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最終面接の逆質問が思いつかない?3つの原因と対処法を元人事が解説

最終面接の逆質問が思いつかない原因は「趣旨がわからない」「ネタがない」「面接中に無くなった」の3つ。本記事では元人事が、それぞれの原因別に解決策を紹介します。さらに、おすすめの逆質問5選、オリジナル質問を作る方法、逆質問の際の注意点などを解説します。

「これまでの面接で疑問点は解消したけど、社長・役員に何を聞けばいいのかわからない」「逆質問で評価を下げたくない」
最終面接を控えたen-courage利用者から、こうした悩みをよく聞きます。逆質問は入社意欲を示す最後のチャンス。「特にありません」の一言で、それまでの好印象が台無しになることもあります。

今回は、元日系大手人事で、en-courageの就活サポーターとして延べ3,000名以上の学生を支援してきた成田さん監修のもと、逆質問が思いつかない3つの原因と、それぞれの解決策をご紹介。さらに、おすすめの逆質問5選、オリジナル質問を作る方法、逆質問の際の注意点などを解説します。

「逆質問がない」は不合格に直結する

「逆質問がない」は不合格に直結する 優秀で人柄も良いのに最終面接で落ち続ける学生。原因を探ると、「逆質問で何も聞いていない」ということがありました。(解説者:成田さん)

最終面接で「特にありません」と答えてしまうと、不合格に直結します。社長・役員が直接対話する場で質問がないのは、「御社への関心がありません」と宣言しているのと同じだからです。

逆質問の準備で合否が変わった実例

成田さんは就活サポーターとして、優秀で人柄も良いのに最終面接で落ち続ける学生を何人も見てきました。原因を探ると、共通していたのは「逆質問で何も聞いていない」こと。逆質問の準備の仕方を伝えたところ、その学生たちは次々と内定を獲得していったそうです。

逆質問は「おまけ」ではなく「最後の選考要素」

逆質問は選考の一部です。経営層は逆質問を通じて、志望度の高さや企業研究の深さ、視座の高さを評価しています。裏を返せば、事前準備次第で最終面接の評価を大きく上げるチャンスでもあります。

本記事では、逆質問が思いつかない原因を整理し、それぞれの解決策を解説していきます。

逆質問が思いつかない3つの原因

逆質問が思いつかない3つの原因 逆質問の趣旨がわからない  逆質問のネタが見つからない  面接中に逆質問が無くなったときの対処法を知らない

最終面接で「何か質問はありますか?」と聞かれたとき、頭が真っ白になった経験はありませんか。en-courageの就活支援で多くの学生・就活生と接する中で、逆質問が思いつかない原因は大きく3つに分けられることがわかりました。まずは自分がどの原因に当てはまるかを確認しましょう。

原因①:逆質問の趣旨がわからない

「自由に質問していい」と言われるほど、何を聞けばいいか迷ってしまう。逆質問で何を評価されているのかが見えないと、質問を考えること自体が難しくなりますよね。

最終面接の逆質問は、一次・二次面接とは異なる意味合いを持っています。社長・役員など経営層が相手だからこそ聞ける内容があり、そこで志望度や意欲を示すことが求められます。

この原因に当てはまる方は、本記事の「最終面接の逆質問とは?」をご覧ください。逆質問の目的と評価ポイントを詳しく解説しています。

原因②:逆質問のネタが見つからない

「企業研究を頑張りすぎて逆に困る学生は多い」と成田さんは語ります。一次・二次面接で疑問を解消し、ホームページやIR資料、説明会で情報収集を重ねた結果、「もう知りたいことがない」という状態に陥るのです。

一方で、準備不足で面接に臨み、逆質問を求められたときに何も出てこなかった、という失敗談も少なくありません。どちらのパターンでも、「聞きたいこと」が思い浮かばないという悩みは共通しています。

この原因に当てはまる方は、本記事の「最終面接の逆質問の見つけ方」をご覧ください。最終面接ならではの逆質問を見つける具体的な方法を解説しています。

原因③:面接中に逆質問が無くなったときの対処法を知らない

事前に逆質問を用意していたのに、面接中の会話で社長・役員が答えを話してくれることがあります。そうなると、準備した逆質問が使えなくなってしまいます。

また、緊張で用意していた質問が飛んでしまうケースも珍しくありません。特に経営層・経営陣を前にした最終面接では、プレッシャーで普段通りの思考ができなくなることがあります。

この原因に当てはまる方は、本記事の「面接中に逆質問が無くなったときの対処法」をご覧ください。その場で対応できる具体的なテクニックを紹介しています。

対処法①:最終面接の逆質問の趣旨を知る

対処法① 最終面接の逆質問の趣旨を知る 人事時代によく耳にした、経営層の視点をお伝えします。

最終面接の逆質問は、一次・二次面接とは評価ポイントが根本的に異なります。「何を聞けばいいかわからない」という悩みは、この違いを理解していないことが原因かもしれません。ここでは逆質問の基本と、経営層が見ているポイントを整理します。

そもそも逆質問とは?

逆質問とは、面接の終盤に「何か質問はありますか?」と聞かれた際、応募者から企業へ質問することです。

通常の面接は企業側が質問し、応募者が答える形式ですが、逆質問はその立場が逆転します。単なる疑問解消の時間ではなく、志望度や企業研究の深さをアピールできる最後の選考機会です。逆質問の内容・態度も評価対象であることを意識しましょう。

一次面接・二次面接の逆質問との違い

一次・二次面接の逆質問との違い 一次・二次面接(良い例):1日のスケジュールを教えてください、チームの雰囲気は?  最終面接(良い例):中期経営計画の重点施策について教えてください、御社の競争優位性はどこにあるとお考えですか?

逆質問は面接のフェーズによって、面接官も見られるポイントも大きく異なります。それぞれの違いを理解しておきましょう。

  • 一次・二次面接
    • 面接官:人事担当者、現場社員・管理職
    • 見られるポイント:業務内容・働き方への関心、基本的なコミュニケーション力
    • 適切な逆質問の例:「1日のスケジュールを教えてください」「チームの雰囲気は?」
  • 最終面接
    • 面接官:社長・役員(経営層)
    • 見られるポイント:経営視点でのマッチ度、志望度の高さ、視座の高さ
    • 適切な逆質問の例:「中期経営計画の重点施策について教えてください」「御社の競争優位性はどこにあるとお考えですか?」

このように、最終面接では経営層ならではの視点から評価されるため、より踏み込んだ逆質問が求められます。

▼最終面接の全体像については、以下の記事も合わせてご覧ください。
最終面接を突破する完全対策ガイド:質問回答・逆質問・マナーについて元日系大手人事が解説

社長・役員が逆質問を行う理由

社長・役員が逆質問を行う理由 入社意欲や企業研究の深さを確認したい  自社の方向性と合っているかを見たい  対等にやり取りできるかを確認したい

なぜ社長・役員は逆質問の時間を設けるのでしょうか。元人事の成田さんは役員から実際に、以下の3点を理由に逆質問を行っていると聞いたようです。

  • 応募者の入社意欲・企業研究の深さを確認したい:逆質問の内容から、応募者がどれだけ自社を調べてきたかを見極めています。「この人はウチのことをよく調べている」と思わせることがゴールです。
  • 自社の方向性と合っているか(カルチャーフィット)を見たい:スキルや経験だけでなく、「視座の高さ」と「価値観の一致」を重視しています。逆質問で何に興味を持っているかによって、自社の文化や方針とマッチするかを確認しています。
  • 経営層と対等にコミュニケーションが取れるかを確認したい:物怖じせず自分の言葉で話せるかどうかは、入社後に上層部とのコミュニケーションが取れるかの判断材料になります。

社長・役員が評価するポイント

社長・役員が評価するポイント 質問内容から測る企業研究の深さ  経営層と対等に話せる度胸・対話力  会社の方向性と合っている視座の高さ

社長・役員は逆質問を通じて、具体的にどのような点を評価しているのでしょうか。成田さんが人事時代に、役員から共有されていたポイントを参考に、以下の3点を押さえておきましょう。

  • 質問内容から測る「企業研究の深さ」:HPを見ればわかる質問は「準備不足」と判断されます。事業内容や業界動向を踏まえた質問ができているかで、企業研究の深さが伝わります。
  • 経営層と対等に話せる「度胸・対話力」:社長・役員が相手でも、「2〜3年上の先輩と話す温度感」を意識しましょう。緊張する場面でも、自分の言葉でしっかり質問できるかが見られています。
  • 会社の方向性と合っている「視座の高さ」:経営方針やビジョン、将来の展望について関心を持っているかが評価されます。目先の業務だけでなく、会社全体や業界の将来を見据えた視点があるかがポイントです。

知っていることを聞いてもいい

「調べればわかることを質問してはいけない」と思っている方も多いかもしれません。たしかに、HPを見ればわかる情報をそのまま聞くのはNGです。しかし、「知っている+経営者の視点を聞く」形にすれば問題ありません。

例えば、「中期経営計画で○○という目標を掲げていらっしゃいますが、社長として特に注力されている点を教えていただけますか?」といった質問です。公開情報を踏まえた上で経営層の考えを聞くことで、企業研究の深さと志望度の高さを同時にアピールできます。

対処法②:最終面接の逆質問の見つけ方

対処法② 最終面接の逆質問の見つけ方 多くの学生は、「一覧から選ぶ」か「オリジナルで作る」かで逆質問を見つけています。必ず事前に準備は行っています。

逆質問の見つけ方は「一覧から選ぶ方法」と「オリジナルで作る方法」の2パターンがあります。どちらでも経営層に響く質問が作れるので、自分に合ったやり方で準備を進めてみてください。

押さえておきたい3つの前提

押さえておきたい3つの前提 5つ用意して3つ質問をすると良い  「仮説」を持った上で質問すると良い  「聞きたいことは全部知っている」でもオリジナルの質問は作れる

逆質問を探す前に、押さえておきたい3つの前提があります。

  • 5つ用意して3つ質問をすると良い:最終面接では2〜3つの逆質問を求められることが多いです。面接の流れで先に答えられてしまうこともあるため、予備を含めて5つ準備しておくと安心です。また、複数用意しておくと面接の流れに応じて使い分けられます。
  • 「仮説」を持った上で質問すると良い:「私は○○と考えているのですが、社長はどうお考えですか」のように、自分の意見を添えて質問すると、主体的に考えていることのアピールになります。
  • 「聞きたいことは全部知っている」でもオリジナルの質問は作れる:企業研究を徹底して「もう聞くことがない」と感じても、公式を使えば質問は生み出せます。具体的な方法は「5つの公式」で解説します。

一覧から選ぶ

定番の逆質問一覧から選ぶ方法です。経営層に響きやすい内容が揃っているため、時間がない方や型を知りたい方におすすめです。

おすすめ逆質問5選
おすすめ逆質問5選 御社の5年後、10年後のビジョンを教えてください  〇〇さんが仕事で大切にされている考え方を教えてください  御社で活躍されている方に共通する特徴は何ですか?  企業理念が社員にどのように浸透しているか教えてください  先ほど話をした〇〇について、さらに詳しく伺えますか

逆質問は大きく5つのタイプに分けられます。以下はそれぞれの代表例なので、自分の聞きたい内容に近いものがあるはずです。

  1. 企業の未来を聞きたい場合:「御社の5年後、10年後のビジョンを教えてください」
  2. 面接官個人の価値観を聞きたい場合:「○○さんが仕事で大切にされている考え方を教えてください」
  3. 入社後の活躍イメージを聞きたい場合:「御社で活躍されている方に共通する特徴は何ですか?」
  4. 企業理念・社風を聞きたい場合:「御社の企業理念が社員にどのように浸透しているか教えてください」
  5. 面接中の話を深掘りしたい場合:「先ほど○○についてお話しいただきましたが、さらに詳しく伺えますか」
【タイプ別】その他の逆質問例
【タイプ別】その他の逆質問例 タイプA(未来・ビジョン):今後5年間で最も注力したい事業領域は?  タイプB(価値観・原体験):経営者として大切にされている信条は?  タイプC(活躍・貢献):入社1年目で成果を出す社員に共通することは?  タイプD(企業理念・社風):御社のバリューが日々の業務にどう反映されているか?  タイプE(面接中の話から派生):今日のお話で印象に残った点について、さらに詳しく伺えますか?

上記の5つは、それぞれ異なるタイプの逆質問です。自分に合ったタイプを見つけて、追加の逆質問例も参考にしてみてください。

  • 【タイプA】企業の「未来・ビジョン」に関する逆質問:「今後5年間で最も注力したい事業領域を教えてください」「業界の変化に対して、御社はどのような戦略で臨まれる予定ですか?」
  • 【タイプB】経営者個人の「価値観・原体験」に迫る逆質問:「これまでのご経験で、最も印象に残っている挑戦は何ですか?」「経営者として大切にされている信条を教えてください」
  • 【タイプC】入社後の「活躍・貢献」に関する逆質問:「入社1年目で成果を出す社員に共通することは何ですか?」「新人に期待することと、最初に任せたい仕事を教えてください」
  • 【タイプD】企業理念・社風に関する逆質問:「企業理念を体現していると感じるエピソードを教えてください」「御社のバリューが日々の業務にどう反映されているか教えてください」
  • 【タイプE】面接中の話から派生する逆質問:「先ほどおっしゃっていた○○について、もう少し背景を教えていただけますか?」「今日の面接で印象に残ったお話について、さらに詳しく伺えますか?」

▼逆質問の例について、さらに知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【5タイプ別】最終面接の逆質問30選:社長に刺さる逆質問の例と作り方を元人事が解説

オリジナルの質問をつくる

他の就活生と差をつけたいなら、オリジナルの逆質問がおすすめです。5つの公式を使えば、企業研究と過去の面接経験をもとに自分だけの質問を作れます。

前提:素材を集める

前提:素材を集める 逆質問を作るための素材集めとして、以下の2つの視点を挙げています。  【IR情報を調べる】:中期経営計画、決算説明資料、対処すべき課題  【過去の面接・説明会を振り返る】:印象に残った話、社員の名前

オリジナルの逆質問を作るには、まず素材、つまり質問のネタになる情報を集める必要があります。主に以下の2つの方法で集めます。

  • IR情報を調べる
    • 中期経営計画:会社の3〜5年後の目標と戦略がわかります
    • 決算説明資料:直近の業績や注力事業が把握できます
    • 対処すべき課題:会社が認識している課題から質問を作れます
  • 過去の面接・説明会を振り返る
    • 印象に残った話:一次・二次面接で聞いた内容を経営層の視点で深掘できます
    • 社員の名前:名前を出すだけで「企業研究の深さ」と「傾聴力」をアピールできます

オリジナルの質問をつくる5つの公式

オリジナルの質問をつくる5つの公式 【公式A】企業の「未来・ビジョン」に関する逆質問:「IR情報」+「自分の解釈」+「経営視点で深掘り」  【公式B】経営者個人の「価値観・原体験」に迫る逆質問:「社長の発言・経歴」+「関心を示す」+「個人的な考えを聞く」  【公式C】入社後の「活躍・貢献」に関する逆質問:「入社後の行動仮説」+「認識のすり合わせ」  【公式D】企業理念・社風に関する逆質問:「企業理念」+「共感を示す」+「浸透度を聞く」  【公式E】面接中の話から派生する逆質問:「過去の面接での気づき」+「経営視点での意見を求める」

集めた素材をそのまま「○○事業について教えてください」と質問しても、調べればわかる内容なので響きません。そこで「公式」を使います。公式とは、素材を経営層に響く質問に変換するための「型」のことです。

例えば「○○事業を強化する」という情報を見つけたら、「中期経営計画で○○事業を強化されると拝見しました。私は△△という点に可能性を感じているのですが、社長として特に注力されている取り組みを教えてください」のように変換します。

以下の5つの公式を、集めた素材に合わせて使い分けてください。

【公式A】企業の「未来・ビジョン」に関する逆質問を作成する公式
  • 公式:「IR情報」+「自分の解釈」+「経営視点で深掘り」
  • 例:「中期経営計画で○○事業を強化されると拝見しました。私は△△という点に可能性を感じているのですが、社長として特に注力されている取り組みを教えてください」
【公式B】経営者個人の「価値観・原体験」に迫る逆質問を作成する公式
  • 公式:「社長の発言・経歴」+「関心を示す」+「個人的な考えを聞く」
  • 例:「○○さんのインタビューで『△△』というお言葉を拝見し、大変共感いたしました。仕事をする上で大切にされている価値観を教えてください」
【公式C】入社後の「活躍・貢献」に関する逆質問を作成する公式
  • 公式:「入社後の行動仮説」+「認識のすり合わせ」
  • 例:「私は入社後、まず○○のスキルを活かして△△に取り組みたいと考えていますが、他に意識すべきことはありますか」
【公式D】企業理念・社風に関する逆質問を作成する公式
  • 公式:「企業理念」+「共感を示す」+「浸透度を聞く」
  • 例:「御社の企業理念『○○』に深く共感しております。社員の皆様にどのように浸透しているか教えてください」
【公式E】面接中の話から派生する逆質問を作成する公式
  • 公式:「過去の面接での気づき」+「経営視点での意見を求める」
  • 例:「一次面接で○○さんから『△△』というお話を伺い、大変印象に残っています。社長から見て、どのようにお考えですか」

就活エージェントと相談しながら作成する

オリジナルの逆質問を作る際は、就活エージェントに相談するのも効果的です。就活エージェントは多くの企業と接点があるため、「この企業にはどんな質問が刺さるか」を企業ごとにアドバイスしてもらえます。また、自分で考えた質問を見せてフィードバックをもらえば、「この質問で大丈夫かな?」という不安も解消できます。

逆質問だけでなく、面接全体の対策もサポートしてもらえるので、不安な方は活用してみてください。

対処法③:面接中に逆質問が無くなったときの対処法

対処法③ 面接中に逆質問が無くなったときの対処法 en-courage利用者からも「緊張で頭が真っ白になった」という声をよく聞きます。いざという時の対処法を知っておきましょう。(解説者:成田さん)

どれだけ準備していても、面接中に用意した質問がすべて解消されてしまうことはあります。実際、en-courage利用者からも「緊張で頭が真っ白になった」という声が多く寄せられています。ここでは、そんなピンチを乗り越えるための具体的なテクニックを紹介します。

押さえておきたい3つの前提

押さえておきたい3つの前提 練習が一番大事  準備をしても逆質問がなくなることはある  「特にありません」だけで終わらせるのはNG

対処法を見ていく前に、押さえておきたい前提が3つあります。

  • 練習が一番大事:練習を重ねておけば、本番で頭が真っ白になりにくくなり、質問がなくなっても焦らず対応できます。就活エージェントを活用すれば、模擬面接で逆質問の練習ができます。
  • 準備をしても逆質問がなくなることはある:面接の流れで用意した質問がすべて解消されることは珍しくありません。焦らず、以下の対処法を実践しましょう。
  • 「特にありません」だけで終わらせるのはNG:「何も準備していません」と言っているのと同じであり、志望度が低いと判断されます。何らかの形で自分の言葉を添えることが大切です。

面接の流れで解消されにくい3つの逆質問を用意する

面接中に解消されにくい3つの逆質問 準備しておくと安心な、話の流れで消えにくい質問例です。  仕事で大切にされている考え方を教えてください  これまでに最も印象に残っている挑戦は何ですか  最もやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか

面接では、あまり経営者個人のことを掘り下げる流れになることがないため、タイプBの逆質問(経営者個人の「価値観・原体験」に迫る逆質問)を用意しておくことで、質問が解消されてしまう確率を低くすることができます。以下の3つの質問を用意しておくことがおすすめです。

  • ○○さんが仕事で大切にされている考え方を教えてください
  • これまでのご経験で、最も印象に残っている挑戦は何ですか
  • 御社を経営される中で、最もやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか

考える時間をもらう

面接中に逆質問が無くなったときの対処法(1) 考える時間をもらう

逆質問がすぐに思い浮かばないときは、「少しまとめる時間をいただいてもよろしいでしょうか」と正直に伝えましょう。焦って的外れな質問をするよりも、ずっと好印象につながります。

落ち着いて考える姿勢を見せることで、「冷静に対処できる人だな」という評価を得られる可能性があります。数秒〜十数秒程度であれば、遠慮なく時間をもらいましょう。

面接中の情報からひねり出す

面接中に逆質問が無くなったときの対処法(2) 面接中の情報からひねり出す

「先ほどおっしゃっていた○○について、もう少し詳しく伺いたいのですが」といった形で、面接中に得た情報から質問をひねり出す方法が有効です。面接中は面接官の話をメモしておくと、いざというときに質問を組み立てやすくなります。

この方法のメリットは、「しっかり話を聞いていた」というアピールにもなる点です。面接中の情報を活用した質問ができれば、志望度の高さも同時に伝わります。

疑問が解消したことを素直に伝える

面接中に逆質問が無くなったときの対処法(3) 疑問が解消したことを素直に伝える

面接を通じて本当に疑問点が解消された場合は、「質問がありません」ではなく「疑問が解消されました」と言い換えましょう。例えば「これまでの面接で疑問点は解消されました。改めて、御社で働きたいという気持ちが強くなりました」のように伝えます。

ただし、これだけで終わらせるのはもったいないです。疑問が解消されたことを伝えた後には、必ず意欲や熱意を表明する一言を添えましょう。

感想+入社熱意でクロージングを行う

面接中に逆質問が無くなったときの対処法(4) 感想+入社熱意でクロージングを行う

逆質問が思い浮かばないときは、質問ではなく感想と入社熱意でクロージングする方法もあります。「本日の面接を通じて、御社で働きたいという気持ちがさらに強まりました。ぜひ入社して貢献したいと考えています」のように締めくくれば、むしろ熱意表明の場として活用できます。

さらに効果的なのは、「○○という事業に携わりたい」など具体性を加えることです。クロージングトークはあらかじめ用意しておくと安心です。

その他の対処法

上記以外にも、覚えておくと役立つ対処法があります。

  • 1つの質問を深掘りする:質問が尽きそうなときは、面接官の回答に対して「それは具体的にどのような場面でしょうか」と深掘りすることで、会話を続けられます。
  • 用意していた質問の切り口を変える:すでに答えが出てしまった質問でも、「先ほどのお話と関連して」と切り口を変えれば、別の質問として成立します。
  • 「入社後の抱負」を伝える:質問が本当に出てこないときは、「質問ではないのですが、入社後は○○に挑戦したいと考えています」と抱負を伝える形で締めくくることもできます。

これだけはNG!逆質問で言ってはいけないこと

これだけはNG!逆質問で言ってはいけないこと 特にありませんと答える  自信のなさが出る質問をする  条件面ばかりの質問をする  調べればわかる質問をする  クローズドクエスチョンをする  すでに説明された内容を聞く

せっかく良い質問を用意しても、たった一つのNG発言で印象が台無しになることがあります。成田さんは「逆質問は加点を狙う前に、まず失点を防ぐことが大前提」と強調しています。以下の発言は避けましょう。

  • 特にありませんと答える:繰り返しになりますが「特にありません」と答えるのは絶対に避けましょう。「御社への関心がない」「マナーが悪い」と判断されて、一発で不合格になる可能性があります。
  • 自信のなさが出る質問をする:「私でもついていけますか?」「未経験でも活躍できますか?」など、受け身の姿勢が見える質問はNGです。「○○を身につけるために、入社後どのような努力が必要ですか」と主体的な姿勢に言い換えましょう。
  • 条件面ばかりの質問をする:「残業は月どのくらいですか?」「有給休暇は取りやすいですか?」など、条件面ばかり聞くと志望度を疑われます。条件面の確認は内定後に行いましょう。
  • 調べればわかる質問をする:「御社の事業内容を教えてください」「主力サービスは何ですか」など、HPを見ればわかる質問は準備不足と判断されます。
  • クローズドクエスチョンをする:「御社は成長していますか?」のように「はい/いいえ」で終わる質問は避けましょう。「今後さらに成長するために、どのような取り組みを重視されていますか?」とオープンクエスチョンに変えます。
  • すでに説明された内容を聞く:面接中に説明された内容をそのまま聞くと「話を聞いていなかった」と思われます。「先ほどの○○について、さらに詳しく伺えますか」と深掘り形式に変えましょう。

▼逆質問での注意点について、さらに知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【5タイプ別】最終面接の逆質問30選:社長に刺さる逆質問の例と作り方を元人事が解説

よくある質問

就活のサポーターとしてよく聞かれる質問や、en-courage利用者へのインタビューで出てきた疑問への回答をご紹介します。

Q.逆質問はいくつ用意すれば安心?

5つ程度を事前に準備し、実際に聞くのは2〜3つがベストです。面接の流れで疑問が解消されることもあるため、余裕を持った準備が大切です。就活エージェントでは志望企業に合わせた逆質問の準備をサポートしてもらえます。

Q.一次・二次面接と最終面接の逆質問は何が違う?

面接官と評価ポイントが異なります。一次・二次は現場社員が相手で業務への関心が評価されますが、最終面接は社長・役員が相手で経営視点でのマッチ度や視座の高さが見られます。就活エージェントでは面接官のタイプに合わせたアドバイスも受けられます。

Q.面接中に用意した質問がすべて解消されてしまった。どうすればいい?

「先ほどの○○について、もう少し詳しく伺えますか」と深掘りするか、「疑問が解消されました。改めて入社したい気持ちが強くなりました」と熱意でクロージングしましょう。就活エージェントではこうした緊急時の対応もサポートしてもらえます。

Q.逆質問で「特にありません」と答えると不合格になる?

不合格に直結する可能性が高いです。「御社への関心がない」と宣言しているのと同じだからです。疑問が解消されていても「入社したい気持ちが強くなりました」と意欲を伝えましょう。就活エージェントではクロージング方法もアドバイスしてもらえます。

Q.逆質問でNGな質問は?

自信のなさが出る質問、条件面ばかりの質問、調べればわかる質問、クローズドクエスチョンは避けましょう。逆質問は「最後の選考要素」と心得てください。就活エージェントではNG質問をOK質問に言い換える練習も一緒に行えます。


監修:成田 駿

元日系大手人事/就活サポーター

日系大手事業会社で最年少部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。戦略設計からイベント企画、選考フロー、研修まで新卒採用の入口から出口までを幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。人事業務以外でも累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を誇る。

協力:NPO法人en-courage

全国約120の大学に支部を展開し、就活生を対象としたキャリア教育支援を行うNPO法人。独自にイベントやメディアを多数運営し、年間2,500件以上のセミナーを開催。企業と学生の間に年間約80万回の接点を創出するなど、国内最大級の規模で活動している。すべての就活生が本質的なキャリアを通じて人生を最大化できるよう、個別支援やコミュニティづくりを通じたサポートを目指している。