのインタビューを基に、企業が質問する意図や評価される回答の構成、業界別の例文、好印象を与える話し方の基本ポイント、深掘り質問への対策などをご紹介します。
面接で問われる「将来の夢」とは
なぜ面接官はわざわざ将来の夢を聞くのでしょうか。元日系大手人事として数多くの面接を行ってきた成田さんによれば、この質問には企業が重視する明確な意図があるといいます。まずは企業側の視点を理解することから始めましょう。
定義:入社後・長期的なキャリアビジョンを問う質問
将来の夢とは、入社後・長期的なキャリアビジョンを問う質問です。面接官は、就活生がどのような目標を持ち、どのような未来を描いているのかを知りたいと考えています。将来の夢を通じて、その人の価値観や成長意欲、企業との相性が自然と見えてくるため、面接でよく質問されるテーマの一つとなっています。
企業が「将来の夢」を聞く理由
成田さんは日系大手企業の人事として多くの面接を行う中で、「将来の夢」の質問には単なる興味本位以上の重要な意図を込めていたといいます。実際に面接官がどのような観点で質問を投げかけているのか、現場での経験に基づいた3つの意図を紹介します。
- 成長意欲・目標設定力を確認するため:具体的な目標を持ち、それに向かって努力できる人物かを見極めます。夢を語れる人は、入社後も高い目標を設定し、自ら成長していける可能性が高いと判断されます。
- 自社で長期的に活躍するイメージがあるかを知るため:夢と企業のビジョンが合致していれば、入社後も長く活躍し続ける可能性が高いと評価されます。早期離職のリスクを減らすための重要な判断材料となります。
- 志望度の本気度を測るため:「なぜこの会社でその夢を実現したいのか」を語れる人は、企業研究をしっかり行い、本気で入社を希望していると判断されます。
このように、面接官は「何を夢見ているか」という事実だけでなく、その背景にある人間性や企業とのマッチ度を多角的に評価しているのです。
企業の評価ポイント
では、実際に人事は何を基準に評価を下しているのでしょうか。成田さんの経験上、単に「壮大な夢か」ではなく、社会人としての資質に関わる以下の3点を重点的に見ていたといいます。
- 具体的なビジョンを持っているか:漠然とした夢ではなく、「いつまでに」「何を」「どのように」実現したいのかを具体的に語れるかを評価します。具体性があるほど、本気度が伝わります。
- 自社の事業・理念と夢が結びついているか:夢が企業のビジョンや事業内容と合致しているかを確認しています。企業の成長に貢献しながら夢を実現できる人物かを見極めます。
- 実現に向けた計画性があるか:夢を語るだけでなく、そのために今何をしているか、入社後どのようなステップを踏むかまで考えられているかを評価します。
成田さんは「これらのポイントを押さえた学生は、入社後も活躍できる人材として高く評価していた」と振り返ります。単なる夢の話を、入社後の活躍イメージへと繋げることが内定への鍵となります。
好印象を与える回答内容の作り方
en-courage利用者の間でも、「将来の夢」で何を話せば評価されるのか、正解がわからず悩む声は多く聞かれます。ここでは、成田さんのアドバイスをもとに、面接官に好印象を与える回答の構成・ポイント・注意点を例文とともに紹介します。
回答の構成・テンプレート
型に当てはめることで、誰でも論理的な「将来の夢」の回答ができます。
- ①結論(将来の夢を一言で):まずは「私の将来の夢は〇〇です」と端的に伝えます。
- ②その夢を持った背景・原体験:なぜその夢を持つようになったのか、具体的な経験やきっかけを述べます。
- ③なぜこの業界・この会社で実現したいのか:志望企業だからこそ実現できる理由を説明し、企業研究の深さをアピールします。
- ④夢の実現に向けた入社後のステップ:入社後どのようなキャリアを積んで夢を実現するか、具体的な計画を述べます。
- ⑤夢が実現した先にあるもの(社会貢献・ビジョン):個人の夢を超えて、社会や企業にどう貢献したいかを語り、スケールの大きさを示します。
回答で好印象を与えるポイント
採用担当者は毎日多くの面接を行います。成田さんは人事経験から、「ありきたりな表現は記憶に残らない」と指摘します。また、en-courage利用者へのインタビューでも、内定を獲得する学生には共通して「相手を意識した工夫」があることがわかってきました。ここでは、その他大勢に埋もれないためのテクニックを紹介します。
- その企業でしか実現できない夢として語る:「どの会社でもいい」と思われないよう、志望企業の強みや特徴と夢を結びつけましょう。企業研究の深さが伝わり、志望度の高さをアピールできます。
- 志望企業の理念やビジョンに沿った夢を選ぶ:企業のミッションや経営方針を確認し、それに合致する夢を選びましょう。「御社で活躍できる素質がある」と感じさせることが重要です。
- 結論から伝える:冒頭で「私の将来の夢は〇〇です」と端的に伝えましょう。結論ファーストで話すことで、面接官に関心を持ってもらいやすくなり、話の全体像も伝わりやすくなります。
- 夢を持つようになったきっかけを具体的に語る:「Why(なぜそう思うのか)」が伝わる実体験を話しましょう。具体的な原体験を含めて描写することで、借り物ではないあなただけの夢として伝わります。
- 数字を入れて具体性を持たせる:「10年後には」「売上を〇%向上」など、数字を交えることで、夢がより具体的でリアルに感じられます。
- 自分の夢が企業の成長・利益にどう貢献するかを示す:単なる自己実現ではなく、企業や社会への貢献として語ることで、より高い評価を得られます。
回答で減点されないための注意点
「将来の夢」の回答には評価を下げるNGパターンがあります。以下のポイントを押さえて、致命的なミスを防ぎましょう。
- プライベートな夢は避ける:「結婚して幸せな家庭を築きたい」「海外移住したい」など、仕事と無関係な夢は避けましょう。企業は「入社後のキャリアビジョン」を知りたいのです。
- 退職を匂わせる内容は避ける:「3年後に独立したい」「起業のためのスキルを身につけたい」など、退職を前提とした夢は敬遠されます。長期的に活躍する意欲を示しましょう。
- 「将来の夢はない」と答えない:夢がなくても「ありません」と答えるのはNGです。「現時点での目標」や「成し遂げたいこと」として言い換え、前向きな姿勢を見せましょう。
- 企業の事業と無関係な夢は避ける:IT企業で「農業で地域活性化したい」など、事業と関連のない夢は「なぜこの会社を志望するのか」という疑問を生みます。
- 漠然とした夢は具体化する:「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」だけでは抽象的すぎます。「何を通じて」「誰に対して」「どのように」を具体化しましょう。
例文
ここでは、上記の構成・ポイントに沿った「将来の夢」の回答例を紹介します。ご自身の志望業界に近いものを参考にしてください。
IT業界志望の例文
私の将来の夢は、テクノロジーの力で地方の教育格差を解消することです。大学時代にボランティアで訪れた過疎地域の小学校で、都市部との教育環境の差を目の当たりにしたことがきっかけです。御社は教育×テクノロジー領域で先進的なサービスを展開されており、入社後はまずエンジニアとして技術力を磨き、5年後には地方自治体向けの教育DXプロジェクトを主導したいと考えています。最終的には、日本全国どこに住んでいても質の高い教育を受けられる社会の実現に貢献したいです。
金融業界志望の例文
私の将来の夢は、中小企業の成長を支えるファイナンスのプロフェッショナルになることです。実家が中小企業を営んでおり、資金繰りに苦労する姿を見てきたことがきっかけです。御社は中小企業向けの融資に強みを持ち、経営支援まで一貫して行う体制が整っています。入社後はまず融資業務の基礎を固め、10年後には支店長として地域の中小企業を総合的に支援できる存在になりたいと考えています。その経験を活かし、日本経済を支える中小企業が成長できる環境づくりに貢献したいです。
商社業界志望の例文
私の将来の夢は、日本の技術を世界に届け、グローバル市場で新たな価値を創造することです。大学時代の海外インターンで、日本製品が現地で高く評価されながらも、販路開拓が進んでいない現状を知ったことがきっかけです。御社は幅広い事業領域と世界各国のネットワークを持ち、挑戦を後押しする風土があります。入社後は営業として現場を学び、30代にはアジア新興国での新規事業立ち上げに携わりたいと考えています。日本企業の海外進出を支援し、双方にとってWin-Winの関係を構築したいです。
広告業界志望の例文
課題を解決するコミュニケーションを生み出すクリエイティブディレクターになることです。学生時代に環境問題に関する啓発活動を行い、正しい情報を「伝わる形」で届けることの難しさと重要性を実感したことがきっかけです。御社は社会課題解決型のプロジェクトに積極的に取り組まれており、入社後はまずコピーライターとして言葉の力を磨き、10年後には社会に影響を与えるキャンペーンを企画・統括できる存在になりたいと考えています。
メーカー志望の例文
私の将来の夢は、世界中の人々の生活を豊かにする製品開発に携わることです。大学の研究室で材料開発を行う中で、基礎研究が製品となって人々の手に届く過程に感動したことがきっかけです。御社は研究開発から製造・販売まで一貫して手がけ、グローバルに製品を展開されています。入社後はまず研究開発部門で技術力を磨き、将来的には海外拠点での製品開発リーダーとして、現地のニーズに合った製品を生み出したいと考えています。
キャリアビジョンがなくても大丈夫!将来の夢の見つけ方
将来の夢が見つからない場合でも、視点を変えることで魅力的な「将来の夢」は見つかります。ここでは、自分一人では思いつかない夢を発見する4つの方法を紹介します。
【おすすめ】就活のプロに相談する
自分では「これが夢かわからない」と思っている漠然とした目標も、客観的な視点を通せば立派なキャリアビジョンになります。一人で悩むよりも、就活エージェントに相談し、あなたの経験や価値観から「企業に響く将来の夢」を見つけ出してもらうのが最も効率的です。プロのアドバイスを受けることで、自分一人では気づけなかった強みを盛り込んだ、魅力的な「将来の夢」が完成します。
▼就活のプロに「将来の夢」を一緒に見つけてもらいましょう。
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過去・現在・未来の3軸で自己分析して考える
過去の経験から「何にやりがいを感じたか」、現在「何に興味があるか」、将来「どうなりたいか」を整理する方法です。例えば、過去にチームで目標を達成した経験が印象的だったなら、「チームをまとめるリーダーになりたい」という夢が見えてきます。3つの軸を結びつけることで、一貫性のある夢が見つかります。
▼自己分析のやり方については、以下の記事をご覧ください
【まずは3つでOK】受かる自己分析シート大全種類・使い方・ESや面接での活用法などを元日系大手人事が解説
一覧から考える
将来の夢が思いつかない場合は、一覧から選ぶ方法も有効です。「マネジメント」「専門性」「グローバル」「社会貢献」など、キャリアの方向性をリストアップし、自分がどれに惹かれるかを考えましょう。「海外で働きたい」「専門スキルを極めたい」など、方向性が定まれば具体的な夢に落とし込めます。
以下に、タイプ別の将来の夢50選を紹介します。自分の志向に近いタイプから、ピンと来るものを探してみてください。
<5タイプ別:将来の夢一覧>
-
リーダーシップ・マネジメントタイプ(チームを率いたい人向け)
- チームを率いてプロジェクトを成功に導くリーダーになりたい
- 部下の成長を支援できるマネージャーになりたい
- 将来は部門長として組織全体を動かせる存在になりたい
- 若手の育成に力を入れ、後進を育てられる上司になりたい
- 経営層として会社の意思決定に携わりたい
- 多様なメンバーをまとめ、成果を出せるリーダーになりたい
- 支店長・店長として現場のトップを任される存在になりたい
- 複数のプロジェクトを統括するプロジェクトマネージャーになりたい
- 組織の課題を解決し、チームのパフォーマンスを最大化したい
- 人を動かし、大きな成果を生み出せるリーダーシップを身につけたい
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専門性・スキルタイプ(その道のプロを目指す人向け)
- 業界で第一人者と呼ばれる専門家になりたい
- 誰にも負けない専門スキルを身につけたい
- 資格を活かして専門性の高い仕事で活躍したい
- 技術力で会社に貢献できるエンジニアになりたい
- 専門知識を武器に、社内外から頼られる存在になりたい
- 研究開発の最前線で技術革新に貢献したい
- クリエイティブ領域で実績を積み、業界で認められる存在になりたい
- データ分析のプロとして経営判断を支援したい
- 法務・財務など専門分野で会社の意思決定を支えたい
- 職人的なスキルを磨き、唯一無二の価値を提供したい
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グローバル・海外タイプ(世界で活躍したい人向け)
- 海外駐在員として現地でビジネスを推進したい
- グローバルプロジェクトをリードできる人材になりたい
- 日本の製品・サービスを世界に広めたい
- 海外拠点の立ち上げに携わりたい
- 多国籍チームをまとめ、グローバルな成果を出したい
- 世界中のクライアントと仕事ができるビジネスパーソンになりたい
- 海外市場の開拓に挑戦したい
- 異文化を理解し、国境を越えて活躍できる人材になりたい
- 語学力を活かして国際的な舞台で働きたい
- アジア・新興国市場でビジネスを成功させたい
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社会貢献・課題解決タイプ(社会をより良くしたい人向け)
- 社会課題の解決に貢献できる仕事がしたい
- 人々の生活を豊かにする製品・サービスを届けたい
- 地方創生・地域活性化に貢献したい
- 教育格差の解消に取り組みたい
- 環境問題の解決につながる事業に携わりたい
- 高齢化社会の課題をビジネスで解決したい
- 次世代に良い社会を残せる仕事がしたい
- 困っている人を助けられる仕組みを作りたい
- SDGsの達成に貢献できるビジネスを推進したい
- 社会的インパクトのある事業を生み出したい
-
事業創造・イノベーションタイプ(新しいものを生み出したい人向け)
- 新規事業を立ち上げ、会社の新たな柱を作りたい
- 業界の常識を変えるイノベーションを起こしたい
- ゼロから事業を作り上げる経験をしたい
- 世の中にない新しい価値を生み出したい
- 起業家精神を持って社内で新事業を推進したい
- 既存の枠にとらわれない発想で業界を変えたい
- テクノロジーを活用して新しいビジネスモデルを構築したい
- 市場を創造するような製品・サービスを開発したい
- スタートアップのようなスピード感で事業を成長させたい
- 顧客のまだ見ぬニーズを掘り起こし、新市場を開拓したい
志望企業の利益・成長に貢献できることから考える
志望企業のビジョンや事業計画から逆算する方法です。企業のIR資料や中期経営計画を読み込み、「この会社が目指す未来」と「自分が貢献できること」を結びつけましょう。例えば、海外展開を強化している企業なら「グローバル市場開拓に貢献したい」という夢が自然に導き出せます。
面接での話し方
どれほど素晴らしい将来の夢であっても、伝え方次第で印象は大きく変わります。成田さんは人事として多くの面接を行う中で、話し方ひとつで評価が覆る場面を何度も見てきたといいます。ここでは面接官に一緒に働きたいと思わせる話し方のコツを解説します。
好印象を与える話し方の基本ポイント
将来の夢を伝える際は、言語情報だけでなく「非言語情報(表情、声のトーン、姿勢)」も極めて重要です。自信を持って想いを伝えるための基本的なポイントを押さえましょう。
明るくハキハキと大きな声で話す
人の第一印象は数秒で決まると言われています。小さな声でボソボソと話すと、自信がなく本当のことを話していないと誤解される恐れがあります。普段よりも少し大きめの声を意識し、語尾まではっきりと発音しましょう。また、口角を上げ、相手の目を見て話すことで、熱意と誠実さが伝わりやすくなります。
自信を持って言い切る
弱々しい声で自信なさげに話すと「本当にこの人の夢なのか?」と不安を抱かれてしまいます。事前に十分な準備と練習を重ねておけば、緊張が軽減し自信を持って話せるようになります。落ち着いて丁寧にハキハキ話すことを心がけましょう。
丸暗記ではなく自分の言葉で話す
原稿を一字一句丸暗記して棒読みになると、感情が乗らず熱意が伝わりません。また、途中で言葉を忘れた際にパニックになるリスクもあります。文章全体を覚えるのではなく、「伝えたいキーワード(夢、きっかけ、実現ステップ)」を記憶し、その場の状況に合わせて自分の言葉で構成して話すように練習しましょう。
1分程度で簡潔にまとめる
将来の夢の回答も、1分程度(約300字)で簡潔にまとめることが重要です。最も一般的な長さであり、標準的な構成で話すことができます。長々と話しすぎると、要点が伝わりにくくなり、面接官の集中力も途切れてしまいます。
口癖に注意する
自分の言葉で話すことは重要ですが、「えーっと」「あー」「なんか」といった口癖は、聞き手に「準備不足」や「自信がない」という印象を与え、話の内容への集中を妨げます。沈黙が怖い場合は、一呼吸置いて落ち着いて話し出すか、「少し考えさせてください」と断る勇気を持つことも時には必要です。模擬面接を録音して自分の癖を客観的に把握しましょう。
面接形式別の注意点
対面やオンラインなど、面接の形式によって意識すべきポイントは異なります。それぞれの環境に合わせた対策を行うことが大切です。
集団面接:他の就活生と回答が被った時の対処法
集団面接で最も不安なのが「前の人と回答が被ること」ですが、無理に内容を変える必要はありません。「〇〇さんがおっしゃった点と重なりますが」と前置きし、相手の意見を尊重しつつ、自分だけの具体的なエピソードや原体験を加えて話しましょう。結論が同じでも、そこに至るプロセスやきっかけで差別化を図ることが重要です。
オンライン面接:画面越しでも好印象を与える3つのポイント
対面よりも情報量が減るため、視覚と聴覚の環境を整えることが最優先です。
- カメラ目線を意識する:画面の相手を見るのではなく、カメラのレンズを見ることで「目が合っている」と感じさせます。
- 声のトーンを上げる:普段よりワントーン高く、ハキハキと話すことで、機材を通しても熱意が伝わります。
- 背景をシンプルに整える:生活感が出すぎないよう、シンプルな壁や整理された背景を選び、表情が明るく見える環境を作りましょう。
最終面接:一次・二次との違いと、役員への話し方
現場社員が「能力」を見る一次・二次とは異なり、最終面接では「入社への覚悟」と「企業とのマッチ度」が問われます。将来の夢の質問でも、最終面接では夢のスケールや企業への貢献がより重視されます。単なる個人の目標ではなく、あなたの将来の夢が企業の成長や社会貢献にどう繋がるかを、長期的な視点(経営視点)を交えて話すことが、役員の心を掴む鍵となります。
面接の効果的な練習方法
練習不足は本番での過度な緊張を招きます。本番で実力を十分に発揮するために、効果的な練習方法を取り入れましょう。
【おすすめ】就活エージェントを活用する
就活エージェントを活用し、プロの視点からフィードバックをもらう方法です。客観的に「伝わりにくい部分」や「評価されるポイント」を指摘してもらえるため、修正の質が高まります。
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録音・録画を活用して一人で練習する
スマートフォンなどで自分が話している様子を録画し、客観的に確認しましょう。話すスピード、声のトーン、表情、口癖などをチェックできます。恥ずかしさを乗り越えて何度も録画することで、着実に改善できます。
友人・家族に聞いてもらう
身近な人に将来の夢を聞いてもらい、率直な感想をもらいましょう。「夢が伝わったか」「話が長すぎないか」「印象に残ったか」などを確認できます。また、第三者から見た自分の人柄や価値観を教えてもらう「他己分析」も有効です。
深掘り質問への対策
将来の夢を伝えた後には、必ずと言っていいほど深掘り質問が投げかけられます。成田さんは元日系大手人事としての経験から、ここで回答に詰まると準備不足と判断される可能性があると指摘します。面接対策として想定問答を事前に準備しておきましょう。
なぜその夢を持つようになったのですか?
- この質問の意図:夢を持った背景にある動機・価値観の確認
- 評価ポイント:原体験の具体性、価値観の一貫性、志望動機との繋がり
- 必要な事前準備:夢を持ったきっかけとなる具体的な経験の整理、大切にしている価値観の言語化
- 話す時のポイント:「〜という経験から」「〜を大切にしているから」と、具体的な原体験と価値観を軸に説明しましょう。借り物ではない自分だけのストーリーが伝わると説得力が増します。
その夢を実現するために今何をしていますか?
- この質問の意図:夢に向かって具体的な行動を取っているかの確認
- 評価ポイント:行動力、計画性、夢への本気度
- 必要な事前準備:現在取り組んでいること(勉強、資格、経験)の整理
- 話す時のポイント:「現在〇〇に取り組んでいます」と具体的に述べましょう。資格取得、インターン、勉強など、夢に向けた行動を数字や成果とともに伝えると説得力が高まります。
夢に向かって努力した結果、成長したことは?
- この質問の意図:自己成長への意識、努力の継続性の確認
- 評価ポイント:成長意欲の高さ、学びの具体性、業務への再現性
- 必要な事前準備:努力を通じて得たスキル・気づき・価値観の変化の言語化
- 話す時のポイント:「〜ができるようになった」「〜という考え方が身についた」と、変化を明確に伝えましょう。その成長が入社後どう活かせるかまで繋げると評価が高まります。
夢の実現に向けて、どんな課題がありますか?
- この質問の意図:自己分析の深さ、課題に対する向き合い方の確認
- 評価ポイント:自己認識の正確さ、課題解決への姿勢、成長可能性
- 必要な事前準備:現時点での課題と、その克服方法の整理
- 話す時のポイント:課題を正直に認めつつ、「〜することで克服したい」と前向きな姿勢を見せましょう。企業の研修制度や環境を活用する意欲を示すのも効果的です。
その夢と弊社でのキャリアはどう繋がりますか?
- この質問の意図:企業理解の深さ、志望度の確認
- 評価ポイント:企業研究の質、夢と事業の結びつき、長期就業意欲
- 必要な事前準備:志望企業の事業・強み・ビジョンの理解、夢との接点の整理
- 話す時のポイント:「御社の〇〇事業を通じて」「御社の〇〇という強みを活かして」と、企業の特徴と夢を具体的に結びつけましょう。「この会社だからこそ」という必然性が伝わることが重要です。
夢が実現できなかった場合、どうしますか?
- この質問の意図:柔軟性、挫折への対応力、企業への継続貢献意欲の確認
- 評価ポイント:精神的な強さ、代替案の有無、長期的な視野
- 必要な事前準備:夢が実現できなかった場合の代替プランの検討
- 話す時のポイント:「夢が変わっても、〇〇という軸は変わらない」と、根底にある価値観を示しましょう。また、「その過程で得た経験は必ず御社に貢献できる」と、どんな結果でも企業に貢献する意欲を伝えることが大切です。
よくある質問
就活のサポーターとしてよく聞かれる質問や、en-courage利用者へのインタビューで出てきた疑問への回答をご紹介します。
Q:将来の夢が見つからない・決められない場合は?
将来の夢が見つからないのは珍しいことではありません。まずは「現時点での目標」や「入社後にチャレンジしたいこと」として考えてみましょう。過去の経験で「やりがいを感じたこと」から逆算すると、夢の糸口が見つかることもあります。自分一人で悩むより、就活エージェントに相談すると、あなたの経験や価値観から夢を見つける手助けをしてもらえます。
Q:自分の夢が企業に合っているか分からない
夢と企業の相性を判断するには、企業研究が不可欠です。企業のビジョン、事業計画、社員インタビューなどを確認し、「この会社で夢を実現できるか」を検証しましょう。ただし、自分一人で判断するのは難しい場合もあります。就活エージェントに相談すれば、客観的な視点で夢と企業のマッチ度を評価してもらえます。
Q:夢を語ると「現実的じゃない」と言われそうで不安
大きな夢を持つことは悪いことではありません。大切なのは、夢を実現するための具体的なステップを示すことです。「5年後には〇〇、10年後には〇〇」と段階的な計画を語れば、「地に足のついた夢」として評価されます。うまく具体化できない場合は、就活エージェントに相談して、現実的なキャリアプランとして落とし込む方法を一緒に考えてもらいましょう。
Q:夢とキャリアプランをうまく結びつけられない
夢をキャリアプランに落とし込むには、「夢の実現に必要なスキル・経験」を洗い出し、それを「いつ・どのように身につけるか」を考えます。志望企業の職種やキャリアパスを調べ、それに沿った形で夢への道筋を描きましょう。自己分析や企業研究に限界を感じたら、就活エージェントに相談して全体の整合性をチェックしてもらうのがおすすめです。
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監修:成田 駿
元日系大手人事/就活サポーター
日系大手事業会社で最年少部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。戦略設計からイベント企画、選考フロー、研修まで新卒採用の入口から出口までを幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。人事業務以外でも累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を誇る。
協力:NPO法人en-courage
全国約120の大学に支部を展開し、就活生を対象としたキャリア教育支援を行うNPO法人。独自にイベントやメディアを多数運営し、年間2,500件以上のセミナーを開催。企業と学生の間に年間約80万回の接点を創出するなど、国内最大級の規模で活動している。すべての就活生が本質的なキャリアを通じて人生を最大化できるよう、個別支援やコミュニティづくりを通じたサポートを目指している。