「一次面接で何を聞けばいいんだろう」「『特にありません』と言ってしまいそうで不安」
これらは、en-courage利用者からよく出る悩みです。
一次面接の逆質問は、形式的な確認の場ではありません。人事・現場社員に「この学生は企業研究をしている」「一緒に働きたい」と思わせる、好印象を残すチャンスです。
この記事では、一次面接で使える逆質問30選と、自分だけのオリジナル質問を作る5つの公式、評価を下げないための注意点を解説します。
一次面接の逆質問とは
一次面接で「何を聞けばいいのか」を理解するためには、まず逆質問の基本と、企業が逆質問を求める理由を押さえておきましょう。
逆質問とは
逆質問とは、面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれた際に、応募者から企業へ質問することです。
一次面接における逆質問は、選考の入り口で企業理解を深めるための時間です。企業側は「この学生は本気で入社したいのか」「自社に興味を持っているか」を確認し、応募者側は「実際の仕事内容や社風はどうなのか」という疑問を解消する場でもあります。応募者と企業がお互いを知り合う、相互理解の第一歩として位置づけられます。
一次面接・二次面接・最終面接の逆質問の違い
逆質問は面接のフェーズによって、面接官も見られるポイントも異なります。
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一次面接
- 面接官:人事担当者、現場社員
- 見られるポイント:業務内容・働き方への関心、基本的なコミュニケーション力
- 適切な逆質問の例:「1日のスケジュールを教えてください」「チームの雰囲気は?」
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二次面接
- 面接官:現場管理職、部門責任者
- 見られるポイント:仕事への理解度、マッチ度の確認
- 適切な逆質問の例:「この部署で最も重視していることは何ですか?」
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最終面接
- 面接官:社長・役員(経営層)
- 見られるポイント:経営視点でのマッチ度、志望度の高さ
- 適切な逆質問の例:「中期経営計画の重点施策について教えてください」
このように、一次面接では「業務の詳細」や「働き方」を聞くことで、企業理解を深めることが重要です。
一次面接で逆質問を求められる理由
成田さんは人事時代、主に以下の3つの理由から、一次面接で逆質問を求めていたといいます。
- 志望度を測るため:面接で企業や業界に対する知識の豊富さや関心の高さ、筋の良い質問ができるかで入社熱意を評価しています。応募者が自社への興味を示せなければ、面接官に「自社は第1志望ではないのだろう」と思われかねません。
- コミュニケーション能力を確認するため:逆質問は応募者の本音を引き出しやすい場面であり、基本的なマナーや対話力が評価されます。
- 応募者の疑問を解消するため:一次面接は応募者を絞り込む面接であると同時に、応募者が企業を選ぶための情報提供の場でもあります。
人事・現場社員が評価するポイント
一次面接の面接官である人事・現場社員は、逆質問を通じてどのような点を評価しているのでしょうか。元人事の成田さんは実際に、以下のポイントを評価していたそうです。
- 志望度と企業研究の深さ:HPを見ればわかる質問は「準備不足」と判断されます。事業内容や業界動向を踏まえた質問ができているかがポイントです。
- コミュニケーション力:緊張する場面でも、自分の言葉でしっかり質問できるかが見られています。
- 仕事への理解度と関心:実際の業務内容や働き方について具体的に知りたいと思っているかが評価されます。目先の条件だけでなく、仕事そのものへの興味が伝わる質問が好まれます。
- 一緒に働きたいと思えるか:「この人と一緒に働きたいか」という視点で、チームに馴染めそうかを判断しています。
評価される逆質問とは、「この人はうちに興味を持っている」「一緒に働けそう」と思わせる質問です。
加点だけでなく、減点されないことも大事(基礎点×評価点)
ここまで紹介したポイントは、差がつくポイント(評価点)です。しかし、逆質問にはできて当然のこと(基礎点)もあります。調べればわかることを聞かない、条件面ばかり聞かない、受け身にならない、一次面接と同じ質問を繰り返さないといった基本的なマナーを守ることです。
逆質問の評価は「基礎点 × 評価点」で決まるため、どれだけ良い質問を準備しても、NG質問を聞いてしまったり、聞き方が悪かったりすることで基礎点を失うと台無しになってしまいます。まずは「減点されない」ことを意識し、その上で「加点を稼ぐ」疑問を準備しましょう。
一次面接で使える逆質問35選
ここからは、一次面接で実際に使える逆質問を紹介します。おすすめの7選と、タイプ別の28選の計35個を用意しました。
おすすめ逆質問7選
逆質問は大きく7つのタイプに分けられます。まずは、それぞれの代表例をご紹介します。基本的にはこの7つの質問を準備しておけば大丈夫です。
①「入社1年目はどのような業務を担当することが多いですか」
- タイプ:業務内容・スキルに関する質問
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ポイント
- 一次面接の面接官は現場社員や人事であることが多く、具体的な業務内容について詳しく答えられる。最初の質問として使うと会話が弾みやすい
- 求人票や採用サイトを事前に確認し、「○○業務を担当すると拝見しましたが」と前置きすると企業研究の深さが伝わる
- 回答を受けて「その業務で特に大変なことはありますか?」と深掘りする
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注意点
- 採用サイトに詳細な業務内容が書いてある場合は避ける
- 「すごいですね」「勉強になります」だけで終わると受け身に見える
②「チームの雰囲気や、メンバー構成を教えてください」
- タイプ:チーム・組織に関する質問
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ポイント
- 人事・現場社員は日々のチーム環境を肌で感じているため、具体的なエピソードを交えて答えやすい
- 「どのような方と一緒に働くのか知りたく」と前置きすると、入社意欲が伝わる
- 回答を受けて「チーム内でのコミュニケーションはどのように取られていますか?」と深掘りする
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注意点
- 「雰囲気は良いですか?」のようなクローズドクエスチョンは避ける
- 抽象的な回答が返ってきたら「具体的なエピソードがあれば教えてください」と深掘りする
③「活躍している若手社員に共通する特徴はありますか」
タイプ:活躍・貢献に関する質問
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ポイント
- 入社後の成長意欲を示せる質問で、面接官も「この学生は活躍したいと思っている」と好印象を持ちやすい
- 自分の強みや経験と関連付けて「私も○○という経験があるので、△△で貢献できると考えています」と仮説を添えると評価が上がる
- 回答を受けて「その特徴を身につけるために、入社前に準備しておくべきことはありますか?」と深掘りする
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注意点
- 「自分でも活躍できますか?」のような自信のなさが出る質問は避ける
- 回答に対して「ありがとうございます」だけで終わらず、自分の考えや意欲を示す
④「○○さんが仕事をする上で大切にしている価値観を教えてください」
- タイプ:価値観・原体験に関する質問
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ポイント
- 面接官の名前を出すことで「この人と話したい」という意欲を示せる。個人に向けた質問は親近感が生まれやすい
- 面接官の自己紹介から所属部署や経歴を把握し、「○○部署で働かれている○○さんにお伺いしたいのですが」と具体的に振る
- 回答を受けて「その価値観を持つようになったきっかけはありますか?」と深掘りする
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注意点
- 面接官の名前が分からない場合は「○○部署の方にお伺いしたいのですが」と部署名で振る
- 複数の面接官がいる場合は、質問ごとに「○○さんにお伺いしたいのですが」と振り分ける
⑤「会社として大切にしている価値観が、日々の業務でどのように体現されていますか」
- タイプ:企業理念・社風に関する質問
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ポイント
- 採用サイトで企業理念や社風を確認し、「○○という点に共感しましたが」と前置きすると企業研究の深さが伝わる
- 人事・現場社員は企業理念を日々意識しているため、具体的なエピソードを引き出しやすい
- 回答を受けて「その価値観を大切にするために、新入社員はどのように意識すべきですか?」と自分に引き寄せる
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注意点
- 「御社の理念は何ですか?」のように調べればわかる質問は避ける
- 抽象的な回答が返ってきたら「具体的なエピソードがあれば教えてください」と深掘りする
⑥「このチームや部署が、今後特に力を入れていきたい領域はありますか」
- タイプ:未来・ビジョンに関する質問
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ポイント
- 一次面接の面接官は現場社員や人事であることが多く、チームや部署単位の方向性について具体的に答えやすい
- 採用サイトで事業内容を確認し、「○○事業を拡大されると拝見しましたが」と前置きすると企業研究の深さが伝わる
- 回答を受けて「その領域で新卒社員が貢献できる場面はありますか?」と深掘りする
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注意点
- 経営層向けの「中期経営計画」など大きすぎるビジョンの質問は一次面接では避ける
- 「すごいですね」「勉強になります」だけで終わると受け身に見える
⑦「先ほど○○についてお話しいただきましたが、もう少し詳しく教えていただけますか」
- タイプ:面接中派生の質問
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ポイント
- 面接中の話題から派生する質問は「話を聞いていた」「興味を持っている」というアピールになる
- 面接中に気になった話題をメモしておき、逆質問の時間に深掘りする
- 回答を受けて「その点を意識して、二次面接でもお話しさせていただきます」と意欲を示す
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注意点
- すでに詳しく説明された内容をそのまま聞き直すのは避ける
- 「先ほどのお話で○○という点が印象的でしたが」と具体的に引用する
その他の逆質問28選
上記7つは、それぞれ異なるタイプの逆質問です。自分に合ったタイプを見つけて、追加の逆質問も準備しておきましょう。
【タイプA】業務内容・スキルに関する逆質問
- 「1日の業務の流れを教えてください」
- 「入社1年目と3年目で、担当する業務にどのような違いがありますか」
- 「この職種で求められるスキルや特性を教えてください」
- 「新入社員が最初に任される仕事はどのようなものですか」
【タイプB】チーム・組織に関する逆質問
- 「チーム内でのコミュニケーションはどのように取られていますか」
- 「部署間の連携はどのように行われていますか」
- 「若手社員の意見は、どのように取り入れられていますか」
- 「チームで仕事をすることが多いですか、個人で進めることが多いですか」
【タイプC】活躍・貢献に関する逆質問
- 「御社で活躍されている若手社員に共通する特徴はありますか」
- 「入社後、最初の半年間で身につけておくべきことはありますか」
- 「新入社員が早期に成果を出すために意識すべきことはありますか」
- 「私は○○という経験があるのですが、御社でどのように活かせると思いますか」
【タイプD】価値観・原体験に関する逆質問
- 「○○さんが入社を決めた理由を教えてください」
- 「入社前と入社後で、会社のイメージに変化はありましたか」
- 「○○さんが仕事でやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか」
- 「○○さんが新入社員だった頃、最も成長したと感じる経験を教えてください」
【タイプE】企業理念・社風に関する逆質問
- 「部署内の雰囲気を教えてください」
- 「社員同士のコミュニケーションはどのように取られていますか」
- 「若手社員が意見を言いやすい環境はどのように作られていますか」
- 「社内で尊敬されている方はどのような方ですか」
【タイプF】未来・ビジョンに関する逆質問
- 「今後の事業展開で、新卒社員に期待する役割はありますか」
- 「チームとして目指している目標や方向性があれば教えてください」
- 「新入社員が最初に任される仕事から、どのようにステップアップしていきますか」
- 「繁忙期と閑散期はありますか?その時期の働き方の違いを教えてください」
【タイプG】面接中の話から派生する逆質問
- 「先ほど○○について、入社後はどのように進んでいく予定ですか」
- 「説明会で○○というお話がありましたが、現場ではどのように感じていらっしゃいますか」
- 「先ほどの○○というお話を踏まえ、入社後どのように意識すべきでしょうか」
- 「二次面接に向けて、準備しておくべきことはありますか」
自分だけの逆質問をつくる方法とコツ
他の就活生と差をつけたいなら、オリジナルの逆質問がおすすめです。一次面接では、企業研究の深さをアピールできるオリジナルの逆質問が効果的です。7つの公式を使えば、企業研究と過去の説明会経験をもとに自分だけの質問を作れます。
質問のネタになる素材を集める
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採用サイト・求人情報を調べる
- 募集職種・仕事内容:実際にどんな業務を担当するのかがわかります
- 求める人物像:企業がどんな人材を求めているかがわかります
- 先輩社員インタビュー:実際の社員の声やエピソードから質問を作れます
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説明会・OB訪問を振り返る
- 印象に残った話:説明会で聞いた内容を現場視点で深掘りできます
- 社員の名前:名前を出すだけで「企業研究の深さ」と「傾聴力」をアピールできます
オリジナル逆質問をつくる7つの公式
集めた素材をそのまま「○○事業について教えてください」と質問しても、調べればわかる内容なので響きません。公式を使って、素材を面接官に響く質問に変換しましょう。
【公式A】業務内容・スキルに関する逆質問を作成する公式
求人票から仕事内容・求められるスキルを確認し、「私は○○と理解しました」と自分の解釈を述べた上で、「実際の業務ではどのような場面が多いですか」と現場視点で深掘りします。
- 公式:「求人票・採用サイトの情報」+「自分の解釈」+「現場での実態を聞く」
- 例:「求人票で○○業務を担当すると拝見しました。実際の業務では、どのような場面が多いですか」
【公式B】チーム・組織に関する逆質問を作成する公式
採用サイトから組織構成やチーム体制を確認し、「どのような方と一緒に働くのか知りたく」と前置きした上で、チームの雰囲気やコミュニケーションについて質問します。
- 公式:「組織への関心」+「チームの実態を聞く」
- 例:「チームの雰囲気や、メンバー構成を教えてください」
【公式C】活躍・貢献に関する逆質問を作成する公式
自分の強みや過去の経験を整理し、「入社後は○○を活かして△△したい」と具体的な行動を述べた上で、「そのような活躍の機会はありますか」と確認します。一次面接でも「入社後の行動仮説」を示すことで、意欲をアピールできます。
- 公式:「自分の強み・経験」+「入社後の行動仮説」+「確認」
- 例:「私は○○という経験があるのですが、御社でどのように活かせると思いますか」
【公式D】価値観・原体験に関する逆質問を作成する公式
面接官の自己紹介から経歴・所属部署を把握し、「○○さんにお伺いしたいのですが」と個人に向けて質問します。面接官の名前を出すことで「この人と話したい」という意欲を示せます。
- 公式:「面接官への関心」+「個人的な価値観・経験を聞く」
- 例:「○○さんが仕事をする上で大切にしている価値観を教えてください」
【公式E】企業理念・社風に関する逆質問を作成する公式
採用サイトから企業理念・社風・価値観を確認し、「○○という点に共感しました」と関心を示した上で、「具体的なエピソードを教えてください」と深掘りします。
- 公式:「採用サイトの情報」+「共感を示す」+「具体例を聞く」
- 例:「採用サイトで『チームワークを大切にする』とありましたが、具体的にどのような場面でそれを感じますか」
【公式F】未来・ビジョンに関する逆質問を作成する公式
求人票から事業内容・今後の展開を確認し、「私は○○と理解しました」と自分の解釈を述べた上で、「現場ではどのような方向性を目指していますか」と深掘りします。
- 公式:「採用サイト・求人情報」+「自分の解釈」+「現場での方向性を聞く」
- 例:「求人票で○○事業を拡大されると拝見しました。このチームでは今後どのような領域に注力されていく予定ですか」
【公式G】面接中の話から派生する逆質問を作成する公式
面接中や説明会で印象に残った話を選び、「先ほど○○というお話がありましたが」と引用した上で、「もう少し詳しく教えてください」と深掘りします。面接中の話題を引用することで「話を聞いていた」というアピールになり、企業研究の深さも示せます。
- 公式:「面接中の気づき」+「深掘り」
- 例:「説明会で○○さんから『△△』というお話を伺い印象に残っています。もう少し詳しく教えてください」
就活エージェントを活用する
オリジナルの逆質問を作る際は、就活エージェントに相談するのも効果的です。一次面接向けの質問として適切かどうか、添削してもらうことでより良い質問が作れます。志望企業に詳しいエージェントであれば、面接官の好みや傾向もアドバイスしてもらえることがあります。
▼就活エージェントに相談して、逆質問を考えてもらう
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その他のつくり方
ニュース・プレスリリースから作る方法もあります。直近のプレスリリースをチェックし、「先日発表された○○について、現場ではどのような影響がありますか」と質問できます。
また、OB・OG訪問で聞いた話から作る方法もあります。OB・OGから聞いた話を引用し、「○○さんも同じように感じていらっしゃいますか」と確認できます。
逆質問の選び方
逆質問を準備したら、次は「どの質問をいつ使うか」を考えましょう。逆質問は事前に複数用意し、面接の状況に応じて使い分けることが大切です。
5つ以上準備して優先順位をつける
最低5つ以上の逆質問を準備しておくことをおすすめします。面接中に解消されることを想定して多めに準備し、「この質問だけは絶対に聞く」という優先順位をつけておきましょう。時間が余っても「もう1つ伺ってもよろしいですか」と追加できるので、多めに準備して困ることはありません。
面接官のタイプに合わせる
同じ質問でも、相手によって響き方は変わります。面接官が人事担当者なのか現場社員なのかを把握し、その人が話したくなる質問を選ぶことで、会話が盛り上がりやすくなります。
- 業務重視タイプ:日々の業務を肌で感じている人。業務内容・スキルに関する逆質問が響きやすい。
- チーム重視タイプ:チームの雰囲気や連携を大切にする人。チーム・組織に関する逆質問が響きやすい。
- 成長重視タイプ:若手の成長や活躍に関心が高い人。活躍・貢献に関する逆質問が響きやすい。
- 人柄重視タイプ:個人の価値観や経験を大切にする人。価値観・原体験に関する逆質問が響きやすい。
- 組織文化重視タイプ:採用基準や社風を重視する人。企業理念・社風に関する逆質問が響きやすい。
- ビジョン重視タイプ:チームの方向性や今後の成長を重視する人。未来・ビジョンに関する逆質問が響きやすい。
- 対話重視タイプ:相手の話に興味を持ち、深掘りしてくる人。面接中の話から派生する逆質問が響きやすい。
複数の面接官がいる場合は、質問ごとに「○○さんにお伺いしたいのですが」と振り分けると、それぞれの立場に合った回答を引き出せます。
面接の流れに合わせて選ぶ
面接中の話題から派生する質問は評価が高くなります。面接中の会話で盛り上がったテーマがあれば、それに関連した質問を選びましょう。用意していた質問が面接中に解消された場合は、次の優先順位の質問に切り替えます。「先ほど○○についてお話しいただきましたが、さらに伺いたいのですが」と接続すると自然です。
逆質問で評価点を稼ぐポイントと対策
逆質問を準備し、選び方も理解したら、次は「評価点を稼ぐ」コツを押さえましょう。疑問の内容だけでなく、質問の仕方や深掘りの姿勢でも判断は変わります。成田さんが意図を持って質問し、回答から
さらに鋭い質問を重ねる学生は良い評価をつけていたといいます。
回答をさらに深掘りする
逆質問は1往復で終わらせず、回答を受けてさらに質問を重ねることで好印象につながります。深掘りの方向は大きく3つあります。
- 具体的なエピソードを深掘りする:「チームで協力して仕事を進めています」と返ってきたら、「具体的にどのような場面でチームワークを感じますか」と聞く。人事・現場社員は具体的なエピソードを語りたい人が多く、会話が広がりやすい。
- 業務の難しさ・やりがいを聞く:「その業務で特に大変なことはありますか」と聞く。日々の業務を肌で感じている面接官だからこそ答えられる質問で、リアルな情報が得られる。
- 自分ごとに引き寄せる:「その中で新入社員はどのように関わりますか」と聞く。ただの情報収集ではなく「入社後のイメージを持とうとしている」という意欲が伝わる。
仮説を持って質問する
「○○について教えてください」とそのまま聞くのではなく、自分の考えを添えて質問しましょう。仮説の方向も大きく3つあります。
- 業務内容についての仮説:「求人票で○○業務を担当すると拝見しましたが、実際の業務ではどのような場面が多いですか」と聞く。企業研究の深さが伝わる。
- 社風・働き方についての仮説:「採用サイトで『チームワークを大切にする』とありましたが、具体的にどのような場面でそれを感じますか」と聞く。企業理念まで調べている準備の深さが伝わる。
- 自分の貢献・適性についての仮説:「私は○○という経験があるのですが、御社でどのように活かせると思いますか」と聞く。入社後どう貢献できるか考えてきたことが伝わる。
オリジナルの質問をする
本記事で紹介した逆質問35選はそのまま使っても問題ありませんが、自分の経験や企業研究を踏まえたオリジナルの質問ができると、さらに評価が高まります。前述した7つの公式(公式A〜G)を使えば、素材を集めてオリジナルの質問に変換できます。
その他のポイント
質問の内容以外にも、以下の点を意識しましょう。
- 相手の回答に集中する:次の質問を考えながら聞くのではなく、まず回答に集中する。「ありがとうございます」「大変参考になりました」といった適切なリアクションも忘れずに。
- 答えやすい質問を意識する:抽象的すぎる質問は避け、「具体的には」「例えば」といった言葉を添えてエピソードを引き出しやすくする。
- 自然な会話の温度感を大切にする:丸暗記ではなく、キーワードだけ覚えてその場で言葉を組み立てる。「サークルの先輩と話すくらいの温度感」が理想。
逆質問で基礎点を失わないための注意点
ここまで評価される逆質問の作り方を解説してきましたが、どれだけ良い質問を準備しても、NG質問をしてしまうと評価が台無しになります。まずは失点しないことを意識しましょう。
言ってはいけない逆質問
一次面接では「この人を次の選考に進めても良いか」を見ています。以下の5つのタイプの質問は避けましょう。
- 自信のなさが出る質問:「私でもついていけますか?」「未経験でも活躍できますか?」など、受け身の姿勢が見える質問はNGです。「○○を身につけるために、入社後どのような努力が必要ですか」と主体的な姿勢に言い換えましょう。
- 条件面ばかりの質問:「残業は月どのくらいですか?」「有給休暇は取りやすいですか?」など、条件面ばかり聞くと志望度を疑われます。条件面の確認は内定後に行いましょう。
- 調べればわかる質問:「御社の事業内容を教えてください」「競合他社との違いは何ですか」など、HPを見ればわかる質問は準備不足と判断されます。
- クローズドクエスチョン:「御社は成長していますか?」のように「はい/いいえ」で終わる質問は避けましょう。「今後さらに成長するために、どのような取り組みを重視されていますか?」とオープンクエスチョンに変えます。
- すでに説明された内容を聞く:面接中に説明された内容をそのまま聞くと「話を聞いていなかった」と思われます。「先ほどの○○について、さらに詳しく伺えますか」と深掘り形式に変えましょう。
逆質問が思いつかなくなるのを防ぐ
逆質問を聞かれた際に「ありません」と答えるのは、それだけで評価が大きく下がりかねません。逆質問が思いつかない原因は、以下の3つの対策で解決できます。
- 逆質問の趣旨を理解する:逆質問は「疑問を解消する場」であると同時に「志望度を示す場」です。この趣旨を理解すれば、「特にありません」とは言えなくなるはずです。
- 逆質問を見つける:本記事で紹介した35選や7つの公式を活用し、予備を含めて5つ以上準備しておきましょう。
- 面接中の対処法を知る:用意した質問が解消されても、「少し整理させてください」と時間をもらったり、面接中の話から質問をひねり出すことで対応できます。
逆質問の終わり方
逆質問は「質問して終わり」ではありません。面接官は最後の印象を強く覚えているため、終わり方次第で面接全体の印象が変わります。
「感謝+学び+入社意欲」の3要素を伝える
単なる「ありがとうございました」で終わらず、以下の3つを盛り込むと好印象です。
- 感謝:「本日はお時間をいただきありがとうございました」
- 学び:「○○について詳しく伺えたことで、入社後の働き方を具体的にイメージできました」
- 入社意欲:「ますます御社で働きたいという思いが強くなりました」
これらをつなげると、以下のようなクロージングになります。
「本日はお時間をいただきありがとうございました。○○さんのお話を伺い、特に△△について詳しく知ることができました。ぜひ次の選考に進ませていただければ嬉しいです」
悪い終わり方の例
一方で、以下のような終わり方は避けましょう。
- 「特にありません」→ 志望度が低いと判断される
- 「ありがとうございました」のみ → 感謝はあるが学びや意欲が伝わらない
- 「えーと、以上です…」→ 終話が曖昧で印象が悪い
また、時間がオーバーした場合は、話が盛り上がったためであっても、必ず謝罪を添えましょう。
HPや採用サイトの情報は事前に調べる
「御社の事業内容を教えてください」のように、HPを見ればわかる質問は「準備不足」と判断されます。逆質問で失点しないためには、事前調査が欠かせません。
最低限、以下の情報は確認しておきましょう。
- 企業理念・ミッション・バリュー
- 事業内容・サービス概要
- 募集職種・仕事内容
- 求める人物像
- 先輩社員インタビュー
ただし、調べた情報をそのまま聞くのはNGです。「HPで○○が御社の強みとありましたが、現場ではどのように感じていらっしゃいますか」のように、調べた上で深掘りする形にすれば、準備の深さをアピールできます。
その他の注意点
細かい点も意識しましょう。
- 受け身の姿勢が見える質問を避ける:「研修制度は充実していますか」ではなく「入社後、早期に活躍するためにどのような努力が必要ですか」と主体的な姿勢に言い換える。
- 条件面はポジティブに言い換える:「残業はどのくらいありますか」ではなく「繁忙期はどのような働き方になりますか」、「離職率は高いですか」ではなく「長く働いている方に共通する特徴はありますか」と言い換える。
- 競合批判や上から目線の質問を避ける:「○○社より御社が劣っている点は?」「御社の○○は改善すべきでは?」のような質問は避ける。
- 退室まで気を抜かない:面接終了後も見られていることを意識し、ドアの前で振り返り、一礼して退室する。
よくある質問
就活のサポーターとしてよく聞かれる疑問や、en-courage利用者へのインタビューで出てきた質問への回答をご紹介します。
Q. 逆質問は何個準備すればいい?
最低5個、理想は7〜8個です。面接の流れで使えなくなる疑問もあるため、余裕を持って準備しましょう。ジャンルを分けて準備すると、どの流れでも対応しやすくなります。就活エージェントでは志望企業に合わせた逆質問の準備をサポートしてもらえます。
Q. メモを見ながら質問してもいい?
基本的にはOKです。「いくつか準備してきたのですが」と前置きすると自然です。ただし、終始メモを読み上げるのは避け、相手の目を見ながら質問しましょう。
Q. 逆質問の時間がなかった場合、不合格のサイン?
必ずしも不合格のサインではありません。面接が盛り上がり時間が足りなかった場合もあります。逆質問がなくても、面接中のやり取りで評価は決まっています。不安な場合は、就活エージェントに面接の振り返りを相談してみましょう。
Q. 残業や離職率を角を立てずに確認する方法は?
「長く働きたいと考えているのですが」と前向きな理由を添えましょう。直接聞くより、「働き方について教えてください」と広く聞く方法もあります。就活エージェントに相談すれば、企業の内部情報を教えてもらえることもあります。
▼就活エージェントに相談して、一緒に逆質問の対策をする
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監修:成田 駿
元日系大手人事/就活サポーター
日系大手事業会社で最年少部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。戦略設計からイベント企画、選考フロー、研修まで新卒採用の入口から出口までを幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。人事業務以外でも累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を誇る。
協力:NPO法人en-courage
全国約120の大学に支部を展開し、就活生を対象としたキャリア教育支援を行うNPO法人。独自にイベントやメディアを多数運営し、年間2,500件以上のセミナーを開催。企業と学生の間に年間約80万回の接点を創出するなど、国内最大級の規模で活動している。すべての就活生が本質的なキャリアを通じて人生を最大化できるよう、個別支援やコミュニティづくりを通じたサポートを目指している。