「一次面接と同じ質問をしてもいいの?」「二次面接では何を聞けばいいんだろう」
これらは、en-courage利用者からよく出る悩みです。
二次面接の逆質問は、一次面接とは異なる準備が必要です。一次面接で得た情報をもとに仮説を検証し、入社後のイメージを具体化することで、「この学生は成長している」「本気で入社したい」という印象を与えられます。
今回は、元日系大手人事で、en-courageの就活サポーターとして延べ3,000名以上の学生を支援してきた成田さん監修のもと、二次面接で評価される逆質問50選と、オリジナル質問を作る5つの公式、評価を稼ぐコツを解説します。
二次面接の逆質問とは
二次面接で「何を聞けばいいのか」を理解するためには、まず逆質問の基本と、一次面接との違いを押さえておきましょう。
逆質問とは
逆質問とは、面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれた際に、応募者から企業へ質問することです。二次面接における逆質問は、一次面接とは異なる意味合いを持ちます。一次面接では「企業・仕事への理解を深める」ことが主な目的でしたが、二次面接では「マッチ度の確認」「入社後のイメージを具体化する」意味合いが強まります。
一次面接・二次面接・最終面接の逆質問の違い
逆質問は面接のフェーズによって、面接官も見られるポイントも異なります。
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一次面接
- 面接官:人事担当者、現場社員
- 見られるポイント:業務内容・働き方への関心、基本的なコミュニケーション力
- 適切な逆質問の例:「1日のスケジュールを教えてください」「チームの雰囲気は?」
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二次面接
- 面接官:現場責任者・管理職・人事責任者
- 見られるポイント:業務内容の理解度、マッチ度、入社後の貢献イメージ、成長意欲
- 適切な逆質問の例:「一次面接で○○と伺いましたが、現場ではどのように感じていらっしゃいますか」「入社後、最初の半年間で期待される成果を教えてください」
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最終面接
- 面接官:社長・役員(経営層)
- 見られるポイント:経営視点でのマッチ度、入社意欲の高さ、視座の高さ
- 適切な逆質問の例:「中期経営計画の重点施策について教えてください」「御社の競争優位性はどこにあるとお考えですか?」
このように、二次面接では一次面接よりも深い理解と仮説検証が求められ、最終面接ほどではないものの、入社後の貢献イメージを示す質問も有効になります。
二次面接で逆質問を求められる理由
成田さんは人事時代、主に以下の3つの理由から、二次面接で逆質問を求めていたといいます。
- マッチ度を確認するため:一次面接を通過した応募者が、実際に現場で活躍できるかどうかを見ています。業務内容への理解度や、チームとの相性を確認しています。
- 成長意欲を測るため:一次面接で得た情報をもとに、さらに深い質問ができるかで成長意欲を評価しています。「一次面接と同じ質問」では成長が見られないと判断されます。
- 入社後のイメージを具体化するため:二次面接は入社後の働き方を具体的にイメージする場でもあります。応募者が入社後の貢献イメージを持っているかを確認しています。
現場責任者・管理職・人事責任者が評価するポイント
二次面接の面接官である現場責任者・管理職・人事責任者は、逆質問を通じてどのような点を評価しているのでしょうか。元人事の成田さんは実際に、以下のポイントを評価していたそうです。
- 業務内容の理解度:一次面接で得た情報を踏まえて、より深い理解を示せるかがポイントです。表面的な理解ではなく、実際の業務の流れや課題まで理解できているかが問われます。
- マッチ度と相性:チームの雰囲気に馴染めるか、一緒に働きたいと思えるかが見られています。コミュニケーションの取り方や価値観の相性も重要です。
- 成長意欲:入社後も成長し続けられるか、現状に満足せず常に学び続ける姿勢があるかが評価されます。
- 課題解決への姿勢:組織の課題を前向きに捉え、解決に向けて行動できる人材かどうかが評価されます。批判的な視点ではなく、建設的な提案ができるかがポイントです。
評価される逆質問とは、「この人はうちに合いそう」「活躍できそう」と思わせる質問です。
加点だけでなく、減点されないことも大事(基礎点×評価点)
ここまで紹介したポイントは、差がつくポイント(評価点)です。しかし、逆質問にはできて当然のこと(基礎点)もあります。調べればわかることを聞かない、条件面ばかり聞かない、受け身にならない、一次面接と同じ質問を繰り返さないといった基本的なマナーを守ることです。
逆質問の評価は「基礎点 × 評価点」で決まるため、どれだけ良い質問を準備しても、NG質問を聞いてしまったり、聞き方が悪かったりすることで基礎点を失うと台無しになってしまいます。まずは「減点されない」ことを意識し、その上で「加点を稼ぐ」疑問を準備しましょう。
二次面接で使える逆質問50選
ここからは二次面接で実際に使える逆質問を紹介します。成田さんが人事として実際に評価していた質問も踏まえ、おすすめ7選とその他43選の計50個をご紹介します。一次面接とは違い、業務内容やチームの課題など現場視点の質問が効果的です。
おすすめ逆質問7選
逆質問は大きく7つのタイプに分けられます。まずは、それぞれの代表例をご紹介します。基本的にはこの7つの質問を準備しておけば大丈夫です。
①「このポジションで成果を出すために、最も重要なスキルは何ですか」
- タイプ:業務内容・スキルに関する質問
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ポイント
- 現場責任者・管理職は日々「チームの成果」を考えているため、業務スキルに関する質問は会話が弾みやすい。最初の質問として使うと場が温まる
- 一次面接で得た情報を踏まえ、「一次面接で○○業務を担当すると伺いましたが」と前置きすると準備の深さが伝わる
- 回答を受けて「そのスキルを身につけるために、入社後どのような取り組みが必要でしょうか?」と自分に引き寄せる
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注意点
- 求人票やHPにそのまま答えが書いてある場合は避ける
- 「スキルを知りたい」ではなく「そのスキルを身につけて貢献したい」という姿勢で聞く
- 「すごいですね」「勉強になります」だけで終わると受け身に見える
②「チームの課題や、今後改善したいと考えている点はありますか」
- タイプ:チーム・組織に関する質問
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ポイント
- 管理職は日々「チームの課題解決」を考えているため、組織に関する質問は会話が弾みやすい。マネジメント視点での質問が刺さる
- 「私も○○という経験があるので、何かお役に立てればと思います」と自分の経験を添えると、当事者意識が伝わる
- 回答を受けて「その課題に対して、現在どのような取り組みをされていますか?」と深掘りする
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注意点
- 「課題を聞きたい」ではなく「課題解決に貢献したい」という姿勢で聞く
- 回答に対して無反応や「なるほど」だけで終わると、聞いただけに見える
- 批判的な口調にならないよう注意する
③「入社後、最初の半年間で期待される成果を教えてください」
- タイプ:活躍・貢献に関する質問
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ポイント
- 用意していた質問が使えなくなった時の万能質問。どんな状況でも使える切り札
- 「入社後に早期に活躍したいと考えているので」と前置きすると意欲が伝わる
- 回答を受けて「その成果を出すために、入社前に準備しておくべきことはありますか?」と自分に引き寄せる
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注意点
- 一次面接で同じ質問をしていた場合は避けるか、「より具体的に」と前置きする
- 「期待に応えられるか不安」ではなく「期待に応えるために何が必要か知りたい」という前向きな姿勢で聞く
- 「私でもできますか?」と聞き返すと自信のなさが出る
④「○○さんがこのチームで働く中で、最もやりがいを感じる瞬間は何ですか」
- タイプ:価値観・原体験に関する質問
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ポイント
- 面接官が熱意を持って話していた時や、人柄が伝わってきた時に刺さる。現場責任者・管理職に特に効果的
- 「○○さん」と名前を呼び、一次面接で得た情報を引用すると効果的
- 「そのやりがいを感じる瞬間に、新卒社員も関わることができますか?」と自分に引き寄せる
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注意点
- 「興味本位」ではなく「自分もそのやりがいを感じたい」という姿勢で聞く
- 回答に対して無反応や「なるほど」だけで終わると、聞いただけに見える
- 面接官が忙しそうな時や、話したがっていない時は避ける
⑤「チームで大切にしている価値観や、日々意識していることはありますか」
- タイプ:企業理念・社風に関する質問
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ポイント
- 現場責任者・管理職は日々の業務でチームの価値観を意識しているため、具体的なエピソードを引き出しやすい
- 採用サイトで企業理念を確認し、「○○という理念に共感しましたが」と前置きすると企業研究の深さが伝わる
- 回答を受けて「その価値観を大切にするために、新入社員はどのように意識すべきですか?」と自分に引き寄せる
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注意点
- 「雰囲気は良いですか?」のようなクローズドクエスチョンは避ける
- 抽象的な回答が返ってきたら「具体的なエピソードがあれば教えてください」と深掘りする
⑥「このチームや部署が、今後特に力を入れていきたい領域はありますか」
- タイプ:未来・ビジョンに関する質問
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ポイント
- 現場責任者・管理職はチームの方向性について具体的に答えやすい。一次面接よりも深い話が聞ける
- 一次面接で得た情報を踏まえ、「一次面接で○○と伺いましたが」と前置きすると準備の深さが伝わる
- 回答を受けて「その領域で新卒社員が貢献できる場面はありますか?」と深掘りする
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注意点
- 経営層向けの「中期経営計画」など大きすぎるビジョンの質問は二次面接でも避ける
- 「すごいですね」「勉強になります」だけで終わると受け身に見える
⑦「一次面接で○○さんから△△と伺いましたが、□□さんはどうお考えですか」
- タイプ:面接中派生の質問
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ポイント
- 二次面接では、一次面接で得た情報も活かせる。一次面接の回答や説明会で聞いた話を引用して深掘りすることで、準備の深さと傾聴力をアピールできる
- 「一次面接で○○さんから」と名前を出すだけで「話を聞いていた」「準備している」アピールになる
- 回答を受けて「その点について、入社後どのように意識すべきでしょうか?」と自分に引き寄せる
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注意点
- 一次面接で聞いた内容を正確に覚えていない場合は避ける
- 「興味があるから」ではなく「入社後のイメージを具体化したいから」という姿勢で聞く
- 「勉強になりました」だけで終わると、聞いただけに見える。自分の考えを添える
その他の逆質問43選
上記7つは、それぞれ異なるタイプの逆質問です。自分に合ったタイプを見つけて、追加の逆質問例もぜひ参考にしてみてください。
【タイプA】業務内容・スキルに関する逆質問
- 「1日の業務の中で、最も時間を割いている仕事は何ですか」
- 「この職種で活躍している方が持っているスキルや特性を教えてください」
- 「入社後、最初の3ヶ月間で取り組む業務はどのようなものですか」
- 「業務で使用するツールやシステムについて教えてください」
- 「繁忙期と閑散期で、業務内容に違いはありますか」
- 「入社1年目と3年目で、担当する業務にどのような違いがありますか」
【タイプB】チーム・組織に関する逆質問
- 「チームのメンバー構成を教えてください」
- 「チーム内でのコミュニケーションはどのように取られていますか」
- 「部署間の連携はどのように行われていますか」
- 「若手社員の意見は、どのように取り入れられていますか」
- 「チームの目標設定はどのように行われていますか」
- 「他部署との連携が必要な場面はありますか」
【タイプC】活躍・貢献に関する逆質問
- 「このチームで活躍している若手社員に共通する特徴はありますか」
- 「新卒社員がつまずきやすいポイントはありますか」
- 「私は入社後、まず○○に取り組みたいと考えていますが、御社で活躍するために他に意識すべきことはありますか」
- 「入社後、最初の1年間で身につけておくべきスキルや経験はありますか」
- 「成長が早い人に共通する行動パターンはありますか」
- 「御社で長く活躍されている方に共通する特徴はありますか」
【タイプD】価値観・原体験に迫る逆質問
- 「○○さんがこれまでのキャリアで最も成長したと感じる経験を教えてください」
- 「若手時代に、○○さんが意識されていたことがあれば教えてください」
- 「○○さんが入社を決めた一番の理由を教えてください」
- 「入社前と入社後で、会社のイメージに変化はありましたか」
- 「○○さんが新入社員だった頃、最も苦労したことは何ですか」
- 「マネージャーとして、チームメンバーに期待することは何ですか」
【タイプE】企業理念・社風に関する逆質問
- 「チームの雰囲気を一言で表すとどのような感じですか」
- 「この部署で直面している課題や困難はありますか」
- 「○○さんが考える、御社の魅力は何ですか」
- 「部下を育成する上で、大切にしていることはありますか」
- 「会社として大切にしている価値観が、日々の業務でどのように体現されていますか」
- 「若手社員が意見を言いやすい環境はどのように作られていますか」
【タイプF】未来・ビジョンに関する逆質問
- 「組織として今後強化したいと考えている領域はありますか」
- 「今後の事業展開で、新卒社員に期待する役割はありますか」
- 「チームとして目指している目標や方向性があれば教えてください」
- 「新入社員が最初に任される仕事から、どのようにステップアップしていきますか」
- 「○○さんのキャリアパスを教えてください」
- 「入社前に準備しておくべきことはありますか」
【タイプG】面接中の話から派生する逆質問
- 「一次面接で□□という課題があると伺いましたが、現在の取り組み状況を教えてください」
- 「一次面接で『○○を大切にしている』と伺いましたが、具体的なエピソードを教えてください」
- 「一次面接で△△の業務について伺いましたが、さらに詳しく教えてください」
- 「先ほど○○についてお話しいただきましたが、もう少し詳しく教えていただけますか」
- 「説明会で○○というお話がありましたが、現場ではどのように感じていらっしゃいますか」
- 「先ほどの○○というお話を踏まえ、入社後どのように意識すべきでしょうか」
- 「一次面接で△△と伺いましたが、私は□□と考えています。○○さんはどのようにお考えですか」
自分だけの逆質問をつくる方法
他の就活生と差をつけたいなら、オリジナルの逆質問がおすすめです。成田さんが就活サポーターとして学生を支援してきた経験によると、経験豊富な現場責任者・管理職には定番の質問はすぐに見抜かれてしまうそうです。7つの公式を使えば、企業研究と一次面接の回答をもとに自分だけの質問を作れます。
質問のネタになる素材を集める
オリジナルの逆質問を作るには、まず素材、つまり質問のネタになる情報を集める必要があります。二次面接では、一次面接の回答を活かすことが重要です。主に以下の2つの方法で集めます。
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一次面接での回答をメモする
- 面接官の名前・所属部署:名前を出すだけで「傾聴力」をアピールできます
- 印象に残った話:一次面接で聞いた内容を現場責任者視点で深掘りできます
- 深掘りできなかった話題:二次面接で改めて質問できます
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IR情報を調べる
- 中期経営計画:会社の3〜5年後の目標と戦略がわかります
- 決算説明資料:直近の業績や注力事業が把握できます
- 対処すべき課題:会社が認識している課題から質問を作れます
オリジナル逆質問をつくる7つの公式
集めた素材をそのまま「○○事業について教えてください」と質問しても、調べればわかる内容なので響きません。そこで「公式」を使います。公式とは、素材を現場責任者・管理職に響く質問に変換するための「型」のことです。
例えば「一次面接で○○業務を担当すると伺った」という情報を、「一次面接で○○業務を担当すると伺いました。入社後すぐに求められるスキルは何ですか」のように変換します。
以下の7つの公式を、集めた素材に合わせて使い分けてください。
【公式A】業務内容・スキルに関する逆質問を作成する公式
一次面接で聞いた業務内容をもとに、「一次面接で○○と伺い、△△と理解しました」と仮説を述べた上で、「この認識は合っていますか」「さらに詳しく教えてください」と現場での実態を確認します。
- 公式:「求人票・一次面接の情報」+「仮説」+「現場での実態を確認」
- 例:「一次面接で○○業務を担当すると伺いました。入社後すぐに求められるスキルは何ですか」
【公式B】チーム・組織に関する逆質問を作成する公式
チームの課題や改善点に興味を持ち、「チームとして取り組んでいる課題はありますか」と質問した上で、「私も○○という経験があるので、貢献できるかもしれません」と当事者視点を示します。
- 公式:「組織への関心」+「課題意識」+「当事者視点で聞く」
- 例:「チームの課題や、今後改善したいと考えている点はありますか。私も○○の経験があるので、何かお役に立てればと思います」
【公式C】活躍・貢献に関する逆質問を作成する公式
入社後に取り組みたいこと・意識したいことを考え、「私は入社後、まず○○に取り組みたいと考えています」と仮説を述べた上で、「他に意識すべきことはありますか」と確認を求めます。二次面接では、より具体的な貢献イメージを示すことが重要です。
- 公式:「入社後の行動仮説」+「認識のすり合わせ」
- 例:「私は入社後、まず○○のスキルを活かして△△に取り組みたいと考えていますが、御社で活躍するために他に意識すべきことはありますか」
【公式D】価値観・原体験に迫る逆質問を作成する公式
面接官の自己紹介から経歴・所属部署を把握し、「○○さんにお伺いしたいのですが」と個人に向けて質問します。「キャリアパス」「成長経験」「やりがい」など個人の経験を聞くことで、面接官との距離が縮まります。
- 公式:「面接官の経歴への関心」+「個人的な価値観・経験を聞く」
- 例:「○○さんがこれまでのキャリアで最も成長したと感じる経験を教えてください」
【公式E】企業理念・社風に関する逆質問を作成する公式
採用サイトから企業理念・社風・価値観を確認し、「○○という点に共感しました」と関心を示した上で、「具体的なエピソードを教えてください」と深掘りします。
- 公式:「採用サイトの情報」+「共感を示す」+「具体例を聞く」
- 例:「採用サイトで『チームワークを大切にする』とありましたが、具体的にどのような場面でそれを感じますか」
【公式F】未来・ビジョンに関する逆質問を作成する公式
採用サイトや一次面接から事業内容・今後の展開を確認し、「私は○○と理解しました」と自分の解釈を述べた上で、「現場ではどのような方向性を目指していますか」と深掘りします。
- 公式:「採用サイト・一次面接の情報」+「自分の解釈」+「現場での方向性を聞く」
- 例:「一次面接で○○事業を拡大されると伺いました。このチームでは今後どのような領域に注力されていく予定ですか」
【公式G】面接中の話から派生する逆質問を作成する公式
一次面接や説明会で印象に残った話を選び、「一次面接で○○さんから△△と伺いました」と引用した上で、「○○さんはどのようにお考えですか」と現場責任者視点での意見を求めます。二次面接では、一次面接で得た情報も「派生元」として活用できます。一次面接官の名前を出すだけで「話を聞いていた」「準備している」アピールになります。
- 公式:「面接中・一次面接での気づき」+「現場責任者視点での意見を求める」
- 例:「一次面接で○○さんから『△△』というお話を伺い、印象に残っています。マネージャーの立場から見て、この点はどうお考えですか」
就活エージェントに添削してもらう
オリジナルの逆質問を作る際は、就活エージェントに相談するのも効果的です。就活エージェントは多くの企業と接点があるため、「この企業にはどんな質問が刺さるか」を企業ごとにアドバイスしてもらえます。また、自分で考えた質問を見せてフィードバックをもらえば、「この質問で大丈夫かな?」という不安も解消できます。
▼就活エージェントに相談して、逆質問を考えてもらう
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その他のつくり方
時間に余裕がある方は、以下の方法も試してみてください。
- ニュース・プレスリリースから作る:直近のプレスリリースをチェックし、「先日発表された○○について、現場ではどのような影響がありますか」と質問に変換する
- OB・OG訪問で聞いた話から作る:OB・OGから聞いた話を引用し、「○○さんも同じように感じていらっしゃいますか」と確認する
逆質問の選び方
逆質問を準備したら、次は「どの質問をいつ使うか」を考えましょう。二次面接では一次面接の内容を踏まえた質問も使えるため、準備できる質問の幅が広がります。ただし、用意した質問が面接中に使えなくなることもあるため、事前に複数用意し、面接の状況に応じて使い分けることが大切です。
5つ以上準備して優先順位をつける
最低5つ以上の逆質問を準備しておくことをおすすめします。面接中に解消されることを想定して多めに準備し、「この質問だけは絶対に聞く」という優先順位をつけておきましょう。時間が余っても「もう1つ伺ってもよろしいですか」と追加できるので、多めに準備して困ることはありません。
面接官のタイプに合わせる
同じ質問でも、面接官によって響き方は変わります。二次面接では「現場責任者」「管理職」「人事責任者」など、異なる立場の面接官が担当することが多いため、それぞれの視点に合わせた質問を選ぶことが重要です。
- 業務重視タイプ:日々の業務を肌で感じ、チームの成果を重視する人。業務内容・スキルに関する逆質問が響きやすい。
- チーム重視タイプ:チームの課題解決や連携を日々考えている人。チーム・組織に関する逆質問が響きやすい。
- 成長重視タイプ:若手の成長や活躍に関心が高い人。活躍・貢献に関する逆質問が響きやすい。
- 人柄重視タイプ:個人の価値観や経験を大切にする人。価値観・原体験に関する逆質問が響きやすい。
- 組織文化重視タイプ:採用基準や社風を重視する人。企業理念・社風に関する逆質問が響きやすい。
- ビジョン重視タイプ:組織の方向性や今後の成長を重視する人。未来・ビジョンに関する逆質問が響きやすい。
- 対話重視タイプ:相手の話に興味を持ち、深掘りしてくる人。面接中の話から派生する逆質問が響きやすい。
複数の面接官がいる場合は、質問ごとに「○○さんにお伺いしたいのですが」と振り分けることで、それぞれの面接官に適切な質問を投げかけられます。事前に面接官の名前や役職を確認しておくと、より効果的です。
面接の流れに合わせて選ぶ
面接中の話題から派生する質問は評価が高くなります。面接中の会話で盛り上がったテーマがあれば、それに関連した質問を選びましょう。用意していた質問が面接中に解消された場合は、次の優先順位の質問に切り替えます。「先ほど○○についてお話しいただきましたが、さらに伺いたいのですが」と接続すると自然です。
逆質問で評価点を稼ぐポイントと対策
逆質問を準備し、選び方も理解したら、次は「評価点を稼ぐ」コツを押さえましょう。疑問の内容だけでなく、質問の仕方や深掘りの姿勢でも判断は変わります。人事として面接を担当していた際、意図を持って質問し、回答からさらに鋭い質問を重ねる学生は良い評価をつけていました。
回答をさらに深掘りする
逆質問は1往復で終わらせず、回答を受けてさらに質問を重ねることで好印象につながります。深掘りの方向は大きく3つあります。
- 何を実現したいかを深掘りする:「チームの課題を解決するために○○を進めています」と返ってきたら、「その課題解決を通じて、どのようなチームを目指していますか」と聞く。現場責任者・管理職は「何を実現したいか」を語りたい人が多く、会話が広がりやすい。
- 市場・業界の中でどう考えているかを聞く:「業界全体が○○の方向に向かっている中で、御社はどのようにお考えですか」と聞く。視座の高さと企業研究の深さが伝わる。
- 自分ごとに引き寄せる:「その中で新卒社員に期待される役割はありますか」と聞く。ただの情報収集ではなく「入社後のイメージを持とうとしている」という意欲が伝わる。
仮説を持って質問する
「○○について教えてください」とそのまま聞くのではなく、自分の考えを添えて質問しましょう。仮説の方向も大きく3つあります。
- 企業の目的・方向性についての仮説:「一次面接で○○と伺い、△△と理解しましたが、合っていますでしょうか」と聞く。一次面接の内容を覚えていることと企業研究の深さが伝わる。
- 市場環境についての仮説:「業界は○○の方向に向かっていると考えていますが、御社はどのようにお考えですか」と聞く。業界動向まで調べている視座の高さが伝わる。
- 自分の貢献・適性についての仮説:「私は○○という経験から、△△で貢献できると考えていますが、いかがでしょうか」と聞く。入社後どう貢献できるか考えてきたことが伝わる。
オリジナルの質問をする
本記事で紹介した逆質問50選はそのまま使っても問題ありませんが、自分の経験や企業研究を踏まえたオリジナルの質問ができると、さらに評価が高まります。前述した7つの公式(公式A〜G)を使えば、素材を集めてオリジナルの質問に変換できます。
一次面接の内容を引用しながら深掘りする
「一次面接で○○さんから△△と伺いました。今回さらに詳しく伺いたく、□□についてどうお考えですか」のように、一次面接の内容を引用しながら深掘りすることで、「話を聞いていた」「準備している」という印象を与えられます。
その他のポイント
質問の内容以外にも、以下の点を意識しましょう。
- 相手の回答に集中する:次の質問を考えながら聞くのではなく、まず回答に集中する。「ありがとうございます」「大変参考になりました」といった適切なリアクションも忘れずに。
- 答えやすい質問を意識する:抽象的すぎる質問は避け、「具体的には」「例えば」といった言葉を添えてエピソードを引き出しやすくする。
- 自然な会話の温度感を大切にする:丸暗記ではなく、キーワードだけ覚えてその場で言葉を組み立てる。「サークルの先輩と話すくらいの温度感」が理想。
逆質問で基礎点を失わないための注意点
ここまで評価される逆質問の作り方を解説してきました。しかし、どれだけ良い質問を準備しても、NG質問をしてしまうと判断が台無しになります。成田さんも人事として面接を担当していた頃、逆質問で印象が下がってしまった学生を見てきた経験があるそうです。まずは失点しないことを意識しましょう。
言ってはいけない逆質問
現場責任者・管理職は「この人と一緒に働きたいか」を見ています。以下の6つのタイプの質問は避けましょう。
- 自信のなさが出る質問:「私でもついていけますか?」「未経験でも活躍できますか?」など、受け身の姿勢が見える質問はNGです。二次面接でも自信のなさが出る質問は避けましょう。「○○を身につけるために、入社後どのような努力が必要ですか」と主体的な姿勢に言い換えましょう。
- 条件面ばかりの質問:「残業は月どのくらいですか?」「有給休暇は取りやすいですか?」など、条件面ばかり聞くと志望度を疑われます。条件面の確認は内定後に行いましょう。
- 調べればわかる質問:「御社の事業内容を教えてください」「主力サービスは何ですか」など、HPを見ればわかる質問は準備不足と判断されます。
- クローズドクエスチョン:「御社は成長していますか?」のように「はい/いいえ」で終わる質問は避けましょう。「今後さらに成長するために、どのような取り組みを重視されていますか?」とオープンクエスチョンに変えます。
- すでに説明された内容を聞く:面接中に説明された内容をそのまま聞くと「話を聞いていなかった」と思われます。「先ほどの○○について、さらに詳しく伺えますか」と深掘り形式に変えましょう。
- 一次面接と同じ質問を繰り返す:一次面接で聞いた内容をそのまま繰り返すのはNGです。「一次面接の内容を覚えていない」「準備不足」「成長していない」と判断されるリスクがあります。例えば「御社の強みは何ですか」を一次で聞いていた場合、二次で同じ質問をするのではなく、「一次面接で○○が強みと伺いました。現場ではどのように感じていらっしゃいますか」と深掘りする形にしましょう。
逆質問が思いつかなくなるのを防ぐ
逆質問を聞かれた際に「ありません」と答えるのは、それだけで一発不合格につながりかねません。逆質問が思いつかない原因は、以下の3つの対策で解決できます。
- 逆質問の趣旨を理解する:二次面接の逆質問は「マッチ度の確認」「入社後のイメージ具体化」の意味合いが強いです。一次面接で得た情報をもとに、自分の仮説を検証する質問をすることで「自分で考えられる学生」をアピールできます。この趣旨を理解すれば、「特にありません」とは言えなくなるはずです。
- 逆質問を見つける:本記事で紹介した50選や7つの公式を活用し、予備を含めて5つ以上準備しておきましょう。
- 面接中の対処法を知る:用意した質問が解消されても、「少し整理させてください」と時間をもらったり、面接中の話から質問をひねり出すことで対応できます。
逆質問の終わり方
逆質問は「質問して終わり」ではありません。面接官は最後の印象を強く覚えているため、終わり方次第で面接全体の印象が変わります。
「感謝+学び+入社意欲」の3要素を伝える
単なる「ありがとうございました」で終わらず、以下の3つを盛り込むと好印象です。
- 感謝:「本日はお時間をいただきありがとうございました」
- 学び:「○○について詳しく伺えたことで、入社後の働き方を具体的にイメージできました」
- 入社意欲:「ますます御社で働きたいという思いが強くなりました」
これらをつなげると、以下のようなクロージングになります。
「本日はお時間をいただきありがとうございました。○○さんのお話を伺い、特に△△について詳しく知ることができました。ぜひ最終面接に進ませていただければ嬉しいです」
悪い終わり方の例
一方で、以下のような終わり方は避けましょう。
- 「特にありません」→ 志望度が低いと判断される
- 「ありがとうございました」のみ → 感謝はあるが学びや意欲が伝わらない
- 「えーと、以上です…」→ 終話が曖昧で印象が悪い
また、時間がオーバーした場合は、話が盛り上がったためであっても、必ず謝罪を添えましょう。
HPや採用サイトの情報は事前に調べる
「御社の事業内容を教えてください」のように、HPを見ればわかる質問は「準備不足」と判断されます。逆質問で失点しないためには、事前調査が欠かせません。
最低限、以下の情報は確認しておきましょう。二次面接では一次面接より深い企業研究が求められるため、IRや最新のニュースまでチェックしておくと安心です。
- 企業理念・ミッション・バリュー
- 事業内容・サービス概要
- 中期経営計画(上場企業の場合)
- 組織図・部署構成
- プレスリリース・ニュース
ただし、調べた情報をそのまま聞くのはNGです。「HPで○○が御社の強みとありましたが、現場ではどのように感じていらっしゃいますか」のように、調べた上で深掘りする形にすれば、準備の深さをアピールできます。
その他の注意点
細かい点も意識しましょう。
- 受け身の姿勢が見える質問を避ける:「研修制度は充実していますか」ではなく「入社後、早期に活躍するためにどのような努力が必要ですか」と主体的な姿勢に言い換える
- 条件面はポジティブに言い換える:「残業はどのくらいありますか」ではなく「繁忙期はどのような働き方になりますか」、「離職率は高いですか」ではなく「長く働いている方に共通する特徴はありますか」と言い換える
- 競合批判や上から目線の質問を避ける:「○○社より御社が劣っている点は?」「御社の○○は改善すべきでは?」のような質問は避ける
- 退室まで気を抜かない:面接終了後も見られていることを意識し、ドアの前で振り返り、一礼して退室する
よくある質問
就活のサポーターとしてよく聞かれる疑問や、en-courage利用者へのインタビューで出てきた質問への回答をご紹介します。
Q. 逆質問は何個準備すればいい?
最低5個、理想は7〜8個です。面接の流れで使えなくなる疑問もあるため、余裕を持って準備しましょう。ジャンルを分けて準備すると、どの流れでも対応しやすくなります。就活エージェントでは志望企業に合わせた逆質問の準備をサポートしてもらえます。
Q. メモを見ながら質問してもいい?
基本的にはOKです。「いくつか準備してきたのですが」と前置きすると自然です。ただし、終始メモを読み上げるのは避け、相手の目を見ながら質問しましょう。
Q. 逆質問の時間がなかった場合、不合格のサイン?
必ずしも不合格のサインではありません。面接が盛り上がり時間が足りなかった場合もあります。逆質問がなくても、面接中のやり取りで判断は決まっています。不安な場合は、就活エージェントに面接の振り返りを相談してみましょう。
Q. 残業や離職率を角を立てずに確認する方法は?
「長く働きたいと考えているのですが」と前向きな理由を添えましょう。直接聞くより、「働き方について教えてください」と広く聞く方法もあります。就活エージェントに相談すれば、企業の内部情報を教えてもらえることもあります。
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監修:成田 駿
元日系大手人事/就活サポーター
日系大手事業会社で最年少部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。戦略設計からイベント企画、選考フロー、研修まで新卒採用の入口から出口までを幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。人事業務以外でも累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を誇る。
協力:NPO法人en-courage
全国約120の大学に支部を展開し、就活生を対象としたキャリア教育支援を行うNPO法人。独自にイベントやメディアを多数運営し、年間2,500件以上のセミナーを開催。企業と学生の間に年間約80万回の接点を創出するなど、国内最大級の規模で活動している。すべての就活生が本質的なキャリアを通じて人生を最大化できるよう、個別支援やコミュニティづくりを通じたサポートを目指している。