BtoB企業とは何か
BtoB企業とは、"Business to Business"の略称で、私たち消費者ではなく、法人に対してサービスを提供するビジネスモデルを展開する会社のことを指します。
とある法人にサービス(ヒト・モノ・カネ・情報)を提供することで、その法人の事業成長を支えているのがBtoB企業である、というイメージを持ってみると良いかもしれません。
具体例を挙げてみましょう。
例えば、みなさんが服を買うとき、飲食店でご飯を食べるとき、旅行をするときに目にする「衣服」や「食材」や「予約システム」といった"素材"や"パーツ"は、ファッションチェーンや飲食チェーンや旅行代理店が自社で作っていると思いますか? 実は、別の会社が作ったものを購入して、それを消費者に提供しているケースが多いのです。
このように、法人に対してサービスを提供している企業がBtoB企業となります。
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BtoB企業とBtoC企業の違いは何か
BtoB企業の特徴を説明する前に、まずはよく比較されるBtoC企業との違いを説明します。
BtoC企業との一番の違いは、直接サービスを提供する先が法人か消費者かどうかです。
さきほどの例を踏まえると、繊維メーカー、食品加工メーカー、システム会社がBtoB企業、ファッションチェーン、飲食チェーン、旅行代理店がBtoC企業となります。
このように、事業成長へのアプローチが全く異なるため、BtoB企業とBtoC企業ではそれぞれ働き方や積める経験が異なってくるのです。
ここからは、この違いをふまえてBtoB企業ならではの特徴についてお伝えします。
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BtoB企業の特徴や就活時・入社後のメリット
●認知度は相対的に低いため、きちんと調べたら他の学生が知らない魅力的なBtoB企業と出会える可能性がある
もともとBtoB企業は、法人に対して価値を提供できれば良いため、テレビCMのような消費者向けマーケティングはあまり行いません。そのため一般的には認知度は低いことが多いです。
ちなみに、広告代理店やコンサルティング会社も、今でこそ就活ランキング上位のためみなさん知っていることが多いですが、幼い頃からこれらの業界の会社名を知っている人は少ないのではないでしょうか。
知名度が低いからこそ、BtoB企業をきちんと調べると他の学生にあまり認知されていない優良企業に出会える可能性があるのです。
例えば、世の中一般的に名が通っている会社の分析をしてみたものの、あまりしっくりきていない人は、BtoB企業について深く調べてみてください。もしかしたら自分が行きたいと思える会社に出会えるかもしれません。
●取引金額が高額であることが多いため、若手のうちから金額の大きい商談を行える可能性がある
前述の通り、消費者の予算範囲内で単価設定を行うBtoC企業と異なり、法人の予算範囲内で単価設定を行う点がBtoB企業の特徴です。 そのため、入社後に営業配属となった場合は、若手のうちから年間で億単位の商談の経験が積める可能性を秘めています。
金額の大きい商談を成功させるためには、提案・交渉シナリオを描いたり、それを社内の関係者と合意したりと、高い論理的思考や人を動かす力が必要になってきます。 そんなスキルを若手のうちから獲得したいと考えている方には特におすすめです。
●様々な会社・業界にサービスを提供しているため、早期に幅広い課題解決能力が付く可能性がある
BtoB企業は様々な会社にサービス提供するケースが多いため、多種多様なお客様、ひいては多種多様な業界に対峙できる可能性が高いです。 そのため、こちらも入社後に営業配属となった場合は、若手のうちから幅広い業界の課題やお客様のニーズに向き合うチャンスが回ってきます。
業界ごとに課題となりやすい点は異なる上に、お客様のニーズも千差万別。 そういったニーズに応えるには業界構造や顧客ニーズを正しく理解した上で、解決するための適切な打ち手を選定し、実現する課題解決能力が必要不可欠です。 早期からそんな経験を積みたいと思っている方にも注目してみてほしいです。
BtoB企業の探し方
BtoB企業についてなんとなくわかってきたものの、そもそも知名度が低い中でどうやって探せばいいのでしょうか? ここでは探し方の一例をお伝えします。
ポイントは、BtoC企業のビジネスモデルや商流を俯瞰してみたときに、必要な素材やパーツを提供している会社はないか? と探してみることです。
食品業界を例にとって具体例を考えてみましょう。
私たちの身の回りのBtoC企業として、スーパーマーケットを頭に思い浮かべたとします。 そのとき、そのスーパーに並ぶ食材はどこから来ているか? ということを考えてみてください。 すると、第1次産業で作られた原料が商社や食品加工メーカーといったプレイヤーによって私たちに届けられていることが分かります。 このようにして見つけていくことが効率的かつ効果的ではないでしょうか。
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どんなBtoB企業があるのか 有名企業一覧
自分で業界分析を進めながらBtoB企業を見つけに行くことはとても重要なことですが、なかなか難しい......という方もいるかもしれません。 そこで、業界別にいくつかの会社を紹介していきます。
BtoB企業は前述の通り、お客様の事業成長に向けてサービスを提供する企業のことのため、かなり多岐にわたります。
経営の4資源(ヒト・モノ・カネ・情報)で整理し、一例をあげると、人材派遣、システム開発、繊維加工、金融、コンサルティング等、すべてBtoB企業であることがわかります。
ここでは一番学生の目に入りづらいと思われる「有形商材を提供しているBtoB企業」に焦点をあて、具体的な会社名を紹介します。 記載した会社はごく一部ですが、この内容をきっかけに同業界の他社についてもぜひ調べてみてください。
<食品> 食品を調達し顧客へ提供する流通業、食品を新たな形に変える食品加工業、食材を法人向けに卸すコントラクトサービス等が存在。 ✓食品流通:トーホー、ラクト・ジャパン ✓食品加工:わらべや日洋、高砂香料工業 ✓食品提供:クリニコ、コンパスグループ・ジャパン
<建設・建材・空間デザイン・メンテナンス> 建設工事を請け負う建設業や、建築資材を提供する建材業、住宅やオフィスビルの空間を設計するデザイン業、オフィスビルやショッピングモールを整備するメンテナンス業等が存在。 ✓建設:技研ホールディングス ✓建材:リンナイ、オカモト ✓空間デザイン:乃村工藝社、三井デザインテック ✓メンテナンス:三井不動産ファシリティーズ、グローブシップ
<化学・繊維> ✓化学:日清紡、ADEKA ✓繊維:日東紡、シキボウ
<鉄鋼・金属・鉱業> ✓鉄鋼・金属・鉱業:古河電気工業、日東電工
<機械・プラント> ✓機械:ディスコ、ホシザキ ✓プラント:東洋エンジニアリング、明星工業
<自動車・輸送用機器> ✓自動車部品:アイシン精機、日本精工 ✓輸送用機器:シマノ
BtoB企業の理解をより深めるために
この記事では、BtoB企業の概要についてお伝えしました。
ただし、BtoC企業でも法人を相手に仕事をする部署もあれば、BtoB企業でも消費者を意識して仕事をする部署がありますし、ここで記載したことが全てではありません。 会社の数だけ特徴があるので、ご自身のペースで業界分析や自己分析を重ねていきましょう。
また、そんな時手を貸してくれるのがen-courage。en-coureageでは様々な業界に内定している先輩が、マンツーマンで皆さんの就職活動を支援します。
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